よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望16(みずがめ座 C63らせん星雲)

2023-10-19 05:00:00 | SeestarC天体
みずがめ座 らせん星雲(C63/NGC7293、惑星状星雲)

画像①LPフィルター使用、25分のライブスタック、該当部分トリミング、画像処理済

X(ツィッター)からSeestarで撮ったらせん星雲が沢山流れてくる。少し興味が湧いて私には珍しい一本づり。取り敢えず写って嬉しい。電視観望中は外側の赤い部分がコイルに見えて、これが螺旋(らせん)かと思っていたが、ライブスタック終了後は途端に見えなくなった。真秋の夜の夢?

画像②の導入場面のC63を見てカルドウェル天体である事を知る。翌日Wikipediaで、惑星状星雲である事を知る。大きい。月よりは小さいが青い雪だるま(アンドロメダ座)の100倍以上はありそうだ。さらに、みずがめ座にある事を知る。

距離約550光年、視等級7.3。また撮してみたい天体ですな。

画像②スカイアトラス導入場面(撮影後のスクショ)

画像③ライブスタック画面


(覚書)
10月15日Seestarで迎える初めての新月。3ヶ月ぶりに平松雑草公園への出張を館長に申し出る。久しぶりの全天撮り、Neptune-CⅡに広角CSレンズを装着し三脚を探していると、町内放送が流れた、近くで熊の目撃情報のお知らせ、出張中止。カメムシよりはよいか。家撮りできる。(^^;

新月ということで、観望の最後は、またまたさんかく座銀河とすばるを撮る。

画像④さんかく座銀河M33(10分)
これはこれでよい画角。HⅡ領域の赤は出ませんね。

画像⑤M45すばる(20分)
あまりかわりばえなし。


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)らせん星雲 - Wikipedia

8)惑星状星雲 - Wikipedia

9)みずがめ座 - Wikipedia

10)土星状星雲 - Wikipedia


電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

撮影情報
2023年10月15日午後7時頃、晴れ
ベランダ観測所
みずがめ座 らせん星雲・Helix Nebura(C63、NGC7293)
Seestar S50+iPhone7、10秒露出25分間のライブスタック撮影
AffiniyPhoto2で画像調整
「写真」アプリで、各調整
「AIで写真高画質」で、ほんのり高画質

*helix・・・数学用語、3次元空間内のらせん
*spiral・・・数学用語、2次元平面内のらせん
















星見娘で電視観望15(ペルセウス座 C24/ペルセウス座A+Abell426)

2023-10-18 04:59:00 | SeestarC天体
ペルセウス座 C24/NGC1275=電波銀河ペルセウス座A、ペルセウス座銀河団Abell426

画像①該当部分のトリミング、C24はほぼど真ん中
夏から、北東方面は雲が流れていく。目的の天体が観望できない時は、ペルセウス座やぎょしゃ座を彷徨い適当に観望して時間待ちをしている。スカイアトラス画面上で見つけたC24、画面を拡大して見ると、銀河と覚しき天体が多数見られた(画像②)。早速導入。

画像②スカイアトラスの導入画面。

導入後すぐライブスタック開始ボタンを押す、待つこと20秒、最初のスタック画像が表示される。直ぐにMarkをタップしてアノテーションをかけると、でるわでるわ沢山の銀河(画像③)。大小関係なく銀河ロマン・宇宙論・相対性理論好きの観測員としては、アタリ!と思った瞬間、C24中心から少しズしているが、他にも何かの情報がある。

画像③Seestarアプリのアノテーション画面のスクショ

画面をピンチアウトして拡大する(画像④)。C24に続けて字が見える。PerseusA・・・ペルセウス座A・・・ブラックホール?
正確には、電波銀河ペルセウス座A、それに対応する銀河が、C24又はNGC1275ということになる。電波銀河はブラックホールのはたらきで、強い電波を出していると考えられているので、ブラックホールと思ってよいと観測員は考えている。
C24は20万光年はなれた2つの銀河が重なって見えている。恒星でいうと二重星みたいなもの。
さらに、C24はペルセウス座銀河団の中心らしい。ということは、まわりの銀河はペルセウス座銀河団?調べたがどれが所属かはわからなかった。多くはペルセウス座銀河団Abell426所属であろうと想像する。

画像④画像③の画面をピンチアウトして拡大

画像⑤NGC1277あたりを拡大


そして、中心部にいて座A*の400倍の質量のブラックホールを持つNGC1277楕円銀河。

いや~あたり引きました。\(^o^)/

家から簡単に銀河団が見えてしまうSeestarって凄くないですか。

(画像は2回目の電視観望のもの。空の状態がよりよい時に撮り直した。)

画像⑥iステラHDによる観望位置


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7) ペルセウス座~Wikipedia

8)NGC 1275 - Wikipedia

9)NGC 1277 - Wikipedia

10)ペルセウス座銀河団 - Wikipedia

11)エイベル・カタログ - Wikipedia

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の記録006 1月(シュミット流星観測福袋テストショット)

03)電視観望の記録148(ペルセウス座 二重星団 h+χ)

04)電視観望の記録154(ペルセウス座 M34散開星団) 

05)電視観望の記録156(ペルセウス座 カリフォルニア星雲)


2023年10月13日午後8時頃、晴れ(1回目の観望は10月11日)
メダカ部屋観測所
ペルセウス座 C24/NGCl275/ペルセウス座A+ペルセウス座銀河団Abell426
Seestar S50+iPhone7、10秒露出6分間のライブスタック
『写真』アプリで画像調整
『AIで写真高画質』で、画質調整



星見娘で電視観望14(カシオペヤ座 パックマン星雲 2nd)

2023-10-17 05:00:00 | SeestarSelects
カシオペヤ座 NGC281(パックマン星雲、HⅡ領域)

画像①LPフィルター使用、該当部分トリミング

画像②Seestarアプリ画面アノテーションのスクショ
画像③スカイアトラスの導入画面
)、
パックマン写った。FMA135(記録152)、130PDS(没)に続く3回目の観望。凄いぞSeestarきちんと写している。気分よく資料も読める(資料7)。
パックマンの愛称で知られるNGC281は天の川銀河のHⅡ領域、渦巻の1つペルセウス腕(資料8)にあるという。そこには、M1(かに星雲)、M36、M37、M38、M52、M103などのメシエ天体が属しているという。すべて観望済の天体。メダカ部屋から空を眺め、それらの位置を繋いで、ペルセウス腕を想像して見る。結構楽しい。
なお、私たちの太陽系はオリオン腕の中にあり、オリオン腕は、ペルセウス腕の小さな枝と考えられているらしい。まったくの辺境ですな。知識として知っていたが、観望を通して考えると実感するものだ。


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)NGC 281 - Wikipedia

8)ペルセウス腕 - Wikipedia

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の記録152(カシオペヤ座 NGC281パックマン星雲)

撮影情報
2023年10月12日午後7時頃、晴れ
メダカ部屋 
カシオペヤ座 パックマン星雲(NGC281)
Seestar S50+iPhone SE3、10秒露出12分間のライブスタック
AffinityPhoto2で画像処理
「写真」アプリで、各調整
「AIで写真高画質」で、ノイズ処理(弱)



 

星見娘で電視観望13(アンドロメダ座 銀河群HCG10)

2023-10-16 05:00:00 | SeestarEtc
アンドロメダ座 HCG10={NGC529、NGC531、NGC536、NGC542}

画像①該当部分トリミング

画像②元画像、6分間のライブスタック

画像③Seestarアプリのアノテーション画面スクショ

画像④画像③の画面をピンチアウトで拡大して、スクショ

HCG(Hikson Compact Group)とは、ヒクソン・コンパクト銀河群の略で、比較的小さな銀河の集まり。有名な例として、ステファンの5つ子の内の4つがHCG92。

Seestarアプリで、HCGは検索にかからないが、英語版のWikipediaでは、WebサイトでメンバーのNGCナンバーが記載されていたのでそれをメモして、その1つで導入をかけた。
アプリ画面上でMarkタッチでアノテーションをかける(画像③)。ピンチアウトで画面を拡大(画像④)。あるあるとそのまま6分間の電視観望。

資料を検索してもたいしたものはでてこず、まあ、おとめ座やかみのけ座以外にも銀河沢山あるのだと再認識できたことが収穫か。

一夜あけて、画像②で銀河をさがす、3つはわかるが4つ目がわからない。画像④と何度も見比べて4つ目(NGC531)認識。画像①をパッと見せられたらNGC536とNGC542は分かりそうだが、残り2つは自信ない。まだまだ修行が足りてない。精進あるのみ。

いつものように存在確認となったが、いつかもっと綺麗に写したい。


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)Hickson Compact Group - 英語版Wikipedia(HCG1~100までの一覧表あり)

8)ヒクソン・コンパクト銀河群 - Wikipedia

9)アンドロメダ座 - Wikipedia

10)Andromeda~Stellarscenes.net


電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)星見娘で電視観望09(アンドロメダ座 NGC891銀河)

撮影情報
2023年10月12日午後8時頃、晴れ
メダカ部屋
アンドロメダ座 HCG10(NGC529、NGC531、NGC536、NGC542)
Seestar S50+iPhone SE3、10秒露出6分間のライブスタック撮影
AffiniyPhoto2で画像調整
「写真」アプリで、各調整
「AIで写真高画質」で、ノイズ処理(弱)







星見娘で電視観望12(おうし座 M1かに星雲)

2023-10-15 05:00:00 | SeestarM天体
おうし座 M1(NGC1952、かに星雲、超新星残骸)

(時間的に前後する。本記録は10月12日のものであり、13日にSeestarアプリVer.1.9.0にアップデートしたことにより、よしべやのアップル製品の不具合は解消された。以下アプリVer1.8.0、Firmware1.65での記録。)

画像①該当部分トリミング

画像②LPフィルター使用、12分のライブスタック

画像③Seestarアプリ画面のスクショ
(Markをタップしてもアノテーションは表示されず、右上には、M1と出ているのに・・・)
画像④念のため、FitsファイルをAstapに読み込んでのアノテーション



超有名天体かに星雲、様々な記録に残る1054年の超新星爆発(SN 1054)の残骸。中心には、中性子星が残り、パルサーとして約1/30秒間隔で、電磁波やX線を放出している。

天文無知の観測員、春のベランダから、かに座が観測できなくなる時期に、かに座でかに星雲何処にあるか探した。その結果、なんとおうし座にあった。名前の由来は、イギリスの天文学者ロス卿が、フィラメント構造がカニの足に見えることかららしい。確かにフィラメント見えてます。やっと会えた。

画像②は、13日0時34分保存、12分のライブスタックの記録。12日の電視観望最後の天体。ここまで順調に電視観望続けてきたiPhoneSE3だが、かに星雲の自動導入できず、何度やってもメダカ部屋室内を写す、M10Plus(アンドロイド12タブレット)に切り替えると、一発導入。良かったと一息ついてよこを見ると終わらせたはずのSE3が光っている。なんと2台つなぎ(画像⑤)。
そのあと、観望最後までこの状態、一方を操作すると他方もそれにつれて画面が変わる。ただし、画像が保存されるのは操作した端末のみ、怪我の功名みたいなものだが、よい体験ができた。これで館長や飼育員さんと一緒に観望できる。

画像⑤アプリ画面をピンチアウトで拡大した、色合が違う

画像⑥iステラHDによる観望位置


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)AstroArts - メシエ天体ガイド:M1

8)かに星雲 - Wikipedia


電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の記録151(おうし座 M45昴)

撮影情報
2023年10月13日午前0時半頃、晴れ
メダカ部屋 
おうし座 かに星雲(M1、NGC1952、超新星残骸)
Seestar S50+iPhone SE3、12分間のライブスタック撮影、LPフィルター(光害カットフィルター)使用
AffiniyPhoto2で画像調整
「写真」アプリで、各調整
「AIで写真高画質」で、ノイズ処理(弱)

追加)
ZWO Seestar関連怒涛のUpdate
この1週間で、
iOS版
1.8.0→1.9.0→1.9.1
Android版
1.7.0→1.8.0→1.9.0
Firmware
1.65→1.68→1.70