百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

竹林

2007-11-26 22:16:14 | 循環
竹林を維持管理することはなかなか大変だ。
竹林の理想は1坪(3.3平方m)に1本なのに、現状の放置竹林は藪化現象になっており、1坪(3.3平方m)15~20本の事例もよく見受けられる。手を加えたいけどどのように加えれば良いか、なかなか難題だ。
しかしこの難題に、地域の住民の方々と共に地域活性化を目的に取り組んでおられる方がいる。そういえば、竹には寿命があり、計画的に伐採していけばそれなりに景観の維持は可能で、整備出来たところは子供達にタケノコ掘りの会場として開放したり、伐採した竹を竹炭や竹搾液に加工しリサイクルすることで、少しばかりの維持管理費の捻出を可能にする。その活動が、地元の高齢者のボランティア活動として認知されてくると、自然と竹林との共生が街全体の大きな活動のエネルギーとなる。
誰でも、出来そうなことだけど、決して簡単には出来ない。人と人の思いがあり、そして人と人との結びつきでそこにエネルギーが生まれる。そのエネルギーが持続可能なような仕掛けづくりが必要になる。そこには知恵が必要であり、ある意味で忍耐も大切になってくる。昔は、人の知恵で成り立った循環が、現状はどこかで常に分断され循環させることが不可能になっている。だからここにもうひとつ別の知恵を絞ることで現代の新しい循環を創出する必要があるのだろう。