百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

地方博物館の未来

2019-07-20 21:35:54 | Weblog
岐阜県中津川市にある『藤村記念館』は1947年、地域住民の勤労奉仕で建てられた。ピーク時は40万人を超えた入場者数も、今や約2万4千人。現状は財団の理事の方1人が切り盛りし、毎年約300万円の赤字を出しているという。
そういえば 吉川英治が戦中・戦後を過ごした東京都青梅市の自宅跡にあった『吉川英治記念館』が今年の3月20日、42年の歴史に幕を閉じた。最盛期にはこちらも17万人もの来場者があったという。市への寄付等、いろいろ再建案は考えられたようだが、どうしょうもなくなったようだ。
読者が減り、新たな読者の開拓も難しく、貴重な資料や建築物の維持が入場料等では賄えなくなってきている。市や県も重要なことであることは十二分に理解しつつも、毎年毎年必要となる維持費の負担ではなかなか判断はできなくなる。
根本的な事業モデルの転換を図り、行政に頼らず、そのものの良さをしっかり実感できるカタチでの継続手法を早急に模索する必要がある。