百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

木次乳業!

2007-11-19 23:10:29 | 料理
これが憧れの木次乳業の「ブラウンスイス牛乳(バスチャライズ・ノンホモ)」です!・・・木次では、自然を壊さない酪農を目指して、山岳牛といわれるブラウンスイス牛を山地で放牧しています。この放牧されたブラウンスイス牛のミルクには、独特のコクと旨味があるといわれていますが、なかなかこういう不効率な酪農が広まらないのが現実です。
また、この牛乳パックには『遺伝子組換え飼料不使用』と記載されており、この記載をするためにまた別のコストがかかってしまっているという矛盾したJAS 法の問題点も含んでいます。
現在、国内の酪農を守るためには飼料の確保が大きな問題になっており、その飼料を更に遺伝子組換えではないものと特定するのは大変困難なことで、穀物の特定は出来ても、草類の特定はほぼ不可能といわれています。
日本の酪農は、以前は米国のあり余る穀物の受け皿となっていましたが、米国の穀物市場の加熱するエタノールブームの影響で、いまや未来が見えなくなってしまっています。でも、よく考えてみると、あまりにも簡単に輸入に頼っていた安易な構造に問題点があり、この穀物市場が酪農に与えている問題点は、今後は日本の食糧事情についてもいつでも起こりうる問題点であることは容易に推測出来ることなのです。

なたね油!

2007-11-18 21:03:33 | 料理
これはなたね油の搾りかす!でも決して‘かす’じゃないんです、だってそのまま食べて美味しいんだから。「肥料に使ってみて!」と影山さんから直接頂いたのですが、少しもったいない気がして・・・食べてみるとやっぱり美味しい!!
こんな美味しいものをトマト栽培に使ったら、トマトさんたちはきっと喜ぶだろうなぁ。
島根の影山製油所の影山さんは国産の菜種にこだわり、◇搾油方法も当然手搾り、…通常は、ノルマルヘキサン(石油から抽出したベンゼンに似たもの)を主に使用して搾る…◇精製方法も、フィルターに和紙を使用…通常は硫酸洗い・化成ソーダを主に使用…◇脱色、消泡、脱臭剤を一切使用しないという。
搾油にヘキサンを用いず、手絞りにすることで、確り残った抗酸化物質が自ら酸化抑える作用をし、消泡剤や脱臭剤を用いないことで菜種の香りが確り残る。
経済合理性だけではなく、自然の力を確り感じながら、その本来のあるべき姿を食することの有難さ、食とはやはりそういうもの、農とはそれを支える重要なもの、そんなことを今一度確認した影山さんとの出会いでした。

ふるさと富士サミット

2007-11-17 22:59:15 | 季節
日中は暖かいものの、朝夕はめっきり寒くなってまいりました。そろそろ、来年の手帳を買ったり、年賀状の準備をしたり、あっそうそうお歳暮もあり・・・、なかなか慌しいですね。
本日から明日にかけて『第一回ふるさと富士サミット』が野洲市野洲文化ホールで開催されています。詳しくはこちらの⇒omfuji.jp/manndara/071117/summit.html hpをご参照下さい。
地元では有名(写真は近江富士といわれている地元の三上山)ですが、日本全国にはたくさんの富士山があり、なかなか全国にある富士山が一堂に会することは今までにはなかったようで、今一度こういう機会に、全国にある富士山に目を向けてみることもなかなか趣があり、楽しそうに思えます。

『碁石茶』

2007-11-16 21:56:12 | 料理
お茶はお茶でも、完全に発酵させるお茶が日本にもあるという。
完全発酵するお茶というと思いあたるのは紅茶ですが、日本のお茶は本来、ほとんどが不発酵茶(茶摘後すぐに蒸気で発酵を止めるお茶)であり、他には半発酵茶(茶摘後、一定期間発酵させ、その後発酵を止めたお茶)といわれるお茶に烏龍茶があります。
碁石茶は、その昔、中国雲南省に住む少数民族の布郎(プーラン)族が作っていた酸茶がそのルーツといわれ、その酸茶は、カビを発生させた後に、竹筒に入れて土中に埋め、嫌気性発酵をさせたもので、ほぼ製法の原理が共通しています。
味は、普通のお茶というより、やはり紅茶に近く、最初は独特の酸っぱさがありますが、二杯目、三杯目になると酸味と風味が絶妙にあった不思議な味わいがあり、まろやかで、心和みます。

カフェテリア『結』

2007-11-15 22:16:54 | 料理
ブルーベリーフィールズ・紀伊國屋のお店が、成安造形大学内にカフェテリア『結』として存在している。
そこは、壁土には稲藁の塊を使用し、柱には間伐材を独特の組み合わせで使用し強度を持たせており、現在、屋外には「おくどさん」が作成されている。つまり、カフェテリア『結』は、地域内のや山林や稲藁、土などの素材を組み合わせ、学生さんや先生方、職人さん達が一つになって建設された暖かい空間を提供しているのです。
お勧めのデザートは『レアチーズケーキ』で、チーズはデンマーク産のしっかり酸っぱさと重厚な甘さがする、オーナー自らが捜し求めた逸品です!!是非、一度ご賞味下さい。カフェテリア『結』へは、正面玄関より南西に150m下ったところから駐車場へ、駐車場の入口の遮断機の前のインターフォンで「『結』へ行きたい。」旨を伝えると構内の駐車場に車を停める事が可能です。
現代社会における農の問題点や環境の意味合い、食のあり方を見直す場として、また地域と学生達を結ぶ交流の場、あるべき農の姿や環境への取り組み、食の大切さを今一度考え、この場所を情報発信基地として考え、カフェテリアが育む「人の輪、つながり」に未来を託したいと話す岩田さんの熱い想いは、きっと若者達の心に響くと思います。

酸素水

2007-11-14 23:59:05 | 料理
一般にいうと、水の中には酸素が溶解していますが、この溶存酸素濃度を高めたものを『酸素水』と呼ぶようです。酸素は、0℃1気圧において49mL/L(70mg/L)の溶解度を持つ気体で、温度の上昇と共に水に溶ける量は減少し、同じ温度においては気圧に比例して水に溶ける量は増加します。なので、夏場の金魚鉢の金魚は気温上昇と共に水中の溶存酸素濃度が減る為、元気がなくなり、時々水面に浮かんでくるようです。
酸素水は一般的に、「スポーツ時の酸素補給や酸素不足から来る疲れなどの体調不良の解消」、「頭がすっきりする」、「ダイエットによい」などと言われおり、シドニーオリンピックでは選手達が活用することで、疲労回復のみならず、新記録の達成が可能になったといわれていますが、その効果については否定的な見方もあることは、事実です。
当然、動物や植物にも良い影響を与える可能性も大きく、活用方法によっては、抗菌作用や消臭作用のみならず、土壌の根毛の発育促進と肥料吸収の向上・品質の向上・収穫量の向上が見受けられるようです。
来年のトマト栽培には少し使ってみたいものです。

KYって?

2007-11-14 01:44:38 | Weblog
KYって?
空気(Kuuki)・読めない(Yomenai) の略らしい。
空気を読むということはいいことなのか、読めないことは悪いことなのか。
どちらかというと、読めた方がいいのかもしれないが、あまり読みすぎると良くない。読めないぐらいの大胆さが結構受ける場合があるし、読みすぎて控えめになってしまうことは良くないかもしれない。最も望ましいのは、空気を読みながら、空気を変えることができることではないだろうか。
そういえば、昔、一瞬でその場の空気を読む達人がいた。そして彼の凄いところは、その空気を強引ではなく、あくまでも自然に自らの思う方向へ引き寄せ、空気を自らのカラーに染めてしまうという仙人のような技を持っていることだった。彼の言動に注意してみると、彼の特徴は、決して自己に強い拘りを持っているのではなく、全体を俯瞰してみているため、彼の言動に無理がなく、全員がほぼほぼ満足してしまう結論を導き出す。
今日、そういえば、風を読む、風を感じる、臭いに敏感・・・その場の雰囲気だけではなく、起こりそうな危険がいち早く感知できるという人に出会った。そういう人もいるものか、と思う一方で、場の雰囲気を確り受け留め、近未来を予測するということは、もしかしたら、繊細な感性を持っていれば出来そうな気もしないでもなく、人の雰囲気や人と人の会話から“元気”や“やる気”を感じる場合とそうでない場合があること等を考えると、みんなが健康で元気で前向きでいられるために・・・等については、やはり常に意識してみる必要があるのてはないかと自分なりに反省してみた。
空気を読むことも必要だし、風を読むことも大切。しかし、常に更なる努力をして、空気を変える事やリスク管理をし、明日の一手を常に考えていることが大切なようだ。

天童生産組合

2007-11-12 22:20:55 | 循環
山形県のほぼ中央に位置する天童市は、東は奥羽山脈、西は月山に囲まれた盆地で、夏には日照時間月山が多く、冬は比較的積雪が少なく、落葉果樹に最も適した場所だそうです。
そんな土地で、40年近く前から、化学肥料に頼らず農薬の使用を控えた果樹栽培に取り組まれておられる方がおられたそうで、もうその方は他界されたそうだが、脈々と受け継がれる歴史の中で、化学肥料を一切使わず、完熟堆肥と有機質発酵肥料(ボカシ肥料)を主体に栽培をされているグループがあるという。
有機農業は最近でこそ、メジャーになりつつあるが、40年前の有機農業は一般的にどう受け留められていたのか・・・環境に負荷をかけない、土に戻す、循環型ではないと持続できない・・・と考えていた人がどれほどおられたのか(でもそれ以上前は、無農薬・無化学肥料があたりまえだったわけだが・・・)大変、不思議な想いがする。
何をするにしても、丸く円になって繋がること、いろいろな無駄や無理を省くこと、自然を第一義におくこと等々は大切なことはわかってはいるが、実践できないでいる私からすると、高度成長期を迎え、浮かれる世論をよそに、時代や世間を俯瞰した中で、本来あるべき姿を説き、自ら実行してみせる、その一点の曇りもない“こころ”の中に有機農業の本質をみる思いがした。

赤カブ

2007-11-11 20:27:20 | 季節
冬の到来と共に湖北の琵琶湖の湖岸には、写真のような光景が数箇所で見受けられるようになる。寒風にあてると甘さが増し、漬け込み易くなるという。
滋賀には固有のカブが約10種類もあったようだが、現在栽培されているのは、蒲生の日野が原産地の日野菜や安曇川の万木《ゆるぎ》が中心に湖西や湖東で幅広く栽培されている万木、他は10~15年位前に栽培が始まったという赤丸かぶの三種類で、現在もう他の品種はほとんどが栽培されていないようだ。
以前は近江(大津市)、矢島(守山市)、信州(愛知川町)、小泉(彦根市)、大藪(彦根市)、入江(米原町)、蛭口(マキノ町)などの品種があったようだが、効率化や集約化の中で、だんだん栽培されなくなり、今はほぼ幻になっている。
地域固有の品種がなくなり、地域の気候風土や文化が徐々に消滅していくことはやはりモノ悲しいものがあり、もう少し種の保存や栽培方法の伝承を私達も考え併せていかないと取り返しがつかない事態になりそうな気がする。


土壌改良!

2007-11-10 21:36:09 | 農業
今年から玉葱栽培にチャレンジします!県内三カ所で仲間達と約1ヘクタールの土地で約30万株のタマネギを無農薬・無化学肥料で栽培する予定です。しっかり有機で育てる為に、私達は土壌改良をある方法で行なっています。昨日は雨が降る前になんとか土壌改良材を撒き、浅く耕運しました。2週間後には定植します!晴天と雨天の合間を縫って、微生物を確り意識した中で、出来るだけ効率よく、土づくりを急がずじっくり行いたいと思っています。