百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

大学は出たけれど

2009-03-21 23:48:40 | 季節
卒業の時期を迎え、「大学は出たけれど」の状況の学生さんが多いという。
「大学は出たけれど」は1929年に公開された小津安二郎監督の邦画でサイレント映画。これは昭和初期の大学卒業者の就職率が約30%という不況のどん底にあった時の状況をコメディタッチに描いたもので、何故か現代社会にも合致するところがある。
ある方は、最近の日本の状況を戦後の荒涼とした日本の風景そのものだという。その方は「眼に見える豊かさは、実は虚像であり、荒んだ心が蔓延している。」とも言い、「大学は出たけれど」ではなく、「大学は出た、そして私は、・・・」何を見つけ、何を求めて社会に出るのか、今一度整理する良い機会となればと思う。

決断力

2009-03-20 23:51:17 | 環境
決断力というか、判断力になると思うが、羽生義治氏は「決断力」(角川oneテーマ21)の中で、「ひとつの局面に八十通りぐらいの指し手の可能性がある」と話す。その中から、二つか三つに絞込み、三つの手にまた三つの手が候補とあがり九つになり、それがまた枝葉となり増えていく・・・つまりすぐに三百、四百手になるそうだ。
そういえば、あの柔道のヤワラちゃんも、奥襟を持つと瞬間に二百通りの技が頭を過ぎるという。
たくさんある材料の中から、何かの基準で判断し、立ち向かっていく。
あくまでもどこまで想定できるか、どこまで仮説が持てるかということに尽きるのだろうか。経験が大切なのか、知恵が必要なのか。まだまだわからない。

微生物の働き

2009-03-19 21:59:57 | 循環
有機農業も、微生物の働きがしっかり見えてくるとたいそう楽になれる。
決してひとりで農業を営んでいる訳ではなく、いろいろな方々に支えられて?農業は成り立っている。例えば、太陽光や温度、湿度、どれひとつとってみても人間の自由になるものではない。自然界の大きな力を借りて、農業を営んでいることを悟ると、あまり頑張り過ぎない農のカタチがみえてくる。そこにもうひとつ微生物が味方につけば“オニに金棒”。微生物は、自分達の好きな環境になると急激に増殖を始める、混み合った環境の中では彼らは発熱をし、有機物を分解する。餌がなくなったり、環境の変化に応じて活動を停止したり、自滅したりする。少し微生物の気持ちになって考えてみると、またまた楽しい。

パン屋さん

2009-03-19 00:12:32 | 料理
農業を始めた頃、出遭ったことのないようなパンやピザを口にして、パン屋さんやピザ屋さんをやってみたいなぁと素朴に思ったことがあった。
というのは、小麦は大体が輸入(86%が輸入)、国産の小麦はグルテンが少ないためパンやピザには不向きといわれ、そうはいっても讃岐うどんのほとんど(一時期は90%がオーストラリア産だったらしい)も国産を使われていない中、無農薬・無化学肥料で栽培されている方の全粒粉を使ったパンやピザは、生まれて初めて食した“味”で、現代社会が如何に効果と効率だけを追求し、本当の“味”から乖離し、ホンモノを忘却させられているのか、そんなことに気づかされると、いてもたってもいられなくなり、いろいろな方に相談をして、石窯でパンを焼いていただいたり、パン教室の先生に全粒粉のパンを焼いていただいたり、石賀まで焼いたピザも驚くほど美味しかった。
いづれ石窯を自分で作って、パン屋さんは出来なくても、パンやピザを時々自分で焼いて、みなさんに食べていただく・・・最近は、そんな畑にしたいなぁと思うに至っていた。
そんな中、柴田さん宅を訪れると、信州でパン屋さんを営んでおられたが、今回から滋賀の地に居を移してパン屋さんをやりたいという小さなお子さんを連れたご夫婦にお会いすることができた。ホンモノの石窯で無農薬・無化学肥料で丁寧に栽培された小麦を原料にパンやピザを焼くパン屋さんがしたい!!と穏やかに話される姿に好感を持ち、できるだけ応援したいと思う。
まずは土地や家捜し等から始るわけだが、出来れば薪の手配や販売方法等も踏まえた上での土地や家捜しが理想的だ。

黄砂

2009-03-18 01:15:06 | 季節
お彼岸の入りでもある今日は、黄砂舞う穏やかな春の一日でした。
そんな中、昨日から22日にかけて世界の水関係者が一堂に会する「第5 回世界水フォーラム」が、中東・アジア・ヨーロッパが交差する地、トルコ・イスタンブールで開催されているそうです。世界では、地球温暖化や人口増加等により、水災害、渇水、水を巡る紛争などの「水」問題が増加しており、かつてないほど「水」が注目されています。今世紀は「水」の世紀といわれるほど、地球上の「水」を巡る課題は山積しており、地球上には水がたくさん存在しているようですが、人間が口に出来る水はごくごく少なく0.03%といわれています。
日本にいると大変わかりづらいことですが、世界では水を巡り十数億の人類が死に瀕しています。日本においても食糧の自給率の問題もさることながら、水の輸入量(輸入する食糧を育てるために必要な水の量を仮想で換算してみると)が世界で最も高いといわれています。例えば吉野家の牛丼一杯を仮想水で換算すると1tになるそうです。
空から降ってくる黄砂に悩まされながら、空から降ってくる雨水に感謝することを忘れてしまった“我侭な”日本はこれからどこに向かうのやら・・・。

ゲルソン療法

2009-03-16 23:46:27 | 料理
ドイツの医学博士マックス・ゲルソンが開発した食事療法のこと。
最近、済陽高穂(都立大塚病院副院長)氏の「今あるがんが消えていく食事」や星野仁彦(福島県立医大)氏の「ガンと闘う医師のゲルソン療法」は有名ですが、ゲルソン療法では、ガンの原因となる食品を排除し、 自然な食物の持つ様々な栄養素をバランスよく摂取することで、人間が本来持っている身体の機能を高め、病気を排除しようとするもの。
最大のポイントは、人間の本来持つ自然治癒力を高めることにあり、原則は ・無塩食 ・油脂類と動物性蛋白質の制限 ・多種類で且つ大量の野菜ジュース ・人工的食品添加物(着色、保存剤)などの禁止 ・玄米、全粒粉、豆類、果樹、野菜、乾燥プルーん等々 薬に頼らない治療法として注目を集めている。

繋がり

2009-03-15 23:36:49 | 農業
縁を感じたり、必然を感じたり、何か不思議な繋がりを感じる今日この頃。
それらは人と人の繋がりや縁(えにし)にとどまらず、考え方や生き方にまで及んできている、・・・そんなそんな摩訶不思議な感じ。。
というのは昨日のプロバイオティクスにみられる「予防医学の重要性の認識と抗生物質療法の限界」ではないですが、アナログの本質と表層的なデジタルの限界性や有機農業と慣行農業のノウハウや考え方の相違点等々、何の関係もないようですが、何もかもが何かの要件に基いて判断され決定されているというか、不思議な糸で繋がっている、そんな気がしてならないのです。
戦後日本は、何かを忘れて、というか何かに執着して生きてきた・・(生かされてきたのかもしれませんが)その何かを最も認識しなくてはならない人が最も認識しておらず、いつの間にか21世紀を迎えてしまったような。失われた十年といわれて久しいですが、このままでは今世紀全体が失われそうな勢いで・・・。

プロバイオティクス

2009-03-14 23:54:34 | 環境
腸内細菌は人の健康にとってとても大切な働きをしているといわれています。それは、消化を助けてくれるだけではなく、ビタミンをつくってくれたり、免疫力をたかめてくれるともいわれており、もしかすると腸内細菌がコントロールできるともっと健康になれるのではと思われていたりするのです。
そのような発想から、近年、ヨーロッパを中心に、予防医学の重要性の認識と抗生物質療法の限界を背景として、人間が本来持っている抵抗力(特に腸内フローラをコントロールして健康に寄与させる)を見直そうと、プロバイオティクスという考え方が生まれたのです。
プロバイオティクス(probiotics)は抗生物質(antibiotics)に対比される言葉で、生物間の共生関係(probiosis)を意味する生態学的用語を起源としています。プロバイオティクスとは、「腸内フローラのバランスを改善することにより、宿主(人など)に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義されているのです。
現在プロバイオティクスの中心は乳酸菌といわれていますが、他にも様々な菌が可能性を持っているといえます。

糖錯医工学考

2009-03-13 23:26:03 | 農業
真核生物のタンパク質の過半数には糖錯が付加されており、糖タンパク質といい生体内で様々な機能を果たしているといいます。
現状、糖タンパク質性医薬品のほとんどが動物細胞で出来ていますが、感染症の恐れや培養施設の不足など、いくつかの問題が懸念されているといわれています。
これらの問題を解決すべく、安価でかつ大量に培養ができ、ウイルス感染などの恐れもない酵母を用いた糖タンパク質の生産系が徐々に構築されているそうです。


6次産業

2009-03-12 00:02:17 | 農業
一次産業+二次産業+三次産業 ではなく、
一次産業×二次産業×三次産業 と考え、
0×二次産業×三次産業=0 と考えると、一次産業の農業は大切!!
栽培・飼育するだけではなく、加工(二次産業)をして、自ら販売(三次産業)する農業でありたい!!
ほんと、そうありたい!!