百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

有機農業 その3

2011-09-20 23:23:46 | Weblog
生物多様性があるべき姿だとすると、いろいろな種や属の生き物が自然界の中に存在していることが正しい姿であり、誰かにとって益があるとか、誰かにとって害があるとかいう一方的な見方や考え方は正しくないと考える。僕達が農法の細部にこだわることなく、まずは考え方・理念を重要視しているのは、決して杓子定規に理論詰めではいかない自然界に対して畏敬の念からであり、どこまで人類が叡知を絞っても決して100%解明されることのない自然界の神秘性に起因する。しかし科学されるべき部分は科学し、データ化するべきところはデータ化する中で、より自然との融合を図り、より環境負荷が少なく、将来末永く持続性がある農業を提案する必要がある。その手法は画一的なものではなく多岐にわたり多様なものでなくてはならず、農業者や地域、コミュニティが自主的な選択によるものであることが望ましい。 、

有機農業 その2

2011-09-19 21:01:06 | Weblog
僕達は、食べ物の生産者と消費者が共に信頼しあう関係をベースに、手段・手法の細部にこだわることなく、まずは考え方・理念を重視し「・農薬は使わない・化学肥料は使わない」ことを原則として、堆肥や有機由来の肥料をベースに、特定の菌や虫だけを捉えて決して悪玉とはせず、地元の有機資材を用いた持続可能な環境にやさしい農業を有機農業と位置づけたいと考えています。

有機農業 その1

2011-09-18 23:21:48 | Weblog
「有機農業とは、・・・」という質問を久しぶりに唐突に受けた。
有機農業にはあまりにも多くのカタチがあり、単純に「○○です!」とは答えられない。
僕達は「無農薬・無化学肥料栽培をベースに」考えているが、通常「有機といえば、有機JASのこと」をいい、「一定の基準をクリアし、特定の認定機関が検査し、認められたものにのみ有機JASマークを貼り、農産物を流通させる」仕組みのことを指し、栽培方法を具体的に示しているものではない。
トマト栽培は、・・・茄子は、大根は、ホウレンソウは、・・・、慣行農法(戦後の化学肥料や農薬に頼った農業)では肥料の施肥量や播種時期、定植時期、収穫時期、その都度の農薬散布スケジュール等々が明確になっているが、有機農業におけるそれはない。「ない」ことはないが、千差万別であり、水の撒き方ひとつとってもやるのやらないのいろいろな考え方がある。
いろいろな考え方があり千差万別であることを楽しめるか、杓子定規であらねばならないと考えるか、によって全く異なってくる。

燐酸

2011-09-17 02:54:39 | Weblog
植物の成長には、三大肥料(窒素、燐酸、カリウム)が欠かせないといわれるが、その昔1970 年代~ 80 年代にかけて琵琶湖などでは燐酸成分が異常に増え、藻類・植物プランクトンが大量に発生し水質の悪化がおこった。原因は合成洗剤に含まれていた縮合リン酸塩洗浄助剤(主にはトリポリリン酸ナトリウム)といわれ、その後、無リン洗剤の使用等で水質の改善を図った。
現在の慣行農法では、三大肥料を化学肥料というカタチで農地に施肥するのが一般的だが、燐酸は与えたうちの10%しか吸収されないといわれている。そのため収量を上げようとすると過剰な投与が増え、土中の燐酸は過剰になりがちだ。燐酸はすぐに他の成分と結合するため、植物がすぐに使える状態にはならず、我々は肥料を与える方法・量・時期・他の肥料とのバランスなどについて充分検討しなければならない。
また畜産動物(牛・豚・鶏)の排泄物には燐や窒素をはじめとして有機物も多く含まれており、本来は肥料としても大変有効なもののはずだが、現状ではそれが廃棄物とし処理されていたり、畜舎からの排水を通して河川や湖沼などに入り込み、それが水質悪化の原因ともいわれている。
ある面では大切だが、ある面では厄介なものになっている。そんな現状を何とか解決していくのも有機農業の大きな使命なのではないだろうか。

3.11 A Sense of Hnme Films

2011-09-15 23:57:18 | Weblog
映画監督河瀬直美が世界中の映画監督に声をかけ金峯山寺で『3.11 A Sense of Hnme Films』を9月11日に開催した。
今後、被災地や被災地近郊を巡回上映される予定だ。
当日来日されたビクトル・エリセ監督は「これからはそれぞれの国の問題ではなく、世界全体で解決していくべきだ。」と語っていたのが印象的で、様々な支援方法があることに改めて感心すると共に、全てのことをもっと俯瞰してみると今まで見えていなかったものが見えてくるのかもしれないと改めて思った。
次回の『3.11 A Sense of Home Films』の上映会は、なら国際映画祭の中で18(日)午後6時半ならまちセンター市民ホールに於いて開催される予定です。河直美監督 × 田中利典氏(金峯山寺執行長)による対談もあるそうです。テーマは“日本とは、ふるさととは――― 未来へつなげる、つながる。”

納屋を焼く

2011-09-14 23:59:20 | Weblog
『納屋を焼く』 昔、村上春樹に同名の短編小説があった。
鹿児島では桜島が爆発的噴火し、その降灰量は今年最多を記録した。
和歌山や奈良では今月初旬の台風12号の豪雨による被害は多大で、
その普及には時間を要する。
今年3月11日発生したの東日本大震災の死者は15782名を数え、未だに4086名の方々がみつかっていない(9月11日現在)。
『納屋を焼く』 
一見なんの不満もない穏やかな日々の中、人々はなにか物足りなさを感じる。
何かおかしい、どうも大変なのでは・・・と感じる日々の中、どうすることも出来ない人間のちっぽけさに厭きれる反面、むなしさを感じる。
『納屋を焼く』
誰が何の目的を持って“焼く”のか、目的のない日々の中で何故“焼く”のか。

焼酎

2011-09-13 23:57:55 | Weblog
秋だというのに、なかなか日中の暑さが続く。
いま、家庭で出来る『焼酎づくり』に興味がある。
『趣味の酒つくり』の本を片手にいろいろな本からの情報を集めてみると
◇お米の炊飯→ご飯+麹+水→甘酒+麹→どぶろく→蒸留→焼酎 の手順のようだが、
ポイントは蒸留方法にありそうだ。
蒸留装置は売っていないので自作する必要がありそうだ。
一度作ってみることにしたい。

遠方より、友キタる!

2011-09-12 23:50:43 | Weblog
仕事の関係で滋賀を訪れた友人に、およそ9年振りに逢う!
以前勤務していた会社でいろいろな局面で共に悩み討議し共に歩んだ旧友に逢うと時の流れも止まり懐かしい話に花が咲く。
昔話はあまり好きではないが、懐かしい人と逢うとどうしても懐かしい日々の話になる。いろいろあったがやはり大切なことは“現在(いま)”であり、現在幸せであるかに尽きる。なんとかお互い元気で(家族も含め)いられることに感謝し、次回は北の大地、札幌での再会を誓う。 ありがとう!お元気で!!

『11』のメッセージ

2011-09-11 20:50:48 | Weblog
10年前の9月11日はいわずと知れたニューヨークのワールド・トレード・センタービル崩落の日。
半年前の3月11日は東日本大震災の発生日。
我々はこの二つの『11』に何を学んだのか?
ひとつは、時代が確実に変わる、変わろうとしていること。
またその際には、枠組みが変わり、価値観をも変革が必要になってくるであろうこと。
冷戦時代も終焉を迎え新たな対立構図の模索の中でのテロリズムの台頭、人類があまりにも我が者顔で地球上に生息することによる地球環境の破壊、私達はもっと真摯に将来について(我々の・・・ではなく、我々の子孫の・・・)考えなければならない、そして“しあわせ”について。