百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

彼岸

2015-03-21 20:58:33 | Weblog
「暑さ、寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、彼岸の中日の今日は春のような陽気だった。鹿児島、名古屋では桜の開花宣言があり、いよいよ春も本番を迎える。
ところで 彼岸とは涅槃の境地、彼岸会のこと。彼岸に対して此岸、此岸は私たちの日々暮らすこの世のこと、つまり迷いや煩悩が錯綜している世界のこと。
考え方では、現世の中でも日々に“感謝”し、“幸せ”を実感すると、迷いや欲望のないあたたかい世界がこの世でもあるといえる。

燕の巣

2015-03-21 00:38:04 | Weblog
半世紀以上生きていても、なかなか知らないもの、見たことがないものが、まだまだたくさんある。
そりゃ当たり前のことなのだが、できればもうあと半世紀も生きられないのだから、出来ればいろいろなものと出会っておきたい。
昨日、インドネシア帰りの友人から『燕の巣』を頂いた。初めて見た、『燕の巣』は綺麗で繊細だった。友人に現場の採取方法や工房における商品化の工程を丁寧に教えてもらった。なるほど、勉強になる。

梅  その2

2015-03-19 21:56:45 | Weblog
植物の成長には、時間が必要なものと、他に条件が必要なものとがある。
時間は成長にとってどうしてもある程度必要になってくるが、花が咲くとか実ができるとか、何か生理的な変化が必要なものには温度等の条件が必要になってくるようだ。
例えば、桜の開花には低温打破ののち、積算温度400℃といわれており、例えば平均気温の積算が10℃×40日(5℃×80日)=400℃のように日数のみでなく温度も必要な要件となる場合があるというわけだ。

2015-03-18 20:39:14 | Weblog
蓬、新芽があちらこちらで輝き始めている。
蓬はキク科の多年草、地下茎で伸びて、根から他の植物の発芽を抑制する物質を出すという。
春になると新芽を摘んで茹でておひたしにしたり草餅にして食する。
春を感じるひとときでもある。
染料としても用いられるが、季節によって色合いが変わってくるのも独特な風合で味わい深い。

濃霧

2015-03-17 23:16:05 | Weblog
同じ景色でも、同じ時刻でも、少し霧がかかっただけで全く違った印象を残す。
自然とは不思議なものだ。
濃霧の中に隠されたものは何か?
濃霧に覆われた景色の中に見えるものは何か?

2015-03-16 23:58:48 | Weblog
芽が出るとなんとも可愛い。
芽には躍動感がある。
芽には輝きがある。
芽には未来を感じる。
これから数年生きていく、
おそらくいろいろなことがあるだろう。
喜びもあり、悲しみもあり、苦しいことも楽しいことも腹立たしいこともあるだろう。
でも与えられた命、
与えられた場所で、
次の世代に繋ぐまで、
精一杯、生きよう、生きてみせようU+203CU+FE0E

植物

2015-03-15 20:53:49 | Weblog
植物は自らが環境を選べないが、その土地土地にあった生き様を自らが選択している。
例えば、京都の下鴨神社のある糺ノ森は市内唯一の原生林で有名だが、三角州という地形が楡科の植物を育み、何度も起こった洪水が植物達に養分を運んできたという。
しかし1935年の大洪水以降、大規模な河川改修が行われ洪水がなくなったことが逆に豊かな森の維持に問題を提起し、1994年の世界遺産登録以降、水を如何に豊かにするかさまざまな視点から検討されることになったという。
人は自らの都合でその場その場でその時々の判断をするが、自然は大河の流れのごとく大きな時間と全体のバランスの中でさまざまなものを調和を保ちながら育んでいる。人間はなかなかそうは出来ない、なんとも哀しい限りである。

染料

2015-03-14 21:53:49 | Weblog
染料を使い始めた歴史は相当古く、紀元前3000年とも2500年ともいわれているが、色落ちしない染料を求めいろいろ試行錯誤を繰り返し、糸を染料と共に煮ることで繊維そのものに色をつける方法を見つけ出したといわれている。
染料として使われた多くは、植物や苔類から抽出された。
染色が本格的な産業になったのは12世紀末のイギリスで、化学染料が1856年に開発されて以降は、完全に自然染色に化学染料が取って変わり、所謂“染色革命”が成し遂げられた。
化学染料は改良に改良を重ねさまざまな色を醸し輝きを持つようになるが、いま一度自然染色の良さを見出しておかないと21世紀の半ばには滅びる植物や苔類が出現してくる可能性が高い。

政所

2015-03-14 00:44:10 | Weblog
「宇治は茶所、茶は政所・・。」と唄われる政所は、滋賀の東近江、奥永源寺にある。
室町時代に永源寺五世管長の越渓秀格禅師が土地を選び、村人に茶の栽培を指導したことがその始まりといわれているが、現在は継承者も年々減少の一途を辿り、今や希少な茶となっている。

2015-03-12 23:13:54 | Weblog
「梅に鶯」
梅は春の訪れを表し、梅と相性が良いという意味からだろうか。
でも花札をみると、メジロのような鶯が描かれている、こちらも少し不思議な感じ。
今日、農水省は「食糧自給率の目標を50%から45%に引き下げる」と発表した。現実的な目標を立てるということは堅実な事なのかもしれないが、どういう国を目指すのか、未来の日本は本当にそれで良いのか、もう少し真摯に考えて欲しい。