ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

ギリシャ神話と悲劇

2015-03-11 18:56:06 | 勉学
今年度最後の3月度生涯大学校卒業生学習会は、午前の部は「気象現象と災害」の講座である。ただ小生はこの講演はパスして、午後の講演から出席した。実は同じクラスメートのOBの内、3月で学習会から卒業する方が5名おられる。この方達に最後の挨拶の心算で出掛けたのでした。

午後の講演は「ギリシャ神話からギリシャ悲劇へ ~神話と悲劇が現在に語りかけるもの~ 」で日本大学の山形教授のご担当だった。この講演が実に面白く、わざわざ午後の学習会だけに出席したのは正解だと思った。

紀元前800年にギリシャ神話が成立したと言われるが、紀元前500年代に悲劇が成立している。ギリシャ悲劇とはギリシャ神話を題材にした劇+劇作家の神話解釈と想像から産まれたと言う。

この山形先生は、エウリピデスが紀元前431年に作った「メデイア」を現代風に翻訳し、大竹しのぶ主演で蜷川演出の公演(2005年シアターコクーン)を実現させている。この舞台のエッセンスをパソコンで舞台のスクーリンに写しながら、現代に通ずる神話劇の解説を頂いたのでした。

実際の舞台公演の抜粋をスクーリンで見せて頂いたのだが、女優大竹しのぶの鬼気迫る演技から、おどろおどろのギリシャ神話の世界が、意外に現代に通ずるものが多いと痛感させられたのでした。

この生涯大学卒業生学習会は、1950名の会員を擁して、月1回2つの講演を続けている。その中でも今日の午後の講演は収穫でした。


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