ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

凄烈・「光圀伝」

2015-08-17 18:12:10 | 読書
現在読んでいる本は沖方丁著「光圀伝」である。
御三家のひとつ水戸徳川家の2代目の藩主となる水戸光圀公が主人公である。

一般的には「水戸黄門」として馴染みだが、若き日より詩文に秀でた文人でもある。
父親が長兄を差し置き、弟の自分を2代目の後継者に指名した事に悩んでいる。
しかし多くの理解者に支えられて、水戸徳川家を継承する。
その後讃岐松平家を創設していた長兄の息子を自分の後継者とすることで、大義を果たそうとする。

2代目の藩主となった後に、幕政の良き相談役を務め、藩内の体制整備にも力を注ぐ。
さらに叔父である尾張徳川家の義直の遺志を継ぎ、本朝史記の編纂に向かう。

今日までにようやく光圀が新たな藩主として、藩政に乗り出すところまで読んだ。
実に凄烈な人物像として光圀像を描いていることに感心している。
まだ読了していない段階で感想を書くのは憚れるが、最近読んだ本の中では秀逸と断じたい。
コメント
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