ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

そうか、もう君はいないのか

2017-02-23 13:58:21 | 読書
古い本だが図書館から借り出して、カミさん共々読んでいる。
著者の城山三郎氏は、名古屋の商家の息子だが、海軍に少年兵として志願する。
その少年兵としての訓練の間に、不条理な上官の振る舞いに失望したとする。
大学を卒業後は、学校の講師などを務める傍ら、文筆家の道を模索する。
後々に結構する事になる、夫人との出会いと挫折、さらに結婚に至る経過が淡々と語られる。
さらに直木賞の受賞を経て、その名声が世に喧伝されるようになる。
この本では、夫人を伴っての取材旅行を含めて、多くの旅の思い出も語られる。
そして夫人を突然の病魔が襲い、69歳で見送る事になり、茫然自失の状態となった様が出て来る。
その後の著者の死に至るまでの過程を、あとがきに娘さんが、切々と綴っている。
何事にも頼りにしていた夫人の死、自分自身に同様の事態が起こったらどうするか?。
そんな事を考えさせる本である。
コメント
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