また焼け付く暑さが戻ってきましたね
昨日は、散々迷った結果、仕事を15時→13時までに早退させてもらい、
(12時以降、絶食絶飲。水分なしに3時間しゃべり続けるのはきつい)
夕方から、産婦人科へ行ってきました。
(やはり水を飲みたい欲求に負けそうになったので、
帰宅後、キッチン、洗面所のコップを隠しました)
約束の16時半に15分早く到着(緊張してます・・・)
トイレを済ませ、中待合室に入ると、
ガチャガチャ、と器具の音が聞こえ、まるで、これから切り刻まれるかのような心境
今晩から飲む抗生物質と子宮収縮剤を先に渡され、
処置室へ
いつものピンク色のリラックス可動内診台?ではなく、
いかにも病院らしい、緑色の無機質なカバーがかかった、
足上げ台付きの平らなベッドに案内されました。
「麻酔は全身ですか?部分ですか?」と看護士さんに聞くと、
「静脈から入れる麻酔ですよ」と。ん?よく、わからない
(後で調べてみると、静脈麻酔も全身麻酔の一種だそう)
「意識はあるんでしょうか?麻酔自体が痛いとも聞いたんですが」と、さらに聞くと、
「頭がぼーっとしてくるから、痛みもないし、大丈夫ですよ。麻酔も、
点滴で入れるので、最初にちくっとするだけだから、大丈夫ですよ」と。
わかったような、わからないような。
でも、針が入る最初だけ我慢すればいいのか。
足を台に固定され、左腕をアルコール消毒されて、麻酔の点滴投入
「ゆっくり、1から数えてください」
1、2、3・・・、10、11、12・・・、20、21、22・・・
ああ、やっぱり私効きにくいのかも。数を数えることに集中しすぎちゃ駄目だよな
ところが、
・・・29、30、と数えたところで、頭がグラグラし始めたかと思った矢先、
ドーン!と
ダスターシュートを落ちるように、どこかへ行ってしまいました
その後、生身の私は全く意識を失っている状態だったのでしょうが、
私自身は、どこか別の遠い場所で、強烈な意識が確実にあって。
肌色か桃色の明るくやわらかく、とても穏やかな空間で、
ふと気付くと、私には体がない。
さっき、麻酔をかけてもらい始めて、今、処置室にいるはずなんだけど、
ここはどこ?
ってか、私は誰?
重さも大きさも、そして時間の流れも何もない世界で、
意識としての
私はいるけれど、姿はない。
言うなれば、強い意識が光を発しているくらいの存在。
目を開けているのに、何も見えない(真っ暗ではなく、肌色か桃色)。
生きている証となる、手や足を動かすことが出来ない(手も足も、とにかく体がない)。
怖いような、苦しいような、でも、あらゆる欲や感情のしがらみから解放された
自由な感じ。
途中、どこかへ連れて行かれそうになり、
行ってもいいかな、とも思ったりしましたが、行かなかった。
終盤、自分に体があることを実感する瞬間(おそらく、処置台からベッドに移された)が
あり、しばらくして部屋の眩しさに目を覚ましたら、
そこはもう安静室のベッドの上でした。
焦点がなかなか合わず、ようやく時計を見ることが出来ましたが、
まだ、17:10
え?え?手術、終わったの?あれ、でも、口がしまらない、手も足も動かない・・・。
覚醒しているような、していないような、自分の体が自分のものではないような、
不思議なボーっとした状態が、しばらく続きました。
大好きな祖父の心臓が止まった瞬間に立ち会ったことがあるんですが、
亡くなった途端、口がぱかーんと大きく開いていたのがすごく印象的で、
自分も、まさにそんな感じでした。口を閉じられない。
そして、その不思議な体験をしている間、悲しい、という感情は全く湧かなかったのに、
(痛くもなかったのに)涙がつーっと流れていました。
徐々に舌にしびれを感じ始め(麻酔がきれてきた?)、
体の向きを変えられるようになって、19時過ぎ、看護士さんが入ってきました。
トイレでタンポンを抜き、出血の具合を教えてください、とのことで、
上体を起こすと、頭が朦朧として、強く締め付けられているような苦しさ。
ゆっくり、ゆっくり歩を進め、すぐ隣のトイレで、出血はおさまっているのを確認。
会計を待つ間も、まだフラフラする感じは完全には消えませんでしたが、
16時半に処置室に入ってから、3時間後には、タクシーで産婦人科を後にしました
手術中の記憶は勿論、痛みも全くなく、
前回の流産当日の応急処置の激痛とは比べ物にならないな、とちょっと安心していましたが、
23時過ぎから、強い吐き気と何とも言えない胸のむかつきに、しばし悶えました
今思えば、生死の境界線あたりにいたんじゃないか、と
恐ろしい気すらします。
どこかへ連れて行かれそうになった時も、
確か、とても大切な存在(夫)がいたと思うけれど、それが誰だかわからないし、
だから別れが惜しいという感情も起きず。
もう少し、麻酔の時間が長かったら、戻って来れなかったのかな。。。
医療事故で一番多いのは、麻酔時、というのが、よくわかりました。
しかし、この世?に戻って来て、うっすらと戻りつつある意識の中で、
私が一番最初に目にしたもの、
それは、手術前に履いてきた、私の黄色いパンツ・・・
そんなに顔のまん前に置かなくても・・・
でも、そうでもしないと、きっとパンツ忘れて帰っちゃうかもしれないからですね。
(術後は、持参した生理用ショーツを履かせてもらっていました)
おかげで、現実の世界に自分を戻すことが出来ました。
以前は、痛いのも怖いのも嫌だから、麻酔して!と安易に考えていましたが、
麻酔、怖くなりました
だって、「ああ、死ぬってこういうことかな」と思いましたもん。
時間も、痛みも何もない。とても自由で穏やかな世界。
(生きていた頃の記憶は全くなくなる、というのも実感)
現世の時間軸で、遺族は周忌法事をして故人を偲びますが、
天上の世界で、祖父母や義父、そして先日お別れした私達の赤ちゃんも、
穏やかな安住空間にいるんだな、と感じ、心が大きく安らぎさえもました。
今日もかなりの長文、お付き合いくださり、ありがとうございました
いつも応援ありがとうございます♪
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昨日は、散々迷った結果、仕事を15時→13時までに早退させてもらい、
(12時以降、絶食絶飲。水分なしに3時間しゃべり続けるのはきつい)
夕方から、産婦人科へ行ってきました。
(やはり水を飲みたい欲求に負けそうになったので、
帰宅後、キッチン、洗面所のコップを隠しました)
約束の16時半に15分早く到着(緊張してます・・・)
トイレを済ませ、中待合室に入ると、
ガチャガチャ、と器具の音が聞こえ、まるで、これから切り刻まれるかのような心境
今晩から飲む抗生物質と子宮収縮剤を先に渡され、
処置室へ
いつものピンク色のリラックス可動内診台?ではなく、
いかにも病院らしい、緑色の無機質なカバーがかかった、
足上げ台付きの平らなベッドに案内されました。
「麻酔は全身ですか?部分ですか?」と看護士さんに聞くと、
「静脈から入れる麻酔ですよ」と。ん?よく、わからない
(後で調べてみると、静脈麻酔も全身麻酔の一種だそう)
「意識はあるんでしょうか?麻酔自体が痛いとも聞いたんですが」と、さらに聞くと、
「頭がぼーっとしてくるから、痛みもないし、大丈夫ですよ。麻酔も、
点滴で入れるので、最初にちくっとするだけだから、大丈夫ですよ」と。
わかったような、わからないような。
でも、針が入る最初だけ我慢すればいいのか。
足を台に固定され、左腕をアルコール消毒されて、麻酔の点滴投入
「ゆっくり、1から数えてください」
1、2、3・・・、10、11、12・・・、20、21、22・・・
ああ、やっぱり私効きにくいのかも。数を数えることに集中しすぎちゃ駄目だよな
ところが、
・・・29、30、と数えたところで、頭がグラグラし始めたかと思った矢先、
ドーン!と
ダスターシュートを落ちるように、どこかへ行ってしまいました
その後、生身の私は全く意識を失っている状態だったのでしょうが、
私自身は、どこか別の遠い場所で、強烈な意識が確実にあって。
肌色か桃色の明るくやわらかく、とても穏やかな空間で、
ふと気付くと、私には体がない。
さっき、麻酔をかけてもらい始めて、今、処置室にいるはずなんだけど、
ここはどこ?
ってか、私は誰?
重さも大きさも、そして時間の流れも何もない世界で、
意識としての
私はいるけれど、姿はない。
言うなれば、強い意識が光を発しているくらいの存在。
目を開けているのに、何も見えない(真っ暗ではなく、肌色か桃色)。
生きている証となる、手や足を動かすことが出来ない(手も足も、とにかく体がない)。
怖いような、苦しいような、でも、あらゆる欲や感情のしがらみから解放された
自由な感じ。
途中、どこかへ連れて行かれそうになり、
行ってもいいかな、とも思ったりしましたが、行かなかった。
終盤、自分に体があることを実感する瞬間(おそらく、処置台からベッドに移された)が
あり、しばらくして部屋の眩しさに目を覚ましたら、
そこはもう安静室のベッドの上でした。
焦点がなかなか合わず、ようやく時計を見ることが出来ましたが、
まだ、17:10
え?え?手術、終わったの?あれ、でも、口がしまらない、手も足も動かない・・・。
覚醒しているような、していないような、自分の体が自分のものではないような、
不思議なボーっとした状態が、しばらく続きました。
大好きな祖父の心臓が止まった瞬間に立ち会ったことがあるんですが、
亡くなった途端、口がぱかーんと大きく開いていたのがすごく印象的で、
自分も、まさにそんな感じでした。口を閉じられない。
そして、その不思議な体験をしている間、悲しい、という感情は全く湧かなかったのに、
(痛くもなかったのに)涙がつーっと流れていました。
徐々に舌にしびれを感じ始め(麻酔がきれてきた?)、
体の向きを変えられるようになって、19時過ぎ、看護士さんが入ってきました。
トイレでタンポンを抜き、出血の具合を教えてください、とのことで、
上体を起こすと、頭が朦朧として、強く締め付けられているような苦しさ。
ゆっくり、ゆっくり歩を進め、すぐ隣のトイレで、出血はおさまっているのを確認。
会計を待つ間も、まだフラフラする感じは完全には消えませんでしたが、
16時半に処置室に入ってから、3時間後には、タクシーで産婦人科を後にしました
手術中の記憶は勿論、痛みも全くなく、
前回の流産当日の応急処置の激痛とは比べ物にならないな、とちょっと安心していましたが、
23時過ぎから、強い吐き気と何とも言えない胸のむかつきに、しばし悶えました
今思えば、生死の境界線あたりにいたんじゃないか、と
恐ろしい気すらします。
どこかへ連れて行かれそうになった時も、
確か、とても大切な存在(夫)がいたと思うけれど、それが誰だかわからないし、
だから別れが惜しいという感情も起きず。
もう少し、麻酔の時間が長かったら、戻って来れなかったのかな。。。
医療事故で一番多いのは、麻酔時、というのが、よくわかりました。
しかし、この世?に戻って来て、うっすらと戻りつつある意識の中で、
私が一番最初に目にしたもの、
それは、手術前に履いてきた、私の黄色いパンツ・・・
そんなに顔のまん前に置かなくても・・・
でも、そうでもしないと、きっとパンツ忘れて帰っちゃうかもしれないからですね。
(術後は、持参した生理用ショーツを履かせてもらっていました)
おかげで、現実の世界に自分を戻すことが出来ました。
以前は、痛いのも怖いのも嫌だから、麻酔して!と安易に考えていましたが、
麻酔、怖くなりました
だって、「ああ、死ぬってこういうことかな」と思いましたもん。
時間も、痛みも何もない。とても自由で穏やかな世界。
(生きていた頃の記憶は全くなくなる、というのも実感)
現世の時間軸で、遺族は周忌法事をして故人を偲びますが、
天上の世界で、祖父母や義父、そして先日お別れした私達の赤ちゃんも、
穏やかな安住空間にいるんだな、と感じ、心が大きく安らぎさえもました。
今日もかなりの長文、お付き合いくださり、ありがとうございました
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