今月22日は、私達夫婦の9回目の結婚記念日
実は、ここ数ヶ月、ちょっと(いや、かなり)うまくいっていなかった私達・・・。
毎月のように言い争い(というか、私が一方的に怒っているパターン)が続いてました。
夫と家族を作りたいから続けている不妊治療。
でも、だんだん不妊治療を続けることで、夫婦の間に、大きな溝(まあ、そう感じているのは妻側だけかもしれないけど)を
感じてきて・・・。
いまだに、夫の前では、素直に笑顔になれませんが、それでも夫への冷え切った感情は少し温度を取り戻してきて、
何とか、記念日を迎えられそうです。
土曜夜の「名医にQ」に、ダイアモンド☆ユカイさんが出演。
閉塞性無精子症であることをカミングアウトしてから、不妊治療の話題でメディアにあがることが多くなりました。
不妊治療は、女性だけが頑張るものではない、夫婦2人で頑張るもの、と主張。
そして女性の精神的・身体的ストレスは半端ない、男の出番なんてちょっとだけなんだから、
男はせめて支えてあげなきゃ、とも。
不妊治療で苦しむ女性は沢山います。
女性が当事者として辛さを語ることはあっても、男性側から不妊治療について語ることはあまりなかったように思います。
しかも、ユカイさんの場合は、自身も男性不妊で大変な経験をされているからこそ語れることがある。
女性にとって、自分は子供が出来にくいという事実に向き合わされるのは、相当、きついです。
男性にとっても然り。
有名人であるユカイさんが、公に発表するには、並々ならない勇気がいったことだと思います。
ご自身の経験を伝えようか、伝えまいか、とても迷われたそうですが、
東日本大震災が起きたことで、今自分に出来ることをやった方が良い、という気持ちになったそうです。
でも、そのユカイさん(と奥様)の勇気のおかげで、このように特集番組で当事者の夫側の意見を聞くことが出来、
何だか救われました。
ユカイさんは「不妊治療は、女性側の負担の方がずっと大きいことを知った」とも言ってくれました。
この言葉、女性が言うより、男性が言ってくれると説得力がある。
ここ最近の私達夫婦の溝も
「私は、毎日のように通院し、採血、注射、と痛いことばかり。お疲れ様、大変だよね、くらい、何で言えないの??」という
私の悶々が解消されないことが大きな原因だと思います。
(溜めないように、そして、言わないとわからないそうなので、ちゃんと伝えてもきたのに・・・)
不妊治療で、夫婦の絆を試されているようにも感じました。
でも、妻側からいくら言っても、夫には、どうもピンと来ないのかな。
先日、友人から「辛いのは、旦那さんも一緒だよ」と言われましたが、それは絶対違う。
(普段の私なら、そうかなあ、と反論も同意もしないでごまかすところを、こればかりは我慢ならず、絶対違う、と豪語)
体も心もヘトヘトになるのは女性。
流産という悲しい結果になった後、心の痛みに加えて、激痛や手術で体も痛むのも女性。
だから、ユカイさんの「女性の負担の方がずっと大きい」という言葉、わかってもらえた、と、
涙がポロポロ出てきました。
男の立場から言ってもらったほうが、世の殿方にも伝わるような気がしました。
ユカイさんに、お礼状が書きたいくらい、有難い気持ちでいっぱいになりました。
ユカイさん、本当にありがとうございます。
イクメンみたいに、不妊治療で積極的に妻と支えあう夫を表現する言葉も流行ればいいのに、ね。
不妊治療、という言葉も、他に良い言い方ないのかな。
番組中、ずっと画面上にある不妊治療の4文字に
「ああ、私、これを続けているんだわ」と、それだけで、涙が出てきてしまいました。