前回の更新から、かなりの時間が経ってしまいました。
私のこのブログをご覧頂いている方は、私と同じような経験をされ、妊娠を希望、また妊娠中の方が
多くいらっしゃるため、ここに書くことを躊躇いましたが、
いつまでもこのままにするわけにもいかないので、ご報告させていただきます。
大事な時期にいらっしゃる方、どうぞ、スルーしていただきますよう、お願いいたします。
このたび、私達夫婦にやってきてくれた赤ちゃんが、お空へ旅立ちました。
とてもとても可愛い女の子でした。
6月23日の検診で、夫と共に、赤ちゃんの元気な様子をエコーで見せてもらった矢先。
6月27日水曜日、朝は、150前後の元気な心音を確認していたのですが、
胎動が少なく、静かだなと思って、夜の心音チェックをすると、見つからない・・・。
すぐさま、産婦人科を受診しました。
映されたエコー画像は、私が見ても、心臓が動いていないことが一目でわかるものでした。
そのまま、入院。
陣痛促進剤がなかなか効かず、促進剤投与から3日目夜に破水、4日目の、
7月2日14時25分、想像以上の陣痛の痛みを味わった後、
一度いきんだ後、赤ちゃんがつるん、と出てきてくれました。
680g、31.5cm。もう、しっかり赤ちゃんの体でした。
へその緒が胎盤から切れてしまったため、その後の胎盤を取り出す処置が陣痛に匹敵するくらいの激痛。
綺麗にしてもらった赤ちゃんを抱かせてもらっているところを、夫が知らないうちに撮ってくれていましたが、
あの闘いの直後なのに、
私、
赤ちゃんを微笑みながら見つめていました。
自分で言うのも妙ですが、しっかり、母親の表情になっていました。
火葬にはどうしても立会いたかったため、多量出血(1179cc)でしたが、
貧血の程度もさほど悪くないので、出産翌日昼前に退院し、火葬場へ。
小さな小さな真っ白い棺が扉の奥へ吸い込まれていくのは、
言葉では表しきれない程、苦しく辛かったですが、
26週の赤ちゃんで、こんなにお骨が綺麗に残るのは珍しい
(ほとんど灰になってしまうことも多いそう)と、
火葬場の方も目を潤ませながら、赤ちゃんのカラダのどの部分の骨かを、説明してくれました。
6月22日に産婦人科の妊婦検診で「順調。次回から2週間に一度の検診です」と言われ、
何だか、昇進したような気分になり、
翌日23日に、夫とふじたクリニックで一緒に赤ちゃんのエコーを見て、だいすけ先生からもお墨付きをもらい、
ピジョンのプレママクラスで、夫とおむつ替え、沐浴などの念願の育児体験をし、
思えば、私達夫婦にとって、最高に幸せな時間でした。
なかなか妊娠しない上、不妊治療の末、ようやく妊娠しても流産を繰り返し、
赤ちゃんを家族に迎えるという現実を前に、いつも臆病になっていた私達が、
結婚10年目、今度こそ、新しい家族を迎えられるんだ、と妊娠7ヶ月も半ばに入りかけて、
ようやく実感出来てきた頃の突然の出来事でした。
心臓停止の事実を知り、「嘘だ!嘘だ!嫌だー!!ぽっこー!!(と呼んでいました)」と一目も憚らず号泣する私が
「もっと早く私が気付いていれば」とつぶやくと、
産婦人科の医師は
「それは違う。
今回は、おそらくへその緒が絡まったか、赤ちゃんと子宮壁の間にへその緒を挟んでつぶしてしまったか、
といったことくらいしか考えられず、こういうケースは、お母さんが悪いわけでは決してなく、
たとえもう少し早く気付いて、赤ちゃんの心臓がまだ止まる前だとしても、
今の医学をもってしても、外側からは、どうすることも出来ない」と。
医師は、私が泣き叫ぶ間、その場から離れず、ずっと診察室にいてくれました。
血流も良好だし、赤ちゃんも順調に育っていたので、今後のためにも、胎盤を検査に出しましたが、
原因がわからないことの方が多いようです。
今回のようなケースは、どの妊婦さんにも同じ確率で起こりうるケースのようですが、
何も、これまで散々悲しい思いをして、妊娠・出産にただでさえ臆病になっている私達に起こらなくてもいいのに。
乗り越えられない試練はない、とか、乗り越えられる人にしか試練は来ない、とか言いますが、
こんなに続けて、私達に試練を与えなくてもいいのに。
夜中に入院し、翌朝から、子宮口を広げる処置を始めました。
ずっと泣いてばかりの私を助産師さん達が心配してくださり、沢山話を聞いてくれました。
沢山泣いて、沢山、悲しい気持ちを吐き出して、私の気持ちが整理されるのを待ってくれたのか、
陣痛促進剤を投与してから4日目に生まれてきました。
ぽっこの声を聴きたかった。
寝返りを打ったり、お座りしたり、つかまり立ちしたり、といった成長の過程を見たかった。
あの小さなお口で、おっぱいを飲んでもらいたかった。
でも、5ヶ月間、私のお腹にいたぽっこと対面出来たことは、本当に嬉しかった。
呼んでもらうことは叶わないけれど、
私と夫は、確かにぽっこのお母さんであり、お父さん。
それは、これからもずっと変わらない事実。
お腹に話しかけても、お腹にはいませんが、話しかける声はきっとどこかで聞いていてくれる、
そんな気がします。
妊娠7ヶ月、というカテゴリーをこのブログに追加し、
まさか、こんなご報告をすることになるとは思いませんでした。
ここまで、応援してくださっていた皆様、本当にありがとうございました。