西やん中洲にいます。

西やん67歳、日々の出来事独り言

今日の私は969 【9月22日 更新が夜になってしまいました】

2017-09-22 20:40:22 | 今日の私は
こんばんは。

今日は、いつもの通りに出勤して、写真も撮っていたのですが。
朝方に、バタバタして、ブログ更新しないままでこの時間になってしまいました。

【発達障害】
昨日、一時寝て。その後、ブログ更新して。眠るつもりだったのですが・・・。
なんだか眠れなくなって。

たまたま、NHKで5月に放送された「NHKスペシャル」を観て、眠れなくなりました。と言うか、眠る事ができないくらいに「観たい」と思いました。

最初の「NHKスペシャル」は、モデルでタレントの栗原類だ出演して。
彼も、発達障害であった事をリスペクトして。

でも、私自身。「発達障害」を全く理解していませんでした。

この番組と、それに続く、ETVの再放送の番組を観て。

実は、5月で辞めた「夜の仕事」
いっしょに仕事をしていた方の息子さんが「発達障害」でした。

待ち時間に、時々話を聞いて。

息子さんは、今年、支援学校を卒業して就職することになって。
卒業前に、あるスーパーに実習に行って。それで、そこで採用してもらえる事になったとの事。

ただ、勤務は「半日」でもいいと思っていたところフルタイムになって。
それで、話を聞くと。

店長さんも、息子さんの「発達障害」の事は理解した上で採用したはず。
支援学校の先生も、サポートはしてくれたはず。なのに。

その仕事先に居る、パートの女性が、話を聞く限りでは『いじわるな対応をする』と。

商品の陳列をすると、何も言わないまま直す。
「〇〇をとってきて」と、ちょっと(彼にとっては難解な)指示をすると。

でも、正直、その話を聞いても、私はその状況を十分に理解できていた訳ではなかった事が分かりました。
単に、「意地悪な、偏見を持ったパートの女性が居る」と言う理解で、彼自身の事は何も分かっていなかった。事が分かりました。

ASD(自閉スペクトラム症)
ADHD(注意欠如、多動症)
LD(学習障害)

この領域が重なる事もあると。

注意散漫で、授業中などに授業に集中できない子供。
コミュニケーションが苦手な子供。
国語の授業で、教科書を読むのが苦手な子供。

でも、それは子供だけではなく、大人にも。
15人に1人。

ある部分に過敏である方も。聴覚、視角、嗅覚。なので、耐えられない。ストレスが溜まる。

私達は、いろんな音を聞いている中で、必要な音と、必要でない音を切り分けて、必要な音を拾い、必要のない音は聞こえなくする。そう言う事をしている。でも、それが出来ない方が居るという事。
では、どうなるか。

周囲のいろんな音の中から、例えば、会話をしている相手の声だけを聴く事ができない。
喫茶店で、話をする。と言う時に、他の周囲の話声も全て聞こえてしまう。なので、話し相手の声だけを聴きとると言うことができないので、コミュニケーションが図れず、人との係わりを嫌ってしまう。ストレスになる。

「発達障害」の方は、「見た目」では健常者と変わらないので、理解されにくい。

ある企業で、障碍者枠で採用された男性。
ある女性の上司が、会社にあった植物の鉢に、「適当に水をあげて」と話しをした。

その男性は、「適当」が理解できないので。延々と水をあげて、水があふれて、周囲までずぶぬれになった。
この会社では、その男性に対して、曖昧な表現は止めて、「水をコップに〇杯あげて」と変えたそうです。

同じ男性。集中すると、すごい能力がありました。数字に強い。
それで、「経理」の仕事で、伝票の整理、チェックなどをしてもらうと、抜群の能力を発揮し、小さな間違いも見つけてくれた。
それで、それだけ能力があるのだからと、「仕事の幅を広げてみた」ら。今まで無かったミスをしたり。
それが、彼にとって「ストレス」になっていた事に気づき、彼の得意な事に集中してもらう事にしたと。

この番組の中で出てきた言葉。

『普通』って何?
15人に1人が「発達障害」の方だとして、14人に共通する事が『普通』。
大人になった「発達障害」の方は、何が『普通』であるのかを理解できないまま、『普通』を演じていると。

『普通』とか、『常識』とか。『これ、普通はこうするでしょ。』と言う言い方。

『普通』って何なんでしょう。『常識』って何なんでしょう。


横浜のある小学校の話。
そこでは、「特別支援学級」ではなく、「個別支援学級」と呼んでいます。
実際にも。その子の特性に合わせた、「個別」の支援をしていらっしゃいました。

この学校では、「交流」と言う事で、「個別支援クラス」の子は、一般クラスにも席があり、その授業に参加します。
小学校3年の男の子は。「自分が得意な事」の発表の機会を得て、大好きな歴史にちなんで、戦国時代の食事を紙粘土で再現して。更に、ある食べ物をクイズにして。

でも、その発表の前日に、リハーサル。どう言う反応(答え)が出た時に、どう答えるのか。反応するのか。そのリハーサル。
でも、彼が作った、紙粘土の食べ物を再現したものは、数時間かけて作ったもので、形、色、精密に再現されたもので。
その発表の後、子供たちが。
「これ、どうやって作ったの?」「どれが一番難しかったの?」と彼に質問して。

小学校3年の彼は、その「交流」の授業に「毎日、一度は行く」と決めていたけれど。自分の存在に、「誰か、気づいて」と言う思いがあって。それが、その発表で認められて。

ある女の子が。その発表の後に彼に質問して。「初めて話をした」と。


「個別支援クラス」の6年生の女の子。
これも、知りませんでした。

彼女が悩んでいたのは。中学校に行って、「支援学級」に進むのか。「一般学級」に進むのか。
ここに、12才の子に、『人生の選択』が求められているという現実。

中学校で、「支援学級」に入った子供たちで、高校進学をするのは3割。
一つは、「一般学級」と「支援学級」の評価方法の違い。それが、高校進学の際の内申に変えられない評価方法であるため。

中学校への進学の際に、『支援学級』を選択する事は、高校進学、大学進学を『あきらめる事』に等しく。
中学校で、「一般学級」に進まなければ、高校進学、更に、大学進学は難しいという現実。

大学に行くかどうか。高校生の間に決める事なのでしょう。
でも、彼らは、中学に進む、12才と言う年齢で、親とともに、その事を考え、決めないといけない。と言う事。


小学校3年の男の子。
ある日、一人でトイレに行った時に、上級生が来て。
「支援の子?」と言うので、「そう」と答えたら、「支援の子はトイレが長いからな」と言われて、嫌な気分になった。と。

書き印しているノート書いて。

その事を、この小学校の先生方が「重く受け止め」。会議を重ね。「全校にその事を伝えて、考えさせる」事を。

小学校3年のクラス。小学校6年のクラス。
全校で、その出来事についての話し合いがもたれて。

小学校6年の女の子。
卒業式を前に、300回の名が縄跳びに挑戦。

でも、300回の長縄跳びに挑戦するのか。3分間でどれだけ飛べるかに挑戦するのか。

なかなか、そのチャレンジの練習に加われなかった彼女。

そして、本番の日。みんなといっしょにチャレンジして。
その後の映像。家に帰って、大泣き。「すごく楽しくて、みんなと離れたくない」「もっと早く、みんなと打ち解けられたら」

6年生。卒業式の日。
彼女は、一般学級の先生に手紙を託しました。

男性の先生。涙しながら、その託された手紙を読み、みんなに彼女の気持ちを伝えました。


その他にも。ETVで放送された、少年院。刑務所。
発達障害があり、罪を犯してしまった人に対する支援のあり方。など。

眠れなくなってしまいました。

「発達障害」についての、私の「理解」は。皆無だった。
その事を、気づかされました。なので、昨日は眠れなかった。寝ないで観たかった。


NHKでは、「発達障害プロジェクト」を展開しています。
NHKのHPがあります。

「NHK発達障害プロジェクト」で検索できます。

私も、もっと学ばなくては。いろいろ知らなくては。



昨日は、こんな日でした。


まだまだ、理解は足りないと思いますが。


では、また。



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