富良野のラベンダーが関東のホームセンターでも売っているようになった。
まだ誰もラベンダーを育てていなかった40年前に北海道から苗を無理言って譲ってもらいバイクで背中のリュックに載せてはるばるフェリーで持ち帰り、大切に育てた私から一言。
「富良野のラベンダーはまともにやっても枯らすよ。」
最近ではグロッソという関東地方でも育つ品種改良されたラベンダーが出ているのでそちらをお勧めする。
で、どうしても富良野のラベンダーじゃなきゃ嫌だ、自分はあえて難物に挑戦したいという変人ガーデナーのための講座。
まず、北海道富良野のラベンダーというのは「精油」を搾り取るために栽培されている農業用の品種の事ね、アングスティフォリア系ラベンダーという、でもアングスティフォリア系ラベンダーなどと呼ぶ人はいない、通称は「イングリッシュラベンダー」
低温にはめっぽう強いが、高温多湿、つまり蒸れるととたんに枯れてしまう。
花が終わって梅雨まで放置していると真っ黒になってそのままの姿で枯れてしまう。それがこの富良野ラベンダーの性質。
コンクリの照り返しや、雨の泥跳ねが葉に付くのも嫌う。
どうせならハンキングで吊るしても良い。
富良野ラベンダーは農業品種なので品種登録されている。
ラベンダー農林1号「ようてい」
ラベンダー農林2号「はなもいわ」
ラベンダー農林3号「こいむらさき(濃紫早咲)」
ラベンダー農林4号「おかむらさき」
現在も農業現行品種として栽培されているのは「こいむらさき」と「おかむらさき」
さて、ラベンダーというのはマーガレットと同じように2年目から木質化する、草だと思っていたのが木になるのだ。
木と言っても寿命は短く4年くらい、大切に育てて10年位。
4年過ぎると幹が老化して折れやすくなる。
用土
高山植物や山野草、サボテン・多肉植物に準ずる。
とにかく水はけの良い用土が好ましい。
ただし、水はたっぷり与える。
置き場所
風通しの良い日向、梅雨時は軒下
剪定
梅雨入り前に、バッサリと強剪定する
植え替え
根詰まりしたら植え替えする、根詰まりしてなければ植え替えする必要は無い。
もっさもさの「おかむらさき」
これは今年買った「おかむらさき」
「こいむらさき」
こいつは早咲き種なのでもう花が咲いている。