中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

桜が満開の中、反物の仕上げをしました!

2015年04月02日 | 制作工程





工房の大山桜も今日満開となり、そしていきなり散り始めました。
こんな現象はここへ来て初めてのことだと思います。
あわてて急遽、明日の夕刻より花見楽しみます!

花びらが散り始めた中で反物の伸子仕上げをしました。

午前中は風も穏やかで乾燥気味でしたので良い仕上げができました。
湯通しをして糸に付けた糊を洗い流します。脱水機で5秒脱水します。
これが一番シワにもならず、乾きムラが出にくく良い方法と思っています。

伸子は細めのもので耳を引っ張り過ぎないようにします。伸子目が出ないように乾いたところからこまめに外していきます。

経の張り具合などいろいろ研究してきましたので今は安定して仕上がるようになりました。

お日様のチカラで絹の糸は立体的になります。
アイロンの仕上げとは風合いが全く違います。
更に砧打ちなどをして検反の作業に入ります。

反物は仕立ての方が更にスチームアイロンで地詰めをしてから裁断をすることになります。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「小さき声のカノン――選択す... | トップ | 「ケンヅナ」を編む »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

制作工程」カテゴリの最新記事