師走に入ってあわただしい日々と思います。
工房でも大人可愛いい吉野格子の帯と、深みのある大人の紫茶色の崩し縞着尺を同時進行しています。
また、週末の紬塾では帯結びや帯の柄付けの確認をしますので、その準備など忙しい日々です。
さて、年末年始、着物を着る方も多いと思いますが、今年こそお正月に着物を着てみたいと思っている方、あるいは思いはあっても、なかなか踏み切れずにいる方も、時間の余裕のある時に、家の中だけででも着物に袖を通し、練習を兼ねて着るのもよいのではないでしょうか?
上の写真は、修業を終えて独立間もないころ、母に借金をして、鼓に桜と流水の絵絣を、弓浜絣の復興に尽くされた嶋田悦子さんに手紡ぎ糸で織っていただき、お正月に、家の中や、近所の神社の初詣でへ着て行ったりしていました。これが20代の私にとっての晴れ着であり、普段着でもありました。
好きな藍染め、太めの手紡ぎ糸の温かさ、おおらかな素朴な模様に心安らぐ思いと同時に、本物を目指した織り物で私も生きていくんだ!という自分なりの原点のような気持ちで織っていただきました。また、この地厚な木綿の一枚が、楽に着る着方の練習にもなりました。
特別に改まった晴れ着でなくても、手持ちの着物に、少しお正月らしさを加えて、自分のために着る、自分なりの晴れ着もいいと思います(もちろん着ていく場はわきまえなければなりませんが)。
着方に自信がないという方や、どんな取り合わせにすればいいのか、下着のことなどもわからないという方がありましたら、「ミニ紬きもの塾@工房版」にて随時、ご相談を承りますのでお問合せください。
工房でも紬着尺、帯、帯揚げ、帯締めなどもご覧頂けますのでその旨もおっしゃっていください。
タンスで眠っている着物を見直して、ぜひ着始めてほしいと思います。
とにかく家の中だけでもいいので、まずは着物に馴れること、着物に包まれてみることかと思います。どんなものを纏えばいいのか、着物が教えてくれます。
ご相談の内容を具体的にお書き添えの上、HPからお問合せ下さい。
折り返し、相談にかかる費用などもお返事いたします。
日曜日も対応できる場合もあります。もちろん、年内に限らず随時受け付けています。
私は毎年お正月には着物で外出しますが、今年は江戸小紋に紬の帯で、、と考え中です。着物はたくさんは持っていませんが、取り合わせを替えつつ楽しんでいます。
HP着姿にまたアップします。時々のぞいてください。