先日の紬塾の最終回では半幅帯についてもテーマにいたしましたが、上質な半幅帯をおしゃれ着に活用して、忙しい時、蒸し暑い単衣の季節などにも気軽にお召しいただきたいと思います。五十肩や、体調のすぐれない時、高齢になってからもよいと思います。
ただ、半幅と言ってもそれなりの存在感、質の良い生地でないと、大人の外出着には不向きです。着物以上に帯は目立ちます。
現在、半幅向け生地(1丈)の新作は、よこ吉野織り2点と太い綾の段のものがあります。
草木染め、赤城の節糸、玉糸、真綿手紡ぎ糸を使った半幅帯の価格は名古屋帯と変わりませんので、贅沢なようですが、一生洗い張りしながらお使いいただけますので、十分に減価償却できます。お得です!! (^^)¥
返しを別布を付ければ、名古屋帯にも仕立てられるように、垂れ下、前、手先にもきちっと柄を配してありますが、どなたかと二人でたてに切り分けて、半幅帯を2本作ることもできます。その場合の裏地の染も可能ですが、取り合わせの良い裏生地があれば、それをおつけしてリバーシブル仕立てを承ることもできます。
緑味グレーのこの地色は落ち着いた紬、お召しや染小紋、江戸小紋などにも品よく合わせられます。夏芯を入れておけば、盛夏の上布などにも合わせられます。
こちらの銘は「つくしんぼ」です。春の草々をイメージして作りました。
長く安心してお使いいただけると思います。
櫻工房でご覧いただけます。ご予約はHPのお問い合わせからお願いいたします。
私も紬塾で文庫結びの少しアレンジしたものを締めてみました。
みなさんから、「可愛い!」と褒めていただきました。(*^^*)
手先を外に出すことで、少しボリューム感も出ますので、大人には良いかと思います。一年中活躍してくれている藍の縞半幅帯とすくい織り着物の取り合わせです。
生地がしっかり織られていると、帯芯が薄めになり、形が作りやすく、手織りならではの締め心地の良さがあります。手織り紬は滑りにくく、軽く、締めやすいです。
節分を目前に、春の淡雪を想起させる、狩野養川院「雪」の軸の前で撮ってみました。障子越しの冬の光はものの色も気持ちも落ち着かせてくれ
ます。
次回ブログで最終回の基礎コース紬きもの塾のご報告をみなさんの感想を交えて致します。