気ままなZOO

行った場所、見たもの、感じた事、気ままにねぇ…… きままなZOOです。旅のお話、動物園、水族館のお話を…

北海道旅行 ファーム富田

2007-07-31 | 旅・北海道


「ラベンダー畑をつぶそう! このままでは破産だ…」


30年ほど前、ラベンダー農家は絶滅の危機にありました。

いまは、見て楽しむラベンダーですが、
本来は香料としてオイルとなる貴重な栽培作物。

明治時代、北海道開拓のひとつとして、
富良野の地ではラベンダー栽培が行われました。
徐々に栽培をする農家は増え、
昭和45年頃は、富良野は多くのラベンダー がいっぱいでした。

しかし、ラベンダー農家に危機が訪れます。

貿易の自由化と、化学合成香料の発達によって
採算がとれなくなってきたんです。
農業としてのラベンダー栽培は成り立たなくなりました。

多くの農家が生活のために、
ラベンダー畑を潰していきました。



でも、
心を込めて大切に育てたラベンダーを捨てられない人も多くいました。

そんな苦境に立たされたとき、
国鉄の観光PR一枚の写真が奇跡をもたらします。
北国の大地に広がる美しいラベンダーの風景が見事な写真でした。

これが再生のきっかけとなったのです。

この美しい風景を見ようと観光客が少しずつ訪れ始めたのです。

ラベンダーの風景を眺め、写真を撮る観光客に対して
農家の方々が、手作りのポプリを売るところから始まりました。
なんとか、ラベンダーの畑をつぶさないため、
その維持費だけでも捻出しようとしたのです。

富良野の美しい風景とラベンダーという花の見事さが、
しだいに日本中に広まっていきます。
    

そして、
栽培農家は、観光農園として生まれ変わり、
多くの人が訪れるようになったのです。
    



そのひとつが「ファーム富田」です。

富田のお爺さんが北海道開拓として選んだラベンダー栽培でした。

今では、見事な観光農園となり、多くの人が訪れます。



北海道で私たちの目を楽しませてくれるラベンダー(^^)/
鮮やかな紫の絨毯が、旅人の心を和ませますが、こんな歴史があったんですね。





おまけ・・・
ラベンダーはシソ科の植物です。。。
北海道の白糠町の鍛高地区は紫蘇の栽培で有名です。
そう、焼酎好きの方ならば分かりますよね。

有名な紫蘇焼酎「鍛高譚」の由来です。

鍛高という地を偶然通りました。
すると、見事な紫蘇畑がある!
これがそうです。



北海道から、昨夜遅く帰ってきました。
雷雨で飛行機が遅れてしまい、大変…
北海道の記事は少しずつアップしますね(^^)/ ……

コメント (10)
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