上野のパンダの赤ちゃんが亡くなってしまいました・・・
冥福をお祈りします。
パンダの赤ちゃんの死は
マスコミでも多く取り上げられ、ちょっとした騒動になっています。
動物園は「多くの動物の死」のある場所です。
それは、
私たち人間に「死ぬことの儚さ」「生きることの大切さ」を考えさせてくれる場所です。
パンダの赤ちゃんの冥福を祈りながら、
ふと、夢見のヘラジカのことを思い出しました。
川崎の夢見が崎動物公園で、
今年4月、桜咲く下、シベリアヘラジカのユキが亡くなりました。
これで日本にいるヘラジカは一頭になったと
地元の新聞などが小さな記事にしてくれました。
ヘラジカのユキは川崎で生まれ、
姉のポロウと一緒にこの動物園でひっそり暮らしていました。
一人ぽっちになったポロウは、
妹の死によって一時は神経質になっていたそうですが、
いまは静かにひとり暮らしています。
ムース、エルクと呼ばれているヘラジカは、
映像や映画などでよく見かけるお馴染みの動物です。
シベリアやカナダの大草原を
何万もの大群で移動する場面を思い浮かべる人もいることでしょう。
でも・・・
現在、日本ではヘラジカは一頭しかいません。
口蹄疫、家畜への配慮から
この動物が日本へやってくることは難しいからなのです。
日本でこの動物を見ることは、とても貴重なことかもしれません・・・
パンダのような大きなニュースにはなりませんが、
ひっそりとした小さな動物園で、
ポロウはひとり暮らしています。