くまさん
まど・みちお
はるが きて めが さめて
くまさん ぼんやり かんがえた
さいているのは たんぽぽだが
ええと ぼくは
だれだっけ だれだっけ
はるが きて めが さめて
くまさん ぼんやり かわに きた
みずに うつった いいかお みて
そうだ ぼくは くまだった
よかったな
詩人まど・みちおさんが亡くなりました。
童謡「ぞうさん」はとても有名なので、
私はこの詩を紹介します。
優しい詩です。
素直な言葉で読まれた暖かな世界です。
よく、まど・みちおさんの詩は自己肯定の詩だといわれます。
童謡「ぞうさん」では、お鼻の長い自分を肯定し、母親に思いを巡らしています。
この「くまさん」の詩もそうです。
冬眠から目覚めてぼんやりと世界を見た「くまさん」ですが、
自分をしっかりと認めるのです。
自らを大切にすること、
そして、
そのまわりの世界や社会、さらに家族を認めるということが、
いまは大切な時代なのではないでしょうか・・・
まど・みちおさん 享年104歳。大往生でした。
ご冥福をお祈りします。
私的には、理屈抜きに、
「やぎさんゆうびん」「ふしぎなポケット」が、大好きです(^^)
写真は八木山動物園のツキノワグマさん