阪東自動車 279

　阪東自動車の三菱ふそうエアロスターの
　２７９
　が先日に廃車になったそうで、個人的に振り返ってみます。阪東自動車としては１台もので、しかも珍しい仕様をそろえていたこともあり、印象深い車両でした。

　２７９は２００５年式のＫＬ－ＭＰ３７ＪＭですが、デンソー製クーラーにＡＴという全国的に比較的珍しい仕様をそろえていたことがポイントでした。阪東自動車といえば元々日野を採用し、ＫＣ代の辺りからいすゞも採用し、いかにも東武グループらしい感じでしたが、その中で突如と三菱ふそうが入ったことは本当に驚きでした。当時のヲタ業界でも驚きの連続だったみたいですね・・・。

　前方に載ったデンソー製クーラー、デンソー製を載せたＫＬ－ＭＰは関西で多く見られるタイプでしたが、関東となると三菱重工が中心だったため珍しいタイプとも言えました。私もさすがに驚きました・・・。今は珍しくなくなりましたが・・・。

　阪東自動車ではリアの行先表示器において前面と同じ大型を採用していますが、ＫＬ－ＭＰノンステだとリアの窓のほとんどを表示器で占めてしまうレベルでした。なので、後ろはほぼ見えない感じでしょうか・・・。この大型ものは京都市交通局でも見られますが、廃車の進行でだんだん減っています。

　車内です。Ｍ尺とあってノンステエリアが広く、非公式側では５列分確保できていることが分かります。それほど広々としていました。座席のモケットですが、実は１度更新しているのです。新製当初は当時標準だったグレー系でしたが、途中で青系に更新されて、その状態で最後を迎えています。まぁ、ＮＳ仕様ながらグレー系を採用していたのは当時の標準仕様は座席の色まで決めてなかったことからですけどね・・・。

　運転席です。何とも言ってもＡＴです。ＫＬ－ＭＰノンステはＭＴが多かったこともあり、ＡＴを採用した２７９は比較的珍しいタイプとも言えました。京都市交通局のＫＬ－ＭＰは全てＡＴなので、見慣れているつもりだったのですが、全国的には珍しいので珍しいと認識してしまったものです。

　最初の出会いは
　２００６年１月
　でした。三菱ふそうが入ったことを聞いて乗ってみたくなり、乗りに行った時です。当日は首都圏に大雪が降ってたのですが、それでも乗りに行ったのが思い出です。それだけに驚きの投入でした。

　こちらは２０１３年に撮影したものです。当時はまだ中堅車という感じでした。

　そして、
　２０１９年３月
　には２７９の貸切のお誘いを頂き、２７９に乗車して野田市内まで行っておりました。この時が最後の乗車となってしまいました。初めて２７９に乗車したときは後ほど貸切で乗ることになるとは思いもしなかったので、テンションＵＰでした。

　阪東では１台もので珍しい仕様だった２７９も寄る年波には勝つことはできませんでした・・・。
　以上です。