福島民報より転載
川内村に建設の減容化施設火入れ
環境省が川内村に建設していた東京電力福島第一原発事故に伴う汚染廃棄物の減容化施設が完成し26日、火入れ式が同村下川内字五枚沢の現地で行われた。国設置施設では双葉郡で初めて、県内では飯舘村の小宮地区に次いで2例目。
村内の旧警戒区域での家屋解体工事で発生した廃棄物や片付けごみなどを焼却する。12月から試運転を行い、来年1月から本格稼働する。
処理の見込み量は約1700トン。月曜から金曜日の午前8時から午後5時まで稼働する。1日7トンの処理能力があり、1年間で処理を終える。平成28年1月から解体・撤去工事に入る。総事業費は約30億円。
施設は村有地約7400平方メートルに建設した。受け入れヤード、焼却炉、灰出し室、灰保管施設からなる。受け入れヤードで破砕した後、焼却炉で800度以上の高温で完全燃焼する。排ガスは放射性セシウムの除去装置を2段設置し、監視装置で安全を確認した上で煙突から排出する。
火入れ式では福山守環境大臣政務官が「復興、復旧に貢献できる施設で、無事故で事業を進める」とあいさつ、遠藤雄幸村長が「環境が回復するための必要不可欠な施設。住民の期待に応え、安全に配慮しながら運営してほしい」と述べた。横田安男村議会副議長、地元の村第8行政区の草野貴光区長、施工者の古川実日立造船会長らとともにボイラーをスタートするスイッチを押した。
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国設置の焼却施設は南相馬市、富岡町、葛尾村で来年3月から4月にかけて火入れ式を行う予定。また、浪江町で建設が始まり、飯舘村の蕨平地区で建設準備中などとなっている。
( 2014/11/27 09:40 カテゴリー:主要 )
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