4月1日きさらぎ会お花見、花見川団地中央公園で午前11時よりおこないます。
花見川団地中央公園3月30日午後撮影
1974年、愛媛県川内町(現在の東温市)の山間部にある高岡家は、一風変わった主人・高岡正明(笹野高史)と妻・艶子(風祭ゆき)、そして農業高校を卒業して家業の造園や農業をきりまわす長男・正堂(的場浩司)の3人家族。30歳を過ぎた正明は見合いで恵子(宮本真希)と結婚し、いよいよ家業を盛り立てていく責任を背負っていた。だが、正明は商売を息子に任せっきりで、ひたすら自分の趣味の桜づくりに没頭する日々を続けていた。ある日、たまりかねた正堂は父・正明を問い詰めるー「親父!このままじゃウチは破産やけん!なんで、わざわざ山を無駄に使って、カネにもならない桜を作る必要があるんじゃ!」寂しげに沈黙した正明は、静かに戦前の物語を息子に語り始めた。
1940年―戦局を悪化させていた日本。
「神国日本は絶対に戦争に敗けない。お国のために戦ってこい。そしてまたこの桜の木の下で会おう」―当時、地元の青年学校農業科教員だった高岡正明は、そう言って桜咲く校庭から教え子たちを送り出した。
しかし、日本の敗戦。正明の生徒たちも各戦地の最前線で若き命を落とした。
悔悟と自責の念が高岡を苦しめた・・・「わしが死なせた」。
そして正明は農業知識をもとに、桜の新品種作出に一生を捧げる決意をする。
亜熱帯のジャワから極寒のシベリアまで各国で散っていった教え子たちの慰霊のため、どんな気候の地でも花を咲かせる新種の桜を作るのだ。「この忌まわしい戦争を二度と繰り返してはならいという人類平和のメッセージを桜に託して世界に送り届けよう!」正明はそう決意した。
戦争に埋もれた過去を初めて知った息子・正堂と妻・恵子は、その後、正明の生涯をかけた桜づくりを手伝うことになる。鎮魂と世界平和の願いを込めた桜の新品種開発の道は苦難の連続だった。しかし、正明は諦めなかった「わしが背負った罪やけん!あの子たちの為に、この桜だけは咲かせないかんけん!」。そして、高岡正明の決意から30年、その執念は「陽光」という桜の新品種としては種苗登録第一号となる新しい桜を誕生させた!
だが…物語は、それでおわりではなかった。
陽光桜を生んだ高岡正明は、家族さえ想像もしない、大いなる計画を実行しようと動き始めていたのだ…!
花島公園3月28日花島公園陽光ザクラ