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集落消滅の背景には“平成の大合併”の弊害も?未だ解決しない大川小問題をめぐる地域住民の本音 5

2012-12-11 17:33:40 | 日記
転載           ダイヤモンド社
【第12回】 2012年9月26日
集落消滅の背景には“平成の大合併”の弊害も?
未だ解決しない大川小問題をめぐる地域住民の本音 5
「(2人の)孫たちが帰ってくる時間なのに、“来ないな”“来ないな”って思い、片づけしながら待っていたんです。そして、車を取りに行ったら、“おばちゃん、エンジン付きっぱなしだったよ。止めておいたからね”って、前の家の女の子が小さい子どもたちを連れて、小学校に向かって行ったのね。それっきり、彼女たちも、終わり。学校に避難してたから…」
 誰の車かもわかり合えるくらい、釜谷の人たちは皆、仲が良かった。
 その後、文子さんは、家から歩いてすぐの小学校に孫たちを迎えに行くと、娘が仕事から帰ってきたという。小学校のフェンスの隙間から校庭に入ろうとしたとき、娘に会ったため、中には入らなかった。
「この辺(校庭)に子どもたちがいっぱいいたのは見てるんですけど。立っていたのか、座っていたのかも記憶にない。ただ、子ども(孫)たちが帰ってこないと思ったら“校庭にいたんだ”とは思ったのね。娘が“いいよ、お母さん、私が学校に行くから”と言うから、“じゃ、私はおじいさんとおばあさんを避難させるからね”って」
 ところが、娘は、学校から子どもたちを連れてこないで、一旦、家に帰ってきた。文子さんは、こう続ける。
「子どもたちが“怖いし、お友だちも先生もいるから、ここにいる”って言うから、“置いてきた”って言うの。だから私が“ダメダメ、早く連れてきて”と促すと、娘は再び学校に向かったんです」
 釜谷の住民たちは、避難のため、自宅のすぐ裏の釜谷交流会館に向かっていた。
「おじいさんを車に乗せて(釜谷交流会館に)向かったのね。そしたら、脇の道で区長と息子の同級生が立ち話していて、“津波大きいって言ってたよ”って聞いたので、自宅の駐車場でUターンしました。“じゃあ、私、ここには降ろさないね”って」
 数年前に、文子さんは“津波が来るかもしれない”ということが話題になって、夫の良助さんと“釜谷で避難するところはどこだ?”“雄勝峠がいいんじゃないか”などと話し合ったことを思い出したのだ。
 文子さんたちは、娘とはそこで別れた。そして、家に戻っていたおばあさんも車に乗せると、三角地帯から雄勝峠へと走らせて逃げた。
「そのときには、すでに後ろから津波が来てたみたい。娘は、“お母さんが行ってから、すぐに津波が来たよ”と言ってたから…」
 一方、娘は再び、子どもたちを校庭へと迎えに行った。


前方子ども達が避難しようとした三角地、左方向雄勝峠。右側冨士川堤防、津波は前方の信号機ものみこんだ。

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