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安倍総理の報復宣言で150万人の在外邦人の安全が脅かされる! 平和国家・日本の「ブランド」に終幕!? 

2015-02-13 19:28:05 | 政治
転載
IWJ Independent Web Journal
安倍総理の報復宣言で150万人の在外邦人の安全が脅かされる! 平和国家・日本の「ブランド」に終幕!? イギリスから岩上安身に届いた在外邦人の叫び

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※昨日(2月10日)、IWJ代表・岩上安身が体調を崩し、レギュラー出演中のテレビ朝日「モーニングバード!」をお休みさせていただきました。皆さんに大変なご心配とご迷惑をおかけしています。

 現在もまだ通常通りの仕事をこなすのは難しく、静養を続けています。本稿は本日アップしましたが、こちらは、岩上安身本人が本格的にダウンする前に書き上げていたものですので、ご了承ください。

 
 「テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせる」――。

 イスラム国による邦人人質殺人事件を受け、安倍総理は2月1日、声明を発表、いまだかつてないほどの踏み込んだ言葉使いでイスラム国を非難した。

 「その罪を償わせる」という部分は、官邸の事務方が用意した「首相声明」に、わざわざ安倍総理自ら書き足したとも言われており(※1)、あまりの表現の強さに、海外メディアも驚きをもって報じている。


 翌2日付のNYタイムズ紙は、「過激派の暴力に指導者が直面した際、こうした報復の誓いは西側では普通だろうが、対立を嫌う日本では異例」と紹介。米オンライン誌スレートは、「日本の指導者としてはまれな発言だが、平和主義の外交方針を放棄しようとする安倍氏の取り組みの一環だ」と指摘した(※2)。

 安倍総理の発言は、英語ではのきなみ「Revenge」即ち「報復」「復讐」と訳されている。世界中のどこに潜むともわからないイスラム過激派に対する全面的な「宣戦布告」である。

 「今や海外に住む日本人は150万人、さらに年間1800万人の日本人が海外に出かけていく時代」――。

 これは、「集団的自衛権」の行使の必要性を訴えるために、安倍総理自らが記者会見で放った言葉である(※3)。

 「150万人」の在外邦人たちは、今、「テロとの戦い」に突き進む安倍総理をどのような目で見つめているだろうか。

 「今後、日本人に指一本触れさせない」などと啖呵を切った安倍総理だが、その言葉によって150万人の在外邦人にどれだけリスクを負わせたことだろうか。

記事目次
安倍総理発言に危機感を抱く在英邦人・藤田早苗さんからの「メール」
大使館「日本人及び日本の関連施設がテロ・誘拐等のターゲットになり得る」
「外では日本語を話さないように。スカーフをかぶったらどうか」
息を殺すような生活を余儀なくされる日本人
NYタイムズ「長い間平和主義だった国の重大な分岐点」
本格的な事件検証と、今後に向けた議論を
「イスラム国」を利用した「ショック・ドクトリン」
カサースベ父「米国主導の有志連合へのヨルダンの参加はわれわれの利益にならない」
安倍総理発言に危機感を抱く在英邦人・藤田早苗さんからの「メール」

 イギリスから、一通のメールが、私宛に届いた。

 「常にアンテナを張って、デマに惑わされては危険だ。1日の行動は家族や所属先に伝えて、街で目立ってはいけない。大声で話さず、周囲には注意を」――。

 「一体なにごとだ?」と聞き返したくなるこの物騒な指示。これはイギリスの日本大使館が、在英邦人に向けて送信したメールの中身である。

 イギリス在住の藤田早苗さんは現地時間の2月2日、夜8時10分にこのメールを受け取った。もちろん、「イスラム国」による邦人人質殺人事件を受けてのことだ。

 国際人権法の専門家で、英国エセックス大学人権センターのフェローである藤田さんは、安倍総理の「テロとの戦い」という言葉に危機感を募らせる在外邦人のひとり。

 最近は、「特定秘密保護法」が国民の基本的人権を脅かすとして、国連に、日本へ強く勧告するよう働きかけたり、精力的に国内外で講演したりするなど、広く警鐘を鳴らしてきた。これまでにIWJにも寄稿いただき、過去三度にわたって私のインタビューにも応じていただいている。

大使館「日本人及び日本の関連施設がテロ・誘拐等のターゲットになり得る」


▲岩上安身のインタビューに応える藤田早苗さん(2015年1月6日)

 藤田さんは、在英日本大使館からメールを受け取ったその日のうちに、怒りと悲しみをもって、私にメールを寄せてくれた。

岩上さま、(スタッフの皆様)

イギリスから藤田です。昨日の古賀さんのインタビュー拝見しました。
インタビューで話された内容、もう「ステップ」まで来ている、ということ、今回の「外交ミス」は実は確信犯だったというのも、気がめいりましたが、とても勉強になりました。ありがとうございます。

今日、「在英国日本大使館からのお知らせ」がメールできました。「今回の事案の発生によって、日本人及び日本の関連施設がテロ・誘拐等のターゲットになり得ることが改めて明らかになりました」と。そして注意事項として:○常にアンテナを張って、○連絡手段の再確認、○その日の行動日程の共有… そして、こんなことまで・・

○目立たない
 当地は様々な人種の人たちが住んでいるので、日本語であっても公の場(レストランなど)での言動に注意→政治的な話や特定の国や民族、宗教、習慣、文化などについて大声で話さない。

○周囲に注意を向ける
 人が多く集まる場所を訪れる際には、周囲にも注意を払うようにする。また、一つの場所に不必要に長居しない(待ち合わせ場所の選定等にも注意)。

2005年7月7日のロンドンでのテロ事件の時も、「私の国は大丈夫だ」と日本の平和主義を本当に誇りに思い、感謝したのに、現政権の悪政のおかげでみるみるそれが崩れていくのを見ていて毎日いたたまれない思いです。ほんとに最近気がめいっています(特に周りに日本人の仲間がいないのもきついかな)。

1月のそちらのインタビューでも話に出ましたが「負け続け」という脱力感、次々出てくる問題、きついですね。

時々思いますが、産経や読売を読んでNHKを信じて、あとはバラエティー見て笑ってたら気楽でいいんでしょうね。また、在外日本人に時々いますが、「日本のことなんてどうでもいい」と思えたらそれも楽かもしれませんね。私はどちらにもなれませんが。

古賀さんの報ステでのコメントとそれに対するバッシングはネットで見ていましたので、私も報ステに応援メール何度か送りました。

バッシングにあっても、屈しないで発言し続けてくださる古賀さんや岩上さんのような人たちの発言や士気にも励まされる人は多いでしょうね。私も今日は内容はきつかったですが、励まされました。

微力ですが、自分にできることこれからも続けていこうと思います。その一つがIWJを紹介することです。イギリスに留学している日本人にも日本の問題を話し、IWJを勧めていますよ、「伝道」だと思って。最近も一人会員になってくれましたよ。

それから、インタビューの最後に紹介された声明、想田さんのFBで見ていましたが、共感します。賛同します。あれが広まって、一つのムーブメントになればいいですね。

これからもどうぞよろしくお願いします。

藤田

 冒頭の「古賀さんのインタビュー」とは、2月2日に私が行った、元経産官僚の古賀茂明さんへのインタビューのことだ(※4)。1月23日、テレビ朝日「報道ステーション」に出演した古賀さんは、「我々は“I am not Abe”と訴える必要がある」と提案し、大反響を呼んでいた。

 古賀さんは私のインタビューにおいて、報ステでの発言の真意を詳しく説明した。

 「『I am Kenji』こそが、日本の心であり、憲法の心であると思います。しかし安倍総理が、それと違うことを言って歩いているわけですね。だから我々日本人は、『I am Kenji』と『I am not Abe』をセットで世界に発信すべきではないでしょうか」

 藤田さんがいう「平和主義を本当に誇りに思い、感謝したのに、現政権の悪政のおかげでみるみるそれが崩れていくのを見ていて毎日いたたまれない」という思いは、海外にいて身の危険の高まりをひしひしと感じているだけに、古賀さんの「I am not Abe」への共感も切実なものに違いない。

 国民ひとりひとりが、「私は安倍総理の政治姿勢とは違う」と訴えずにはいられないほど、一般市民の思いと安倍政権の間には隔たりがある。特に在外邦人は、安倍総理の強硬姿勢のせいで大きな迷惑を被っている。

 この藤田さんの複雑な生の声を、在外邦人の貴重な意見として広く紹介させてもらえないだろうか。メールの返事を書いた。

藤田様

ありがとうございます。

このメール、表で公開してもいいですか?

寄せられた反響として、取り上げさせていただくとともに、在外法人が、安倍政権のおかげで、急激に不安な日々を過ごさざるを得なくなっている現実の一端をお伝えしたいと思います。

また、IWJを広めてくださっていることにも感謝です!

そうしたことも、皆さんにお伝えしたいと思います。

よろしくお願いします。

岩上

「外では日本語を話さないように。スカーフをかぶったらどうか」

 「メールを公表したい」という依頼を、藤田さんは快諾してくれた。

 と同時に、藤田さんは安倍政権の政策に対する危機感や怒り示し、そんな安倍総理らを野放しにしてしまっている野党や国民を憂いた。こうした現状を打破したい、という思いが新たに綴られていた。

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