福島民報より転載
被ばく牛、命の危機 福島・旧警戒区域
汚染された干し草の餌を食べる牛たち。飼育する360頭の1回のエサの量は5トンだという=福島県浪江町
東京電力福島第1原発の事故で被ばくした牛を殺処分せず飼い続けている同原発20キロ圏内の畜産農家が、餌不足に悩んでいる。放射性物質に汚染された牧草を、近くの福島県鮫川村が国の指示で19日に焼却処分を開始したからだ。最後の望みを絶たれた牛たちの命は風前のともしびだ。
住民の立ち入りが厳しく制限された旧警戒区域の被ばく牛は現在、農家13軒で計約750頭(肉牛)が飼われている。このうち360頭を抱える「希望の牧場・ふくしま」(福島県浪江町)の吉沢正巳代表理事(59)は「餌がない。牛を生かし続け、原発事故の恐ろしさを何とか語り継ぎたいのだが…」と苦り切った表情で話す。
希望の牧場は、餌の量を減らして今回の事態に対応している。牛たちは日に日にやせていくばかりで、餌の時間は、残りわずかになった牧草に群がった。
被ばく牛、命の危機 福島・旧警戒区域
汚染された干し草の餌を食べる牛たち。飼育する360頭の1回のエサの量は5トンだという=福島県浪江町
東京電力福島第1原発の事故で被ばくした牛を殺処分せず飼い続けている同原発20キロ圏内の畜産農家が、餌不足に悩んでいる。放射性物質に汚染された牧草を、近くの福島県鮫川村が国の指示で19日に焼却処分を開始したからだ。最後の望みを絶たれた牛たちの命は風前のともしびだ。
住民の立ち入りが厳しく制限された旧警戒区域の被ばく牛は現在、農家13軒で計約750頭(肉牛)が飼われている。このうち360頭を抱える「希望の牧場・ふくしま」(福島県浪江町)の吉沢正巳代表理事(59)は「餌がない。牛を生かし続け、原発事故の恐ろしさを何とか語り継ぎたいのだが…」と苦り切った表情で話す。
希望の牧場は、餌の量を減らして今回の事態に対応している。牛たちは日に日にやせていくばかりで、餌の時間は、残りわずかになった牧草に群がった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます