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差別語検閲は日本の将来を暗くする

2005-07-09 04:30:43 | 差別語検閲

差別語検閲は日本の将来を暗くする



私が初めて日本語の掲示板に参加したのは2003年の12月です。『タンタン広場』というところで初体験したのですね。そこで私は差別語検閲に懲り懲りしたのです。

それまでの5年間に欧米のサイトではたた一度だけ検閲に引っかかりました。ところが、『タンタン広場』の掲示板に参加したら、なんと初めの8日間に次のような差別語に引っかかったのです。

baka
kichigai
teino-ji
buraku
shasei
korose
ura-nihon
omote-nihon
おchin-chin
seishin-ijou

上の差別語を漢字で書くにはアスタリスクを使って、このように書いたのです。

馬*鹿
気*違い
低*脳児
部*落
射*精
暗殺せよ
裏*日本
表*日本
おチン*チン
精神*異常

しかし、これも見つかりまして「今後このようにめったやたらに差別語を使うと、出て行ってもらいます」という警告をもらったのです。

裏日本、表日本がどうして差別語になるのか、初め理解に苦しみました。 小学校の頃には教科書にも載っていたように記憶しています。

今でも『タンタン広場』のメンバーですが、書きたいことを書くとすぐに差別語検閲に引っかかるので最近ではほとんど顔を出していません。そこで投稿を書く気がしなくなってしまったんですよ。

私は現在カナダのバンクーバーに滞在していますが、もし日本全土でそういう差別語検閲をやり始めたら、私は日本に住むことを拒絶してカナダに永住します。現在は日本も鎖国をしていませんからね、好きな土地で好きなことをして暮らすことが可能です。

そういうわけで、そのような差別語検閲が日本全土で行われたら、私は躊躇なくそのような日本を捨てる覚悟が出来ています。

かつて太平洋戦争中、日本帝国政府は英語を使うことを禁止すると言う愚行をしたんですね。全く愚かとしか言いようがありません。「ストライク」と言わずに「良し」とか言ったらしい。「ボール」と言わずに「はずれ」とか。。。 とにかく敵性語として英語を禁止してしまったわけです。

今から考えれば、馬鹿馬鹿しいにもほどがあります!
日本帝国政府をそういう愚かな日本人が牛耳(ぎゅうじ)っていたんですね。
戦争に負けるのは当たり前です!

アメリカはそういう愚行をやらなかったんですね。中国の古典に『孫子の兵法』がありますが、この中に次のような格言があります。

「己を知り敵を知れが百戦危うからず」

アメリカは日本語学校を急増して、そこで日本専門家を養成しようとしたわけです。つまり上の格言を実行したわけなんですね。太平洋戦争を勝ち抜くには、日本と日本人を知らなければならないんです。あれだけ中国の古典を勉強したはずの優秀な日本人が、何と、あの戦争中にはばか者の日本人に押しのけられてしまったわけです。

その一環としてアメリカ政府は、ルース・べネディクト女史(Ruth Benedict)に日本と日本人についての研究を依頼したんです。報告書が出来上がった時には戦争が終ってしまった後でしたが、彼女の研究に基づいて出版された本があの有名な『菊と刀』です。実にすばらしい本ですね。私は幾度か読みましたが、そのつど新しい感動を受けましたね。

海外生活が長いから感慨がひとしおです。私自身、古き良き時代の日本人の心を忘れがちになるので、戒めのつもりで読んでいます。

このことからも判るように一つの言語の使用を禁止することはもちろん、差別語としてある言葉の使用を禁止することは、歴史的に見て実に愚かな『愚行』なんですね。そういうことに何の疑いをさしはさまずに、いまだに差別語検閲をやっているところがあるのですから呆れてしまいます。

言葉と言うのは水や空気のように我われ人間が生活してゆくためにはなくてはならないものなんですね。それを、一つの権力が、あるいは愚かな政府が言葉の使用を禁止する。これは基本的人権に反することです。

どんな権力者も上のリストにあるような言葉を禁止する権利はないんですね。これまでの歴史を調べてみて、私はまさにそれを痛感しました。
あなたはどう思うでしょうか?

もう少し日本を住み良くしたいと考えていたら、ぜひ次のスレッドを読んでみてくださいね。
思っても見なかったことに気付くはずですよ。

『日本って世界的に見て本当に住み良い国なんでしょうか?』
http://barclay.c-f-h.com/renge/tree.php?all=1922
コメント
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