弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

見上げたもんだよ 上告人は 最高裁判事・事務総長

2015年01月16日 21時44分27秒 | 判決どどいつ
あまり大きく報道されなかったのが残念だが、昨日、東京都議選定数訴訟の最高裁判決が出された。
原告は泉徳治弁護士。最高裁事務総長から東京高裁長官を経て最高裁判事を務めた方だ。
最高裁の結論は、原審の東京高裁判決を支持し上告棄却。
私も弁護士時代に愛知県議選と名古屋市議選の定数訴訟を原告本人として提起したので、気持ちは分かる。地方議会の定数配分が公選法の人口比例原則どおりになっていないのは事実で、有権者としては黙過できなかった。愛知県議選訴訟では名古屋高裁で勝訴(事情判決)したが、最高裁で逆転敗訴した。それでも定数配分を見直す契機になったようだ。
(写真)泉さんの著書