弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

どこかの誰かを 助けるためか? 私が任官 したわけは

2009年05月31日 01時40分30秒 | その他
今夜のNHK総合「今夜も生でさだまさし」を、1ファンとして片手間で見ていた。
歌手なのにほとんど歌を歌わないという不思議な構成だったが、最後に「いのちの理由」を初めて聞くことができた。
28日に京都・知恩院に奉納したばかりという新曲。2011年の法然上人800年大遠忌の記念曲として、浄土宗が制作を依頼していた曲だそうだ。
「何で生まれてきたのかという疑問について、法然上人の言葉や考えを基に自分で分解していったら、こういうところに行き当たった」という。
後半には「私が生まれてきたわけは、どこかの誰かを救うため」という歌詞があった。
かつての名曲中の「日本のどこかに、私を待ってる人がいる」(山口百恵「いい日旅立ち」)という歌詞と相通じるところがあると感じた。
多くの裁判官は、だからこそ、裁判所法の規定ではそもそも応じる義務さえも無い転勤に従うのだろう。


箍が外れて 多事争論へ 「裁判員制 誰がために?」

2009年05月30日 13時12分07秒 | 裁判
裁判員制度が無事施行されるに至って、いわば箍(たが)が外れたように、マスコミからの制度の問題点に対する批判に遠慮のようなものが消えた感じがしている。
NHKの解説委員たちも、いったい誰のための制度なのかが判りにくいという趣旨の議論をしていた。特に「評議の秘密」を盾に建設的な取材を妨げるような対応をすれば、マスコミは一斉に裁判員制度の野党に転じる可能性だってある。
私が見ていながら悪影響を心配しているのは、フジテレビで先月から土曜深夜に放送が続いている「魔女裁判」。
裁判を左右しようとする闇の組織に、評議の模様が覗かれ、裁判員たちが脅迫されるという、絶対にあってはならない想定のドラマだ。
私は「魔女」被告人の娘こそが実は真犯人だった!とかいうどんでん返しに持ち込むのではないかと睨んでいたが、先週の前回で被告人が自殺(未遂?)をしてしまったので、どういう展開になるのか予測困難になった。
ミステリーファンなので、こういう奇をてらったドラマはついつい見てしまうのだが、裁判員候補者を怖がらせるばかりでなく、前向きな結末になることを期待している。


判事も隣の コンビニ行って 「わだ家」の和田弁 買ってます(^O^)/

2009年05月29日 00時07分39秒 | テレビ
裁判員制度を取り上げた今夜のNHK総合「大人ドリル」の冒頭は衝撃的だった。
44人のNHK解説委員から選ばれた3人の、裁判員制度に対する賛否は、次のとおり。
南直樹(医療・福祉分野担当)消極
友井秀和(司法・事件担当)積極
岡部徹(アメリカ政治・国連担当)疑問「諸手を挙げて賛成ではない」
この3人の合議では、裁判員制度は否決されかねない。
司会の加藤浩次さん共々「ちょっと待って下さいよ」とツッコミを入れたくなった。
続く加藤さんの発言にもツッコミを入れたくなった。
「裁判官はコンビニ弁当とか買うんでしょうか」
お答え致します。
「昼は度々買ってます」
証拠として、私が最近で最も気に入った弁当の記念写真を添付します。

男はつらいよ お上などより うちのカミさん 大事です

2009年05月28日 01時13分21秒 | 夫婦
大先輩の元裁判官、石松さんの講演によれば、男性の裁判官にとって最も重要なのは、夫の出世などに頓着しない妻の存在なのだそうだ。

足手まといに 足引っ張られ 転落していく 人権派

2009年05月27日 08時22分34秒 | 世相
韓国の前大統領が非業の自死を遂げられた。
本当に悲しい。新聞に掲載された遺書は、何度読み返しても涙を禁じ得ない。
せめて、最後の一服(-。-)y-゜゜゜を味あわせて差し上げたかったと思うのは、私だけではないだろう。
オバマ大統領と同様、人権派弁護士の出身。就任された当時は、自由法曹団員の弁護士が総理大臣になったようなものだと喜んでいた人もいた。
それにしても、なぜ韓国の大統領は揃いも揃って哀れな末路を辿るのだろう。このところ、大統領の親族がらみの不祥事が連続している。家族を大事にする国民性が裏目に出ているのだろうか。これ以上悲劇を繰り返さないめにも、真面目に研究する価値があると思う。

なぜかさいたま 大宮・浦和 サッカー・裁判 2個もある

2009年05月26日 00時11分35秒 | スポーツ
普通は一市にせいぜい一つしかないのに、さいたま市内に二つあるものは、サッカーチームと裁判所。

「裁判員とは?」 陪審制の コリン星から どう見える?

2009年05月25日 00時11分54秒 | 裁判
同志社大学法科大学院教授のコリン P.A.ジョーンズ著「アメリカ人弁護士が見た裁判員制度」(平凡社新書)を読み始めている。
ちょうど、日弁連の裁判員制度施行記念シンポジウムで講演があると知って、その約1時間だけ聴講して来た。
面白かった。頭の固い日本人には思いも付かない有意義な議論をされる。
じっくり本を読んで、私の考えも深めたい。

カラス鳴くのは 勝手でしょうが 「いらなインコ」は なぜ鳴くの?

2009年05月24日 02時33分35秒 | 裁判
「サイバンインコ」に対抗して、裁判員制度「いらなインコ」が誕生したというニュースをテレビで見た。
でも、あまり可愛くなかった。
でも、何と鳴くのか聞いてみたい気がした。ついでに、なぜ鳴くのかも。

3の倍数 3+6= アホちゃいまんねん ∞無限大

2009年05月23日 00時04分39秒 | 裁判
裁判員制度スタート記念切手のもう一種。
シンボルマークは∞無限大の意味だ。
ちなみに、この2つの輪っかもどちらが裁判官・裁判員とは特定されていない。
4>5とか3>6
という変な不等式ばかりでなく、
3+6=∞
という不思議な等式も成り立つのが裁判員制度の醍醐味だ。

4羽>5羽より 重たいことも? 四の五の言わずに まず評議

2009年05月22日 08時18分01秒 | 裁判
昨日発行された裁判員制度スタート記念切手。
デザインの一種は裁判員制度の文字とシンボルマークを組み合わせただけで何の変哲もないが、もう一種は面白い。
天秤に乗った9羽の鳥が左右に5羽と4羽で分かれているのに微妙に釣り合っている。裁判員がどの鳥かは分からない。
実は裁判員制度の評決では、4>5とか3>6もいう結果もあり得る。被告人に不利な判断を下すには、裁判官のうち1人が入っていなければならないという縛りがあるからだ。
結果的に裁判員の責任を軽減するとも言えるが、制度が順調に進んで裁判員に自信ができたら、見直しも考えられていい規定だろう。
もっとも実際の評議で多数決が逆転するほど微妙な評決になることは少ないと思われる。まずは時間の許す限り充実した評議をしてほしい。

裁判員には 内野を任せ 官は外野に 回りたい

2009年05月21日 00時01分13秒 | 裁判
ついに裁判員制度の施行日を迎えた。
昨日は中日が西武ドームで年に1試合だけの交流戦。
東京高裁時代にプロ野球球団合併事件に関与した経過から、セパ交流戦には人一倍の思い入れがあり、毎年可能な限り観戦することにしている。展開によっては交流戦どころか1リーグ制になっていたかも知れないからだ。
幸せなほろ酔い気分で野球を見ていて思ったのだが、せっかく始まる裁判員制度。
初めは内野を裁判員6人に任せ、裁判官3人は外野に回るくらいの心構えを持ってはどうだろう。
(写真)
試合の合間に外野で踊るドアラ

陪審制しか なぜ駄目なのか? 「心も知らず」の 「人は伊佐」

2009年05月20日 00時01分09秒 | 裁判
最近もテレビニュースの特集に出演していたが、日本にも陪審員を経験した著名な作家がいる。
アメリカから復帰前の沖縄での陪審裁判の経験をノンフィクション「逆転」に著した伊佐千尋さん。
実は私もある集まりの二次会で天麩羅屋にご一緒させていただいたことがある。
しかし、伊佐さんは、陪審制でなければ絶対駄目で、似て非なる裁判員制度には反対ということのようだ。
けれども、裁判員制度でさえ荷が重いという人たちが、いきなり陪審員制度を担えるとは思えない。
まずは大きな一歩前進と考えるべきだと思う。

いよいよ開幕! 裁判員と 法曹三者の 交流戦

2009年05月19日 00時02分39秒 | 裁判
昨晩のTBS裁判員制度特別ドラマ「家族」は異色の内容だった。
強盗殺人事件で法曹三者が公判前整理手続で絞った争点に裁判員が猛反発し、事件の経緯や動機といった真相に迫ろうとする。
ただ実際には、ロープによる絞殺で「殺意の有無」が争点だなどという法曹三者はいないだろうし、ストーリーはかなり突飛だったが、面白かった。
裁判員たちが紆余曲折の末に、法曹三者が敷いたレールに乗り、控訴を勧めるというのも味わい深い。

さて今日からプロ野球のセパ交流戦が開幕。
毎年、弁護士任官をなぞらえる開幕記念都々逸を作ってきたが、裁判員制度は、一般国民と法曹三者との交流戦にもなることに気付かされた。

早く本音の 議論をしたい もう幾つ寝ると 裁判員?

2009年05月18日 00時04分12秒 | 裁判
いよいよ、裁判員制度が今週木曜日(5月21日)に施行される。
根強い反対論もある中で、無事に施行にこぎつけたことは喜ばしいが、どうも今だに制度の賛否について一種のねじれ現象があって、議論をしにくく感じられるのが残念だ。揚げ足取りを心配すると、本音の議論ができなくなる。
まずは施行し、率直な議論を重ねてより良い制度に育てていきたいものだと思う。

対戦相手が チェンジをされて 浪花乃弁慶 泣きどころ

2009年05月17日 01時34分02秒 | スポーツ
13日の亀田大毅の試合から。
街角に貼ってあった「チェンジ」のポスター。
しかし、その対戦相手であった小松則幸さんは、1か月前、滝修行をしようとして不慮の事故で亡くなってしまった。「あしたのジョー」にでも出て来そうな悲しい話だ。
試合前に追悼セレモニー。そして、急遽交代したフィリピン人の対戦相手に弁慶らしからぬ苦戦をし、判定で辛勝。
亀田は駄目だと言われないよう、今回の反省を踏まえて小松さんの分まで頑張り、堂々たるチャンピオンになってほしい。