弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

どうせ自腹の 判事の名刺 川越まつりで 面白く

2008年05月31日 10時36分31秒 | 未分類
これを言うと驚く市民も多いが、裁判官の名刺は基本的に各自が自費で作っている。
実際問題、普通の裁判官は、他の公務員と違って普段の仕事ではまず名刺を使わない。せいぜい、転勤時の挨拶回りの際に、たまたま不在だった相手の机に置いておくというのが最大の用途である。だから、裁判所名と官名と氏名しか入れず、住所さえ載せない人が多い。
もっとも、最近は裁判員制度の広報活動との絡みで、マークを入れた名刺を公費で作ってくれる例もあるようだ。
私はこれまでそれも自費で作っていたが、どうせ自費だから趣味のデザインに徹することにした。
現在は、任地の「川越まつり」のデザインの名刺を特注して使用中である。

殺人罪より 名が先に出る? 「選挙の自由 妨害罪」

2008年05月30日 18時02分17秒 | 未分類
26日の長崎地裁判決より。
「選挙の自由妨害罪」という罪名は、一般にはなじみが薄いのではないでしょうか。それと殺人罪とが絡んだ場合の罪数関係、死刑適用基準などという、これまで想定されていなかったような論点も生じそうです。
原爆同様、二度と繰り返されてはならない犯罪でしょう。
(東京新聞から抜粋)
 長崎市のJR長崎駅前で昨年四月、選挙運動中だった同市の伊藤一長市長=当時(61)=を射殺したとして、殺人や公選法違反(選挙の自由妨害)などの罪に問われた暴力団幹部城尾哲弥被告(60)の判決で、長崎地裁は二十六日、求刑通り死刑を言い渡した。
 松尾嘉倫裁判長は、計画性や強固な殺意を認定した上で「冷酷、残忍で極めて凶悪、卑劣極まりない。銃犯罪の恐怖を全国に広げ、社会を震撼させた。被害者の政治活動の自由を永遠に奪い、市民の選挙権行使を妨害し、民主主義を根底から揺るがせた。到底許し難く刑事責任は極めて重大」と厳しく非難した。
 金銭強奪目的などではなく、被害者が一人で、殺人の前科がない被告に対する死刑判決は異例。


判事の退官 事前に漏れる 国会同意の 人事案

2008年05月29日 00時06分09秒 | 未分類
さて、「ねじれ国会」で様変わりしたのが、この国会同意人事の運用です。
政府から国会(野党)に提示される前に報道されることが問題にされていますが、他方で現役裁判官の退官の予定が事前に報道されてしまう例が相次ぐという皮肉な現象が生じています。
今回の提示後の報道の中にも、現役の高裁長官や高裁部総括の名が見られ、定年を前にした依願退官の予定が明らかになっています。
(東京新聞から抜粋)
国会は二十七日、任命に衆参両院の同意が必要な政府人事案のうち、事前に名前が報道された日銀審議委員と預金保険機構理事長の提示を受け付けず、門前払いした。「ねじれ国会」下でできた事前報道のルールが実際に発動されたことで、報道規制につながるという懸念が深まることになりそうだ。 

内館牧子を 土俵に上げて 結びの一番 取らせたい

2008年05月28日 20時32分05秒 | 未分類
千秋楽結び後の大一番
 内館牧子×北の湖
(横審委員)(理事長)
の軍配はどっちに上がったのか?
(スポニチから抜粋)
 横審と協会幹部が真っ向から対立した。
 ケンカ両成敗を主張する横審を「白鵬が悪い」とする協会幹部が押し切ったが、前代未聞の「2横綱呼び出し注意」で決着した。
 40分間の激論の口火を切ったのは、内館委員だった。冒頭で北の湖理事長がこの日午後に白鵬の師匠、宮城野親方(元十両・金親)を呼び出し、注意したと報告。それにかみついた。「両者が悪いのでは。なぜ白鵬だけなのか、納得する話をしてほしい」。他の委員も同調したが、北の湖理事長は譲らなかった。
 「(朝青龍のダメ押しは)流れの中のこと。白鵬が悪いから注意した」と説明し、協会幹部も賛同。最終的に“ダメ押し論争”は専門家の見解を尊重することになり、ご意見番が白旗。内館委員は「私はダメ押しと思いますが、相撲を取った人がダメ押しでないというのなら」と苦笑いした。

横綱白鵬 白目を剥いて 青くなるのが 朝青龍

2008年05月27日 00時14分06秒 | 未分類
テレビで千秋楽の結びの一番を見ていて驚いた。
若いモンゴル人に、日本人にも難しい「品格」などという言葉を使うのではなく、こういうみっともないことをしてはいけない、と教えればいいのでは。
(日刊スポーツから抜粋)
土俵上で横綱同士の「ケンカ」が起きた。結びの一番で横綱朝青龍(27=高砂)が、横綱白鵬(23=宮城野)を引き落とした後にダメ押し。怒った白鵬が、右肩で押し返す反撃を見舞った。立ち上がって鬼の形相でにらむ白鵬に、朝青龍は目を泳がせて「殴られるかと思った」と恐怖さえ口にした。

それを言えたら 訴えられぬ 「力及ばず すみません」

2008年05月26日 00時17分26秒 | 未分類
先週のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、
「患者の無念、命の闘い~弁護士・鈴木利廣~」だった。
医療過誤訴訟の患者側弁護士の第一人者である。
見ていて最も心に残ったのは、敗訴判決を受けても裁判官のせいにせず、依頼者に謝罪することにしているという告白だった。
「力及ばず すみません」
かつては、この言葉は、医師が患者の遺族に最後に掛ける言葉であった。
そして、それを逆手に取って「医療ミスを認めた」などと言って訴える遺族もいなかった。
この美しい幕引きが成立しなくなったのは、淋しいことである。
何も、どこかの「訴訟大国」の真似をすることはないのに。

「被疑者不詳」の 令状出した 判事自身が 真犯人?

2008年05月25日 11時01分27秒 | 未分類
正直なところ、第一報には「なんでこんなことに?」と思いましたし、取り上げたくなかった話題なのですが、ここまで来ると無視できません。
刑事事件の担当裁判官が真犯人という、ミステリー小説でもあまりお目にかからないような、とんでもない展開になって来ました。
あらためて、裁判官の除斥事由を定めた刑事訴訟法20条を見ましたが、さすがに「裁判官が被告人(被疑者)であるとき」とは列挙されていません。立法の想定外ということでしょう。
このようなケースはどうすべきか?
自ら回避しなければ裁判官としての職務違反にも問われるのか?
自ら回避しなかったことを問題にすれば黙秘権侵害になるのか?
もちろん「令状基本問題」にも載っていません。
(産経から抜粋)
 宇都宮地裁の現職裁判官が同僚の女性職員に対するストーカー規制法違反で逮捕された事件で、下山芳晴容疑者(55)=東京都文京区=が3月下旬、女性周辺のストーカー被害を調べるため山梨県警が請求した差し押さえ令状を、自ら発布していたことが24日、わかった。
 調べによると、下山容疑者が発布したのは、女性の知人の通話記録を押収するための差し押さえ令状。女性は3月18日以降、県警に「昨年秋ごろ、知人にも無言電話や変な声の電話があった」などと訴えていた。

欧州遠征 モンゴル人の 侵攻止めたは ブルガリア

2008年05月24日 21時20分25秒 | 未分類
今日、大相撲の歴史が変わった。
史上初めて、欧州人が優勝したのだ。
その名も琴欧州改め琴欧洲(ブルガリア出身)。
たまたま、今場所当初の都々逸で「横綱モンゴル 次ブルガリア」と詠んでいたので、まるで予言が当たったみたいで私も嬉しい。
因みに、13世紀前半のモンゴル人の欧州遠征の当時、果敢に戦ったのもブルガリア人だったそうだ。
(東京中日スポーツから抜粋)
大相撲夏場所14日目は24日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、西大関琴欧洲(25)=本名カロヤン・マハリャノフ、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が関脇安馬を送り倒し、13勝1敗で初優勝を決めた。外国出身力士では曙、武蔵丸ら米国勢4人、朝青龍と白鵬のモンゴル勢2人に続く7人目の優勝で、欧州勢では初めて。


判決起案に、苦しむ姿、人に見せれぬ。家でやろう。

2008年05月23日 18時08分44秒 | 未分類
かなり前から、東京メトロ(旧・営団地下鉄)のポスターの出来には定評がある。
現在張り出されているのは「家でやろう。」シリーズである。
4月は漫画を広げて座席を独り占めする男、5月は化粧をする女の絵で、車内マナーを呼びかけている。
さて、裁判官の「家でやろう。」といえば、自宅起案である。
実際上、判決起案を在庁時間に完成させることはまず困難で、持ち帰って自宅で夜間や休日に仕上げるほかない実態にある。その苦労を周囲に見せない優等生タイプの人が多いので、裁判官が足りないことが見えにくいという問題があるように感じられる。

裁判員に 「来てくれるかな?」 「いいとも!」 だったら うれピーな

2008年05月22日 20時08分17秒 | 未分類
フジテレビ「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに先週、酒井法子さんが登場したそうだ。
最高裁が企画・制作した裁判員の映画「審理」の主演女優ということで、刑事局総括参事官が電報を送っという。タモリさんも、最高裁から電報が来たのは初めてで驚いていたとのこと。
いよいよ、昨日で施行まで1年となった。

判弁交流 劣勢のわけ 長距離移動に 慣れてない

2008年05月21日 00時11分49秒 | 未分類
今年も、プロ野球セ・パ交流戦が開幕した。
開幕戦は、巨人が乱打線を制した以外は、セ・リーグ球団の負けだった。
これまで3年連続でパ・リーグ球団が優勝しており、全体としてもセ・リーグは負け越している。
その原因は、長距離移動に慣れてないことにもあるらしい。
判検交流と対比して、弁護士任官が振るわない理由も同様かも知れない。
初任地の地元希望はかなり容れてもらえる制度になっていたのだが、最近は遠隔地の転勤に応じる弁護士任官者も増えており、私も任官時には逆に地元を避けることを希望し「名古屋以外で一任」とした経緯がある。
しかし、そういう先例が重なるとまた「任官障害」が増えるかも知れないので、難しい。
(朝日から抜粋)
 特にセ・リーグ球団にとっては、シーズンのポイントとも言える交流戦が始まる。昨季はパ・リーグに66勝74敗4分けと負け越し。
 東京―広島間の試合が多いセと違い、札幌、福岡、仙台など「長距離移動」に慣れたパとの差を指摘する声もある。開幕戦は昨年セが全敗スタートしたのと同じく、今季も全試合がパの本拠地。

電車止まって 遅刻をしても ニュースになるのが 裁判官

2008年05月20日 21時21分57秒 | 未分類
電車が止まれば誰であろうと遅刻するのは当たり前ですが、なぜかこの国では「裁判官」だけニュースになります。
この「お約束」感が何とも言えません。
毎日新聞では、裁判官と被告人の名前も含めて記事になっています。
さすがにマンネリ感が拭えないのか、「海難審判官」というニューバージョンも登場しました。
(東京新聞夕刊から抜粋)
①二十日朝に首都圏が強風と激しい雨に見舞われた影響で、横浜地裁川崎支部(川崎市川崎区)では、同日午前九時五十分から刑事裁判の判決を言い渡す予定だった裁判官が、電車の遅延により出廷が遅れ、言い渡しが約四十分遅れるなどした。
②横浜地方海難審判庁(横浜市)の審判官が、強風などで交通機関が乱れた影響によって20日午前9時半から開廷される予定だった海難審判に遅刻した。裁決などの審判の開廷が、約3時間半遅れて午後1時に変更になった。

JEROの「海雪」 岸壁に立ち 身投げするなと JAROがいう?

2008年05月19日 00時12分36秒 | 未分類
最近注目の演歌は、何といっても黒人歌手JEROの「海雪」である。
確かに上手いし、歌もいいと思う。
しかし、どうしても気にいらないのが、歌詞の中で、岸壁に立って身を投げましょうかというくだりである。
せっかく社会をあげ、公共広告も含めて自殺防止に取り組んでいるのに、こんな、こてこての演歌の歌詞にしなくてもよかったのではないか。残念!

裁判放棄の 密約誰す? からきし駄目です 外交は

2008年05月18日 11時32分46秒 | 未分類
日本側の米兵不起訴の「慣行」の淵源は、ここにあったという見方もできそうです。
所詮は、A級戦犯処罰を赦してもらった前歴のある外交の限界でしょうか。
(今日の東京新聞から抜粋)
 日本に駐留する米兵らの事件をめぐり、日米両国政府が1953年に「重要な案件以外、日本側は裁判権を放棄する」との密約に合意し、日本側がその後約5年間に起きた事件の97%の第1次裁判権を放棄していたことが、17日までに機密解除された複数の米側公文書で分かった。
 このうち58年10月2日のダレス国務長官の在日米大使館あて秘密公電などによると、「日米安全保障条約改定に応じるに際し、日本側から裁判権放棄について意思表示を取り付けるべきだ」と秘密合意を公的にするよう提案した。
 これを受け、2日後にマッカーサー大使が岸首相と会談。大使は「53年の秘密議事録を明らかにせずに慣行として日本は裁判権を放棄してきたし将来も同様だと表明してほしい」と要請したが首相は応じなかった。

軍法会議が 日本にあるの? 軍がいるから 当然か?

2008年05月17日 10時20分08秒 | 未分類
このところ、軍法会議の判決が目立ちます。
軍法会議が日本国内にあったこと自体意識してませんでしたし、このような事案の続発は悲しむべきことです。
それにしても、日本の検察庁が不起訴にした2件をいずれも、米軍は実刑判決に持ち込んでおり、刑事司法に対する考え方の違いも現れています。
(朝日から抜粋)
①広島市内の女性が米軍岩国基地(山口県岩国市)所属の米兵4人から性的暴行を受けたと訴えた事件で、米軍の大軍法会議は9日、4人のうちの1人に懲役2年と不名誉除隊を言い渡した。日本側の捜査で不起訴となった事件が、米側で実刑判決となった。
②沖縄県で女子中学生に乱暴したなどとして逮捕され、告訴取り下げによって不起訴処分になった在沖縄米海兵隊員の2等軍曹(38)に対する米軍の軍法会議で、判事のデービッド・オリバー中佐は16日、16歳未満の少女に対する暴力的な性的行為の罪について、懲役4年の実刑判決を言い渡した
 検察側は論告で「性的欲求を満たすために少女に執拗(しつよう)に迫った。海兵隊は日本を守るためにここにいるのであり、子どもにみだらな行為をするためにいるのではない」などと指摘、懲役8年を求刑した。弁護側は「強姦はしておらず、更生の余地はある」として減刑を求めた。