弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

判事・弁護士 失格しても 出してもらえる テレビ界

2006年04月30日 22時36分19秒 | 裁判
私は見られなかったが、今日の昼間のテレビ番組に、再任拒否されたばかりの元裁判官(まだ弁護士登録はしていない方)が出演していたそうだ。
それはともかくとして、数か月前に驚いたのは、弁護士会の懲戒処分で業務停止中の方が弁護士の肩書でテレビに出演していたことである。
香山リカ「テレビの罠」(ちくま新書)によると、テレビ関係者や視聴者が求めているのは「弁護士っぽい誰か」(196頁)なのだとか。
私は弁護士時代から、弁護士が積極的にテレビに出るのは賛成なのだが、再考も必要か。

灰が肥料の ひまわりたちは 廃止されたら 立ち枯れる?

2006年04月30日 17時59分56秒 | 裁判
グレーゾーン問題を題材にした昨日のどどいつには、親しい裁判官や弁護士から反響があった。
ある弁護士からは、次のような返歌をいただいた。
「グレーが肥料の ひまわりさんは 撤廃されたら 立ち枯れる?」
弁護士過疎地等のひまわり基金法律事務所は過払金訴訟で経営を維持しているが、仮にグレーゾーンが撤廃されたらどうやって維持するか深刻な問題ではないかという。
傑作なので、少し変えて掲載させていただく。
掛詞にするため、グレーを肥料の灰にし、撤廃を廃止にした。

留守に炎上 してないように 帰省中には 戸締まりを

2006年04月30日 12時16分59秒 | その他
まさかブログ炎上にはならないにしても、無関係な書き込みを適宜削除するのが難しくなるので、しばらくコメントの受付をしない設定にさせていただきます。

余計な気遣い されないように 歓送迎でも 割り勘で

2006年04月30日 00時35分41秒 | その他
3月から4月にかけての歓送迎会シーズンが終わった。
裁判官は飲み会が少ないだろうと思われているかも知れないが、私の場合はこの2か月間の歓送迎会だけで15回にも及んだ。
裁判所関係の飲み会で特徴的なのは、歓送迎の対象者であっても優遇せず、同等に会費を徴収するのが通例であること。
弁護士出身者は当初、違和感を抱く。しかし、あとで御礼とかの無用の気を遣わせないためには、この方が合理的だと思えてきた。

議員・レスラー プロなのだから 打合せして 乱闘を

2006年04月29日 18時49分32秒 | 判決どどいつ
昨日の東京地裁「プロレス場外乱闘事件」判決(セッド・ジニアスvs大仁田厚ほか)をどどいつに。
(判決要旨)?
「プロレスでは、打合せなしに相手を攻撃するのは許されない」
「顔面を力任せに蹴るのはプロレスではない」

グレーゾーンが 白紙になれば 未済事件も 2割減る?

2006年04月29日 14時00分53秒 | 裁判
今日の朝日新聞朝刊に、貸金業の上限金利見直しの特集記事が載っている。最近の最高裁判決の概要も一覧表になっていて、よく整理されている。
果たして、利息制限法の上限金利である1割5分から2割に統一されるのだろうか。
実は、東京地裁の民事通常部の事件も、ちょうど1割5分から2割くらいを、貸金業者に対する過払利息の返還請求訴訟が占めている。

一度でいいから 見てみたいもの 担保に積ませた 何億円

2006年04月28日 23時45分58秒 | 裁判
数億円の保釈保証金が話題になっているが、民事の仮処分ではもっと高額の保証金を積んでいただくことがある。私が関与した決定でも、もう一桁上の例があった。

社会正義を 実現すれば これぞ弁護士! くずじゃない

2006年04月27日 22時58分53秒 | テレビ
TBSテレビのドラマ「弁護士のくず」が好調だ。他の弁護士ドラマと比べても格段に面白い。
今夜が第3回の放映だったが、豊川悦司演じる異色の九頭(くず)弁護士と伊藤英明演じる真面目な武田弁護士のコンビが、今までになかった弁護士ドラマのパターン。
一見すると対照的な2人だが、共に依頼者から独立し、社会正義の実現を目指している弁護士だと思う。
原作漫画の単行本も、第3集が本日発売だそうだ。司法研修所でクラスメートだった小林茂和弁護士が監修しているので、求めて読みたくなった。

将棋も事件も 世間に連れて スピードアップの 序盤戦

2006年04月27日 00時30分59秒 | 将棋
将棋名人戦第2局は、森内俊之名人が谷川浩司九段に連勝。序盤戦で決着がついてしまったような圧勝だった。
最高裁の広報誌「司法の窓」最新号(5月号)に、その森内俊之名人と高橋利文判事(最高裁事務総局民事局長)の対談が掲載されている。
スピードが求められる最近の世の中全体の流れが及び、将棋も序盤戦のスピードが格段に早くなった、裁判も仮処分事件など非常にスピードが要求されるようになった、というやり取りもされていて、興味深い。

取材要請 受けたのだけど おたくの事件が 係ってる

2006年04月26日 20時39分31秒 | 裁判
今日の日本経済新聞朝刊の連載「試される司法」の写真は、東京地裁で裁判官から指導を受ける司法修習生。
今回の記事のように、裁判官が新聞等の取材を受けるケースも増えてきた。
実は私も弁護士任官した直後、新聞記者から取材したいという要請を受けたことがある。いったんはお受けしようとしたが、熟慮の結果お断りした。理由は、ちょうどその新聞社の裁判を担当していたからである。

控訴されない 名判決を 見てはくれない 控訴審

2006年04月25日 21時29分19秒 | 裁判
しかし、一審のそういった「名判決」が控訴審裁判官の目に触れることはありません。
一審の裁判官にとって、究極の矛盾かも知れません。

苦心の判決 確定したら 一審判事は 有頂天

2006年04月25日 21時24分17秒 | 裁判
一審の裁判官が痛快なのは、こういう時です。

昇給辞令は 貰ったけれど 中くらいなり めでたさも

2006年04月24日 20時24分40秒 | 裁判
裁判官の報酬は、キャリア(法曹経験)満18年で判事5号俸から4号俸に昇給するのが通例である。
私は昨年4月に昇給していただいたので、全面的にその恩恵を受けた。
しかし、1期下の裁判官は、約半分の昇給にとどまったようだ。
裁判官報酬の切り下げによって、新4号俸は、旧4号俸と旧5号俸の中間くらいの水準になったからである。

今日も地ビール 色々飲める! 規制緩和の おかげです

2006年04月23日 16時46分32秒 | 世相
今日は「地ビールの日」なので、茅ヶ崎の「湘南ビール」を楽しんだ。
規制緩和には成功も失敗もあろうが、地ビールを解禁した事だけは異論なく成功だろう。

三人寄ったら 文殊の知恵で 大岡裁きも 越えられる

2006年04月23日 16時34分31秒 | 裁判
今日は茅ヶ崎市で大岡越前祭を見て、浄見寺の墓参りをした。
現代の裁判で大岡裁きは難しいが、難事件は合議に回して三人で考えるという方法が認められているのが強味だろう。