弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

フィブリノゲン 取消しだけは 対米追随 なぜCない?

2006年08月31日 08時59分00秒 | 未分類
「薬害C型肝炎」福岡地裁判決から。
(以下、毎日新聞から抜粋)
 出産時などの止血剤として投与された血液製剤でC型肝炎に感染したとして、患者が国と製薬会社三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)などに損害賠償を求めた「薬害肝炎九州訴訟」の判決が30日、福岡地裁であった。須田啓之裁判長は、フィブリノゲン製剤について80年11月以降の国と製薬会社の責任を認め、原告18人のうち11人に対する総額1億6830万円の賠償を命じた。須田裁判長は、米食品医薬品局(FDA)がフィブリノゲン製剤の承認取り消しを公示した78年1月には、当時の知見から製剤の有効性に疑問が生じていたと指摘。これを受けて国と製薬会社が同製剤について調査・検討をしていれば、遅くとも80年11月には製造販売を制限するなど対応を取れたのに怠った違法性があるとした。


開票次点で 当選ぼせず 有効票を 佐賀市なさい

2006年08月31日 00時17分32秒 | 未分類
「佐賀市議選当選無効」福岡高裁判決から。
もちろん「開票時点で 通せんぼせず 有効票を 探しなさい」と掛けています。
(朝日新聞から抜粋)
 昨年10月の佐賀市議選の開票作業ミスをめぐり、次点だった旧佐賀市議の永渕利己(としみ)さん(71)ら落選した候補者ら4人が「落選したのは有効とされるべき票が無効票になったため」などとして佐賀県選管を相手取り、選挙無効と最下位当選者の当選無効の確認を求めた訴訟の判決が29日、福岡高裁であった。西理(にし・おさむ)裁判長は選挙は有効としたが、同市選管が無効票とした票の中に永渕さんの有効票があると認定、最下位当選した吉川隆市議の当選は無効とする判決を言い渡した。

これじゃシャワーも 浴びられないよ せっけん3分 短すぎ

2006年08月30日 09時00分03秒 | 未分類
「拘置所3分接見」東京地裁判決から。
 かつて、「シャワーとせっけん」と題する名論文を書いて、接見実務を大幅に改善した法務検察の高官がいらしたのを思い出しました。
(朝日新聞から抜粋)
 東京拘置所に勾留された被告との接見時間を拘置所側が3分間に限ったのは違法として、被告の弁護人が国に賠償を求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であった。中村也寸志裁判長は「社会通念上、相当な接見時間を確保せず、弁護人の円滑な職務遂行を妨げた」と違法性を認め、請求通り10万円の支払いを命じた。
 国側は、拘置所が工事中のため「連行には20分以上かかる」と主張したが、中村裁判長は「担当職員に事務処理上の不手際があったと推認されるし、そうでなければ拘置所の体制自体に問題がある」と指摘した。


令状当番 割り当てられて 半年一度の 休肝日

2006年08月30日 00時38分26秒 | 未分類
東京地裁では、民事部の裁判官も昨年度から交代で夜間宿直の令状当番を担当している。
およそ半年に1回の頻度で、私もつい最近、夏休み明け早々に3回目を担当した。
寝酒を欠かさない私も、この日ばかりは断酒を徹底して地下の宿直室のベッドで横になるが、なかなか眠れない。
29日の朝日社説「ビラ配り無罪」の結びに「勾留を認めた裁判官も、その妥当性をもう一度振り返ってもらいたい」との指摘があった。勾留請求は昼間に令状部が担当するので、当番が難しい判断を迫られる事は少ない。

ビラを扉に 配っただけで 逮捕されたら 「かつしか」ない

2006年08月29日 05時04分41秒 | 未分類
28日の葛飾ビラ配布「無罪」東京地裁判決
(朝日新聞夕刊から)
「みなさんと戦いとった無罪判決です」。判決言い渡しの後、大勢の支持者らが待ち受ける東京地裁前に、両拳を高々と突き上げて現れた被告の住職、荒川庸生さん(58)には笑みがあふれていた。
 現場となったマンションの共同玄関はいつも無施錠。7階までエレベーターで上がり、居室のドアポストにビラを入れていった。「集合ポストでは捨てられてしまう。手抜きをせずに住民に届け、ビラを読んでほしかった」

くだんの役所が 増員しても さもあらばあれ 勝ち負けは

2006年08月28日 00時03分45秒 | 未分類
国の訴訟体制強化へ、相次ぐ敗訴で専門スタッフ増員(27日の読売新聞から抜粋)
 政府は2007年度から、国が被告となる裁判に対応する体制の強化に乗り出す。
 今年に入って、薬害C型肝炎、原爆症認定訴訟など、国の政策判断などが問われる裁判で、国の敗訴が相次いでいるためだ。
 裁判に臨むスタッフの質量不足も敗訴増加の一因と見て、法務省の専門職員増加、外部の人材活用などに積極的に取り組む考えだ。

「保釈したがら ない」んじゃなくて おたくが反対 しているの!

2006年08月27日 23時34分51秒 | 未分類
とりわけ厳しかったのは、日経24日社説(誤認逮捕「人質司法」も反省を)。
それで、同郷で元同業の大先輩の御発言を思い出しました。
先輩、御就任以来、時々今の立場を忘れて弁護士か僧侶に戻ってますよ。私はそんな先輩が好きですけど。健全な刑事司法の発展のため、御尽力を祈念しております。

今後一層 妥当な捜査 処理に努めて まいりたい

2006年08月27日 23時22分20秒 | 未分類
23日の「ひき逃げ無罪」東京地裁判決を受けて、新聞に載った東京地検のコメントが、妙に語呂がいいなと思ったら、ほとんどそのままで(「適正妥当な」の「適正」を削るだけで)都々逸になっているのを発見しました。
あまり面白くなくて、どうもすいません。
各新聞の社説等で指摘されているとおり、関係者の猛省が必要ですね。

♪判事法廷 出て行く時は 脇目ふらずに 知恵絞る

2006年08月27日 20時51分14秒 | 未分類
もう一首「祭もいろいろ」どどいつ。
NHK衛星第2で放送中の「岐阜県郡上八幡の徹夜おどり」を題材に。
本歌(かわさき)は「郡上のナー 八幡 出て行く時は 雨も降らぬに 袖しぼる」。
初の「歌って踊れる」どどいつです!


三社祭の 浅草サマーデー サンバ祭で 「南米か!?」

2006年08月27日 19時33分53秒 | 未分類
「にっぽんど真ん中祭り」に続く、「祭もいろいろ」どどいつ。
昨日の「浅草サンバカーニバル」を題材に。
神社・観音の浅草様で「サンバかよ」と、最近人気のタカアンドトシのようなツッコミを入れた人も最初は多かったはず。
しかし、四半世紀を経て、今やすっかり下町の夏の日の祭りとして定着したようだ。

「本気で言いたい ことがある」なら また歌ってよ 皆のため

2006年08月27日 17時46分08秒 | 未分類
裏番組の「評議」を優先したため途中からですが、NHK総合「2006夏・長崎から・さだまさしコンサートファイナル」を見ました。
感動した!
「関白宣言」以前からのさだまさしファンとしては、いわゆる「反戦歌手」とは一線を画しながら「平和への願い込めて」コンサートを20年間継続して来たスタンスは十分理解しているつもりです(さだまさし「本気で言いたいことがある」(新潮新書)169~196頁)。
美しい「日本」を取り戻すために(同書の帯のキャッチコピーから)、ぜひ、また歌って下さい。


榎木孝明 裁判長は いないがガッカリ しないでね

2006年08月27日 16時37分01秒 | 未分類
裁判員映画「評議」いかがでしたか。
法曹三者がそれぞれ作ってきた裁判員制度の広報映画での裁判長役は、石坂浩二(日弁連)、中村雅俊(法務省)、榎木孝明(最高裁)と、素晴らしい方々ばかりです。
そのような期待を抱いて裁判所に来られても、おそらく御期待には沿いかねますので、あらかじめ御了承下さい。
でも、最近は東京地裁でも、傍聴に来られる若い女性の人気を集める裁判長も何人かいらっしゃるみたいです。
あまり期待しすぎずに、お気軽に傍聴にお越し下さい。

桜吹雪の 裁判員へ 走り続ける 裁判官

2006年08月27日 12時50分56秒 | 未分類
日本テレビでは恒例の「24時間テレビ」でアンガールズが走り続けていますが、可能な方は午後3時30分からBS日テレを御覧下さい。最高裁が作った裁判員映画「評議」が初めてテレビ放映されます。
昨年の半年だけ私の裁判長として合議を組んだ鬼澤友直裁判官(現在は最高裁事務総局刑事局総括参事官)が力を注いで完成した傑作です。
冗談半分ですが、裁判員制度施行の直前には、裁判官が24時間マラソンを走って広報したらどうかというアイディアがあります。テーマ曲「サライ」の「桜吹雪の」という歌詞ともうまくマッチするでしょう。

一旦緩急 命を捨てる 美しい国 作りたい?

2006年08月27日 11時44分20秒 | 未分類
たとえ比喩にせよ「命を捨てる」なんて言ってほしくありません。どうか命は大切に。

ワンフレーズには ワンフレーズで! 「ダメなものはダメ!」 「やるっきゃない!」

2006年08月27日 11時29分56秒 | 未分類
同期の女性弁護士に捧げる都々逸。偉大なる先輩に習いましょう。