たまにゃ古巣に 顔出さなけりゃ 忘れ去られる 「ヒロシです」

７月半ば、出身の愛知県弁護士会の会報「ソフィア」の取材を受けた。
既に弁護士会を離れて６年４か月。当時はまだ名古屋弁護士会という名称だった。
その後に弁護士になった会員も数百人に上りそうだから、たまには古巣に顔を出さないと浦島太郎になってしまいそうだ。
先日の「笑点」に久しぶりに「ヒロシ」が出ていたのを見て作った都々逸。
（写真）
私が弁護士時代に所属していた名古屋南部法律事務所も今年５月に熱田区の伝馬町から金山駅の南に移転した（左のビル）。

これにて一件 落着しても 残る未済が 百五十

裁判官の「夏休み」は、裁判所や裁判官によって時期が違う。
私は７月３０日から前期の休廷期間に入った。
前日まで、こつこつと一件一件、和解や判決で落着させてきたが、この期間中は新受事件がただ増えるばかりなので、未済事件数は増加の一途をたどることになる。
今年は新受が激増していて昨年の４割増ペース。
未済件数は過去最高水準に迫る百五十件弱で夏休みに突入することになった。
休み明けには新記録を達成しているのが確実な情勢。
結局、夏休みを半ば返上して、宿題の判決起案を山とこなさなければならない。
（写真）
遠山金四郎の墓

悪も最後は 権威にゃ弱い 印籠掲げて 「頭が高い！」

TBSで「水戸黄門」の新シリーズが始まった。
この番組の最後の見せ場は、印籠を出されて仰天した悪人どもがひれ伏す場面。
権威に弱い日本人を象徴するシーンともいえよう。
時々、「かくなる上は」と刃を向けるパターンもある。思わず、一矢報いてほしいと期待してしまう視聴者は私だけではあるまい。
（写真）
駅のホームの番組ポスター

トキワ昔の 梁山泊の 漫画家たちの 夢の跡

かつての「鉄腕アトム」のテレビアニメには、場面ごとにアトムの顔が微妙に違う回があるという。
手塚治虫の休暇の間、「トキワ荘」の一つ屋根の下に住んでいた漫画家たちが手分けして描いた回なのだそうだ。
過日、「トキワ荘」の跡地と最近できた記念碑を見て来た。
ちなみに、跡地に現在建っているのは、法律書の「日本加除出版」の社屋。
（写真）
「トキワ荘」の跡地に近い公園に最近建てられた記念碑

眠れない夜 真夏の夜の 夏バテ「令状 当番バテ」

裁判官は、宿直で令状当番を担当することがある。
しかし、これによって特別勤務手当は付かない。
裁判官には所定勤務時間という概念は無く、２４時間裁判官ということらしい（休日の昼間の当番だけは手当が付くことがある）。
深夜に警察から令状請求があるたびに起こされ、眠れないまま明けてしまい、翌日に疲れを持ち越す場合も少なくないので、開廷日の前夜はなるべく避けるようになっている。

サンデー川井の 登板試合 なくて１勝 損したな

プロ野球オールスターゲームが終わった。我が中日勢も大活躍して気分が良かった。
それにつけても残念なのは、今日は公式戦が無いこと。
毎週日曜日に登板するようになって開幕１０連勝中の「サンデー川井」が見られないからだ。
（写真）
昨年11月30日、朝日新聞の「ひと」欄に取り上げられた「ドアラ」。
今度は韓国観光広報大使になった。まさか、韓国人は、日本人はみんな中日ファンと思っているのでは…。

大関落ちても 出る出る出島 「力の士(もののふ)」 もう出ない

元大関の出島（本名・出島武春）が引退した。
「出島」のミニ幟まで自宅に飾ってあるファンとして寂しい限りだが、大関時代を覚えている人の方が少ないかも知れない。
立ち合いから一気に押し込む出足が持ち味で「出る出る出島」と実況された。
関脇だった９９年名古屋場所、１３勝２敗で優勝を果たし、場所後に大関に昇進。
「力のもののふを目指して精進、努力します」という名口上で昇進の伝達を受けた。
当時のコメントは「侍の魂、心をもって努力していくことで『力』は力士の『力』。２つを合わせて『力の士』といれるような相撲を取っていきたい」。　　
それから１０年目の名古屋場所で引退。
０１年名古屋場所限りで大関から転落。以降、８年間に渡って現役を続けた。大関が２場所連続負け越しで関脇に転落するようになった６９年名古屋場所以降、転落後の現役４８場所は歴代最長記録という。
ご苦労様でした。
残る元大関の雅山（本名・竹内雅人）にも、１場所でも長く頑張ってほしい。

女心も 移りにけりな 秋田・秋山・秋の空

７月２３日の「ふみの日」には、百人一首の切手が連続して発行されている。
今年の筆頭は、小野小町。
秋田美人の代表だ。
秋田地裁には秋田美人を巡る男たちの争いが持ち込まれることがあるのだろうか。

運が硫黄島か 悪石島か 皆既日食 見られたか

昨日の皆既日食、離島に遠出して見ようとした人たちの明暗がくっきりと分かれたようだ。
さだまさし「無縁坂」の一節「運がいいとか悪いとか」を思い出した。
運がいいのが硫黄島、
運が悪いのが悪石島、
という結果だった。
公平に非常にこだわる日本人も、こればかりは運を天に任せるほかなかったようだ。

客が少なきゃ ＣＭ費用 過払しちゃうよ カバライオン

北海道では、某法律事務所のテレビCMが流れているそうだ。
過払の相談に乗るという内容で、
キャラクターは「カバライオン」、
歌は桑名正博。
インターネットの動画サイトでも見られる。
http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DrjgVJZxDyb0&v=rjgVJZxDyb0&gl=JP&guid=ON

こんなに派手に広告費用を使って採算はどうなのか、地元弁護士が心配していた。

「店でやろう。」と おっしゃるけれど 店にもうるさい 人がいる

東京メトロのマナーポスターから。
http://www.tokyometro.jp/mobile/i/poster/200811.html
最近のシリーズの中に
「店でやろう。」
というのがあった。
「車内での騒ぎすぎにご注意ください」という内容。
大変ごもっともなのだが、以前、東京地裁の裁判官たちの二次会で入った店で皆ご機嫌に話をしていたら、他の客から「静かにしてほしい」とクレームを付けられるという、あるまじき場面を経験した。
今の世の中、一体どこで騒いだらいいのかしら。

そんじょそこらの 「太郎」とちゃうでー ただじゃ起きへん 「くいだおれ」

「くいだおれ太郎」が復活した。
19日に大阪・道頓堀でリニューアルオープンした「中座くいだおれビル」の玄関に。
こちらは、転んでもただでは起きない。

「ＮＯ」と言えない 日本のいやな 渡世に「ＮＯ」と 言ったのに

一昨日の朝日川柳の秀句

おかしいな都政にノーと言ったのに（千葉市　姫野泰之）

に触発されて作った都々逸。
確かに、国政選挙の前哨戦にされたという思いは分からないではないが、あくまで都政選挙だったのだから、挙げて国政のせいにするのもいかがなものか。
（写真）
六本木ヒルズから見た霧の中の東京タワー

事件で一杯 一杯だけど 一杯やろうよ 暑気払い(^O^)/

関東の弁護士任官者の会で、恒例の暑気払いを開催した。
案内状のキャッチフレーズは
「一杯飲んで夏を乗り切ろう！」
参加した裁判官からの近況報告では、どこも事件の激増で大変だ。
私の人事訴訟係でも、昨年132件だった新受件数が、既に100件に達した。約4割増のペース。
それでも文句を言いつつ、元気を失わないのが弁護士任官者のいいところだと、楽しく飲んだ。

記録広げる わけにもいかず 通勤列車で 一首詠む

このブログは、勤務中に投稿はしていないことを明示するため、投稿時刻まで表示する設定にしている。
最近、平日は朝８時台の投稿が多いのは、東京メトロと東武東上線を乗り継いで川越に向かう通勤列車内で、携帯電話から投稿する例が増えたため。
本当は車内で記録の検討ができるといいのだが、それは困難。
必然的に朝刊読みか都々逸が朝の一仕事となる。
（写真）
東京メトロのマナーポスター