弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「司法官僚」とは何のこと? 大役人と 小役人

2021年03月15日 21時28分07秒 | 裁判
瀬木比呂志「檻の中の裁判官」を読んで。
結論として、法曹一元を実現するしかないだろうという日弁連通説と同旨になった。
考えてみると、三権分立制を活かすには、それぞれ異なる原則と組織構成にする設計が必要だ。
国会=多数決←選挙による代表(民主制)
行政=上命下服←試験による採用(官僚制)
それでは、司法はどうあるべきかというと、
司法=独立←弁護士からの登用(法曹一元制)
とするのが、やはり相応しい制度なのだろう。
行政と同じキャリア官僚制にしてしまうと、組織としても官僚化する傾向は避け難いところだ。