昔のエンジンって、、、
カッコイイですねええ。。。
でも昔のバイクですので、、、それなりの痛みは徐々に進んで、、、
一晩、、、置いておくとちょっとお漏らししちゃって、、、という修理です。。。
カバーを外して見ると、、、
あらあら、、、いろんな所からオイルが、、、
出ちゃっているみたいです。。。
いろんな所と言っても、、、ケースが割れちゃっているとかじゃなく、、、
ゴム部品のオイルシールからオイルが漏れています。。。
ですので、、、オイルシールを交換すれば、、、また元気な若々しい頃のように、、、お漏らしも無く走れるようになります。。。
もうひとつ重要な部分のオイルシールも点検、確認いたします。。。
ここのオイルシールです。。。
こことはクランクシャフトのオイルシールで、、、
やっぱり、、、
オイルシールは劣化していまして、、、
もう、、、ひと目見て、、、外れかけている??? ナナメに嵌っている様に見え、、、ほんのちょっとドライバーでほじくったら、、、
簡単に取れてしまいました。。。
外したオイルシールを触ったところ、、、ゴムの感触はまったく無くって、、、プラスチックの様に硬化していました。
オイルシール、、、ゴムの弾力でケースに嵌っています。。。
シャフト部にはリップと呼ばれる漏れ止めがありますが、、、
リップもゴムですので劣化してしまえば、、、リップから漏れてしまいます。。。
なのですが、、、ミッションやクラッチの部分のオイルシールが劣化してオイル漏れを起こしても、、、ミッションオイルが漏れてしまうだけなんですが、、、
ここのオイルシール、、、クランクシャフトのオイルシールが抜けてしまうと、、、2サイクルエンジンとしては致命的な不具合 一次圧縮漏れ が発生してしまいます。。。
2サイクルエンジンの構造は、、、キャブレターから吸い込んだ混合気は、、、一旦クランクケースに導かれ、、、ピストンの爆発・燃焼行程(ピストンが上死点から下がってくる行程)でクランクケースの混合気が圧縮され、、、その後掃気ポートから燃焼室に流れ込み爆発・燃焼します。。。
ですがこのオイルシールが抜けてしまうとクランクケースで混合気を圧縮出来ませんので、、、
エンジン不調を起こす、、、んです。。。
症状としては、、、
エンジン始動困難
始動はするがなんだか?調子が悪い、パワーが無い、アイドリング不安定、止まる
こんな症状があるのかな。。。
で、、、こんな症状ですので、、、
キャブレターを疑ってオーバーホールをしたり、、、するんですが治らなかったり。。。
症状としてはキャブレターと似てますからね。。。
お歳を召したバイクですので、、、エンジンの外側から交換が出来る オイルシール は全部交換をいたしました。。。
という修理でした。。。
お預かりする時にオーナー様からお聞きしていたのは、、、
『エンジンが暖まってくるとアイドリング回転が少しづつ上がってくるんです。。。キャブは自分で内部の確認はしたんですけど悪そうではなかったし。。。スロットルワイヤーが引っかかってるのか???』
な~~~んか今回交換したクランクオイルシール不良が原因の様な、、、
当たっているかな??? たぶんアイドリングが上がってくる症状は治る、、、かな。。。