かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

本の紹介「花実でわかる樹木」

2009年02月18日 | 

釣りの記事ばかりだとバランスが悪いので、自然系のものも・・・

私の趣味に自然観察がありますが、30数年も自然観察指導員をしています。自然観察会では植物、特に樹木(分類や冬芽、虫こぶなど)を担当しています。そして、参加者に説明するためには事前準備として勉強をしておかなければなりませんし、野外で調べるためにも樹木検索の本が必要となります。そのような者にとって心強い味方となる本が出版されましたので紹介させてもらいます。
それは私が大学時代に樹木学を教わった馬場多久男先生が書いた本で、先生は最初に「冬芽でわかる落葉樹」という本を出され、続いて「葉でわかる樹木」を出されましたが、このたび三部作目である「花実でわかる樹木」を出版されました。

学生時代、馬場先生の樹木学の授業を受けていたとき遊び心で葉をむしり樹皮まで剥いて同定していただいたことがありますが、見事に言い当てた職人肌の観察眼に驚嘆したものでした。その観察力に加え林業技術者、自然教育者としての考え方にも共鳴するところが多く、その哲学が流れるこの三部作は野外で活動する者にとって必携の書ではないかと思います。



葉が見られない時期の「冬芽」、夏緑時の「葉」など樹木検索に欠かせない要素を主題とした樹木図鑑を出版し、3部作目の「花実」が加わったことで四季を通じて検索が出来ることになったと思います。「花実でわかる樹木」には「花実」はもちろんのこと、根元から見上げた樹皮や樹形など色々な部位の写真も収録され「欲張り」な1冊と言えると思います。

コメント (2)
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