かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

過疎山村地域の明日を考える

2009年02月24日 | 農林業

先日、20日の金曜日に「過疎山村地域の明日を考える」と題した講演会がありました。講師は昔からお付き合いのある高崎経済大学教授の西野寿章さんでした。



「現在、多用されている「限界集落」という言葉は定義も曖昧で学問的には問題のある言葉である。過疎は戦後の経済政策が引き起こしたもので人口減に伴う機能不全の状態である。
の委託を受けて山村集落調査を行ったが、祭りの中止や簡略化など地域社会に影響が出ていること。自動車社会で移動にそれほど不自由な集落は少ないこと。テレビ・電話・携帯電話の普及でコミュニティの変化が見られることなどが今回の調査で持った印象である。
過疎化・高齢化の要因には農業や林業の衰退によって若年層の都市部への流出、中高年層の他産業への就業がある。地域活性化のためには農業・林業の復活を行い、地域商品の開発などを行い観光業も活性化させて山村振興に寄与することが必要」というような内容であった。

そして、前後して読んだ短文に「守農大神・安藤昌益・・・」があります。江戸中期の町医者で司馬遼太郎氏をして「日本が世界に誇りうる唯一の独創的な思想家」と言わしめた人だそうです。「人間は天地自然そのもの、農林業こそが日本人の原点、万民直耕・・・農林業が食料やエネルギーの危機を救い、将来日本の救世主となる」というもの。



さらに、現在読んでいるのが「信州発-棚田考-中山間地域の新たな動き」で、信州大学農学部教授の木村和弘さんが書いた本です。農山村、棚田、里山などにおける変化や問題点を考えるコラムをまとめたものです。ここにも農林業が地域社会を支え、地域文化を作り上げているという考えが底流を流れています。

「農林業が危機を救う」時代が来ることを願って・・・!

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