かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

群馬県の限界集落の現状

2009年02月26日 | 農林業

群馬県では、いわゆる限界集落の現状を調べるため県内10市町村(旧倉渕村、旧黒保根村、旧利根村、旧鬼石町、下仁田町、上野村、神流町、南牧村、東吾妻町、六合村)の44集落・472世帯の調査(平成20年度・有効回答率:約6割)を行いました。



①調査集落における1世帯あたりの人口は平均2
.1人
②65歳以上の高齢化率は67.9%で県平均の22.5%を大幅に上回っている
③後継者がいる世帯割合は約4分の1、「いない」が半分、「わからない」を含めると4分の3になる
④農地を「耕作放棄せざるを得ない」という世帯が52.2%
⑤山林を「今後放置せざるを得ない」が37.0%、「すでに放置」を合わせると約70%
というもので、集落住民の高齢化とともに農地、山林の有する公益的機能の低下が懸念されるという結果でした。

限界集落対策に向けて「ぐんま山村集落機能対策研究会」が発足し、将来展望や振興策を検討し21年度中に提言をまとめるそうです。
過疎問題に詳しい西野寿章教授(高崎経済大学)は「時間的にも限界に来ている。このまま行けば消滅する集落も出てくる」としています。



私たちが生きていく上で絶対に必要な自然・・・空気・水・土・生物多様性。そして、森-川-海の繋がりと物質循環・・・これらを守り維持していくことが必要なのです。

「農林業が危機を救う」時代が来ることを願っているのですが、「逆に農林業を営む集落が消滅していく危機」に陥っている現状を打破しなければ先が無いということですね。

コメント
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