ブナとイヌブナは葉脈の数(ブナは11、イヌブナは14)、葉裏の毛の有無(イヌブナは中肋に残る)、木肌(ブナは白っぽく平滑、イヌブナは黒っぽくイボ状の皮目)などによって、比較的容易に区別することができるのです。(一枚目の写真はブナ)
ところが、冬芽には大きな違いが無いので困ってしまいます。(下の写真はイヌブナ)
どちらかと言うとブナ(下の写真)の方が大きく芽鱗の数も多いようですが、樹勢の弱い枝ではその差も見分けられません。
ブナの冬芽は互生して芽柄を持ち18~26枚の芽鱗に包まれ・・・
イヌブナ(下の写真)は16~22枚の芽鱗に包まれます。
両種ともに芽鱗は艶があって縁毛が生え、芽鱗の先端は灰白色の密な軟毛があります。葉痕は小さな半円形で托葉痕を持っています。
冬芽は先の尖った槍のような皮針形で、モズも早贄を刺す場所として選んでいるようで、アカスジキンカメムシの5令幼虫の早贄が見られました。
それにしてもカメムシ・・・美味しいのかな?
(冬芽と葉痕114種類目)
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