異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

「TPP恥ずかしくないのか!党としてウソをつく」北海道がんセンター名誉院長:西尾正道氏の国会意見陳述 12/2参院・TPP特別委員会

2016-12-05 23:51:48 | 命 人権 差別


 12/2参院・TPP特別委員会

参考人 西尾正道さん・北海道がんセンター名誉医院長


お役立ち情報の杜(もり)  http://useful-info.com/dr-nishio-shows-idea-in-tpp-diet

 2016年12月4日

「TPP恥ずかしくないのか!党としてウソをつく」→北海道がんセンター名誉院長:西尾正道氏の国会意見陳述を紹介

 日本国民が知っておくべき重要な事実が多数含まれています。ビデオが見られない環境の人もいると思いますので、以下に陳述内容の書き起こしを記します。
 参考にしてください。

書き起こし始め
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 かつて自民党は、「ウソはつかない!TPP断固反対!」って言ってました。稲田防衛大臣はかつて、「TPPのバスの終着駅は日本文明の墓場だ」という発言をしてるんですけれども、コロッと個人がウソをつくとかいうレベルではなくて、党としてウソをついてる、180度態度を変えちゃう。国民は一体誰に投票したらいいんですか?党の公約も破棄しちゃう。修正どころか180度変えちゃう。これはウソとしか言い様が無い。倫理的・道義的な問題はどうなっているんでしょう。恥ずかしくないんですかね!TPP断固反対と何年か前に言っていたのに。この様に息を吐くようにウソをつかれたら、やってられません!国民は。

そもそも6000ページにも及ぶ内容を本当に皆さん読んでるんですか?情報出して下さいといっても海苔弁当の段階です。知らないで、赤信号みんなで渡れば怖くないって言って、皆さん賛成しようとしている訳です。冗談ではない。条文をまともにチェックもしてない訳ですから、実際には赤信号も見ないで渡ろうとしている訳です。これが今の現実です。TPPってのは基本的には、昔戦争、今TPPです。昔は戦争を仕掛けて国益を取りました。ところが公然と核兵器を持つ時代になったら、お互い面と向かって戦争は出来ない。地域紛争は勿論起こりますけども、国家として国同士がぶつかり合えないですから、国益を取る。むしろグローバル企業ですけれども、国を動かしているグローバル企業の利益を取る為に、貿易上の仕組みを変えて利益を取ろうってのが正にTPPでございます。これがTPPの本質でございます。

米国の医療はとんでもなく高い。日本のGDPの20%以上を占めてますし、日本の7倍の医療費が使われてる。TPPになるって事は、結局アメリカナイズされた医療になるという事でございます。もうお互いに助け合うとかですね、共に生きるなんていう発想は無いんです。とにかく、医療も完全に金儲けの道具になるというふうに考えて下さい。米国のロビー活動費見たら、何がターゲットですか?農業とかそういうものじゃないです。最大のターゲットは保険も含めた医療業界の仕掛けなんです。2013年の3月4日付けのタイムスに28ページに渡る、米国医療の驚愕・医療ビジネスという特集号が出てました。正にこの中から取った記事であります。こういう事によって日本の医療は多分、かなり大幅に変わると思います。ちなみに米韓FTAが2012年に締結されましたけど、韓国の医療費は2年間で2倍になりました。日本は韓国の医療規模の4倍位ありますから、恐らく、あっという間に膨大にお金が飛び上がる。今オプシーボ(新型がん治療薬)で、半額にしようなんて議論やってますが、そんな話じゃ全然なくなります。本当に深刻です。

1985年以来、とにかく日本の医療市場を解放する様に、アメリカはずっと働きかけて参りました。最近では新薬創出加算の様なものを作ったりして、一様に製薬会社が有利な形で日本市場に参入して参りました。しかしTPPが正にこういったですね、米国が日本の医療産業の解放を行う最後の仕上げがTPPだと僕は考えております。ちなみに米国業界と保険業界の標的は日本市場であるという事は、全国保険団体連合会の寺尾さんの論文からサマリー(要約)を取ったものです。

私が医者になった頃は、1ヶ月の抗がん剤は数千円でした。90年代になって数万円になりました。21世紀になって数十万円になりました。そして3年前の免疫チェックポイント阻害剤が出たら数百万円になりました。桁3つ違ってますけども、TPPが締結されればどうなるか?要するに、アメリカの製薬会社の殆ど言いなりの値段になりかねない。中医協(厚生労働大臣の諮問機関)ではチェック出来ません。中医協のやってる事が透明性とか公平性を欠くとISD条項で訴えられたら出来ませんので、かなり製薬会社の意向を汲んだ価格になる。ダントツで日本の医療費は飛び抜けます。最終的にはですね、皆保険も実質的に崩壊するというふうに考えております。

患者負担が増大し、混合医療が解禁されます。民間医療保険が拡大します。営利産業が医療に入ってきます。このままでは日本の医療は崩壊し、日本人の健康は守られません。新技術が保険診療に出来ない事態が考えられますし、実際の術式(外科手術の方式)までですね、特許料を取るというような事態になります。医療費も高くなりますので、国民はみんな医療保険に入らざるを得ない社会にもなりかねない。

TPPの本質は、グローバル企業が一般国民を犠牲にした金儲けでございまして、自由貿易は善であるという前提なんですけど、国の状況とかですね、経済格差を考えてやるべきであって、これ自体が本当に良いかどうかは話が別ですね。産業革命以来、富の源泉ってのは労働力でした。今はロボットも使える、AI(人工知能)も使える。そしたら何が富の源泉かっていうと、科学技術を持つか持たないかです。そうすると、科学技術の負の側面は隠蔽するという事になりますし、そういう事が金儲けになっちゃうと、とんでもない格差が出来ます。それをどういうふうに公平性を保って再配分するかっていうのが本当の意味での政治家の仕事だと思います。こういった本質的にやるべきことをきちっとやらないで、どんどん企業が儲けるようなところに世界を誘導していくってのは、とんでもない事だと思います。

一人の人間として、共に生きる社会をどう作るかっていう事を本当に真剣に考えて頂きたい。最後になりますが生命を脅かすTPPの2つの大きな問題がございます。医療問題を言いました。もう一つは健康問題です。例えばこの40年間、ホルモン依存性のガン、女性は、僕医者になった頃、乳ガン15000人でした。今90000人です。前立腺ガンも殆どいなかったけど、今90000人で、男性の罹患者数のトップになりました。卵巣ガンもどんどん増えてる。子宮体ガンも増えてる。ホルモン依存性のガンが5倍になってるんですよ。この40年間でアメリカの牛肉消費量は5倍になりました。正にエストロゼン(女性ホルモン)入のエサを与えて1割生産性を高めて、そういう肉を食べている日本人もアメリカ人も5倍になってるんです。ホルモン依存性のガンが。それから耐性菌もそうですね。豚や鶏には抗生物質入りのエサを与えて生産を高めてる。そのため、人間が肺炎になっても薬がなかなか効かないという問題もございます。それから残留農薬が世界一緩和されてる。とんでもない話だ。今一番使われてるネオニコチノイド系の農薬が自閉症の原因であることが突止められてます。WHOでは発ガンにも関係しているとBランクにランキングされました。それから認知症にも関係している。鬱病にも関係しているという報告がどんどん出てきている。このままいけばアメリカの子ども達が、二人に一人が自閉症になるよという論文が、ハーバード大学から去年出ました。本当に、こういう事が深刻なんですね。

遺伝子組換えを日本人が一番食べてる。アメリカにとって、大豆やトウモロコシは家畜のエサです。ところが日本人は納豆で大豆食べます。味噌や醤油の原材料です。一番食生活で、遺伝子組み換えの影響を受けるのは日本人の食生活なんです。こういう事が全くチェックされないで、世界一、遺伝子組み換え食品が普及してる。日本人の健康そのものが保てません。ガンの患者さんが増えてるのは高齢者だけじゃないです。食生活を含めて増えてるし、更にもっと深刻なのは、昔60以上になってガンになってたのが、今は40代はザラです。約20年、若年化してガンになってます。これが現実です、僕の実感として。自分達の国で農薬を規制したり、遺伝子組み換えを表示したりする事が、TPPに入った場合に出来なくなっちゃうんです。日本の国の決まりよりもTPPの方が上位にある訳です。こういう現実を冷静に考えて頂きたい。

最近では遺伝子組み換えで、鮭も5倍位大きいものが作られてますよね。これも規制しなくていいの?ってことですよね。本当に何があるか分かりませんよ。子宮頸がんワクチンだって、今まで不活化ワクチンか弱毒化ワクチンで作ってたんです。だから大きな問題は起きなかった。子宮頸がんワクチンは遺伝子組み換え技術で作ってるんです。更に効果を高める為に、アルミニウムの様なアジュバント(補助剤)を加えて作ってるから、ああいう予期しない問題が起こっちゃう訳です。もう少し冷静に、命を重視する、お金よりも命を大事にするっていう発想に切り替えるべきだと思います。

最後に、大変深刻なのは、今、福島から出ている放射性物質、これは微粒子として浮遊してます。残念ながら。そういうものと、農薬も含めた化学物質が人間の身体に入った場合、相乗的に発ガンするって事が動物実験で分かってます。こういう多重複合汚染の社会になって来て、恐らく2人に1人がガンになるっていわれてますけども、多分20〜30年経ったら3人のうち2人はガンになります。僕はとっくに死んでますから、若い議員さんは是非確かめてください。この場で西尾が嘘を言ったかどうか確かめて欲しい。本当にガンがどんどん増える社会になります。自分たちの国でキチッと法律で、ある程度規制出来る様な体制を作る為には、決してTPPに加入すべきではないと私は思っております。
****************************
書き起こし終わり

以上

 

 
 

[日本の表現の自由の現状を伝える講演会]2016年12月全国一覧表 (国際人権基準研究者・藤田早苗、英国在住)

2016-12-05 23:45:54 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

http://hyogen-tsutaeru.jimdo.com/

日本の表現の自由の危機的状況を世界に伝えよう

 日本国憲法21条によって、私たちには、表現の自由が保障されているはずです。

 また日本は国連自由権規約19条を批准しています。

 でも本当に「干渉されることなく意見を持つ権利」「あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む」表現の自由の権利は保障されているといえるでしょうか、私たちはその権利を行使できているでしょうか。

 日本の表現の自由は、とても世界に誇れる状態ではありません。私たち自身がこの状況をはっきりと知り、世界に伝え、そしてこの危機を突破し、真の表現の自由を手にするために努力しましょう。

 


リンク

【秘密保護法+共謀罪反対イベント】告知サイト
http://netarob.wixsite.com/himitsu-kyobou


藤田早苗さんの再度国連来訪及び今後の活動について

 

 イギリス在住で国際人権基準の研究者である藤田早苗さんは、2016年4月の国連特別報告者のアテンド、その後の6月-7月の各地での講演、とりわけ大学での講義を通じて若い世代に国際的な表現の自由の基準を伝えられました。 

 今後も特に若い世代に働きかけていきたい、と望んでおり、12月から1月にかけて再度一時帰国し、各地の大学で日本の表現の自由を伝える講義を行い、また市民団体の企画で講演する予定です。

      詳細は  → 2016年11月-12月の活動について

 

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2016年12月 藤田さんの講演会・公開講義  

  

 

★【神戸市】
とき:12/6(火) 15:00~16:30 

ところ:神戸女学院大学(ホルブルック館301室)・公開講義
問合せ:景山佳代子 kageyama@mail.kobe-c.ac.jp

 
★【福岡市】
とき:12/8(木)18:10~20:30
ところ:市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)201
共催:「秘密保護法」を廃止する会・福岡/博多湾会議  問合せ:090-3011-9375(脇)

 

★【北九州市】
とき:12/9(金)18:30~
ところ:北九州市立男女共同参画センター・ムーブ5F小セミナールーム
問合せ:ねっこネット(担当:橋本) 080-505-6349  nekkonet.kokura@gmail.com


★【京都市】
とき:12/10(土)19:00~
ところ:龍谷大学響都ホール
主催:「改憲するとどうなる?」実行委員会
問合せ:伊地知紀子(大阪市立大学大学院文学研究科)  ijichi@lit.osaka-cu.ac.jp

 

★【静岡市】
とき:12/13(火)10:40~12:10(2限)
ところ:静岡県立大学国際関係学部棟 3階3317教室
主催:静岡県立大学大学院 国際関係学研究科附属 グローバル・スタディーズ研究センター
問合せ:静岡県立大学グローバル・スタディーズ研究センター 客員研究員 望月良憲
mchzk.yoshi@gmail.com


★【秋田市】
とき:12/16(金)16:20~18:00
ところ:秋田大学教育文化学部3号館1階150教室
主催:秋田憲法研究会 佐藤修司(018-889-2541)・棟久敬(018-889-3237)


★【秋田市】
とき:12/17(土)13:30~16:00 
ところ:秋田県民会館ジョイナス3階 大研修室
主催:秋田弁護士会     http://akiben.jp/event/2016/11/post-22.html

問合せ:   TEL  018-862-3770

  

★【盛岡市】

とき:12/18(日) 14:00~16:00

ところ:    アイーナ(いわて県民情報交流センター)8階 会議室804A        

 主催:岩手弁護士会

問合せ:019-651-5095

 http://www.iwateba.jp/wp-content/uploads/2016/11/20161218特定秘密保護法集会チラシ.pdf

 

★【盛岡市】    

とき:12/19(月) 14:45~16:15

ところ: 岩手大学G29教室

問合せ: FAX=019-621-6750 MAIL=kaizumakei@yahoo.co.jp

 

【横浜市】

とき:12/21(水)18:00~20:00 

ところ:神奈川大学横浜キャンパス 3号館308教室

 主催:神奈川大学憲法を考える会、共催:神奈川大学法学研究所

 問合せ:0463-59-4111(内線 2836)木村
 http://ruseel.world.coocan.jp/KUappeal.htm

 

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    詳細は  → 2016年11月-12月の活動について

 

カンパのお願い

 それに先立ち、2016年11月にはジュネーブで国連「ビジネスと人権forum」が開催され、国連関係者が多数来場されます。そこで、藤田さんが、特定秘密保護法をはじめとする「表現の自由」の危機的現状をより正確に伝えるためジュネーブを再訪することになりました。

  藤田さんのジュネーブ来訪・帰国・滞在費用のカンパを再度呼びかけます。

 
 

藤田早苗さんの執筆による秘密法関連の過去の論考一覧を載せました


国連調査と監視-エセックス大学ウェブサイトへの寄稿文の和訳


4月に来日した「表現の自由」国連特別報告者ディビッド・ケイ氏は、は日本政府に対して厳しい中間報告を発表しましたが、実は日本政府は特別報告者とその調査の手助けをしていた数人を監視していました。藤田さんはこの国連調査と監視について、エセックス大学のウェブサイトに寄稿しました。
今、全世界で閲覧され、衝撃を与え続けています。

 

  → エセックス大ウェブサイトへの寄稿

   表現の自由に関する国連特別報告者の日本公式訪問の概略」

 


藤田早苗さん、TRIDE magazine への寄稿の案内

 9月18日、藤田早苗さんからお知らせがありました。


創刊したばかりの情報誌 TRIDE magazine http://www.kandtpublishing.com/

に寄稿された由。

東京の前田能成さん(「秘密保護法」廃止へ!実行委員会/出版労連)が紹介文を書かれました。

 藤田さんからのお知らせ全文と前田能成さんの紹介文は、  

    → TRIDE magazine への寄稿

 


「共謀罪」のコーナーを設けました

「まばたきが共謀?」「話し合っただけで罪になる」と批判され、過去三度も廃案になった共謀罪。安倍政権は、共謀罪を今度はを「テロ等組織犯罪準備罪」と名を変えて、近々国会に法案を提出する動きをみせています。日本の表現の自由がますます危ない!

 

「共謀罪」のコーナーを設け、共謀罪に関する話題などを載せていきます。

   → 共謀罪

 日弁連共謀罪対策本部副本部長の海渡雄一弁護士作成の解説プレゼンを載せました。

    → 海渡雄一弁護士のプレゼン

 


2016年4月の「国境なき記者団」声明の和訳を載せました

 

  → 国境なき記者団の声明

 

2016年8月、藤田早苗さんからのお便り

 8月20日、藤田早苗さんから、6・7月のロンドン、ジュネーブ、パリ、日本での活動に関しての報告のお便りが届きました。

 

               → 2016年8月、藤田早苗さんからのお便り

 

2016年6月-7月の藤田早苗さんの各地での講演

 藤田早苗さんは、2016年6月のジュネーヴにおける国連人権理事会に行かれて取材された後、日本に一時帰国され、各地で精力的に講演をされました。(市民団体主催の講演、大学での講義など、18回)

 

  → 2016年6-7月の藤田さんの各地での講演

 

ARTICLE19の声明(和訳)を載せました

2016年5月、藤田早苗さんからのお便り

 英国の藤田早苗さんから、お便りが届きました。

        → 2016年5月、藤田早苗さんからのお便り

  4月に日本各地で講演したときの動画などもリンクしました。ご覧下さい。


国連表現の自由特別報告者ディビッド・ケイ氏の暫定所見に関して

 2016年4月19日、訪日調査を終えたディビッド・ケイ氏は、4月19日、日本政府などに対する予備的勧告(暫定所見)を公表しました。

 この暫定所見に関して、2016年4月28日付けで日弁連が会長声明を出しています。

  また、海渡雄一弁護士が詳しい解説を書かれています。

 

   → 暫定所見に関する声明、解説

 


国連「表現の自由」特別報告者のディビッド・ケイさん訪日

 2016年4月12-19日、国連「表現の自由」特別報告者のディビッド・ケイさんが、日本を公式訪問し、日本の表現の自由について、政府・民間からヒアリングを行いました。

 4月19日、日本公式訪問を終えたD・ケイさんは、16/4/19の記者会見で日本の問題点を多数指摘しました。

 

 国連の発表や、19日の記者会見の報道などをまとめました。

    → D・ケイさん訪日について まとめ

 

 

表現の自由

 

★ 日本国憲法二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
  ○2  検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 

★  自由権規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約) 第十九条

 1 すべての者は、干渉されることなく意見を持つ権利を有する。
 2 すべての者は、表現の自由についての権利を有する。この権利には、口頭、手書き若しくは印刷、芸術の形態又は自ら選択する他の方法により、国境とのかかわりなく、あらゆる種類の情報及び考えを求め、受け及び伝える自由を含む。
 3 2の権利の行使には、特別の義務及び責任を伴う。したがって、この権利の行使については、一定の制限を課すことができる。ただし、その制限は、法律によって定められ、かつ、次の目的のために必要とされるものに限る。
   (a) 他の者の権利又は信用の尊重  

   (b) 国の安全、公の秩序又は公衆の健康若しくは道徳の保護

 

                                                                     画面の背景写真は、ジュネーヴのパレ・ウィルソン


日本の表現の自由を伝える会

連絡先

全国市民オンブズマン連絡会議 気付

                         (担当:内田)

  TEL 052-953-8052  FAX 052-953-8050  
  Email: seiko.unhr.foe@gmail.com

 

カンパ振込先

■ 郵便振替
口座番号:00870-7-216543

〇八九(ゼロハチキュウ)店 当座 0216543
加入者名:日本の表現の自由を伝える会

 

 

 


韓国・ソウルの150万人デモに足を運び「黄色いリボン」から学んだこと (矢部真太 フォトグラファー)

2016-12-05 22:42:31 | 命 人権 差別

http://www.huffingtonpost.jp/shinta-yabe/soul_korea_b_13349388.html?ncid=engmodushpmg00000003

矢部真太 Headshot  フォトグラファー

韓国・ソウルの150万人デモに足を運び「黄色いリボン」から学んだこと

投稿日: 2016年12月02日 17時16分 JST 更新: 2016年12月02日 17時16分 JST

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◼韓国のデモに足を運んで
地鳴りのように響く朴槿恵政権反対の声が目の前に広がる。
抗議する人々は寒さでかじかむ手でろうそくをそっと持つ。100万人以上が光化門周辺に集まることで街中は優しい橙色に染まっているように見える。民衆の力を肌で感じた。

昼間から続いた抗議集会が夜1時ごろに終えると人々で埋め尽くされた光化門広場には終電を逃した人々がぽつりぽつりと暖を取るように身を寄せ合い腰を降ろし、寒い夜を過ごす。

静まり返り普段の姿に戻った抗議の中心地に、明るい場所がある。セウォル号犠牲者追悼テントだ。
小さな集会が行われ、朴槿恵大統領退陣を要求するスピーチをしている。抗議用のプラカードが配られるブースがあったり、串焼きを売っている屋台もある。ストーブで手を温める人の姿もある。

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その中に、セウォル号事故追悼のために韓国全土に運動として広がった「黄色いリボン」のシールやキーホルダーを配布するブースがあった。
このテントに足を運ぶ人は皆ここでもらい愛用するスマートフォンや手帳につける。僕も報道写真に取り組み始めたときから愛用し続けているカメラにキーホルダーをつけ、iphone6の背面にシールを貼ってもらった。日本から来たことを伝えると言葉が帰ってきた。
「ありがとう。共に犠牲者の追悼を」。

◼抗議の声と犠牲者への追悼

事故が起きたのはいまから2年半前ほどだ。
2014年4月16日に韓国南西の珍島沖で旅客船セウォル号が沈没事故を起こし304名の人々の尊い命が奪われた。その多くに修学旅行に参加していた高校生たちがいたことは日本のマスメディアも大々的に報じていた。これから楽しい修学旅行が始まると楽しそうにスマートフォンの動画で友達との会話を動画に撮っていたりしていた姿がテレビの映像で流れ、見ていたことをいまでも覚えている。

当時、事故発生直後の午前10時ごろから午後5時まで政府がどのように行動たのかが明らかにされておらず韓国では「空白の7時間」と呼ばれている。多くの命が失われた大事故であるのにもかかわらず「青瓦台」(大統領府)にいたといわれている朴槿恵大統領が中央災難対策本部に姿を現すまで実際にどのように動いていたのか不明であったため、この2年間、朴槿恵大統領に対して糾弾を行う抗議も行われてきた。

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この日も青瓦台から200m離れた一番近い抗議の場で、セウォル号犠牲者を追悼し政府の対応を糾弾するデモの一団があった。犠牲者の顔写真が並ぶ横断幕やプラカードが掲げられ、「4.16」(事故発生日を示している)とプリントされたマスクやステッカーを身につける人がいた。
セウォル号事故によって国家が国民の命に向き合わないことが露呈され、犠牲者の遺族や韓国国民は堪えられない苦しみと哀しみ、そして怒りをぶつけていたように感じた。

デモの一団が路上を進むと集まった抗議参加者は同じように追悼の意を示すように優しい眼差しで向かい受ける。他のデモの一団が通るときとは違って、そっと道を明けていく様子が伺えた。
セウォル号事故が韓国で声を上げる人々の根底に共通の意志として存在しているように思えた。

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犠牲者追悼テントには犠牲となった人々の顔写真が壁一面に貼られている。そして誰もが追悼の意を示しお祈りができるようにお線香をあげる台がある。事故以降2年の間、テントが置かれている。
テントに入ると、ひざをつき静かに祈る人、背筋をまっすぐと伸ばし目を瞑る人がいる。
その一人ひとりの表情に、レンズを向ける。「どうか安らかに」。という言葉だけでなく様々な感情が入り交じる。目の前の犠牲者の写真、一人一人の眼差しから自分と同世代の命が失われた哀しみで胸が痛くなり、事故の痛々しい記憶が共有される思いだった。

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テントの隣には、事故前に撮影された犠牲者である修学旅行生のクラス集合写真が貼られていた。
事故に巻き込まれた檀園(ダンウォン)高校の生徒たちだ。事故の1年前に撮影され、入学間もない高校1年生のころに撮影され、各々が無邪気にポーズを撮り笑顔でこちらを見ている。

これからまだ楽しい生活が人生が学校での勉強があったというのに...とその写真から伝わる無念さと悔しさに涙が溢れる。苦しくなるのに耐えられなくなりそうになり、目の前に存在する彼ら彼女らから目を背けたくなるようにも感じた。でもしっかり目を向けなければと思い視線を合わせた。立ち尽くすしか無かった。

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帰国してからインターネットで追悼テントのことを調べると、「ニセ犠牲者がやっている」「犠牲者のために広場があるわけでない」といわれのない誹謗中傷を与える人もいるということを知った。与党系の国会議員も非難の声をぶつけたという。

しかし、あの大惨事の事故は「誰かの問題」ではなく韓国国民一人ひとりにとって「私の問題」として韓国全土に追悼の意が広がった。朴元淳ソウル市長も当初は「救済を求める遺族や運動を行う人々のテントでもあったが、性格を変えていまは追悼空間として存在する」とも語っているそうだ。毛布などの支援物資などもソウル市から給付され、行政からも支えられていると言える。

◼私たちのことでもある

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事故当時、韓国の友達はよくFBに「黄色いリボン」の画像を投稿していた。
黄色いリボンに込められる意味は「戻ってくることを切実に祈る」。

多くの命が、とくに同世代の若者の命が奪われることになってしまったことに、僕も当時の報道や友人がSNS上で追悼の意を示すのを見て、その意を示すためにシェアをしたりコメントを添えてニュースを自身のタイムラインに投稿した。といっても韓国の若者くらべたらちっぽけだったと今回、韓国に足を運び感じた。

Facebook、TwitterそしてInstagramまであらゆるSNSで「黄色いリボン」の画像が拡散された。
Kポップアーティストも自主的にそのキャンペーンに参加したという。
2年前の当時とは違い、現場に足を運んだことで見えたことがある。
実際に被害があった韓国ではまだ追悼が行われ続けているということだ。デモの場でもその意志が共有される。2年半以上経ち、日本にいると忘れてしまっていた、いやむしろ知らずに向き合わずに過ごしてきてしまった自分がいることを認識した。

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国が事故直後の対応を隠蔽をし続け、犠牲者を背く行為は許されず、犠牲者への追悼の意を表すことだけでなく、国への怒りの声も広がっている。この2年間で韓国の若者にとって、社会や大統領への不満は膨らみ続けたのに違いはないだろう。
「いつかまた尊い命が奪われるかもしれない」、「生活が奪われるかもしれない」と取材をするなかで高校生や大学生が語ってくれた。不安と不満が混じり合い声を上げざるを得ないような社会がいまの韓国だった。

 

このことは韓国のことだけなのだろうか、セウォル号事故のことだけなのだろうか...。
現地で声を聞き、抗議の様子を見て、セウォル号犠牲者追悼テントを見て突きつけられるような思いがあった。
日本では2011年3月11日に発生した東日本大震災によって多くの命が津波によって奪われた。東京電力福島第一原発の爆発事故が怒り、語り継がれてきた「原発安全神話」も崩壊した。高濃度放射線物質が広がったことによって故郷に帰ることを許されない人々がいる。「生活はどうなるのか」、「これからの社会はどうなるのか」、「あの日何かが終わったような気がした」というような声もある。

政府は本当に復興のためにお金をまわし、そして原発事故を検証し、安全な社会を築ことうしているのだろうかといまだに不安に感じる。
ジリジリと暑さを感じる今夏、8月21日未明に震災から5年の間、脱原発運動の象徴的場所であった霞が関の脱原発テントが強制的に撤去された。これまで人々が幾度となく立ち入り多くの抗議参加者は日陰でお茶を飲んだりしながら腰を休めた。

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脱原発テントは性質上、韓国のセウォル号犠牲者追悼テントのような3.11の震災の犠牲者の追悼のためのテントではないものの、政治に声を上げることが長い間無かったと言われていた日本で、3.11以降に大規模な脱原発運動が全国に展開されたことを証明する場所であった。「テント」という共通の場所を考えることで、韓国の文脈のそれとは違い同質化する話ではないと思いつつも、あの震災のあと多くの市民がこの社会はどうなるのかという不安に向き合い路上に足を運び声を上げ国に異を唱えていく今の日本の市民社会の姿にも重ねた。

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朴槿恵の退陣を要求し路上に足を運び声をあげ続ける韓国の若者の思いの根元は、セウォル号事故のことなのかもしれないと思う。1987年の韓国民主化闘争で民主主義を勝ち得た記憶もあるかもしれないが、実際に話しを聞くとセウォル号の話を語る若者が多かったからだ。
国家に、権力に対して、声をあげるということは私たち生活者、国民...人間そのものの尊厳を守るためだと感じた。朴槿恵大統領に反対する約200万人にのぼる人々が路上に立ち声をあげる。「いま降ろさなければ僕たちの生活が脅かされる」と現地で会った大学生は語る。

日本ではデモをしても意味がないとまだまだ言う人は多く感じる。「デモより対話」「反対ではなく対案」と聞くばかりだ。韓国の高校生や大学生は「デモも対話」と語る。もちろん朴槿恵大統領の支持率がぜん対で4%、19歳〜29歳で0%と圧倒的に反朴槿恵という意見がマジョリティであることで日本とは状況を同じとは言えないだろう。しかし、彼らが語るのに共通するのは「路上に足を運び続け、声をあげ、実践していく」ことだった。「デモをやっても意味がない」と囁かれる日本とは民主主義の捉え方が違うように感じた。

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日本の市民社会がこのように考えることにはまだまだ時間がかかるかもしれない。2015年の夏に国会前で安保関連法案に対して学生団体「SEALDs」が中心に声をあげ、2013年の反原発運動以来久々に、全国に運動は広がった。哲学者の柄谷行人氏が「デモをすることでデモができる社会になった」と語るように、いまの日本では「デモがあたりまえな風景」になりつつある。韓国のように、議会民主主義だけでなく「実践し行動し民主主義を勝ち得ていく」というような直接民主主義、この二つの側面で民主主義のあり方をあたりまえに語れるような社会になるには絶えず声を上げ続けていくしかないのだろう。

国会前で「民主主義ってなんだ!」とコールをしていた学生が発していた「孤独に思考し判断し行動しろ」という言葉が示す先にある社会のことなのかもしれないと痛感する。

◼尊厳を守るために

いま韓国から帰ってきて、セウォル号追悼テントのことを思い出すと、神奈川県相模原市の障がい者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が刺殺された事件、そして大手広告代理店「電通」での同世代の女子社員が過労で自殺に追い込まれたこと、NHKで取り上げられた相対的貧困に直面する女子高生への貧困バッシング、在日コリアンなどを標的に街なかやインターネット上で吹き荒ぶヘイトスピーチのことなどが脳裏をよぎる。

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セウォル号事故は「韓国社会の酷さ」を具現化したものと言われている。「あの事故があったから声を上げるようになった」という若者に出会ったように、社会で起きる問題は一つ一つ個別の事例として考えるものではないということなのだと思う。
日本においても、それぞれが社会の病理が生んだ非情な事件である。朝昼のワイドショー的なニュースでは「切り取りやすい」ような、加害者と被害者の二つの立場に焦点があてられ、その二者間での課題解決が求められるように収斂されていくように感じる。
しかし、実際はそれを四角い画面を通して見ている私たち社会に生きる一人ひとりの問題であるのではないだろうか。

加害者は誰なのかと考えれば、国、会社だけではない...。
その社会を許し続け、フィールドに立つことをせずスタンドの上から傍観してきている私達なのかもしれない。人間の尊厳は誰かが守ってくれるものではないし、傍観し続ければ、それを軽んじ踏みにじる側に加担することにもなるだろう。ではどうやったら解決できるのかなんて考えていけば先が見えず「わたし」個人では無力であることを痛感せざるを得ない。それでもなお私たち、主権者である国民一人ひとりが声をあげ続け行動していかなければならないのだろう。

「きっと声を上げなければ尊厳は奪われていく...だからこそ声をあげる」。
そう語る韓国の同世代の若者に自分も同じような気持ちを示したいという思い、そしてセウォル号事故犠牲者への追悼の意志を示すために「黄色いリボン」を愛用するカメラとスマートフォンに身に着けた。
あのソウルの寒空のなか、凍るように冷えた手を動かしながら屋外のテントで若者たちが手作づくりするキーホルダー。大切にしたい。

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主権在民を否定!自民の改憲案…人のために国があるのではない、国のために人がいるのだ!人権と自由の制限は当然だ!

2016-12-05 21:32:46 | 憲法

民主主義の大前提である主権在民を否定!!!!

                                                        by猿田彦 一也さんFB

 

自民党憲法改正草案の、怖い3本の矢

公益と公の秩序のため、言論の自由と基本的人権を制限したいのが本音です。

 山下 友宏 さん FB九条の会

【現憲法】
第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他 一切の表現の自由は、これを保障する。

【自民党草案】1の矢
(表現の自由) 第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他 一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
3 検閲は、してはならない。通信の秘密は、 侵してはならない。
(国政上の行為に関する説明の責務)
第二十一条の二
国は、国政上の行為につき国民に説明する責務を負う。

【現憲法】
第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
又、国民は、これ を濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

第十三条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

【自民党草案】2の矢
(国民の責務) 第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び 権利は、国民の不断の努力により、保持され なければならない。国民は、これを濫用して はならず、自由及び権利には責任及び義務が 伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に 反してはならない。
(人としての尊重等) 第十三条
全て国民は、人として尊重される。 生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利 については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重 されなければならない。

【現憲法】
第九十七条
この憲法が日本国民に保障する基 本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の 努力の成果であつて、これらの権利は、過去 幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信 託されたものである。

【自民党草案】3の矢
第九十七条
削除

ポイントは、9条や緊急事態条項だけでなく、12条、13条、21条です。
公共の福祉(public welfare)と公益および公の秩序(public interest and public order)は意味がまったく違うので注意が必要です。
言論の自由を公益で制限するところが最大のポイントです。


出展(自民党HP)
自民党憲法改正草案より
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/kenpou_qa.pdf

そして国民の財産も、、、

【現憲法】
第二十九条
財産権は、これを侵してはならない。 2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。
3 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。

【自民党改正草案】
(財産権)
第二十九条
財産権は、保障する。
2 財産権の内容は、公益及び公の秩序に適合するように、法律で定める。この場合において、知的財産権については、国民の知的創造 力の向上に資するように配慮しなければなら ない。
3 私有財産は、正当な補償の下に、公共のために用いることができる。

 

 

 


12/5記事「トランプ氏との接触 米政府は事前に中止要請」~安倍首相、現大統領オバマを無視してトランプと会う。米政府、激怒!…支離滅裂な説明、国会騒然!

2016-12-05 19:19:37 | 外交、国際

「トランプ氏との接触 米政府は事前に中止要請」

安倍首相、現大統領オバマを無視して、トランプと会う。米政府、激怒!…支離滅裂な説明、国会騒然!


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ttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016120401001685.html

トランプ氏との接触に異議 米政府が日本に伝達

 安倍晋三首相が米ニューヨークで11月中旬に行ったトランプ次期大統領との会談に関し、米政府が事前に「トランプ氏はまだ大統領ではない。前例のないことはしないでほしい」と強い異議を日本政府に伝えていたことが分かった。
日本側は、会談は非公式でトランプ氏提案の夕食会は見送るとして理解を求めた。しかし、米側は納得せず、ペルーでの国際会議に合わせて調整していたオバマ大統領との首脳会談は実現せず、立ち話にとどまった。日米外交筋が4日、明らかにした。

 首相の外交姿勢に対するオバマ米政権の不快感が明らかになった形だ。

(共同)
 
******************************************:
 
 
小原 美由紀さんFBより 12/5

出てきた!やっぱり、こういうこと!

国会の書き起こしは、ニュートラルに読んでほしいので 考察を加えるのはよくないと思って、書いてこなかったのですが、私が「長編書き起こし」で皆さんに伝えたかったのは、このことです。

11月24日、安倍首相は蓮舫さんの質問に答え、トランプ氏を信頼した理由として、「オバマ大統領に対する敬意を感じられたことがポイント」と言っていますが、オバマ現大統領を差し置いて、就任前のトランプ氏にどの国よりも先に、国会も放り出して飛んで会いに行かれた安倍首相の「オバマ大統領に対する敬意」はあるのでしょうか?ご自分の行動のなかに、「信頼できる人間」とされない理由が含まれていませんか?

...

私は大いなる矛盾を感じました。私だけではなかったのですね。オバマ現政権も不快感を示していたと。

結局希望した(希望していたんだ・・(-.-))トランプ氏との夕食会は断られ、私邸での非公式の「出会い(安倍首相のことばです)」に。そして直後のペルーでのAPECでのオバマ大統領との最後の首脳会談も実現せず、オバマ大統領とは最後の最後、記念撮影後の数分間の立ち話で終わったそう。

そしてトランプ氏との「個人的な非公式会談」を、日本国内のメディアはこぞって速報として取り上げ、安倍内閣の支持率は60%に。

「安倍首相と蓮舫議員の国会答弁の中の安倍さんがトランプさんを信頼した理由に異議がある」とした書き起こし、ぜひもう一度、読んでみてください。長いですが、よかったら。

https://www.facebook.com/miyuki.kohara.7/posts/1517581708256120

 
 
 
小原 美由紀さん、書きお越し
12月1日

11月24日の参議院TPP特別委員会質疑(蓮舫議員の安倍総理大臣への質問の前半部分を そのまま書き起こしました)

民進党 蓮舫議員>
さて、総理、アメリカ・ペルー・アルゼンチンへの出張、たいへんおつかれさまでございました。
きょうはTPPに関して、総理の率直なお考えをうかがわせてください。
まず、11月8日、アメリカの大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選をされました。
選挙戦を通じた様々な言動もふくめて、トランプさんに対する、総理の印象はどのようなものでしたか?

安倍晋三首相>
米国がですね、民主的な手続きによって、次期大統領を選出したところでございます。その意味におきましても祝意を表したところでございます。
と同時に、えー、米国のリーダーというのは、一米国のリーダーというだけではなく、世界に大きな責任を持っているわけでございます。と同時に 自由世界のリーダーでもあるということであり、その責任をしっかり果たしていただきたいとこう期待をしております。

民進党 蓮舫議員>
・・どういう印象をもっていましたか?

安倍首相>
他国のですね、いわば選挙の結果についての印象を、私がこの、総理大臣として述べるのは適切かどうか、私は適切ではないと、そう考えている次第でございまして、我々としてはですね、まさに先ほど申し上げましたが 日米同盟は我が国の外交安全保障の基軸でございます。
そういう認識のもとにですね、米国の大統領として、対応していただくように期待をしたい、このように考えていたところでございます。

民進党 蓮舫議員>
私は、選挙戦を通じて、トランプ氏の物言いには大きな懸念を抱いていました。
自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の下の平等、日米関係の基本理念が、もしかしたらゆらぐのではないか。
選挙戦の時に、トランプ候補者が発言された宗教、民族、性差。 明らかな差別の発言。あるいは特定の国を挙げて、レッテル貼りをする非難と批判の応酬。
私は、この方が大統領になられて、日米関係の共通理念、これが共有できるのかどうか、非常に心配したんですが、
それは、総理はお感じになりませんでした?

安倍首相>
いま、ここで私がですね。次期大統領の選挙中の発言について、批判的なコメントを述べるのは生産的ではないと思っておる次第でございまして、その意味からも、その意味からも、なるべくはやくお目にかかって 自由や民主主義、基本的人権、法の支配と言った、普遍的な価値を共有する国同士の日米同盟というのは揺るがないということを確認をする必要があると考えた次第でございます。

民進党 蓮舫議員>
「ともに信頼を築いていけることができる、そう確信を持てる会談だった」とトランプさんとお逢いになったあと、総理は発言をされました。
なにをもって、信頼関係ができるとお感じになったのですか?

安倍首相>
なにをもって信頼を、ということであればですね。例えば、私を信頼してくれ、と言えば、信頼できるわけではもちろん、ないわけでございますが、いわば、先ほど申し上げましたようにですね、日本と米国というのは、自由や民主主義、基本的人権、法の支配、普遍的な価値を持つ同盟であり、わが国が他国から侵略された際には、共同対処する唯一の国であります。と同時に、米国は安保条約上、日本に基地を持っておりますが、これは日本と極東の地域の平和と安全を守るため、であります。この、同盟関係をついてですね、まさに、しっかりと堅持していけるかどうかが、大きな観点であります。
と、同時にですね。人間として、ですね、たとえば 今回、

(ざわざわとしだす、 声も飛び交う)

すみません、ベンチから、ヤジを飛ばすのは、やめていただけませんか?大切な時間をつかって論議しているのでありまして、少しは皆さんも、静かに聴くという態度を持っていただきたい。やじられるとですね、答弁しにくいので、静かにしていただきたいと思いますが、

そこで、大切なのは、人間として、信頼できるかということであります。
今回、この会談を設定するにあたって、トランプ氏は、次期大統領でありまして、現在の大統領ではないわけであります。現在の大統領は、オバマ大統領であるわけでありまして。
現職の大統領に対して、しっかりと敬意をお互いに示していることが大事だと考えたわけであります。
そこで、首脳会談という形式を取らずに、
いわば、『出会い』というかたちにしたわけで、
私は便宜上、会談という言葉を使っていますが、
ですから、トランプ氏は「安倍さんが、私の家に立ち寄ってくれたことをうれしく思う」
という表現をつかっている。つまり、現職の大統領に対する敬意をこの人は、しっかりと持っている。そしてそれを、維持をしていく。
米国に二人の大統領が存在するということを世界に示してはならない、というですね、しっかりとした考え方を、示していただいた、この姿勢を私は高く評価をし、信頼に足る、と考えたことでございます。

   (議場、ざわざわする  与党の議員も一部、にやにやしている)

民進党 蓮舫議員>
(首をひねって)
すいません、なにを言っているのか、さっぱりわかりませんでした。
(笑いが起こる)
つまり、トランプさんの自宅に寄って、感謝されて、それで信頼した。
友達じゃないじゃないですか・・・。

選挙戦でのトランプ氏の発言です。
「イスラム教徒は完全に入国禁止にする」
「メキシコからの移民が犯罪者」
このほか口にするのもはばかられる、女性蔑視の発言が長期戦に渡って何度も繰り返されました。
ドイツのメルケル首相もこの件に関しては、相当な懸念を示しています。
なぜ、こんなに安倍総理がこんなに急いで会いに行って、
いま長々とお話になられましたけど、さっぱりわかりませんでした。
なぜ、信頼できたんですか?
トランプさんのこの長い間の暴言は演出であって、あれは僕の本意ではないんだ、
ぼくは、そう思っていないんだという説明があったんですか?

安倍首相>
いま、蓮舫議員は、米国の次期大統領に向かってさまざまな批判を述べられたわけですが、

蓮舫議員>
(マイクを通さず)批判じゃないですよ!  議員、口々に声を上げる

委員長>
静粛にお願いいたします。

安倍首相>
いいですか?しっかりと、答弁をさせていただきたいと思います。
最初に申しあげたとおり、日本にとって、日米同盟というのは外交安全保障の基軸なんです。
同盟関係がどうなっていくかということを世界が注目しているんです
アジア太平洋地域の安全保障環境は、厳しくなっていますよ。厳しくなっている。この厳しくなっている中で、日米同盟が揺らいでいる、あるいは アメリカの次期大統領と日本との信頼関係が構築できないとなれば、日本の安全が危うくなってくるということでありまして、その現実を、ですね、その現実を、その現実を しっかりと、観ていただきたいわけでございます。

   【発言している安倍首相の前を横切って、理事が委員長席前に集まる】

いま、大切なことであります。

いま、蓮舫議員は、私がトランプ氏の家に行ったから、彼がそれに対して感謝を述べたから、信頼できるとおっしゃいましたが、私はそんなことを全く述べていないじゃないですか。
ちゃんと私の、文脈を聞いて、

    (委員長席付近で、大きな声が聞こえる)

すみません、答弁中ですから、静かに聴いてくださいよ。
次期大統領と、信頼関係が構築できるかという大事な質問に関して、
私が丁寧に答えるのは、当然じゃないですか。

(速記を)止めてください、とかいう問題じゃないと思いますよ。
気に食わないことを言ったら止めるなどと、それはだいたいおかしいんですよ。
テレビをご覧のみなさんも、おかしいと思いませんか?この状況を。

(机をどんどん、たたく音)
テーブルをたたいて、私の答弁が聴こえなくするのはやめてください。そこでですね、そこで、私が申し上げているのは、
・・・こういう騒然とした状況では、私も答弁しにくいですよ。

理事>
総理、一回席に戻って。

委員長>
簡潔におまとめください

安倍首相>
簡潔にまとめますんで、みなさん、席について・・・いただけないと・・。
この騒然とした状況では、答弁しにくいですよ。

(蓮舫議員、手を上げる)

安倍首相>
静かにですね、静かにしていただかなければ、答弁はできないと言う訳です。
そこでですね、この人は、どういう人かということについてですね。
現職の大統領がいるなかにおいて、新たな次期大統領が、大統領のようにふるまうことが
むしろ、米国の国益にとってマイナスであるという、しっかりとした認識とともに、前任者に対する敬意をしっかりと私に対しても示した、ということであります。
それがポイントだったですね、
前任者に対して、選挙戦と同じように、オバマ大統領に対するただ批判に明け暮れる、
または、前任者を辱めるような行動はとらないということをするという。
その点につきまして、私は信頼に足る、とこのように申し上げたわけであります。
      (拍手)

委員長
「速記を止めてください」

アナウンサー
「TPPに関する質疑の模様を参議院第一委員会室から、中継でお伝えしています。
委員長席のまわりには与野党の理事が集まって、現在協議をしているところです。

現在は、民進党・新緑風会 蓮舫議員の質問時間です。
委員長は、林よしまささんです。
参議院議員第一委員会室から、中継でお伝えしております。」

委員長>
「えー、速記を起こしてください。
ご答弁は簡潔にお願いします。 蓮舫君。」

蓮舫議員>
議場が騒然となるのは、総理の不誠実な答弁のせいです。
(そうだ!)
行政府のトップが立法府に来て、委員長の指示にさえ従わないということは異例なことです。あまりにも国会を軽視しすぎているのではないですか?

日米関係で信頼関係を構築するのは大事だというのは、私もそれは、共有します。
トランプさんが誠意をお示しになられた。その誠意はどういうかたちで示されたんですか?とお聞きしたら、同盟関係について長々と答弁されて、
聞きたいことにはなにもお答えにならない。
なぜ、それだけ急いだのかと思えば、
TPPというのは安倍総理の成長戦略のかなめとして推進してこられた。国会でも強行採決を繰り返して、急いで進めているから、選挙期間中にTPP脱退を公約に掲げたトランプさんに、なんとか、これを翻そうと、それで急いで行かれたと私は思っていましたが、TPPについては、きっちりとトランプさんの本音を聞くことはできたんですか?

安倍首相>
先ほど、同盟の意義についてお話したのは、まさに日米関係の原則であるからでありまして、同じ質問をされたから、同じ答えになったのであって。
蓮舫議員が正しく私の答弁をですね、充分にくみ取っておられなかったから、同じ答弁になるのは、当然のことじゃありませんか?
そこで、そこでですね、
TPPについても当然、私の考えを述べたわけでございますが
TPPに関わらず、様々なことがらについて、私の考えを述べたわけでございます。しかしですね、先ほども申しあげたように 現職の大統領もいる中、国と国とのやりとりについては、さけようと一致をしたところでございまして、信頼関係というのはそういう約束を守っていくことからはじまっていくのではないかとこう思う次第です。

蓮舫議員>
トランプさんは 考え方を開陳されたと、先ほどの答弁でお聞きしました。
「TPPを脱退される」と明言されたんですか?

安倍首相>
さきほど、信頼できる人物だというふうにお答えさせていただきましたが、その際 中身の個別的なやりとりについては、外に出すのは控えようということを述べたわけでございます。
ご承知のようにトランプ次期大統領は、私の述べたことは、一言も、ひとことも外に発信しておられないわけであります。そういう意味においては しっかりと約束を守っておられるんだろうな、と思います。信頼を裏切るということは、ふたりの間だけにしておこう、といったことにおいて、相手がぺらぺらしゃべる、それは、信頼を損ねるわけでございます。そういう意味ではトランプ氏は、まだ一言も発信しておられない。という意味においては、信頼できると言うことだと思います。
そこで、私がいま、トランプ次期大統領が何をしゃべったかということをここで申し上げれば、これはまさに信頼を裏切るということになってしまう。
と同時にですね。まだ大統領に就任しておられない。スタッフがついていない中における発言でありますから、いまここで私が紹介するのは適切ではない、とこのように考えております。

蓮舫議員>
TPPにアメリカが批准をして、発効するかしないかということは、わが国の国益です。
まさに今、参議院で審議していることであります。総理が会いに行かれてトランプさんにそれを確認したかどうかは、この審議そのものがどうなるか、大きく左右されます。
トランプさんは外に向かって、大事なことは何も言っていないとおっしゃいましたが、
22日にビデオメッセージで「TPPは脱退する」と明言しました。
つまり、外に一言も言っていないということは、このことは議論していなかったのですね?二人であったときに。

安倍首相>
えー、トランプ次期大統領が自分の政策的な見地を発表するのと、私とトランプ大統領のやりとりを発表するのは、別の話でありまして、
どういうやりとりがあったかは申し上げられないわけであります。繰り返しになりますが、
トランプ次期大統領はまだ大統領に就任しておられません。よってですね、まだ外交チームも編成されていない中でのトランプ次期大統領の発言であるので、外に出さないということでもあるわけです。
そういう意味におきまして、私の考え方についてどのような反応があったかについても
いま、ここで話すのは、差し控えさせていただきます。

 
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