マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜道具・郷土食(下)〜

2024年04月20日 07時46分10秒 | 民俗を観る
さて、個別の展示に戻ろう。

ハッと息をのむ不思議なカタチの檻。

図絵がなくともわかった琵琶湖に住む魚類を捕獲するモンドリ。

それにしても、ちょっと違うような・・・

人間の檻でもないコレは、「タツベ」の呼び名がある鯉やエビ漁にも陥る漁具。



解説を読んでわかった、この「タツベ」もモンドリの一種の形態。

本ものを展示してあった竹組みの「タツベ」。

どのような場所に設置するのか、生態を考えたモンドリ的仕様の「タツベ」。



それにしても、「タツベ」の語源は何だろうか


琵琶湖周辺の各地にみられる食の文化。

日常に食べる食事はさまざま。

画像は綺麗に撮れていない不鮮明な画像。

見苦しい点は、ご容赦願うが何かの折に見たくなる。

食の原材料が捕れなくなれば、代用に切り替え。

それまで食べていたカタチも変化する。

普通に暮らす民家の生活。

背景に写るモノモノも暮らしの民俗。

お家がひとつ違えば、細かい部分に差異が生まれる。

それが暮らしの民俗。



正面に展示している姿はおんぶの赤ちゃん。

現在のおんぶは近年に大変化した。

胸に抱えるのが現代的。

父親も前に抱えるカタチになった。

尤も、大昔の父親は赤ちゃんをおんぶしたことはないだろう。

背中おんぶは、何十年も経ったら、ソレなぁに、と質問がくるだろうな。



だからこそ、残しておきたい博物館展示の映像。



ほんと、図録がほしいものだ。

部屋を移動し、角度を替えて、より分かりやすく解説する食の文化。

はじめの一歩に見た琵琶湖を俯瞰

食の名称をデザインした立てた旗に位置図を拝見してきた。

これより拝見する展示は、地域ごとにある食の解説。



雪深い風土の湖北の地。

壁展示の前に並べた各道具は食の道具。

三重県と接する千メートル級の鈴鹿山脈。



奥永源寺地域に山の暮らし。



そこより南下した安土。

先の湖北も、奥永源寺地域も、興味深い行事がある。



さらに南下したそこは野洲・日野。



琵琶湖から距離をとった東部地域の甲賀(こうか)に気になる江戸時代からはじまったとされるかんぴょうつくり。



水口の地に生まれたかんぴょうつくり


奈良・大和のかんぴょうつくり文化との比較調査をしてみたい地域である。



一方、琵琶湖の西寄りの井香立(いかだち)地域

比良山と比叡の山並みが連なる緑に囲まれる山麓地。



北に移動すれば扇状地の志賀。

さらに北上。

湖岸西の山。



渓谷の地の朽木(くつき)。

若いころ渓流の魚を求めて足を踏み込んだ針畑川〜安曇川が流れる山深い朽木。



記憶にあるのは扇子つくりに杣人文化、木地師発祥の君ケ畑。

懐かしい響きに郷愁さがこみ上げる若狭街道。



その街道沿いに旧くから地域の人たちが伝承してきた朽木古屋の六斉念仏

川島さんが話していた、朽木の民俗信仰が存続の危機に陥っていると・・

若狭の国、福井県の各地に伝わる同系の六斉念仏

大和・奈良も同じように、衰退の域に入っているが、なんとか継承してきた奈良の六斉念仏。

八島安堵・・・



信楽朝宮・三上神社の神饌御供にごんぼまつりやずいき神輿もある。



午後1時20分ころから拝見した数々の展示物。

すべてではないが、入館した午後1時から3時まで、ずっと立ち見つづきに疲れた。

トイレ休憩もとったひと休み。

(R3.10.26 SB805SH 撮影)

琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜湖国の行事を彩る〜

2024年04月19日 07時57分17秒 | しゃしん
さて、壁一面を広く使って展示していた「湖国の行事を彩る食事(※くいじ)」

展示作品のすべてを撮影し、解説された写真家の川島朱実さん。

圧倒される「ハレの日」の行事食に暮らしのあり方を垣間見る。



写真はともかく、解説文までは撮れなかっただけに、今日の装備が悔やまれる。

それにしてもだ。



これだけの情報を壁一面に展示する作業量・力がすごい。



計算し尽くされた配置。



目がきょろきょろ動いてしまう。



アレもすごい、コレもすごい描写力。



取材するだけでも相当な日数・時間を要したことだろう。



一枚、一枚を丹念に見る時間は用意していない。

今回の展示をまとめた博物館図録、或いは研究紀要集があればなぁ・・・・

一枚の展示写真に目が点になった。



コレと同じようなお家の正月行事を奈良で見たことがある。

ユズリハにシダ。

その奥にちらっと見える藁つくり。

しめ縄のカタチでなく、ワッカつくりのコジメ。

そのワッカ部分に、男性が箸で摘まんだコレは、たぶんに雑煮。

元日に食する餅など雑煮の欠片を奉る習俗。

よくよく見れば木の枝に白い餅をくっつけている貴重なあり方。

藁のカタチから、思いだした「ヤス」。

滋賀県の行事取材を終えた川島朱実さんが見せてくれた「ヤス」そのものと、ほぼ同類・ほぼ同型が奈良の長谷町の民家に伝わっていたその形状から呼んでいた「カミサンのチャワン」。

隣接する天理市の福住・別所下山田に宇陀市室生の小原に奈良市長谷の事例。

それぞれ呼び名は異なるが、正月雑煮の欠片を奉る習俗は、地域を離れた圏外類似例も調査しなければならない希少事例である。

次の事例は「シトギ」。



充てる漢字は「粢」


展示のシトギは、大津市小野の小野神社行事における神饌もの。

餅と菓子の神様が藁づとに収めるしとぎ餅


奈良県の行事に多くの藁づとが見られる。

餅を詰めることもあれば、小石も。

地面を叩く際に音鳴りにダイコン葉を詰める行事もある。

シトギは米粉から仕立てる神饌もの。

口にしたらよくわかる米そのものの味、食感は、今も脳裏に焼きついている。

(R3.10.26 SB805SH 撮影)

琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜行事・行事食〜

2024年04月18日 07時52分14秒 | 民俗を観る
ただいま、滋賀県草津市にある琵琶湖博物館にて施設内展示されているテーマ企画展の湖国の食事を見学中。

情報量は多い。

前半は、生業に使われた本ものの道具やレプリカ製の郷土食などを拝見してきた。

同じ会場に、まだまだ見せてくれる展示物。



ここからは、行事や、その行事において特別な神饌・御供ならびに氏子たちが食べる行事食の展示に移る。

解説によれば、「湖国の行事を彩る食事」として、川島朱実さんが県内各地域に取材慣行された祭りや念頭に行われる地区の五穀豊穣を願う伝統行事、オコナイのときに食べる行事食の写真も展示している。

栗東市大橋の三輪神社の「ドジョウのなれずし」や東近江市の日枝神社の「ちん」と呼ばれる動植物を模したもち菓子などの模型も展示している。



新しくつくったカンジョウナワに旧いカンジョウナワは燃やし・・・は、とんどであろう。

背景に展示した数々の民俗行事写真。

行事写真は、写真家の川島朱実さんがとらえた映像作品。



これはなんだろうか。はじめて見る膳の盛り。

長浜市湖北町延勝寺で行われるオコナイ行事にもてなす料理。



長方形に切り揃えた大根を重箱に詰める大根の”重引き”。

他に、鮒の荒汁や鮒の子まぶしに、イサザと大根の煮物などたくさんの調理を「本膳」と呼ぶ年頭の会食にふるまわれる。



リアルに見える栗東の三輪神社の大祭にどじょうのなれずし。



東近江市黄和田・日枝神社の敬宮神事に栗東・三輪神社のどじょうのなれずし。

リアルにつくられた大祭に奉納されるどじょうのなれずし。

黄和田の日枝神社の敬宮神事に男性たちがカタチつくる14種類の神饌「ちん」。



木を削ってつくった14種類の「ちん」は、氏子の男性が初老記念に奉納したもの。

うるち米粉で捏ねて茹で。

その生地を成型し、いわゆる餅菓子をつくるが、目は小豆。

そのカタチ、大きさは原寸大の「ちん」はひな形を基につくるようだ。

おこぜ(※別途山の神に供える)、さる、子犬、うす、うさぎ、志な(※支那か?)の犬、びわの葉、ひよどり、はしづな、かめ、いのしし、むすび、きくざ、ぶとの14種。



堂々たる、大屏風。

湖国に春を告げる豪華絢爛図。

大津市の無形民俗文化財に指定されている日吉山山王祭をとらえた祭礼図屏風(当館撮影?)。

多数の舟がある。どれもこれも神輿を乗せた廻船。

岸辺の舟にも神輿。

琵琶湖を渡る舟神輿図は江戸時代中期に描かれたもの



併せて展示していた粟津の御供。

この図絵の左上に「ぶとまがり」なる食べ物がある。



米粉でつくった「ぶとまがり」。



奈良の漢國神社(かんごうじんじゃ)・林神社(りんじんじゃ)行事に饅頭祭がある。

祭礼を終えて後日に訪問し、あらためてご挨拶した宮司より、こちらには挙げた「ぶと」菓子がある、と教えてくださった。

その「ぶと」菓子」の形はねじりん棒のように見えた。

味はない、という「ぶと」菓子」。

実は、春日大社にもる、という。

油で揚げた「ぶと」菓子。

甘くもない「ぶと」菓子


一ついただき口にした感想は、宮司の云われたとおりだったことを思いだす。

粟津の御供にある「ぶとまがり」とも、よく似ている。

奈良の和菓子屋さんのお店に餡子を包んでいるぶと饅頭が売られているが、私が口にした「ぶと」菓子に餡はない。

(R3.10.26 SB805SH 撮影)

琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜道具・郷土食(上)〜

2024年04月17日 07時57分38秒 | 民俗を観る
まだ、工事中だと思った琵琶湖博物館の出入り口。

入館したら、すでに子供たちが・・。

学童が学ぶ琵琶湖博物館の展示を覗き込んで、何かを発見したようだ。



現代的な炊事場に「火の用心」の護符を貼っている展示が嬉しい。

これこそ、ほんまの暮らしがわかる。

コンロは、IHヒーターの時代になっても、必要な「火の用心」。

つまり、これこそ民俗の一篇。

学芸員に敬意を表したい。

展示の挨拶文に『つくる、たべる、つなぐ、滋賀の食事と知恵』。



「・・・自然環境や歴史的背景と深く結びつき・・・土地の恵みを美味しく、無駄なくいただく食事文化が育まれていた。しかし、現代では、例えば鮒ずしや味噌などを家庭ではつくらなくなっている。受け継がれた知恵や技のなかに失われつつあるものが、少なくない・・・」

「”滋賀の食事文化研究会”は、滋賀の食事に関する幅広いことがらについて、地域から学び、その技を身につけるとともに、記録し食文化を伝える活動をしてきた・・・・研究会の活動のすべてをごすることはできないし、実際の味を賞味することもできませんが、観覧後、実際につくったり、食べたりする機会をもっていただければうれしく思います(一部略、補正しました)」とあった。

以下、滋賀の食文化はあまりにも多く、情報量に枚数制限はするものの、落とすワケにはいかない。大切な資料になり得るさまざまな暮らしの食文化。

貴重な映像は多数になるが、できる限り後世に伝え、繋ぐためにもここに公開しておきたい。

「くいじという言葉」がある。



滋賀県の方言である”くいじ”は、食事のこと。

豊郷町、甲良町、沖島、中主町、安土町、高島郡、高月町で使われていた、という記録もあるそうだ。

「くいじは済んだか」といえば、それはお昼の食事を終えたか、と心配する言葉であった。

現在では、ほとんど使われなくなった、食の方言だけに、仕様はさまざまらしい。



会場展示に炊事場の次はお家のウラ。

樽に漬け物の亀もあれば石臼もある。



農作業に必ず見る道具も・・どこやらのお家のあり方。

今にもお家の人が現れそうな、自然体に置いたお家のウラが再現されている。

物干しにピンチ。

玉ねぎも干している自然な風景。

思わずシャッターを押したくなる農家のさりげない景観が素晴らしい。

一歩、足をすすめたそこは畑作地。



ひいた野菜を綺麗に洗い場もある。

まるで、昭和の時代や、レトロ感に懐かしさを感じる見学者もおられることだろう。

「野山からは、木の実や山菜・・・一度は、途絶えた焼き畑を復活される取り組みをしている地域(※長浜市余呉町)がある」。

「米どころの近江。水田魚道を設けた“魚のゆりかご水田”に、鮒や鯰の稚魚が孵化する」。



そして、琵琶湖を中心に周囲に食の名称をデザインした立てた旗がいっぱい。

奥琵琶湖東岸の旗にナニがある。



名称が判断できる順に、焼きサバそうめん、打ち豆汁、白菜のたたみ漬け、はぐき漬け。

西岸にサバのなれすし、栃餅、とんがらし漬け、納豆餅が見える。

位置を移動し、南下した地域に立った幟旗。



いばら団子に吊りかぶら汁、オイカワのめずし、丁字麩の辛子和え、赤こんにゃく、泥亀汁、丁稚ようかん、めずし(たですし)、くるみごぼう。



対岸の西側に栃餅、こねこね、とんがらし漬、納豆餅、坂本菊、しじみ汁、菜の花漬けだど。



撮り位置替えて、わかった日野菜漬、ブリのぬた。



さらに南下した地域から見る幟旗に、やっとわかった茶粥とハスのめずし。

目線を揚げたら、学童児童が大勢。



思い思いの学びにひとつずつ関心を寄せているようだ。

方角を替えてみた奥琵琶湖から。

こちらの幟旗に見た郷土食。



サバのなれずしに、ビワマスのこけらず。

さまざまな郷土食になぜか見られない水口のかんぴょう。

尤も、水口はかんぴょうの生産地。

栽培し、つくっては市場に出荷。

生産地の人たちが食べるかんぴょう料理は、なぜにないのか。

地域の景観や調理した郷土料理を写真で紹介する展示もある。



湖北の行事とともに紹介する展示に、焼畑と山かぶ、オコナイと餅。祭りのごちそう、多彩な漬け物になれずし、報恩講のお講汁・打ち豆汁。



湖東は、オイカワやハスのめずし、ブリ(※伊勢湾から届く)のぬた、日野菜漬、ナスの泥亀汁、吊りかぶら汁、いばら団子。



湖南からは、坂本菊に菜の花漬け、ずいき祭のめずし、茶粥、どじょうすし、ごんぼ祭のくるみごぼう。



湖西からは、納豆餅、栃餅、こねこね、とんがらし漬、いもねり、サバのなれずし。



琵琶湖の郷土料理といえば、ダントツにあげられるふなずし。

食べる人、食べない・食べられない人。

極端に分かれる好みの問題。

私は、口にした途端に吐いた方の人だ。

ふなずしは、特別なコーナー展示。



作り方に、それを漬ける道具も展示している。

会場は、レプリカ展示のため、美味しさの匂いはしないが、どのような形態でされているのか、よくわかる展示。



そこには、調理をとらえたビデオ映像も同時進行。

目線は、どっちを向けばいいのやら、集中したいものだ。



熱心に見入る学童。

もしかしたら、うちと同なじちゃうかっ、なんて会話しているかも・・



琵琶湖の郷土料理は、お土産にも見る琵琶湖産小魚の佃煮がある。



そうそう、滋賀米どころ。近江米が有名だ。

打ち豆をつくる道具は、石臼?。



どうやら石臼は、臼挽きでなく、そこにあるように木鎚で叩いて大豆をひとつ、ひとつ潰すんだろうな。

次の展示はかんぴょう。

動画もあるから、かんぴょうつくりも紹介していたのだろうか。

かんぴょうを充てる漢字が「干瓢」。

実は、種、苗から育てたユウガオ。

受粉してから実をつける。

やがて育ったユウガオの実が巨大化する。

畑で育てたユウガオの実を収穫し、早速はじめる皮むき。

青々とした皮の下から現れる純白の実。

それをカンナと呼ばれる道具で切り取っていくひも状のユウガオの実。

長くなった実を竿などに干して乾かす。

夏の風物詩にかんぴょう干し。

だから、充てる漢字が「干瓢(かんぴょう)」。

名称は実までの状態をユウガオと、呼び、干して乾いた状態がかんぴょうである。

映像映すテレビの前に置いている展示物は、まさに「干瓢」。



封をしているからほんもの生もの。

さて、個々に拝見していた食文化の展示は、まだまだある。

後半の展示は、写真展を見てからだ。

(R3.10.26 SB805SH 撮影)

琵琶湖博物館・湖国の食事-附民俗行事写真展〜プロローグ〜

2024年04月16日 07時46分41秒 | もっと遠くへ(滋賀編)
琵琶湖博物館の展示物を拝見する時間、午後1時以降に、と計画していた。

滋賀県草津市下物町に立地する琵琶湖博物館。

2020年の秋にリニューアル・グランドオープンした琵琶湖博物館

およそ6年間にわたる展示室のリニューアル期間。

実は、リニューアル工事は今も続いているんじゃない、と思った正面玄関の足場や覆い。

なんでも、第3期リニューアル、というから、過去には第1期に第2期があったはず。

グランドオープンに、新しくなった『びわ博』を通じて、長く、深く、繋がりをもつ古代湖・琵琶湖と生き物の歴史を観測する、というコンセプト。

実は、ずいぶん前。

平成8年(1996)の5月29日から31日までの3日間は、6段ギヤ付きの自転車ペダル漕ぎ。

肝臓の大手術を施してもらい無事に戻った。

数カ月をかけてリハビリ。

勤務も復帰した経緯で考えた45歳からのサイクリングロード。

近くから遠くへ。

徐々に距離を増やし、自信がついたからこそ走りたくなったおじさんサイクリング。

初体験の宿泊行程に選んだ目的地は琵琶湖一周


コースは、おおざっぱにみて決めた花緑公園をスタートに彦根、奥びわこ、マキノ、今津、志賀、琵琶湖大橋から出発地に戻る近江富士花緑公園。

二泊三日に宿泊地も決めて、1日90kmコースを走った。

そのコース途中にあった平成8年10月10日開業の滋賀県琵琶湖博物館。

サイクリング途中の時期では、まだ開業していない。

玄関入口も工事中に、がらんとしていた博物館。

それから何年も経った。

はじめて入館する琵琶湖博物館にワクワクしていた。

琵琶湖博物館は、はじめてだけにじっくり拝見したいし、滋賀県の民俗を主に取材・撮影してきた写真家の川島朱実さんが撮影した「湖国の食事(くいじ)」に附属する民俗、特に行事食をテーマにした写真展も興味がある。

話によれば、博物館内に大きなパネルを設置。

そこに掲示する写真は82枚。

行事や暮らしの民俗もあるが、主体は伝統食に行事食
だ、という。

いよいよ足を一歩入れた琵琶湖博物館。

とは、いってもそこは広々した博物館の駐車場。

拝観者が少ないのか、駐車場は寒々な景観到着した午後1時。

この森の向こうに博物館がるようだ。

車から降りてみた岸の向こうに木々の姿、形に見惚れ・・・

レンズ越しに見えたそこは一面に広げた芝生空間。



遠足か、なにかしらのグループが動いていた。

琵琶湖畔の向こう岸。連なる山々は比叡山か・・

そこが入口ではなく、右折れ。



通路に沿って植樹している人工的な流れの水場に黄色い花が咲いている。

この時季に咲くツワブキだ。



花は咲かなくとも、常緑葉の照り、美しさでわかるツワブキである。

(R3.10.26 SB805SH 撮影)

高樋町・突如出現した2021奈良マラソンを応援する笑(藁)爺

2024年04月15日 08時26分18秒 | 奈良市へ
お世話になっている高樋町・町思会の活動にまさか、まさかの・・。

稲藁を活用してつくった2021奈良マラソンを応援するつくりものができあがった、と連絡してくださった。

町思会の皆さんが、農作業をしている一角に突如として出現した巨大な藁つくり人形?。

コロナ禍の影響に中止せざるを得なかった奈良マラソン。

毎年の愉しみにしているランナーさんは多い。

中止はやむなしの昨年であったが、今年は万全の体制にコロナ拡散防止対策を講じて実施に至った。

7年前の私は、折り返し地点で先頭ランナーが走っていく姿を闘病していた入院棟から見ていた

駆けるランナーに応援の声は揚げられないが、そのとき元気をもらった、と思っている。

応援者が沿道に溢れるくらいになるのも怖い時代。



ウイズ・コロナを目指して開催を余儀なくされた奈良マラソン大会事務局や参加ランナーに、巨大な応援者が現れた。

2年ぶりに開催となった全国各地から集まってきた出場者は7435人。

フルマラソンのみの実施に人数制限した選手たち。

設営してからも、道慣れ、練習に余念がない全コースを走っているランナーも多く見る。



好天のマラソン日和の中、紅葉の残る大和路を駆け抜けていった、とニュース、報道が伝えていた。

完走した走者は6789人(完走率は91.31%)。

ちなみに、町思会が伝えてくれたライトアップも見たかったなぁ。

(R3.12. 8 SB805SH 撮影)

辛み大根盛りマルちゃんのお鍋にポン鴨だし塩鍋つゆ味のぶっかっけきしめんも旨旨

2024年04月14日 07時45分26秒 | カンタンオリジナル
だしは麺つゆ。おろした辛み大根とともに食べたしらすが旨かった。

ご飯にぶっかけて食べるのも良し、と思うが、今回はぶっかっけきしめん。

さて、だしは何にする。

百均ダイソーで買ってきたマルちゃんのお鍋にポンがある。

お鍋にポンシリーズは6種類。

今回のだしは、鴨だし塩鍋つゆ味。

ぜったい旨い鴨だしが塩鍋。

昨今、この鴨だしに塩味系統が市場にちらちら登場している。

他社はともかく、今回はマルちゃんのお鍋にポン鴨だし塩鍋つゆ味。

麺は業務スーパーに売っている冷凍きしめん。

私の場合、うどん麺よりもきしめんがいちばん。

冷たいきしめんにだしをぶっかけであるが、主力とする味は辛み大根である。

もう冬だというのに冷たいきしめんに冷たい麺つゆ。

いいじゃないですか。

つまり、おろした辛み大根を味わうには冷たい方がいい。

温かければ、辛み大根の辛みさが損なわれる。

そう、思ったまでの初物喰い。

麺、だしに辛み大根は決まったが、何を添えるか、である。

冷蔵庫にある残り物の野菜はあるかな、あるかな・・



これだ、あった、あったと手にした野菜はサラダでも適用できる水菜だ。

だしに絡んだ水菜のシャキシャキ感を口にしたい。

そぅ、まるでサラダ風にした辛み大根盛りぶっかけきしめん。



これがむっちゃ旨かった。

今までなんでしなかったのだろう。

辛み大根があったから、サラダ風シャキシャキ麺が生まれた。



マルちゃんでもいいから、是非ともレシピ化されてはどうでしょうか。

(R3.12. 7 SB805SH 撮影)

ひかり園野菜の辛み大根のせサーモンたたきも絶品味

2024年04月13日 07時50分52秒 | カンタンオリジナル
今夜の酒の肴はもう一品つくった。

つくった、というよりも、おろし金でただおろした辛み大根を何にのせるか、である。

冷凍庫に保存していた一品がある。

業務スーパーに売っていたサーモンのたたき

ひと袋の内容量が多いものだから、半分に割って半分を残していた。

まぐろのたたきでもあればそちらの方がいいのだが・・・。

試しに買って食べたサーモンたたきは、意外とどろっとしていた。

まぐろのような塊がほとんどなく、どろっとしとる。

甘いサーモンたたきは、大葉、茗荷、おろしにんにくを盛ってやっと食べられるモノになった。

あれから数か月。辛み成分の大葉も、茗荷もない。

なければ、辛み大根で間に合わそう。

皿に盛ったサーモンたたきにのせた辛み大根。

これまった、むっちゃ旨い。

甘ったるいサーモンたたきとともに口にした辛み大根で、ビシッと味が引き締まった。

醤油山葵で食べるのも良しのサーモンたたき。

むしろ辛み大根で食べるのがいっちゃん旨いんとちゃうか。

辛み大根が、こんなに旨いとは・・・。

道の駅にも、地産地消のお店にも見たことがなかった辛み大根。

ひかり園のみなさんが栽培してくれた辛み大根に、味の広がりを教えてもらった。

(R3.12. 6 SB805SH 撮影)

さくら倶楽部で買ったひかり園野菜の辛み大根のせだししらすが旨味

2024年04月12日 07時56分34秒 | あれこれテイクアウト
彩食キッチンBon柳町店の支払いを済ませたら、柳町商店街通りの向こうにあるお店に・・。

前回も彩食キッチンの食事を終えたらお向かいさんで買い物だった。

また美味しい野菜を棚に並べているだろう、と勝手に足が動く。

お店の玄関口に・・・。

訪れた観光客は必ずといっていいほど、これなぁに、というモノがある。

そのモノとは・・・金魚が泳ぐ改札。

えっ、なんで・・・。

幾たびもテレビの取材が入る金魚が泳ぐ改札。

改札の再生活用に一部を水槽に改造したモノ。

人が通っても改札は動かないイベント用に改造したモノである


それはともかく、食べたくなる野菜探しである。



お外で販売する棚は、大和郡山市内の地元生産者が提供する野菜売り場。

名前も顔写真もわかる契約農家さん。

なにを売っているのかな・・・

葱、白菜、ほうれん草、大根、子芋に頭芋などなど・・。

まずは葱を。やや太めの葱なら鍋にも適用できる。

葱一束手にして入店。

屋内売り場は、社会福祉法人大和郡山育成福祉会のひかり園がつくった授産商品。

そう、ここさくら倶楽部は、ひかり園が経営する直売所のさくら倶楽部

さをり織り、お味噌、野菜・果物、焼き菓子・いちじくグラッセ、はちみつ、ジャム、あぶら取り紙、レザー商品、鉛筆やけしごむなどなど・・を販売する。

さて、足を運んだ店内置きの野菜類。

収穫時期が同じ、売っている野菜もほぼ同じ。

選択に悩まされるそと、と内にある野菜。

ひと通り見渡し、これはっ、と思った野菜が、大きな野菜の中に埋もれていた。

手を差し伸べて救い出した袋詰めの野菜。

私にとっては初物。

これってなんですのん、と売り子さんに尋ねたそれは・・・辛み大根。

形、色は大根そのものだが、みなちっさい。



小型の大根が4本もある。

これでたったの百円。

辛み大根で思い起こすのは、テレビで見たことがある蕎麦喰い映像。

そばつゆに辛み大根のおろし。

しぼり汁を麺つゆに。

これを蕎麦にぶっかけて食べる、という。

越前坂井の辛み蕎麦は、福井県坂井市の名産らしい。

そのイメージもあるが、いろんなアレンジがるのでは、と思って買った。

物は試しにと思って、従兄妹が贈ってくれたしらすがある

小鉢にしらす。



だしを入れておろした辛み大根とともに食べた。

意外といける美味しい辛み。

辛みが苦手な家人たちは、一般的な大根をおろしたもので食べた。

辛みの差はあるが、どちらもむっちゃ美味しい。

日本酒が口に合うのが、辛み大根のせだししらす。

箸が停まってくれない。

(R3.12. 6、 8 SB805SH 撮影)

彩食キッチンBon柳町店の彩り日替わりランチなど

2024年04月11日 08時08分20秒 | 食事が主な周辺をお散歩
2週間、試用してきた補聴器。

装着しても、しなくても集音、聞き取りはまったく同じ。

周りの雑音は聞こえないからいいようなものだが、結局使えるものではなかった。

実は、聴音にもっとレベルが悪い場合は、その効果が発揮できるが、聞き取りレベルに達していない場合は、補聴器の効果が発揮できない、とわかって返却することになった。

時間帯は丁度正午に終わる。

それから1時間後はクラブ行き。

家に戻って食べる間がない。

しからば、近場の食事処にお出かけするか・・。

行先は、彩食キッチンBon柳町店

私は2度目の食事処であるが、家人はクラブ゙の人たちとともに何度も食べに行っているらしい。

時間を合わせて家を出た。

食事の帰りにジムに行けば、と云われたが、食後の運動は避けたい。

彩食キッチンBon柳町店に向かうタイミングに見た住宅および食事処などが並ぶ商店街。

郡山城跡にも行けるルートもわかる、観光マップ。

だから、タイトルは「やなぎまち商店街 大和郡山 金魚マップ&金魚図鑑」。

そこんところは、金魚を愛でる水槽が街並み見られる金魚ストリート。

しかし、だ。

このマップを掲示している場の位置が観光客に見る状態なのか、といえば、それはもったいない場にある。

観光客どころか、住民でさえ知られていないは「やなぎまち商店街 大和郡山 金魚マップ&金魚図鑑」。

掲示物の位置、場は一行の余地ありである。

翻って振り返って見た工事中の市役所建物。



現在は、着工がはじまってから、ときを経ていよいよ明確にわかるような状況になった新市庁舎の建設工事

竣工は、ほぼ2年後。

そろそろ解体工事になるだろう。

建築途中のこんなときの旧市庁舎情景も記録しておくのもいいだろう

見納めは、まだまだ先であるが、今の時間の目的は食事処。



ほんの少し歩けば、テレビ各局が訪れ、多くの取材チームが必ずやってくる400年以上も続く老舗御菓子・甘味処の本家菊屋天正十三年(1585)に創業した本家菊屋

角地に営む本家菊屋前の柳町通りを南下。



右手に見つかる彩食キッチンBon柳町店。

で、入店した食事処の環境面。

きっちりされている新型コロナウイルス拡散防止対策。

対面に座った家人との会話。



補聴器はやっぱり欲しくなる聞き取り不能。

遮蔽ボードを外して会話せざるを得ない。



注文した限定20食の日替わり彩ランチは税込み650円。



かーさんが注文した日替わりミックスフライランチも650円。

かーさんの話によれば、彩食キッチンBon柳町店がオープンした当時はワンコインの500円だった、という。

しばらくは、いつまでのしばらくなのか、わからないが、私が初めて口にしたときは650円になっていた。

甘くても美味しいムラサキサツマイモ練り、歯ごたえ十分跳ね返る味つけコンニャク、とても固い豚カツ、みそ汁おかわり、
菜っ葉のおひたしはだし・・





小さな器にたっぷりのかつお節が旨味。

なにがいちばんか、といえばサラダ。

ドレッシングが舌に口にぴったりフィットする味。

料理人の腕だと思うが、もし市販のドレッシングなら、ぜひ教えていただけないかなぁ。

香物はさくら漬けに黄色いこうこ。

美味しいご飯は、香物だけでもぱくぱくいただける甘みのあるご飯だ。

で、本日のメインは白身魚とエリンギのバター醤油炒め。

食べてわかったガーリックソテーが味の決め手。

なにより美味しいのが白飯のご飯。

ご飯だけでも美味しいと感じる。

飯椀は丼ぶりでなく普通サイズの飯椀。

おかずより先に食べきった。

おかわりどうですか、といわれてが、それは身体の都合の関係もあり、これ一杯で・・。

(R3.12. 6 SB805SH 撮影)