老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

前原民進党代表の詰めの甘さ

2017-10-01 23:05:38 | 民進党
前原民進党代表と希望の党小池代表の交渉ニュースを聞くと前原氏の詰めが甘い。これでは希望の党への身売りで、前原氏は『国共合作』の故事を十分知らなかったようだ。小池代表は政治家として冷徹に前原代表を見ていたが、前原代表は小池氏の含み笑いと流し目に悩殺され、政党の代表の立場を忘れ、肝心な詰めを忘れてしまったと言われてもやむを得まい。

小池代表に「私は今回の衆議院選には出ないので、希望の党が第一党に成れば貴方を首班指名候補にしたい」とでも言われたのであろうか。まさに「くノ一忍法」にかかった男のようである。かつて民主党代表時代に小泉首相を国会で追求する永田議員が、フェイクニュースをつかまされていたことを見抜けなかった甘さと同じ事である。

民進党はかくなる上は前原氏と代表を争った枝野議員が残り、リベラル派議員を纏めるか、新党を結成して選挙に臨むしかあるまい。この方がすっきりする。

その上で民進、自由、社民、共産、希望、維新で自公に対する野党統一候補を大至急絞り込む事である。その際統一候補擁立のキーマンは、自由党の小沢氏であろう。希望の党は小沢自由党をお呼びではあるまいし、また合流すべきでもあるまい。万一合流しても小池人気で集票を狙う希望の党では小沢氏の出番はあるまい。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
厚顔
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裏切りの果てに

2017-10-01 15:56:31 | 民進党
どうも、今回の民進党解党劇、希望の党への合併劇、絵図を書いたのは小沢だったことに間違いはないようだが、前原と小池、連合の神津の間で脚本の理解度が異なっていたようだ。現在の政党の力関係から言っても、小沢が直接動くわけにはいかない。前原と小池が中心になるのはやむをえない。

民進党代表は前原、希望の党代表は小池。二人の交渉力の差が歴然としすぎたようだ。

誰がどう考えても、民進党は、衆議院で80人以上の国会議員を有し、今回の衆院選でも200人以上の立候補希望者を持ち、150億円以上の資金を保有し、連合という組織と選挙実働部隊を持っている。

それに反して、「希望の党」は、小池百合子という「看板」だけ。集まった政治家たちは、各政党からの離党者など正直次の選挙にも危ういポンコツ集団。小池百合子の看板も東京で通じても、地方で通じるかどうかわからない。

これほど彼我の差が明らかな政党が一つの政党に成る時、通常なら大きいほうの言い分が通る。そうでない場合でもせいぜい対等合併まで。今回のように、「希望の党」が民進党の政治家を選別し、排除する。そんな馬鹿なことはあり得ない。そんな馬鹿なことが、平然と行われている。

小池百合子の政治家としての力量がそれだけ高いのかもしれないが、わたしはそれはあまり信用していない。おそらく、二人の間では、合流するについてのある程度の合意があったはずである。阿吽の呼吸か暗黙の了解か、わからないが、前原とて民進党の代表、仲間の運命を白紙委任するわけがない。もし、そうなら、前原という男、よほどのお人よしか、よほどの悪人である。

わたしは、前原が小池に裏切られたのだと思う。たしかに明確な文書の交換はなかったかも知れないが、暗黙の了解はあったはずである。しかし、明確な文書のやり取りがないことを逆手に取り、合流(政党間の約束がある)でないと言い募って、リベラル派を排除しようとした。この辺りの「悪知恵」を付けたのが誰なのか、は別として、あまりの豹変ぶりに前原も困っているのだろう。  

「ルビコンの川を渡る」と人は豹変する。これまで、慎重に隠していた「独裁」への誘惑が、小池百合子を虜にしたようだ。小池百合子の独断専行は日に日に激しくなる。表情も日に日に悪相に変化している。

昨日も、大阪維新と候補者調整を行い、大阪選挙区での希望の党からの立候補者は出さない、と決めた。民進党の大阪選挙区からの立候補予定者は14~15人程度いたはず。彼らは完全に宙に浮いた。「三都物語」などとこじゃれた言い回しをしながら、多数の人間の運命を狂わせた。

さらに、民進党から希望の党に公認を申請する人間をリベラル中心に30人程度排除すると言われている。(具体的には、代表選で枝野を支持した人間と言われている)これもまた露骨なやり方で、苦境に陥っている前原に対してのエール。「あなたの反対者を排除しますよ」というシグナル。「だから、合流を止めないで、お金を持ってきてね」という話だろう。

これだけ虚仮にされて怒らないようでは、政党の代表者でもなければ、連合の代表者でもない。簡単に言えば、合流話を完全に白紙に戻す。どうしても「希望」から出たいものはそうすればよい。当然、連合からの組織的支援は一切行わない。民進党からの資金的援助も行わない。そして、民進党を混乱に陥れた責任を取って前原は辞任する。両院議員総会で代表を選んで、民進党で選挙をする。

それが難しいようなら、新党を立ち上げ、リベラル新党で戦う。「希望の党」へいきたいものは、そのまま「希望の党」から出る。その場合も、資金的援助、連合の組織的援助は行わない。

こうすれば、間違いなく、「希望の党」は急速に失速する。小池百合子は、選挙戦に出ないだろう。誰がどう見ても、彼女の発言が、問題をこじらせたのがわかる。彼女の裏切り、独裁的資質、極右的思想傾向などが衆目の一致するところとなる。これで彼女の政治生命は終わる。わたしが前原ならこう言って小池百合子を脅し上げ、リベラル派の排除を止めさせる。

小沢が政権交代に成功したのは、何者も排除しない「足し算の政治」を行ったからで、小池のように「引き算の政治」では決して成功しない。「排除」の論理を強行する人間の心理にほの見える「人間排除」の思想が、人々の眉を顰めさせ、心を冷えさせる。ヘイトスピーチのようなやり口は、決して成功しない。政治は「足し算」。

小池に聞きたい、「あなたは、一体、小沢から何を学んだのか」と。

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流水
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小沢の戦略;是か非か

2017-09-28 22:02:05 | 民進党
今回の一連の政変劇。小沢一郎と前原、小池、連合が仕掛けた乾坤一擲の大勝負。小泉純一郎も一役買っているかもしれない。

民進党内のリベラル派がどうなるか、共産党との四党共闘がどうなるか、憲法改悪派ばかりが強くなってどうする、曰く自民党の補完勢力。おそらく、選挙中はもちろん選挙が終わってからも、疑問の声が絶えないだろう。

小沢の戦略の目的はただ一つ。安倍政権打倒。これ以外ない。そのためには、数が必要。野党共闘で政権が取れればそれがベスト。しかし、最大野党の民進党の足並みが揃わない。保守とリベラルの対立は抜き差しならないレベルだった。その意味で、イデオロギーに縛られた民進党の議員の政治意識は、いまだ青臭いままで成熟には程遠いものだった。

これをどうするか。
小沢は小池と東京都議会選挙を通じて関係を修復。小池は、「希望の党」の党名を商標登録したのが半年前だったと言っている。どうも、このあたりから、小沢と小池は様々な策を練っていた様子がうかがえる。

さらに、前原とも関係修復。何度も会談を重ねている。前原が民進党代表選挙に出馬した時、小沢と関係の深い民進党議員(松野とか松木謙公など)が前原を推した。

この中で小沢は民進党内部の路線対立・イデオロギー対立の深刻さを見て、これを一挙に解決する方法として、小池百合子が作る新党(希望の党)に民進党が合流する案を考えたと思える。

この案は、メディア的には絶大な力を持った。同時に、現実的・具体的力としても絶大な力を持っている。小池百合子の持つ絶大な人気・発信力(通称 看板)に、民進党が持つ資金力・組織力(地盤とカバン)が加わったのだから、その破壊力は抜群である。安倍政権打倒の方策としては、見事な作戦だと言わねばならない。

問題は、民進党内部のリベラル派、社民党、共産党との関係が崩壊する事である。政権を取ったとしても、小池百合子の右翼的傾向が政権の命取りになりかねない危うさを持っている。

ここからは、わたしの希望的観測を含めた憶測である。

小池百合子が民進党内部のリベラル派を拒絶することは織り込み済み。前原が「希望の党」入党交渉を一任されているので、小池と交渉し、その多くは受け入れらるのではないかと考えている。

小池が難色を示せば示すほどリベラル派も「希望の党」で自らの信念を頑なに主張するのを多少は遠慮するはず。それを条件に入党交渉するというやり方ではないかと考えている。

それも無理ならば、リベラル派は少数派覚悟で分党する以外にない。そして、分党したリベラル派、社民党、共産党が共闘して統一候補を出して選挙を戦うのである。彼らも生き残りを賭けて必死に戦うに違いない。当選の可能性もかなりある。

小沢は、これで「政権交代」が可能だと考えたに相違ない。それが証拠に、小沢一郎は、今のところただ一人で「希望の党」に入党するそうだ。他の自由党員は、一人ひとりの決断に任されている。彼らの日ごろの思想傾向からすると、民進党リベラル派と合流する可能性が高いような気がする。

つまり、小沢一郎は、どちらに転んでも、安倍政権打倒が可能なような仕掛けをしたのだろう。

たしかに、リベラル派からすれば、裏切りに近い仕掛けだし、小池百合子の思想傾向はきわめて危険なものを持っている。そこが小沢の政治家たる所以。安倍政権打倒のためには、【悪魔】とでも手を結ぶ、という政治決断だったと考えている。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
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民進党前原代表は「国共合作に」に学んでいるか

2017-09-28 09:16:30 | 民進党
9月21日に「民進党前原代表は「国共合作」に学べ」の投稿をしてから1週間が過ぎた。

この間各メディアの報道からは野党各党の動きが風雲急を告げていることが伝わってくる。先の投稿は民進党前原代表に野党候補の一本化を促したものだが、図らずもその方向へ風雲がなびいているように見える。

先ず、民進党と26日に結党された小池「希望の党」が比例代表候補の共通名簿を作成するとの報道である。そして民進党と小沢自由党が合流するような映像ニュースも流されている。

小沢氏が民進党に加われば、前原代表では無理であった共産党との調整も難しくはないだろう。民進党内には小沢アレルギーもあるだろうが、当時民主党のマニュアルにない増税に反対しての小沢グループ離党は、有権者から観て小沢側に正義があったと思う。

また政治資金規正法違反容疑者は当時自民党議員にも居たが、疑惑の濡れ衣を小沢氏だけが着せられ、検察審査会の決定で裁判に掛けられたのも、政官財の利権構造にメスを入れ始めた小沢を政界から抹殺したい他党の陰謀であろう。裁判の結果は無罪であったが、小沢氏は政治家としては大きなダメージを受けた。

また裁判中には民主党の身内からも冷酷な仕打ちを受けたが、それでも生活の党、自由党と党名を変えながらも、後からできた新党がつぶれて行くなかで小沢党は現存している。これぞ小沢氏の実力であろう。

このような希有な政治家は日本には居ない。仮に民進党と小沢自由党が合流すれば、民進党には余人をもって代えがたい政治経験豊富な政治家の参加になるであろう。今回の衆議院選で自公対野党統一候補の1対1の勝負となった場合でも、自公候補に勝利しないことには意味が無い。小沢氏の特長は全国の選挙区に精通していることである。

また自公候補に勝利するためには、自民党支持者からも票が集められなくては成らない。それは前原代表、大島幹事長、枝野、野田、岡田の民進党の猛者にもできないであろう。是非合流の暁には小沢氏が選対の中心に座って采配をふるってほしい。それが可能なことは民主党時代に第一党になり政権政党になった実績が証明している。

一方今回の共闘がなされた場合に悩ましいのは、共産党、社民党を除いた野党には、憲法改正派議員が多いことである。護憲派有権者には野党候補が一本化されても票を入れたくない人も多いと思う。しかしもはや今回の選挙の争点は護憲か改憲かでは無く、安倍自民党政治の立憲主義無視、憲法を正規の手続きも踏まず解釈改憲する横暴政治を引き続き選択するか拒否するかである。

よって民進党、希望の党に改憲派が多くとも、立憲政治を重視し、正規の改憲手続きを踏むのであれば、こちらが自民党よりベターな選択肢となる争点選挙であろう。

更に言えば今回の米朝対立で憲法9条を護っても日本は戦争に巻きこまれる確率が高く、戦争放棄できない可能性が明確になった。そして護憲派は日米安保反対を提唱しないことには、護憲論だけでは平和維持の自己完結は難しいことも突きつけられている。

安保反対運動は昭和35年に国論を二分する運動デモがあったが、阻止できなかった。今の日本の護憲派にあれだけのパワーがあるとは思えない。それでは憲法9条の理念である戦争放棄をどのように維持するのか。新たな目新しいムーブメントが必要であろう。それは日本が永世中立国を目指す事しか無いように思う。またこれは日米安保条約の破棄を意味する。

今回の衆議院選挙終了後の勢力図を見て、憲法前文、戦争放棄、基本的人権、国民主権擁護に最適な党に、永世中立、平和外交を働きかけ、国民に浸透させる方法しか戦争放棄の道は残されていないのではなかろうか。

+++

さて、今(9/27)NHK9時のニュース、10時のABCテレビ報道ステーションで寝耳に水のニュースが飛び込んできた。内容は前原代表が民進党内で小池希望の党から立候補したい人はそうして欲しい。そして自分は京都選挙区から無所属で立候補するというものである。土壇場になって民進党の分断である。正に「殿ご乱心」である。どうもこれを明日の民進党内の両院議員総会に計るらしいとのニュースである。

前原代表は民進党に自信をなくしたと言わざるを得ない。何のために先日の代表選に出馬したのであろうか。民進党より希望の党が政治信条として居心地が良いのであろうか。無所属立候補であれば地元選挙区で共産党批判もできる。もし明日の民進党の両院議員総会に提案されれば、突然のことでもあり、相当数の反対も予想され、実質民進党分裂であろう。

そうなれば先の民進党で代表を争った枝野議員が残り、民進党の代表に就いて選挙に臨む以外にあるまい。この方がすっきりする。その上で民進、自由、社民、共産、希望、維新で自公に対する野党統一候補を大至急絞り込む事である。それには選挙に強い小沢氏と枝野民進党が合流していた方が統一候補のイニシアチブをとり、纏まりやすいと推察する。

急なニュースで十分推敲できなかったが、いずれにしろ明日の民進党議員総会の行方を見守りたい。結果調整の時間がなく、野党分裂乱立候補となり、自民党楽勝もあり得る。

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厚顔
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Abe is over

2017-09-25 09:45:38 | 民進党
選挙には、スローガンが必要だ。それも、短いほうが良い。スローガンが一番力を持つのは、前向きに相手を攻めている時だ。

今回の選挙。敵にはスローガンがない。消費税増税分を教育無償化に使うなど、スローガンになるはずがない。それだけ、後ろ向きの選挙だと言う事。

と言う事は、今回の選挙は大チャンスだと言う事である。野党連合が本当に前向きなスローガンを出せば、選挙の雰囲気をガラッと変える可能性が高い。今回のように、選挙準備が整っていない選挙戦では、選挙スローガンの成否は、勝敗を決める可能性が高い。

わたしは、以前、紹介した「Abe is over」を推奨したい。

元歌は、ご存じオーヤンフィフィの「Love is over」。東京都議選の時、大きな力を発揮したそうだ。だが、やはり、都議選は都議選。Abe is overの影響力は限定的だった。

しかし、今回は、衆院選。全国で行われる。しかも、安倍首相夫妻のズルを隠蔽するための「モリ・カケ解散」。問われるべきは、安倍首相その人。「Abe is over」の皮膚感覚は、東京都議選の比ではないと思う。

歌詞と歌をご存じない方もおられるだろうから、もう一度 、紹介しておきます。

Abe Is Over
パギやん(趙博)

Abe is over 
遅すぎたけど、終わりにしよう、切りがないから
Abe is over 
訳などないよ、唯一つだけ、日本のため
Abe is over 
悪い過ちと笑って言える時が来るから
Abe is over 
泣くな、無様だろ、憲法のことは早く忘れて

私はあんたを忘れはしない
誰に替わっても忘れはしない
きっと最後のファシストと刻むから

Abe is over 
私はあんたのトドメを刺すよ、ぐっと心に
Abe is over 
最後に一つ、国民騙しちゃいけないよ

下手な答弁で誤魔化さないで
本当のことを早く喋って
きっとあんたにお似合いの墓がある

Abe is over 
嬉しいよ、早く出てって、振り向かないで
Abe is over 
Mmm... サヨナラしてね 
Abe is over
Wow wow wow ...

歌はこちらでどうぞ。
http://protestsongs.michikusa.jp/korean/paggie/abe-is-over.html

「Abe is over」を野党共闘の共通なスローガンにすれば、一言でこの選挙の意味が分かる。心から推奨したい。

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流水
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民進党前原代表は「国共合作」に学べ

2017-09-21 17:28:47 | 民進党
9月の臨時国会冒頭での安倍首相の衆議院解散は、ほぼ間違いなさそうである。野党は乱立、代表交代、離党者続出等で大わらわの最中に、虚を突かれた形である。やっと自民党候補者への共闘を模索し始めたようだが、野党第一党の民進党前原代表が、共産党との理念・信条の違いから野党統一候補擁立には慎重で、前途多難な様相である。

前原代表は、自身の選挙区が伝統的に共産党が強い京都であり、総選挙の都度共産党候補と競っており、それに打ち勝つには共産党との理念・信条の違いを常時選挙民に訴えねばならない事情もあるのだろう。そのような中、民進党の代表になり安易に共産党と妥協しようものなら、地元選挙民への有言不実行を問われかねない。

かといって野党乱立では、全体として自民党に勝てず、民進党の現有議席も維持できない結果となりかねず、全体を立てれば地元が立たずのジレンマを抱えている。まさにこのような場合の野党第一党のリーダーの器と対応力はどうあるべきかが問われている。

そこで思い起こすべきは歴史の教訓、中でも、共通の敵であった日本軍に対峙するために行った中国共産党と国民党の「国共合作」の教訓である。

それまで犬猿の仲で内戦までしていた共産党の毛沢東と国民党の蒋介石が手を結び、最終的には日本軍を駆逐したのである。詳細は以下を見てほしい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%85%B1%E5%90%88%E4%BD%9C
国共合作 (ウィキペディア)
「国共合作(こっきょうがっさく)とは、1924年から1927年と、1937年から1945年の2度に亘り中国国民党と中国共産党の間に結ばれた協力関係のことである。「合作」は中国語で協力関係を意味する。」

結論から言えば、民進党の前原代表が自民党を倒すために、歴史・故事に習い、懐の深い政治家になれるか否かである。中国の両政治家は互いに内戦を繰り返した過去を持ちながら、一時それを水に流し、共通の敵の為に手を組んだのである。

「小異を捨て大同につく」、「実(身)を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ栃の皮」という諺もある。野党第一党の代表になっても、いつまでも京都選挙区の事情を抱えて野党統一候補が立てられないようであれば、結果自民党議席を減らせず、与党が現有議席維持のままならば、次の参議院選でも自民党に勝てる見込みは無い。そうであれば、前原代表は、蓮舫前代表同様、即刻民進党代表を辞任すべきであろう。

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厚顔
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民進党・新執行部(3)改憲論者で野党間選挙協力に否定的な前原代表

2017-09-08 13:28:01 | 民進党
民進党と野党各党の最大の目標は、10月の三つの衆議院補選と来年の本選で自民党の議席を減らし、現在確保している「憲法改正」の国会発議に必要な3分の2の議席を減らすことが最重要で、前原民進党への期待もご尤もな所見だと思います。

しかし前原代表は「安倍政権下での憲法改正」には反対と条件を明言しているとおり、安倍首相が退陣したなら自民党と与して「憲法改正」に進む、れっきとした「改憲論者」であることに変わりはないと思います。

彼の外交防衛問題での持論は、「与野党で外交防衛の違いはない方がよい」との米国型の二大政党指向のように思います。よって安倍退陣後も護憲派にとって前原民進党は厄介な存在だと思います。

いずれにしろ、先ず反立憲主義の安倍内閣を退陣させることが先決で、それには国会で安倍首相の森友・加計問題を厳しく追求して、その上で衆議院選挙で野党候補を極力一人に絞り込み選挙に勝つ事だと思います。

そのような意味で、国会での安倍首相・森友加計追求にはヤメ検の山尾氏は最適任だと思っていましたが、不祥事で民進党を離党せざるを得なくなったことは残念です。

一方野党候補一本化では、前原代表が共産党とは選挙協力せずとも、共産党は与党が両院で3分の2を割り、憲法改正の発議権を失うまでは極力候補者を立てないと思います。小選挙区制一人区において自民党を倒す方程式を熟知しているのは、前原代表より共産党と小沢自由党代表であり、そちらに期待したいと思います。

余談ながら、前原代表の共産党嫌いの背景には、自分の選挙区の京都市は伝統的に共産党が強い地域で、常に選挙で闘っていることもあり、共産党とは建前(親米、改憲)が違うことに加え、本音は選挙区事情ではないでしょうか。

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厚顔
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民進党・新執行部構想を見て(2)山尾議員の幹事長起用撤回

2017-09-05 21:00:08 | 民進党
笹井さんの「民進党・新執行部構想を見て」に関連して。私も代表選は枝野さんを支持していたので、前原さんが実質2度目の代表となり、がっかりしていました。

前原さんの個人としての主張はさておき、彼には強いリーダーシップを感じません。結局、民進党をどうしたいのか、所属議員のコンセンサスは得られるのか、かじ取りはできるのか、等々。足りないのは「オレが代表として責任を持つから、こうしよう!」という強い意志や、「この人なら任せてみよう」という魅力・人望でしょうか。

つまり、一強かつ暴走する自民党とがっぷり組み合う政治家としての意思・言動・矜持でしょうか。

案の定、党内の異論を勘案して一度決めた党人事を撤回してしまいました。こうなると山尾志桜里さんは恥をかかされたも同然、山尾さんを幹事長に決めた経緯と判断はなんだったのか、となります。当然、山尾さんを支持した所属議員には不平・不信感が芽生えます。第一、国民は「何なんだ、あの優柔不断さは!」と感じ、「結局、自民党・安倍政権で仕方ないのか・・・」と落胆するでしょう。

「民進党は生まれ変わり、国民主権のために安倍政権と対峙する。その方針は、こうだ!そのためには経験不足だろうが山尾さんが必要。オレはそう判断した。異論があれば離党してくれ」

リーダーならば、これくらいの覚悟が必要です。そうでなければ、相変わらず民進党は烏合の衆、第2自民党にすぎません。

>今回特に私が評価するのは、長妻さんを民進党の選対委員長にするという構想だ。(笹井)
私も、おっしゃる通りだと思います。長妻さんのほうが駆け引きが上手く、ブレず、戦略家です。

前原さんを含め、民進党内で共産党との政策妥協・選挙協力を嫌う人たちへ。それならば、民進党の独自性は何か。民進党だけで戦える論拠・武器は何か。どうすれば、独善的な政治を進める自民党と闘えるのか。それを国民に向けて、ハッキリ主張してください。

そうでなければ、居酒屋で持論を振り回すだけのオッサン集団と変わりませんよ。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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民進党・新執行部構想を見て

2017-09-03 17:53:07 | 民進党
民進党代表に選ばれた前原氏の党内執行部構想が次第に明らかになってきている。今朝の朝日新聞によると、凡そ以下のとおりということだ。

代表 前原誠司
代表代行 枝野幸男、大島敦
幹事長 山尾志桜里
政務調査会長 階猛
選挙対策委員長 長妻昭
国会対策委員長 松野頼久

今回の代表選で前原氏が代表に選ばれたことに失望を表明している人は、厚顔さんを含め少なくない。私も枝野さんに期待していたので、残念だというのが正直なところだ。

しかし、今回の人事構想を見ると、前原氏が過去の独りよがりの危うさから脱皮して、幅広く意見を聞き、取り入れて、柔軟で堅実な党内運営を図り、挙党体制を築こうとしていることが見て取れる。

今回特に私が評価するのは、長妻さんを民進党の選対委員長にするという構想だ。長妻さんは今回の代表選で枝野さんの選対委員を務め、枝野さんの追い上げ実現に貢献した。現に、長妻さんのテリトリーである東京では党員サポーター票は前原氏を上回っていた。今回の人事は前原氏がその事実を率直に認めたと同時に、市民・野党共闘路線の維持を実質認めたことになると思う。

野党共闘について更に言えば、
共産党・志位委員長が、『この2年間の共闘の流れは、決して「野党」だけのものではなく、ましてや共産・民進のものではない。安保法制に反対する空前の市民のたたかいの中での「野党は共闘」という声に応えて生まれたものであり、市民とともにつくり発展させてきた国民の共有財産だ。この原点を踏まえ、発展に力をつくしたい。』とのしっかりした現実認識に基づくメッセージを発しているのに対し、
前原氏が今後の関係性に含みを残している「日本ファァースト」の若狭勝氏は、『民進党と手を組むことはない』とテレビで言いきっており、民進党議員たち夫々の思惑はともかく、流れは民進党の外部から既に(私たちの望む方向で)決まっているように思われる。

民主党が政権政党だった時代に、私たちは沢山の失望を味わい、批判を重ね、党の分裂を後押ししたが、結果としてそれは野党全体の弱体化=自民一強=安倍政権による傲慢な政治を生み出してしまった。

その事実を踏まえ、私は民進党や前原代表の失敗を責めたり、方向性のちょっとした齟齬を言い立てて、性急に見放すのではなく、どうしても譲れない理念に一定の一致点が見られるならば、(今の自民党よりましだと思えるならば)、前原新代表の舵取りを厳しい目で眺め、時として注文をつけつつ、党としての再生、成長発展に期待をこめて、基本応援していきたいと思う。

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笹井明子
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民進党の代表選を観て

2017-09-01 23:34:45 | 民進党
自分も含め無党派層が今回の民進党の代表選を観て前原民進党を支持したく成るであろうか。前原氏は約一年前の民進党代表選で 蓮舫さんに大敗したことは記憶に新しい。代表になった蓮舫さんは、悲しいかな民主党政権を崩壊させた元首相の野田さんを幹事長に据え国民や党内議員の不評を買い、1年で代表を辞任した。

そのような蓮舫さんに負けた前原氏が二番煎じで代表になって、無党派層が民進党を支持するだろうか。またかつて民主党代表時代に、永田議員が小泉首相を批判した際にフェイク情報をつかまされていた事が暴露され、一気に民主党の評判が落ち、代表を降りたきっかけになったことを呼び覚まされる人も居るだろう。

一方防衛外交問題では自民党に近い軍拡外交派であることは有名である。これでは日中日朝関係も安倍内閣と大同小異であろう。また鳩山内閣の国交大臣時代はコンクリートから人への投資で鳴り物入りの八ッ場ダム建設中止も頓挫した。このような事から、前原民進党からは旧民主党支持層が離れ、自民党支持層で安倍内閣に辟易している層が支持してくるのではないだろうか。

問題は政治に関心がありながら支持政党がない無党派層が50%近く居る中で、不満を受け止めてくれる政党が依然として無いことである。新党を造ると大ぼらを吹いて民進党を離党した細野氏も、自民党を離党し日本ファーストを立ち上げると宣言した若狭氏も、中身の葡萄酒の味が未だ不明では期待はもてない。

先ず日米安保条約を期限を切って破棄し、真の独立国家として永世中立国を目指す基軸を立て、その上で中立国らしい平和外交、国民主権、基本的人権、専守防衛隊、象徴天皇制の維持、そして福祉、経済、農業政策、原発廃止等の抜本改革が示されないことには、21世紀の国民には目新しい真の新党とは写らないのではないだろうか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
厚顔
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