老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

2月7日「集団的自衛権・国民投票」勉強会

2015-01-31 15:08:54 | 集団的自衛権
安倍政権は、「立憲主義を破壊するもの」という強い批判を無視して、昨年7月1日に「集団的自衛権の行使容認」を閣議決定。それを受ける形で、いよいよ今通常国会で「武力攻撃事態法」に他国への攻撃も想定した「存立事態」概念を盛り込む改定や、「自衛隊の海外派遣恒久法」の新設など、海外での武力行使を含む具体的な法案整備を行おうとしています。

「憲法改定」に必要な「国民投票」の手続きをすっ飛ばして、「憲法」の基本理念を内閣の一存で変えてしまう禁じ手に対し、各方面からの批判や抗議は今も止むことなく続いていますが、閣議決定を撤回させる、あるいは具体化を押し止める有効な対抗手段を私達は未だに見い出せていません。

安倍内閣が、こうして実質改憲を先に進め「憲法」を骨抜きにした後に、現実に合わせる形で「憲法改定」を国民に追認させようと目論んでいることは、誰の目にも明らかです。

私達は現政権のルールを無視した暴走を許し、彼らのシナリオどおりの展開を、手をこまねいて見ているしかないのでしょうか。そうではなく、「集団的自衛権行使」の可否は、‘今’国民に直接問うべきだと、私たちの側から本気で突きつける必要があるのではないでしょうか。

昨年暮れに、このように考える(私を含む)有志が「集団的自衛権・国民投票」準備会を立ち上げ、この度「集団的自衛権・国民投票」勉強会を下記のとおり企画しました。

■日時:2月7日(土)18;00開始(17:45開場)~20:30
■場所:池袋勤労福祉会館 第一、第二和室
    (東京都豊島区西池袋2-37-4)
     「東京メトロ池袋駅」(西口)より徒歩10分
     「JR池袋駅」(メトロポリタン口)より徒歩7分
   地図:http://chizuz.com/map/map75799.html
■参加費:無料
■内容:
・今井一(はじめ)氏:「国民投票の意義について」
・大芝健太郎氏:「スコットランドの住民投票に見る意識の高まりについて」
・小石勝朗氏:「呼びかけ文の解説と趣旨説明」
・Q&Aとディスカッション

安倍政権による「集団的自衛権の閣議決定」という手法に異議のある方は、是非‘国民主導の’「国民投票」の可能性について、ご一緒に考えてみませんか。

参加ご希望の方は、jieiken.tohyo@gmail.comまでご連絡ください。皆様の参加を心からお待ちしています。

☆参照:
「集団的自衛権・国民投票」へのお誘い
http://jieikentohyo.blogspot.jp/2015/01/blog-post.html
「「集団的自衛権」を国民投票に」(小石勝朗@マガジン9)
http://www.magazine9.jp/article/hourouki/17498/

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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ヒューマンチェーンで繋がった7000人の意志

2015-01-27 16:48:40 | 民主主義・人権
国会を取り巻く、先日の赤い「怒り」チェーンと25日の青い「沖縄の海」チェーンに参加された皆様、寒い中を本当にお疲れ様でした。

 「女の平和」ヒューマンチェーンに参加した方の投稿が東京新聞に載っていましたので転記いたします。
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「護憲の思いで人間の鎖参加」女性(54歳、パート)

 東京新聞で読んだ集団的自衛権の行使容認や改憲に反対する「『女の平和』ヒューマンチェーン」に参加しました。

 私は特定の政党や宗教に属していません。今まで政治に不満があっても選挙でノーと意思表示するだけでした。でも、今の安倍政権には強い不安を覚えます。日本は戦後、憲法に守られ、戦争に巻き込まれませんでした。この70年間、戦争関連の死者はゼロだそうです。私には子どもが2人、姪や甥が7人います。その子たちが何らかの形で戦争に巻き込まれてしまうなど、絶対に嫌です。

 新聞を読んで悶々としていましたが、それだけでは何も変わらないと気づき、一人で参加しました。約7千の人々が同じような気持ちで集まりました。一人一人の行動が大きな運動に結びつくのです。

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「『女の平和』で首相にノーを」女性(57歳、パート)

 17日に都内で行われた国会包囲活動「『女の平和』ヒューマンチェーン」に参加しました。北風の寒い日でしたが、女性ばかりでなく、男性も、幼子を連れた若い家族の姿もありました。つないだ手を高々と上げ、「誰一人、戦争に行かせません」と力強くシュプレヒコールを繰り返しました。

 以前、国会周辺の集会を、職務の妨げになると言った女性党幹部やテロ呼ばわりした党幹部がおりましたね。今回の集会の声も、彼らにはやはりそのように聞こえたのでしょうか。

 民意を無視し、国民を危険にさらすような政策を強引に推し進める安倍晋三首相にはレッドカードをツキツケネバと、赤いヒューマンチェーンの中で強く思いました。
++++++++++++++++++

どんな形であれ、変だと思うことには自分の意思表示が大切だと思います。7千人の意思表示が同じ方向へつながった結果がヒューマンチェーンの意味・・・と、安倍首相に「民主主義の基本」を勉強してもらいましょう。

「護憲+BBS」「新聞記事の紹介」より
猫家五六助
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政権寄りメディアに負けない国民の声を

2015-01-26 14:08:24 | 安倍内閣
元旦、東京新聞の1面トップ記事は、安倍政権が武器輸出とタイアップして軍事版ODAを画策していることをスクープしました。日本の軍需産業から武器を購入したい国に補助金を出そうというわけです。私には、歳末のドタバタ衆議院選で勝手に「国民の支持を得た」と自負した安倍政権に呼応し、官民一斉に「机の引き出しに隠していた青図面」を引っ張り出し、動き出したように感じました。

それにしても第2次安倍政権になってから、NHKを筆頭としたTVメディアは政治ネタ、特に政権に不利になる情報や批判的な報道をしなくなった気がします。歳末の衆議院選直前には自民党からTVメディアへ「公平な政治報道」という名の下に政治的な論点・争点を封じるような通達がありました。実際に自主規制なのか、NHKでは政治ネタに関わる特集番組が放送延期になったとか。一方、投票日前の週明けに「株価が上がった」という臨時ニュースのテロップが流れ、私はその唐突な扱いに「安倍政権の経済政策を評価する」意図を感じました。

そして先々週、「紅白歌合戦の舞台裏」と称してサザンオールスターズの桑田さんが勲章を不敬に扱ったと批判されました。同時に、NHKがコント爆笑問題の番組出演に際し政治ネタを封じた、と。また、政府が海外向け政治報道を強化するために予算を増やすとも。これでは、政党助成金を受けつつ企業献金を受け取るような「ぼったくり」行為と同じこと。もはやNHKは公共放送ではなく国営放送になりつつあるので、視聴料の強制徴収をやめるべきです。

政権に都合の悪い情報は国民に伝えず、政権に都合のいいコトを裏で進める。国民の反対意見や批判する声を「民意を汲んでいる」とうそぶき、無視して粛々と進める。あれほど手なずけていた沖縄県政が民意でひっくり返ると、意に沿わない新沖縄県知事との面会を拒否して沖縄振興余算を削る。その経緯を伝える、大々的に批判するTVメディアはありましたか?テレビ朝日の報道ステーションくらいかも・・・

主権在民・民主主義の国であるはずの日本で、こうも簡単に報道とメディアが操られてしまうとは、驚きを通り越して戦前戦中のような怖さを感じます。それは70年前に泥沼の戦争へ突き進んだ日本を連想するからです。私は常々「なぜ、太平洋戦争は止められなかったのか。原爆投下前に負けを認めなかった戦犯は誰か」と思っていましたが、安倍政権の独断暴走ぶりと逐一批判の声を上げない野党を見ていると、暗たんたる気持ちになります。

メディアが政権に牛耳られるのは恐ろしいことで無力感はありますが、私たちは安倍政権に「石つぶて」を投げ続け、野党政治家に石つぶてを持たせなければなりません。日本の役割は自衛隊員をイスラム国の紛争地域に派遣して「火に油を注ぐ」ことではありません。都合のいい「平和」を唱え、裏腹のコトを進める安倍総理。油を注いだ結果責任をとる気も火ダルマになる覚悟もない(覚悟されても困るけど)安倍総理!解釈改憲をゴリ押しして、自衛のための隊員達を火ダルマにしては(殉職させては)いけません。

「護憲+コラム」より
猫家五六助
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1.25「辺野古基地NO!」国会包囲ヒューマンチェーン参加報告

2015-01-26 11:49:08 | 沖縄
昨日は2時から3時半まで行われた「辺野古に基地はつくらせない!」国会包囲ヒューマンチェーンに、数人の「護憲+」の仲間と一緒に参加しました。先週の華やかな赤い装いに続き、今週は沖縄の海と空に思いを馳せた青を身につけた人たちが、国会周辺に続々と集ってきます。

                

沖縄から来た議員さんや、鎌田慧さんらの挨拶の後、ヒューマンチェーン。皆で手を繋いで、コールをしました。

辺野古に基地をつくるな!
埋め立てをするな!
機動隊は暴力をやめろ!
海上保安庁は暴力をやめろ!
日本政府は沖縄の声を聴け!

               

国会を取り巻くチェーンは繋がり、選挙で明確に示された民意を力づくでねじ伏せようとする政府のやり方に怒り、「辺野古基地NO!」の意志を沖縄と共有する人たちが本土にも大勢いることを、7000人の参加者で形にすることができました。

国会前の道にはビニール製のジュゴンを乗せた車が走ったり、「あおい海」「あおい空」「すむ島」などの幟と共に三線と太鼓の音に乗ってエイサーを踊る人たちの練り歩きもあって、沖縄の人々の、本気の怒りにも関わらず、長い歴史に裏打ちされた包容力を感じさせる雰囲気がありました。

          

この沖縄の温かさ、善意にこれ以上甘えているわけには行かない。その思いを新たにしつつ、これだけの人が集っても安倍政権には届かない。一体どうしたら今の暴政を止めることができるのか。解けない課題を抱えたままである現実も噛み締めた、昨日の国会包囲行動でした。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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人質事件に残る謎

2015-01-25 21:02:29 | 安全・外交
「イスラム国」に拉致され殺害予告を出されている(一人は殺害)日本人二人の事件は、関係当事者のユーチューブの会見で明らかになったことは多いが、肝心の二人の行動に関しては疑問が大きい。

殺害されたと見られる湯川さんの行動も謎が多い。軍事請負会社を運営すると言っているが、なぜ、「一人で」(これが一番不可解)紛争地帯に出かけていくのか。それも以前に後藤さんから救出されたという過去があるのに。スパイ容疑で拘束されたとあるが「イスラム国」側としては合理的な判断であるだろう。

その湯川さんを救出しに後藤さん、フリーのジャーナリスト、がこれまた「一人で」乗り込む行為も不可解。イスラム国に接近できる伝手があったのだろうか。

確かに後藤さんは湯川さんを救出するという理由があった。しかし、いきなり乗り込んで行っても目的が果たせるという保障はない。「イスラム国」側は身代金が取れる絶好のチャンスと見たわけである。

後藤さんの正義感は分かるが、交渉のカードなどもなく現地に行けば拘束されてしまうというジャーナリストとしての判断ができなかったのかというのが、最大の疑問である。事件が解決してほしいということは一番の希望であるが、上記の謎は残る。

「護憲BBS」「どんぺりを飲みながら」より
名無しの探偵
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東京電力、ついに汚染水処理をギブアップ

2015-01-25 20:51:59 | 原発
今日1(1/24)のNHKニュースによれば「東電汚染水の年度内処理断念」と報じられ、映像では広瀬社長が資源エネルギー庁に謝罪している姿が報じられていた。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150123/k10014909511000.html

半永久的に冷やさねばならない原子炉や燃料棒の冷却水が漏洩し、修復作業も放射能レベルが高く不可能で、その上地下水が流入しているのであればなおさらであろう(山側からの地下水がなぜ震災後流入するのか不可解だが)。いずれにしろもう陸上での処理は限界である。すべての陸上の水は海へ流入するのが自然の法則であり、極力除染して海へ投棄すべきである。

仮に投棄するのであれば近海漁業に悪影響や風評被害が出ないように、海上自衛隊の給油艦か民間のタンカーをチャーターして日本のはるか南方の南鳥島か、沖の鳥島の日本の排他的水域に投棄することである。

〔日本の領海等概念図〕
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html

これは東電が決断できることではなく、安倍政権の役割である。小生はこのことについて当時は民主党の菅政権であったが、震災が発生した年の3月29日に投稿している。幸いその後IAEAの委員長も難産だったが現在日本人であり、また、世界の原子力学者にも一部は海洋への放出やむなし説を支持している学者もいるらしいので好都合なはずである。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔
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イスラム国による日本人殺害予告関連報道の疑問

2015-01-24 13:37:16 | 安全・外交
ジャーナリスト常岡浩介氏の日本外国特派員協会(FCCJ)での記者会見(1/22午後)が下記のwebサイトで見られます。(時間は1時間3分)
http://www.fccj.or.jp/news-and-views/club-news-multimedia.html

なお、これにに先立ち(1/22午前)、中田 考 元同志社大教授もFCCJで記者会見で、イスラム国との具体的な交渉方法案などの提案の様子も見られます。(1時間23分) ネットではいろいろ批判意見も出ているが、是非とも直接会見をご覧ください。

政府やマスコミはどうして この二人の言うことに耳を傾けないのだろうか?(一度だけTBSテレビに出ていたようだがその後一切無視されている模様)

常岡氏が主張していることは次のとおり:

 1.昨年8月に常岡氏のかねてからの知人であるイスラム国のオマール司令官から「湯川遥菜氏(民間軍事会社創設者で英語/アラビア語が不自由)がイスラム国でスパイ容疑で拘束され、裁判にかけられる。通訳すると共にイスラム法に則った裁判を取材して証人になって欲しい」と持ちかけられて、同志社大の中田 考 先生(北大生をイスラム国に入国させようとしたとされた元教授)と共に9/3にイスラム国首都ラッカに入った。(湯川氏とは事前に面識なし)
その時点でイスラム国は「湯川氏を殺したり身代金を要求することは考えていない」とのことであった。その後、件の司令官を通じてイスラム国からの連絡を待つうちに、9/6のシリアによるラッカ市への空爆(50名が死亡)で湯川氏との面会はできなくなり、一旦日本に帰国した。

2.改めて10月にイスラム国に行くことを約束し、再出発の準備していた渡航前日10/6に警察の公安外事3課により、「私戦予備・陰謀事件捜査の関係先」ということで家宅捜索され、イスラム国関係の知人連絡先・パスポート・PC・取材用機材など一切合財を押収され、渡航もできなくなった。(取材源の秘匿・保護もできなくなった)
現在に至るも警察は検察への送致も起訴も何もしていない。警察により取材妨害された。

3.その後、イスラム国の関係者とも全く連絡が取れないいまま、今回のUtubeによる身代金要求報道で驚愕している。

4.10月時点で警察は湯川氏が拘束され命が危ないということを知っていたはずであり、何ら湯川氏の捜査活動をしておらず、今頃になって捜査本部を立ち上げているが、あと3日で何ができるのか?

5.中田先生及び私にイスラム国との交渉に立ってくれとの要請は警察・外務省共にいまだに何の要請もない。本当に人命を救うとの意思があるのかないのか疑問だ。

6.組織が出来て10年間実績のない公安外事3課の無能をも痛烈に批判(北大生の事件もねつ造(?)

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
tetsujinn
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人質事件から72時間以上が経過、政府の対応は・・・

2015-01-24 10:56:20 | 安全・外交
今日(1/23)午後2時50分がイスラム国とやらが指定する72時間の期限だったらしいが、23日午後24時を過ぎても日本人人質が殺害されたとのニュースが無いのは不幸中の幸いである。

ところで今朝のテレビニュースを見ていたら同志社大学教授(イスラム研究者)が出て、自分はイスラム国に連絡ルートを持ち、要請されれば出向いてもよいと言い、更にアラビア語でイスラム国側に「72時間の期限は短すぎるから、もっと時間を伸ばして欲しい」という主旨のことを呼び掛けていた。今の時点で何も悲劇が起きていないのは、おそらくこの声がイスラム国側に届き、相手がこれに応えたからとしか思えない。

日本政府のイスラム国との接触ルートは皆無に近いようだし、欧米各国にも依頼しているようであるが、イスラム国が敵視している国を相手にするはずもあるまい。いろいろ政府は手を尽くして解放に努力している姿を国民に見せるためのジェスチャーに過ぎないのではあるまいか。俗に言う屁のつっぱりにもならないと言うやつである。

一方で管官房長官は午後7時のニュースでも、今のところイスラム国側からは何の連絡もないと暢気なことを言っていたが、実は同志社大学教授と密な連絡を取っていることに対する煙幕のような気がする。本当に政府が人命第一と考えているならば、藁をもつかむ思いなはずで、教授の朝の記者会を見て余人をもって代えがたい最適な人物と感じたのではないだろうか。殺害のニュースが延びればその間水面下の動きが始まったということではなかろうか。メディアが同志社大学の教授の行方がつかめなければ更にその可能性が増す。朗報を期待したい。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
厚顔
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籾井会長の資質を、改めて問う

2015-01-24 10:42:56 | マスコミ報道
東京新聞1/23付け「筆洗」を転載いたします。

++++++++++ ここから +++++++++++
 この歌が、「わーわーわーわー」としか聞こえない、という人もいる。桑田佳祐さんが作詞作曲したサザンオールスターズの「ピースとハイライト」だ。こんな詞である。

 ♪・・・都合のいい大義名分(かいしゃく)で 争いを仕掛けて 裸の王様が牛耳る世は・・・狂気(インセイン) 20世紀で懲りたはずでしょう? 燻(くすぶ)る火種が燃え上がるだけ・・・希望の苗を植えていこうよ 地上に愛を育てようよ・・・

 この歌が「政権批判の歌」と聞こえると主張する向きもいて、桑田さんがわざわラジオ番組で「それこそ都合のいいカイシャク」と釘を刺したらしいが、風刺が効きながら毒々しくならない、いい歌ではないか。

 さて、紅白歌合戦にも出場したサザンの歌を、記者会見という公の場で「わーわーわーわーって歌」と言ったのが誰かと言えば、NHKの籾井勝人会長である。籾井氏は、安倍首相に「あのわーわーわーのどこがいいのか?」と聞いた方がいいかもしれない。何せ安倍さんは昨年末、サザンのコンサートに足を運んでいるのだ。

 それにしても、放送文化の一角を担うべき籾井氏の文化的資質以上に心配なのは、風刺を許さぬような最近の風潮である。NHKのお笑い番組で、政治家を風刺するネタがすべて没にされたらしいが、為政者への妙なおもねりがあるのだとしたら、風刺の毒よりはるかに危険だ。

 そんなことは、20世紀で懲りたはずでしょう?
++++++++ ここまで ++++++++++

こんな自分の立場も役割も受信料の価値もわからぬ男が、いつまでもNHK会長職にいることは異常事態です。公共放送と国営放送の違いがわからない経営トップがいる以上、再び受信料の不払いをすべきではないですか、国民は!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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安倍総理は現実を直視せよ

2015-01-23 10:02:15 | 安倍内閣
東京新聞1/18付コラム「新聞を読んで」より、雨宮処凛さん(あまみやかりん、作家・活動家)の寄稿を転載します。

+++++ イラク戦争が残したもの ++++++++
 年末年始、赤坂真理氏の「東京プリズン」をむさぼるように読んだ。16歳の少女がアメリカで突きつけられた「天皇の戦争責任」。だからこそ、山田太一氏と赤坂真理氏の新春対談(1月1日)は特別に感慨深いものがあった。

 自らのアメリカ留学体験により、「戦争」に深いこだわりを持ち続けてきた赤坂氏と脚本家・山田氏の対談。そこからは、戦後70年たっても着地点を見失ったままの「あの戦争」への違和感の手触りが伝わってきた。この違和感を簡単な物語に回収させずに言葉にし続けること。それがとても大切なものではないかと気づかされた。

 同じく1月1日からはじまった「イスラム国の『衝撃』」も意欲的な連載だった。「領土」を持つ初の過激派で給料も支払われ、ネット戦略にもたけた「イスラム国」。日常に不満を持つ若者たちが続々と引き寄せられる。ウイグル族やインドネシアの人々までもが合流しているという事実に驚愕した。

 そんな連載が終わる頃、フランスで「シャルリエブド」紙の編集部が襲撃され、12人が殺害されるという事件が起きた。

 9日の社説はこの事件に触れ、容疑者の一人が「イラクのアブグレイブ刑務所での捕虜虐待の写真を見て義憤に駆られた」ことが活動への参加の動機だったことに触れていた。12年前となったイラク戦争が残したものは、結局はいち終わるとも知れないテロだったという現実。

 しかし、安倍政権は「いつでも自衛隊を海外に派遣できる恒久法」の制定に前向きだ。7日の「こちら特報部」は「海外派遣恒久法」を特集。識者の「政府の念頭にあるのはイスラム国への対応ではないか」という指摘に、暗たんたる気分が襲ってきた。

 が、安倍さんは絶対に行かない海外派遣で何が起こるのか。8日の社説にあるように、「非戦闘地域に派遣されたはずの陸上自衛隊の宿営地へは2年半の間に13回で22発のロケット弾が発射」され、「無事帰国した隊員のうち、陸上自衛隊は20人が自殺、航空自衛隊は8人が自殺しています」。

 まず日本政府がすべきは海外派遣に突き進むことではなく、これだけの自衛隊員の命が既にイラクへの派遣で失われたことへの丁寧な検証ではないのだろうか。

 ちなみに最近、しみじみと悲しかった記事、「昔『ガロ』、今『ヘイト本』」(1月10日)。10、20代、ほぼ私の「心の支え」となっていたガロの版元・青林堂の変貌だ。確かに嫌韓嫌中本は売れるだろう。しかし、よりによってあの青林堂が・・・。

 ガロによって救われていた一人として、非常に複雑な思いである。
+++++++++++++++++++++++++++++

 現在、軍事ビジネス希望者とジャーナリストの2名がイスラム国に囚われていますが、もしもその2名が自衛隊員だったら・・・。安倍総理には「自分の理想」ばかり追いかけず、現実を直視して政治家の役割と責任を考えてほしいです。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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