老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

安倍晋三の亡霊と24時間、闘えますか?岸田さん

2022-10-31 09:28:33 | 自民党政治
「どこかの国で戦が起きたと テレビのニュースが言う
子供が実写フィルムを見て 歓声を上げている
皆 他人事みたいな顔で 人が死ぬ場面を見てる
怖いね、と振り返れば 番組はもう笑いに変わっていた」

これは、さだまさしさんが1982年12月に発表したアルバム「夢の轍」に収録されている「前夜~桃花鳥~」の歌詞の一部である。「桃花鳥」とは絶滅危惧種のトキで、学名の「ニッポニア ニッポン」を当て字にしている。別の一節には、こうある。

「そうだね いやな事すべて切り捨てて
こんなに便利な世の中になったし」

私にはこの詩が当事者意識に欠ける世情を嘆き、「大切な物事から目をそらすな」とメッセージを発しているように聴こえた。時代背景として、1979年にはロシア(旧ソビエト)によるアフガニスタン紛争が始まり、1982年にはフォークランド紛争が起きている。

そして2022年10月31日、渋谷の駅前で大勢の人々がハロウィン仮装で大騒ぎしているとき。ウクライナではロシアの侵略を防ぎ、領土を取り戻すために命を懸け、爆風に晒されている人々がいる。遠い国での戦争でありながら、リアルな情報が刻一刻とネットやテレビで伝わる。

その日本は、旧統一教会問題で政治を論ずる資格がない政治家であふれる政府自民党が国民に危機感をバラまき、世論を煽って防衛費の大幅な増額を画策している。

一方で、LGBTを含めた差別発言を繰り返して人権意識に乏しく、伊藤詩織さんへの名誉棄損で有罪になった杉田水脈を、岸田総理は政府の要職・総務大臣政務官に居座らせたままでいる。さらに、東京五輪の贈収賄事件と底の見えない黒い金脈疑惑が現政権に追い打ちをかける。

国民感情よりも党内派閥に配慮し、安倍晋三の国葬を強行した岸田総理。こんなことを続ければ、内閣支持率が急落すると思い浮かばなかったのか。あまりにも視野が狭すぎる・・・しかし、哀れだとも思う。今まさに、彼は安倍晋三の亡霊とアベトモダチの麻生太郎に翻弄されているのである。

旧統一教会と政治の関係を長年仕切ってきたのは、岸家×安倍家の政治家一族だった。オリンピックを「国威掲揚」と強引に誘致した石原慎太郎も問題児だったが、それに輪をかけて「フクシマはアンダーコントロール」と大嘘をつき、東京五輪開催に関わる暗部を隠したのは安倍晋三。そして、ネトウヨ思想の杉田水脈は安倍晋三のお気に入りである。

さらに言えば、財務省職員・赤木さんの尊い命を奪った公文書改ざん問題も安倍晋三への忖度と「知らねぇなぁ~」の無責任男・麻生太郎絡みである。一説には、安倍晋三の国葬をゴリ押ししたのも麻生太郎と言われている。

こうした安倍晋三&オトモダチのしがらみを、岸田総理は断ち切ることができるのか。いや、こうなればドロドロに引きずり、のたうち回り、内閣支持率を10%以下まで落としてほしい。そうなれば、黒を白にする政治に慣れてしまった国民もさすがに自民・公明党を断ち切り、頼りない野党のほうがマシだと気づくのではないか・・・と思いたい。

「護憲+コラム」より
猫家五六助
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「米国外交の光と影」(流水さんのコラム)の感想

2022-10-30 21:35:11 | ウクライナ侵攻

流水さんのコラム「米国外交の光と影」について。

1,「ウクライナ戦争の分かりにくさ」という見出しで、流水さんが、『日本のニュース(これは米国経由だろう)では、「もうすぐロシアが敗北し、プーチンが失脚するようだ。」という見方になっているが、これは疑問であり、戦前日本の「大本営発表」に見える』と指摘している。

この指摘はなるほどと思うし、大筋では同意である。だが、しかし、日本の見方も一理あるのが、プーチンのロシア軍の劣勢を示すような、「国民動員」の動きであり、これにロシア国民は反発していることが、割と重要な事柄だと思えることだ。

コラムは、『それでは、侵攻されたウクライナに「戦争継続の力」はあるのか』と問い、『ウクライナ自体には、その力はないが、アメリカとNATOの援助で、この闘う力は確保できているし、実際には、ロシア対アメリカ・NATOの戦いになっている。つまり「代理戦争」の様相を呈している』と解明している。

この指摘は同感である。

2,流水さんのコラムでは、結論部分が、標題の「米国外交の光と影」の本論部分だと言える。

米国の元政府の重鎮二人が言うように、ソ連の崩壊後には、冷戦の終結を帰結したのであるから、アメリカとNATOの「東方進出」はタブーだったという批判的な見解である。

これが今回のロシアのウクライナ侵攻の真の原因でもあり、日本のメディアの「ロシアは、悪」で「ウクライナは,善」という教条主義を打ち砕く、根拠でもある。

明確に言えば、ウクライナは、NATOに加盟する正当な理由はなく、局外「中立」といううスタンスを政策として採るべきだったのだ。

そして、戦争が勃発してしまい、国民多数は戦場となったウクライナを脱出して、国外に逃れたのである。

そうしている間にも、「停戦交渉」は可能であったにもかかわらず、ゼレンスキーはNATO加盟の意思表示は絶対に譲らず、ロシア:プーチンもクリミヤ半島などや、親ロシア勢力圏のロシア統合を進めて、戦局は拡大したのである。

今回の「コラムの感想」では、米国の元政府高官であったケナンとブキャナンの批判的な「論説」には触れていないが、流水さんの分析にあるように、現在のアメリカでは、共和党(トランプ政権など)よりも、むしろ民主党(バイデン大統領)の方が「第三次世界大戦の危険性」は高まるという見方は、意外でもあるが、私は「この見方」を支持する。(その理由は、オリバーストーン監督などの著書で、書かれており、監督がプーチンへのロング・インタビューと取材の映画でも指摘していると思っている。)

そして、結論部分で、ウクライナ戦争は長期化するだろう、と予測しているが、これも共感する。この戦争は「代理戦争」の側面もあり、ベトナム戦争と類似してきているからである。

その根拠として、ゼレンスキーは、相手がプーチン政権ならば、絶対に「停戦合意」などはありえない、というタカ派的な言説を表明しているからである。

双方とも、「玉砕戦」を意識しているような不穏な情勢になっているのである。

「護憲+BBS」「コラムの感想」より
名無しの探偵

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米国外交の光と影

2022-10-24 10:32:40 | アメリカ

◆ウクライナ戦争の分かりにくさ
ウクライナ戦争の帰趨が分かりにくい。日本のニュースでは、もうすぐロシアが敗北し、プーチンが失脚するようだ。TVに出ているコメンテーターでこの見方に反対を唱える人間はいない。

本当にそうなのか。私には、戦前の日本軍の大本営発表に見えて仕方がない。

今年の2月から始まったウクライナ戦争は、本当に戦争と呼ばれるようなものだったのか。

① 本当の戦争ならば、ウクライナのインフラを全部破壊し、ウクライナ民衆が生活できないように攻撃するのが戦いの常道。⇒太平洋戦争時の東京空襲をはじめとする日本国内への無差別爆撃。広島・長崎への原爆などを見ればよく理解できる。米国の戦い方はほとんどこの方法。(ベトナム・イラク・アフガン戦争など)⇒その米国がロシアの非人道的戦争を批判するなど理解できない。
⇒ロシアはこの半年このような無差別攻撃をしてこなかった。⇒その理由は、プーチンの言う【特別軍事作戦】は【戦争】ではない。だから通常の戦争のような破壊や殺戮はしない。他の一つは、ウクライナのインフラを破壊したら、その再建に天文学的費用がかかる。それも避ける。

② ウクライナに戦争継続の力があるのか。
⇒戦争継続には、財政的根拠、生産的根拠、武器弾薬、兵士など様々な難題を克服しなければならない。
⇒現在のウクライナにはその大半が欠落している。経済的にも破綻国家に近い。武器生産などできない。
⇒つまり、ウクライナは単独で戦争継続など全くできない国家だと考えるのが至当。 

では、何故戦争継続できているのか。
⇒米国およびNATO諸国の援助があるから。というより、現実的には、現在の戦争は、ロシア vs. NATOの戦いになっていると見なければならない。

③ 以前の投稿で、米国のウクライナ援助額が、日本の軍事費総額を上回る額だと書いたが、米国はさらに5兆円近い援助を決めている。少し考えたらすぐ分かるが、どの国家が、日本の防衛費をはるかに上回る援助をするのだろうか。

理由はただ一つ。その戦争が自国の戦争だから。
⇒つまり、ウクライナの戦争継続は、米国とNATOの援助におんぶにだっこ状態。ゼレンスキー大統領の発言は、大半が米国やNATOの意向だと読まなければならない。

【結論】
※現在のウクライナ戦争は、ロシア対米国・NATOの、ウクライナに場所を借りた「代理戦争」であり、その勝敗は今後の世界の帰趨を決定する。

わたしは、トランプとバイデンの大統領選前から、もしバイデンが大統領になったら、第三次世界大戦の危険性が高まると書いた。その理由は、わたしには、バイデン大統領および民主党の主導する【理念外交】の危うさがどうにも危険に見えたからである。

◆米外交の二つの方向性
米国は本質的に理念国家である。これは、米国の歴史に起因する。英国植民地支配に対する独立戦争を戦った歴史が米国と言う国家や国民の思考の骨格を形成している。これが米外交に色濃く反映している。

▼リベラリズム外交
それが、米外交の一つの柱である【理想主義】である。具体的に言えば、米国指導者の口癖である【自由】と【民主主義】を指す。これらを総称して言う【リベラリズム】が米国外交の一つの柱。

学問的に言えば、「民主主義や貿易の自由などの普遍的な価値観を広め、国際的なルールや国際機関を通じた国際協調を推し進めれば、平和で安定した国際秩序が実現するという理論」(中野剛志・奇跡の社会学)
(例)イラク戦争など。(人権、自由と民主主義)

▼リアリズム外交
他の一つは、外交を具体的に進めていく際に必要な現実主義的思考を指す【リアリズム】。

【リアリズム】的政治手法は、国益に合致するなら、多少理想に反していても目をつぶって最も国益に合致する手段を選択する。例えば、ベトナム戦争前、南ベトナムに対するベトコンの浸食に対抗するため、暴力的で腐敗していて、独裁的でどう見ても反民主主義的なゴジンジエム政権を支持したような政治手法を指す。
(例)湾岸戦争

学問的に言うならば、「国際秩序を成り立たせているのは、民主主義や貿易の自由といったリベラルな制度や価値観ではなく、軍事力や経済力といったパワーのバランスであるとする理論」(中野剛志・奇跡の社会学)

◆パット・ブキャナンの論説
パット・ブキャナンは、ニクソン・レーガン大統領補佐官を務めた人物で共和党系の思想の持主。彼の米国政治の論評は、きわめて本質的で傾聴に値する。

そのブキャナンが「米国は何故冷戦勝利の果実を失ったのか」という視点で以下のように論じている。

★1991~1992 (パパブッシュ政権時代)
米国の国力・名声が頂点に達した。
ブッシュ大統領は、新世界秩序(New World Order)を提案し、一極集中(米国中心)を主張。
★1997年 冷戦終結
★ブキャナンの主張する冷戦終結後の米国の三つの失敗
(1)ロシア政策の失敗⇒同盟国にロシアは永久の敵と指摘し、ロシアの孤立化を図った。
(2)中国政策の失敗⇒中国をグローバル経済に引き込み、中国繁栄に手を貸し、貿易・経済・軍事などあらゆる部門で米国を凌駕するような国に育てた。
(3)中東政策の失敗⇒強引に中東に進出、アフガニスタンやイラク、シリアなど、しなくてもよい無駄な戦争をしかけ、米国に対する信頼を失った。これらの戦争は何の役にも立たず、死と破壊をもたらしただけである。

ブキャナンの主張では、1997年ソ連邦崩壊・冷戦終了後、ロシアに対する包囲網は必要ではなかった。そうではなくて、中国に対する包囲網を形成すべきだった。中国こそ、米国の最大のライバルになる可能性があり、グローバリストが中国の繁栄に手を貸したのは間違いだった。

結果、中国とロシアは接近し、冷戦終了後30年、米国は中国とロシアの二正面作戦を戦わざるを得なくなった。

同様の主張をジョージ・ケナン(ソ連封じ込め政策の中心人物で冷戦終了の立役者)もしている。

彼は、ソ連崩壊後、NATOは決して東方進出をしてはならないと主張した。彼は、冷戦終了後のNATOの東方拡大は致命的な誤りだと厳しく批判している。

理由は明白で、ロシアは民族主義的・反欧米的・軍国主義的傾向があり、NATO東方拡大はそれを刺激する。NATOの東方拡大は、ロシアを中国に近づけ、再び【東西冷戦】を進展させた。

現在のウクライナ戦争は、ブキャナンやケナンから言わせれば、冷戦終了後の米国外交の致命的な間違いで、NATO東方拡大の結果だと言う事になる。

わたしから言わせれば、この致命的間違いの上に、さらに米国の【リベラリズム的戦争論】が加わり、米国の二枚舌外交に世界の大半が嫌気を差しつつある。

ウクライナ戦争の帰趨ははっきりしないが、おそらくこの戦争は長引く。理由は、プーチン大統領が現在の世界秩序を根底から変えようと考えている。そのためには安易な妥協は禁物だと腹を据えている。

もう一つは、米国の中間選挙の帰趨を見極めているはず。バイデンの民主党が敗北すれば、停戦論議もしやすいと考えている。

もはや欧州の政治情勢は、プーチン有利に動いている。もう少しの辛抱だと考えているはずである。さて、どうなるものか。

「護憲+コラム」より
流水

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フト思ったこと---新聞クイズ欄の愚問、悪問、朝から気分を害する設問について

2022-10-23 20:51:32 | マスコミ報道

毎日曜日のクイズ欄を楽しみにしている。
71歳時点の自動車免許更新時の動体視力や運転技量試験はなんとかクリアし、5年間の免許は更新出来たが、75才到達時点の更新が来年に迫ってきている。
次は視力と運転技能に加えて、いよいよ認知機能検査が科せられることになるようだ。

そこで認知機能を最低限維持したいとの希望も込めて、尚更クイズ欄を楽しみにしている。

そんな折、今日のクイズ欄にはガッカリさせられ、気分も害される部分があり、少なくとも指摘だけはしておきたい、との思いから以下に記します。

クロスワードの設問に元S首相が何が好物か、と問うている。

こと欠いて何てツマラナイことを問いかけるのか?こんな事を話題にすることの愚かしさ、読者におかしな政治的バイアスを与えるという問題点をクイズ製作者は気が付かなかったのか?

こんにちの有権者の投票行動のある部分は、どうやら、投票対象の候補者や政党が、どれだけ投票者にとって身近に感じられるか、TVや新聞・マスコミを通じて身近に知っているかに依存していると思われる節がある。

かかる考えに立てば、愚問と済ましてスルーすることは出来ないと思う。

新聞社とクイズ作者に自省を求めるとともに大いに反省を求める所である。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
yo-chan

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フト思ったこと---機械対人間、対人サービスが機械一辺倒、これが進むべき方向なのか?

2022-10-18 09:55:33 | 社会問題

昨日、またこんな光景を体験した。場所は、都市銀行のATM。私の前の高齢女性が1台のATMから離れて行った。順番が来たと思いそこへ行った所、預入ボックスが開いた状態であった。リセットボタンをクリックして預入ボックスを閉じ、所用を済まそうとした所、通帳が出てきた。前の高齢女性の物であり、その人が少し離れた所に居たのが確認出来たので、まちがい無いことを確認して返すことが出来た、という体験だった。

また6-7年前に、こんな体験もしているのを思い出した。その時は東京駅の切符販売機械の場所。海外から来たと思しき人が購入を試みていた。しばらく苦闘の後、あきらめ離れて行ったので次の女性が購入を試みていたが、これまた不満そうに離れて行った。なにが起こったのか判らなかったが、順番だったので操作画面をみたら、英語バージョンになっていた。海外の人が英語バージョンで苦闘したのち、戻さずに離れたがために、そして次の女性は日本語の画面に戻すことが出来なかったがために、2人の方がストレスを溜めるだけの事態が起こってしまったということを体験した次第です。

かかる事態はひょっとすると日常良く起こっていることかもしれない。また何時かは私も同じ状況を作ることになるだろう。齢がすすむことで、また何らかの理由から、同じ事態を起こすことは当然ありえる当たり前のことであるのだから。

問題にしたいことは、人はいろんな場面でいろんなサービスを求める生き物であるのに対して、その受け皿の相手が段々と機械に置き換わっていっているのが、近年の特徴のひとつだということです。

対人サービスを機械に置き換ることを推進しているのは、雇用人数を減らして人件費を減らしたい企業側の論理、および機械・装置メーカー側のビジネスチャンス拡大の思惑と、それに応える霞が関官僚の思惑との合作という、やはり財界の論理に基因するのであろう。

そしてデジタル化や情報化や機械化の推進が経済を成長させる動因であり、経済の成長無くしては、国家の発展はない、という経済成長至上主義の観念が財界・政界・役人・知識層・マスコミ全般に広く深くいきわたっており、それが故に、市民までがそれに感化され同調する時代に入り込んでしまっているがための、状況なのであろう。

社会の発展・進歩そして人の幸福や豊かさの増進のための価値基準として、機械化の推進のみを唯一の指針とする考え方は健全なものなのであろうか?

あまりにも単眼的な考え方ではないのか? 電話の相手が先ずは機械音声ということが一般化している。こんなことが日々のストレスを積み上げる現代社会のどうしようもなさ、生きづらさを生み出している一つの原因だろう。

何故、人がサービスを求めて期待する相手が機械だけなのかを、一旦立止まって考えてみたいものと思うのだが?

効率性を追及する経済成長至上主義に逆行するかもしれないし、企業の利益率の足を引っ張るものかもしれないが、人の幸福や心の豊かさを維持し改善していくには、人に対しては人がサービスをする、という考え方は欠かせない、そして大切な社会の要素だと思うのだが。

そして参加型社会を、今後推進していくための雇用の拡大の1つの手段になるのでは、とも思うのですが?

何故に複眼的・多眼的な思考の大切さが弱体化していってしまっているのか?

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
yo-chan

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秋祭りを見て感じた事

2022-10-17 20:58:22 | 暮らし

秋も深まり良い気候になってきた。

10/15.16日の両日、私の地元でも地元の神社の祭りが開催された。御神輿、神社に保管されていた四神像も神社を出て駅前を練り歩く予定だと聞いた。

この四神像とは、長年神社の奥深く仕舞われていた神像で、再び脚光を浴びて神幸祭として復活した。玄武、青龍、白虎、朱雀の四神が街を練り歩く神幸祭は、四年に一度開催されていたが、コロナ禍で祭りそのものが中止になり淋しい思いをしていたので、楽しみにしていた。

当日は曇り、雨は降らず天も細やかな庶民の楽しみに味方してくれたのか。賑やかなお囃子の音と掛け声が聞こえ、子ども達も粋に法被を羽織り、団扇で煽る御老人の姿も皆幸せそうだった。

ところが駅前の広場、階段やエスカレーターを上がった高くて広い広場に私が行った時、この祭りに水をさすようなことが起きた。

この広場の端は開けてあり、上から覗けるようになっていた。そしてそのフェンスには警備員が立っていて、「ここは近寄らないで!」と、何と無く威圧的に両手を広げていた。

男性が1人近寄ったら、「こら、入っちゃいかんと言っているだろ!」と言い合いになった。

話が聞こえ、男性は待ち合わせの人が来たかな?と上から見下ろしていたそう。警備員は「神様が通るのを上から見下ろすような失礼なことはさせない様にと、神社から頼まれている」とのことだった。

ああ、ここまで来たか、と私は暗澹たる気持ちになった。今まではこんな事なかったのに。

神様といえども人間が作った四体の像である。行き過ぎた偶像崇拝にまでいかなければ良いがと思った。

私の地元の神社は子どもの頃から慣れ親しまれ、お祭り、お正月の餅つき、節分の豆まきと、地元の庶民に愛されて来た。神様も庶民と神を隔てる事を良しとは思わないだろう。そして神様じゃなくて道路を見たい人もいるだろう。

最近神社に貼り付けられている「御参りの仕方」の紙も何だか感じが悪い。御参りなどその人の仕方で心があれば良いではないか。それをしないといけないなんておかしい。人の心まで踏み込まないで欲しい。

神社本庁恐るべし!私達の暮らしと心まで侵食されて行く様な気がする。

「護憲+コラム」より
パンドラ

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市民の声を届かせる

2022-10-17 17:11:28 | 社会問題

昨夜のニュースに、「旧統一教会、政府調査へ 宗教法人法「質問権」を初適用」とありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA153EM0V11C22A0000000/?n_cid=BMTR2P001_2
02210152135


「質問権を使った調査は解散命令の前段階で、違法行為を防ぐ狙いで設けている。これまでこの権限を使った事例はない。」とのこと。

これだけ自民党、そして現政府高官にまで食い込んでいる宗教団体を、政府が調査せざるを得なくなったのは、多くの市民の怒りの表明があったからでしょう。

親が教会員で、無茶な寄付をして生活が困難になった家庭の二世、三世たちが、必死の思いで声を上げています。

彼らだけに任せることなく、1人1人の声は小さくても、やはり声に出していくこと。自分たちの出来る範囲で、出来る人はそこを越えて、表明していくべきなのだとつくづく思います。

ここに署名のサイトも出ています。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/203687

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より

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フト思ったことーコモンズを考える

2022-10-14 20:52:47 | 社会問題

斎藤幸平氏の「人新生の資本論」をここの所、読んでいる。

資本主義の世の中を上手に世渡りして行く上において、希少性を如何に上手に創出していくかが重要である、と述べられている。

特にコモンズ(市民が共同して管理し共同で利用する、例えば入会地や地域の水源等の共同財産的な物を指す)を、共同社会から奪い取り、そのものを希少性化させ、富みを産む形に変える術を、持てる財力と権力を使って実行している人々が存在しており、彼らが我が世の春を楽しんでいる、というのが今の資本主義社会の世の中の本質であり、問題点である、と斎藤氏はいう。

コモンズとは、ふんだんに存在するもの、例えば空気とか太陽の光とか水のような無償のものを指す言葉でもあり、氏は参加型社会主義という考えを提示し、市民による、例えば共同組合組織によるコモンズの復権・取り戻しが今後の市民の行動目標になるとしている。

オリンピック開催時の不祥事に絡んだ元電通マンが、自社にコモンズの名前を使用しているという。彼のやっていることは本来の意味のコモンズの反対のことのように思う。

以下にある新聞に投書を試みた文章を載せておきます。
***
19世紀初めの政治家であり経済学者だったローダデール氏は、特定の個人や複数人の利益の拡大は、通常は大多数の人にとって潤沢に存在し皆の共有財産として管理し皆で利用しているものを、敢えて希少化することで生じさせた付加価値を奪う事により起こるものであり、大多数の人の利益の総和を結果として減少させる事態を生じさせるとした。

ここで潤沢に存在し大多数の人が皆で管理し利用している、例えば沼川や牧草地のような共有財産を、コモンズと称している。

産業革命及び大航海時代・植民地政策等を経て、西欧の資本家が世の中の仕組みを能動的に形作り始めた以降、古代・中世の世の中において大多数の人が生活基盤の拠り所としていたコモンズが、囲い込み運動等により、一方ではコモンズの減少消失に繋がり、もう一方では地域の生活基盤の弱体化で働き場所を都市に求めざるを得ない労働者の増大へと繋がって行き、資本家主義の世の中への流れが動かしがたい状況になった。そのキーワードがコモンズと言える。

先年のオリンピックの公式スポンサーの選定作業時の不透明な利権にかかわる捜査が進んでいる。元電通マンの会社名がコモンズという。上に述べたコモンズの歴史的意味合いから判断すると、彼の捉えている意味合いに大いに違和感を持つ。

彼にとっては、オリンピックは大多数の人が潤沢にアクセスでき参加できる行事だと捉えていたのではなく、飽くまでも希少化することで生じる利益を得るがためのものであったのだろう。コモンズ2なる会社まであったそうな。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
yo-chan

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「人類学」との出会い(その3)

2022-10-14 10:19:12 | 社会問題

1,はじめに
今回も、尾本惠市著「ヒトと文明」から、歴史研究者(アマチュアの)の私が、教示された問題に関して、コラムという形で論述するが、人類学は奥行きが深く、尾本名誉教授の示唆する「問題提起」をきちんと消化して伝える自信は、現在では、ほとんどないと言ってよい。

何故か。尾本氏は、この著書を今までの研究(成果など)の「集大成」として、提示しているからだ。その広範な研究業績に関して、ビギナーの私に、その「全体像の提示」は無理なのである。

2,そこで、今回は、第7章の「先住民族の人権」の章を中心に、日本の「先住民族」とされているアイヌ民族と琉球民族に関して、論述する。なお、前者のアイヌ人は政府も「先住民族」と認定するも、後者の琉球人は、先住民族と認定されていない。

さて、「先住民族」とは、一体、何者なのか。これが前提条件として、一番重要な問題であり、「定義」である。

尾本氏の著書では、次のように、説明される。
『「国連では、ホセ・マルチネス・コーポによって、先住民族の条件として「祖先伝来の土地」、「祖先の共有」、「固有の言語」、「独特の文化」、「アイデンティティ」等が規定されている。』

続けて、『政治学や国際法の立場からすれば、先住民族は「近代国家」の成立によって生じると言われる。しかし、人類学者の私は、とりあえず、先住民族の概念をより広くとらえ、必ずしも国家の成立を前提とせずに、考えたい。』という。

そして、氏は、その具体的な歴史のケースとして、縄文人と弥生人の関係を示唆している。

つまり、氏によれば、一万数千年前から、日本列島には、縄文人が住んでいたが、約3千年前に弥生人が西日本に渡来して、水田耕作によってコメを主食とする早期の農耕文明を確立させた。(中略)この場合の先住民は、明らかに縄文人である、という。

さらに、尾本氏は、『人類学の立場から、一般的な「先住民族の概念」には大きな問題がある』として、「先住性」については、最も明らかな集団である「狩猟採集民」が一番の「先住民族」であり、国連が、狩猟採集民を、その定義では「考慮されていない」と批判している。尾本氏のその理由と共に、重大な問題提起であると、私は尾本氏の見解に同感している。

今回は、尾本氏の「問題提起」に焦点を当てているので、肝心なアイヌ民族と沖縄民族の「現在の置かれた窮地」(後者では、沖縄県は、米軍基地の占領継続で、重要な環境破壊が問題になっている)が十分に言及できなかったが、詳細は次回投稿に譲るとして、最後に「アイヌ新法」の問題に触れておく。

3,終わりに
尾本氏の著書では、「アイヌ新法と萱野茂氏の思い出」という見出しで、次のように述べている。
『1997年5月、明治32年施行の「北海道旧土人保護法」がついに廃止され、「アイヌ新法」が制定され、遅まきながら文化・民族の多様性を認める社会への一歩が踏み出された。』

不覚にも、筆者はこの「アイヌ新法」に関して、ほとんど不知であり、萱野茂元参議院議員のことはよく存じていたが、萱野氏の活躍と運動には、全く「不案内」であった。

自戒を込めて、次回「投稿」では、萱野茂氏の著書「アイヌ語が国会に響く」を読み、感想を交えて言及したい。

「護憲+コラム」より
名無しの探偵

 

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保険証を廃止して、マイナンバーカードに一本化することに反対する緊急署名

2022-10-13 16:34:29 | イベント情報

10月13日、河野太郎デジタル大臣が会見で「健康保険証を24年秋に原則廃止し、マイナンバーカードを事実上義務化する」ことを発表しました。

これに対し、「現場で混乱が生じる」「政府が国民の個人情報を一元管理したいだけで国民にメリットはない」など、日本医師会を含む多くの団体や個人からすでに反対の声が上がっていますが、この度、全労連 (全国労働組合総連合)が、下記サイトでオンライン署名を始めました。現在3500筆を超える署名が集まっています。

https://chng.it/6mf6gyRY

「【緊急署名】一体誰のため? 保険証を廃止して、マイナンバーカードに一本化することに反対する緊急署名 #健康保険証の原則廃止に反対します #マイナンバーカードの義務化に反対します」

何でも簡単に「閣議決定」で決めてしまう自民党・岸田政権に、私たちのNOの声を届ける手段のひとつとして、この署名に参加しませんか?

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子

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