老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「恋々としてますが、なにか?」

2017-05-30 09:32:42 | 民主主義・人権
5月29日朝日新聞朝刊の「政治断簡」というコラム欄に、「恋々としてますが、なにか?」のタイトルで政治部次長の高橋順子さんの文章が掲載されていた。
http://www.asahi.com/articles/ASK5X4W0JK5XUTFK006.html

「小学3、4年生の頃だったか。母にしばしば、古本市に連れて行かれた。お目当ては、百科事典。働き者で倹約家、本などめったに読まないのに、品定めする横顔はなんだかうれしそうで、子ども心に意外な感じを受けた。
 でも今なら、ちょっとわかる。早く社会に出たから知らないことがたくさんある、とこぼしていた母のこと、憧れの「知」を身近に引き寄せ、なりたかった自分になれそうな気がしていたのだろう。」

この出だしで始まるコラムは、母親の「知」に対する直向な思いとの対比として、最近話題になった「中が空洞のダミー本3万5千冊をインテリアとして置くことを計画しているツタヤ図書館」を取り上げている。

その中で、この図書館の計画を進めた担当者の「入った時に『うおっ』と思って頂ける空間づくりをしたい」という発言を紹介し、「中身なんてどうでもいい。むしろ空洞の方がいい。安いし軽いし入れ替えも楽だ」とでもいうようなこの図書館の発想に対し、「ああこれ、この感じ。安倍政権が民を扱う手つきに似ている。」と言って、以下のような本題に話を展開させている。
◇◇
参加でも共働でも包摂でもなく、動員。中身や過程はどうでもいい、頭数さえそろえばOKという身もふたもない割り切りが、安倍政権の特質だと私は思う。
(略)
動員に効くのは雰囲気の演出。ゆえに何かにつけて2020年、東京五輪・パラリンピックを持ち出す。あるいは、逆らったら面倒なことになるという空気を作り出す。
(略)
でも、私たちは過半数を形成する頭数でも、「1強」を演出するインテリアでもない。

「常にあなたを他の誰かのようにしようとする世の中で他の誰でもない自分でいること、それは人間にとって最も過酷な戦いに挑むことを意味する。戦いを諦めてはならない。」
・・・(略)・・・(「コムデギャルソン」の工事フェンスより)

戦いたい。諦めたくない。
そう。私は、私であることに、恋々としているのだ。
◇◇

「加計学園」問題での前川前事務次官の毅然とした行動と、その前川氏に対し公の場で口汚く人格攻撃をした菅官房長官の言動を目の当たりにして、今の政権下「個人が自分のままでいること」がいかに権力によって攻撃・侵害されるかという現実に気付かされ、それを我がこととして受け止め、強い苦痛を感じた人は少なくないと思う。

昨今朝日新聞は、安倍首相によって挑発的な敵視の公言を受けても、表立った抗議をすることはなかったが、今回の前川氏に対する質の悪すぎる人格攻撃には、朝日の政治部次長も腹に据えかねたようだ。

「私は、私であることに、恋々とする」宣言は、権力によって個人の尊厳を踏みにじられることを拒否する宣言として、多くの人に共有され、その輪は確実に広がっていくだろう。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
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「コッカイオンドク」

2017-05-30 09:29:10 | 国会
小原美由紀さんという石川県の主婦の方が、国会の審議の書き起こしをフェイスブックに載せてくださっています。

平成の治安維持法と言われる「共謀罪」についてもたくさんの書き起こしがあり、なんとそれをみんなで音読してみようというイベントを行っているそうです。

3~4人集まれば、金田大臣、山尾しおりさん、等と役割を決めて音読すると、大臣の発言のずさんさが実感としてよくわかるとのこと。

あちこちに少しずつ広がっているそうです。
「コッカイオンドク」というホームページもできて、台本(?)も体験報告もあります。
https://believe-j.jimdo.com/

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
コナシ&コブシ
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あったものを、なかったものにできない

2017-05-29 13:46:57 | 安倍内閣
ネット記事のリンクです。

===
「あったものをなかったものにできない。」からもらった勇気


「あったものをなかったものにできない。」

前川氏が、自分には何の得もなく逆に大きなリスクがあり、さらに自分の家族やお世話になった大臣や副大臣、文部科学省の後輩たちに迷惑をかけると分かった上で、それでもこの記者会見をしたのは、
「正義はある」
ということを、子どもたちに見せたかったのではないだろうか?

「あったものをなかったものにはできない。」

そうなんだ、嘘をつかなくていいんだ、正しいものは正しいと、間違っているものは間違っていると、多くの人を敵に回しても、自分の意見をはっきりと言っていいんだ。

子どもたちとって、これほど心強いことはない。

「正義」や「勇気」のタネを自分の心に蒔いて、しっかりと育てていいんだ。
どれほど心強いだろう。


「あったものをなかったものにはできない。」

何が真実なのか、私たちはしっかりとこれからも探求していかなければならない。

今後、どのように動くのか全くわからないが、私たちは、文部科学省というこの国の教育を司る省庁のトップに、強い正義感と真の勇気を持った素晴らしい人物を据える国であり、時に身を呈して、国民のためにたった一人でも行動を起こす、そんな人が政府の中枢にいる国だということは間違いない。

===
「キッズドア 渡辺由美子 オフィシャルブログ」
http://kidsdoor.tokyo/yumiko.watanabe/2017/05/27/%e3%80%8c%e3%81%82%e3%81%a3%
e3%81%9f%e3%82%82%e3%81%ae%e3%82%92%e3%81%aa%e3%81%8b%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%82%e3%81%ae%e3%81%ab%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%82%e3%80%8d%e3%81%8b%e3%82%89/


加計学園問題で前川前事務次官が記者会見を行いました。省益など様々な思惑もあるのでしょうが、私は前川さんの良心とプライドに賛同します。

「総理大臣の特権」と胸を張っているような利益誘導と官僚の忖度、ナベツネ読売新聞の意図的なリーク記事など、ヒトラー並みの独裁政治が目に余ります。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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「暗い時代の人々」 森まゆみ著

2017-05-29 10:21:02 | 共謀罪
この本の「暗い時代の人々」というタイトルは、ハンナ・アレントの「暗い時代の人々」という著書から取られている。この本はヨーロッパでファシズムの嵐が吹き荒れる中、精神の自由を守るために闘った人々を描いた人間論である。

この「暗い時代の人々」(森まゆみ著)は、昭和の日本が15年戦争に突き進んで行ったあの時代に、戦争を遂行しようとしていた勢力に対し、「精神の自由」を曲げる事なく守り抜こうとした人々の人間論である。

斎籐隆夫、山川菊栄、山本宣治、竹下夢路、九津見房子、斎籐雷太郎、立野正一、古在由重、西村伊作の9人の人々を描いているが、今回はこの中の山本宣治について取り上げようと思う。

山本宣治は1889年に生まれた。両親は京都の宇治に「花やしき」という別荘を建て、病弱だった宣治は幼少期をそこで過ごした。大変心優しい少年で「花を植えて世の中を美しくしたい」という思いで園芸家の道を歩み始めるが、後にカナダへの渡航を切っ掛けに生物学者へと変転していく。

山本宣治という人の眼が、園芸から生物学、あらゆる生あるものに対する興味、やがて人間とそれを取り巻く「社会」へと拡がっていく変化の歴史でもあった。

山本宣治を写真で見ると、随分線の細い優しげな人である。しかし彼の生涯を見ると決して優しい事は弱い事ではない。生物学者から政治の世界に打って出た彼は、「山宣ひとり孤塁を守る…」という有名な演説を残し、治安維持法に反対し、1929年40才を待たずに暴漢に襲われ無念の死を迎える。これが当時戦争に反対した衆議院議員に対する国家の仕打ちだった。

この本に取り上げられている人々は、あの暗い時代に自らの意思で灯りを灯そうとした人々である。

そして今その「暗い時代」が満開の桜、ゴールデンウィークの後に、静かに立っているような気がしてならない。新しい戦争の気配を身にまといながら。

「知ろうとしない事は罪である。」と誰かの言葉にあったが、奇しくも今日は「共謀罪」が参議院で審議されようとしている。そんな日だからこそ、ひとりでも多くの人にこの「暗い時代の人々」を読んで欲しいと思っている。

「護憲+コラム」より
パンドラ
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今が正念場

2017-05-28 13:09:44 | 安倍内閣
釣りをやる人には常識ですが、引き潮の時と満ち潮の時では、釣れ方が全く違います。同時に、潮の変わり目を読むのが、漁師や釣り人の腕なのです。この潮目の読みを間違えると、釣れるものも釣れなくなります。

わたしは、森友事件が発覚した時、これは安倍政権の足元を直撃する事件になると直感しました。多くの人に最も分かりやすく、最も嫌われる『ズル』そのものの事件だったからです。教師の経験から言うと、子供たちが最も嫌うものは、差別される事と『ズル』をしていい思いをする奴なのです。

森友事件の根本は、権力者に近寄り、『ズル』をしていい思いした、と言う所にあります。その『ズル』をさせた張本人が、安倍昭恵夫人というわけです。だから、これを責めれば、安倍政権の足元を直撃すると直感しました。これが第一の潮目です。

その当時、もっともっと重大な問題が、加計学園の問題だと書きました。私の県では、加計学園は大変有名な学園で、大学も二つ持っており、付属高校も付属中学も持っています。付属高校は何度も甲子園に出場しており、岡山県の私立高校では、最も有名な高校の一つです。

ただ、加計学園の異常な膨張ぶりは、他の私立の大学、高校とは、明らかに一線を画しており、学校経営と言うものは、それほど儲かるのかな、というのが謎でした。

今治市の岡山理科大学の獣医学部建設の話を聞いて、その謎の一部が解けました。これは、明治時代の官営工場の払い下げ問題などと同じ構図で、政治と結びつけば、これほど有利な条件で学校建設ができる、と言うわけです。

考えればすぐ分かりますが、学校用地の取得はただ。校舎建設の費用も半分は市や県が出してくれます。その学校用地を担保として、銀行からお金も借りる事ができます。一粒で二度おいしい話です。これは、国有地の払い下げ問題も同様な構図です。現に、国有地払い下げビジネスというものも存在しているようです。

ですから、加計学園問題は、それこそ安倍政権の権力犯罪そのものの匂いがぷんぷんします。考えても見てください。国家戦略特区の最高責任者は安倍首相本人。安倍首相は、国家戦略特区の議長なのです。

元々、加計氏と今治市は、小泉政権の特区構想が出された当時から、獣医学部新設を要請していたのです。学生時代からの“腹心の友”である安倍首相がその話を知らないはずがないのです。もう少し付け加えると、加計氏は安倍首相の有力な後援者(政治資金も含めて)なのです。

だから、国家戦略特区で加計学園の獣医学部新設を認めるなどということをしたら、何の問題がなくても、疑いの目で見られるのは当然なのです。まして、今回のようなもろに圧力をかけ、前川前事務次官をして、『行政の筋を曲げる』とまで告発された事案です。どう言い訳しても、安倍政権の関与は確実なのです。

以前にも書きましたが、民主主義、民主国家の権力者が常に心がけておかねばならないのは、『権力行使は最小限にとどめ、できるだけコンセンサスに基づき行政を進めていく』という事です。『民主主義』がコストも時間もかかるというのは、この『コンセンサス形成』に時間がかかるためです。まだるっこしいようですが、独裁的に物事を決めるより、結果としてコストがかからないのです。

加計学園問題は、古くて新しい合意形成を大切にする『民主主義』の理念に対する安倍政権の挑戦だという認識が必要なのです。

わたしは、安倍政権は、森友問題、加計学園問題で満身創痍だと思っています。菅官房長官が、会見でなりふり構わず、前川氏個人の人格攻撃を行ったのも、彼の危機感の表れでしょう。

わたしたちはもういい加減に気がつかなければなりませんが、今回の問題では、前川氏が信用できる人間かどうかなどと言う問題はどうでも良いのです。そうではなくて、彼が本物だと主張する『文書の内容』が本質なのです。

菅官房長官が典型ですが、歴史修正主義者の論法は、関係ない相手のミスを執拗に攻めて、相手の主張の本質を消し去るのです。そして、自らの主張に対する反論には、「問題ありません」とか「関係ありません」という断定口調で、一切答えないか答えを逃げる、はぐらかすのです。

この論法は一見強いように見えますが、実は現実の物事の進行に対して対応策を講じきれないのです。

今回の森友事件、加計学園問題の対応を見てください。民間人の籠池氏だけは証人喚問しておいて、安倍昭恵夫人や財務省職員などは証人喚問しません。前川氏が証人喚問に応じても良い、と言えば、民間人だから喚問しない、と言います。

論理矛盾で理屈が通りません。こういう辻褄の合わない事を平気で押し通そうとすれば、誰がどう見ても「よほど都合の悪い事があるのだな」と思います。

歴史修正主義者の常ですが、本質論議を避けるため、一度対応を誤ると、その対応を正しいとするためにさらに間違った対応をせざるを得ないのです。今回の前川氏の反乱は、この綻びを極限まで広げました。菅氏の狂乱ぶりは、その衝撃の深さを物語っています。

このように考えると、今、安倍政権は深刻な危機に見舞われているのです。彼らは、これを正面突破できる理論も方法も持っていません。

と言う事は、かなり『強権的な方法』を使う可能性が高い、と言う事です。今日のサンデーモーニングでも話題になり、前川氏のバ―通いがすっぱ抜かれた件から、元毎日新聞記者西山太吉氏が、沖縄返還交渉で結ばれた日米の密約をすっぱ抜いたら、当時の首相佐藤栄作の逆鱗に触れ逮捕された事件の再来があるのではないかと危惧していました。

常識的に考えれば、それだけこの政権は追いこまれているのです。ただ、一つだけ問題があります。安倍首相はじめ、菅官房長官など政権中枢の幹部連中は、その認識がないか、足りないのではないかと思われます。

現役教師だった時、一番困った問題児は、「こんな事をしたら恥ずかしい」という感性が無い子供でした。『恥の感覚』が無いのですから、なかなか問題行動を止められないのです。問題児が立ち直るには、言葉によって「心を育て」、それを歯止めにして一つ一つ自分自身を振り返る事ができるようにするのが一番なのです。

どうも、安倍政権中枢の連中を見ていると、『権力の行使』それも『間違った過剰な行使』をする事が、権力者のレーゾンデートルと心得違いをしているように見えて仕方がありません。

普通の神経を持ち、恥の感覚がある、通常の政権なら、森友、加計学園問題でアウトです。ただ、安倍政権は、そういうものを持ち合わせていません。リベラルな野党やメディアが読み違えているのは、そこなのです。

しかし、彼らが理解しようがしなかろうが、彼らが追い込まれているのは、世間一般の常識です。この『常識』は強いのです。釣りで言えば、今が『潮目』です。

注意しなければならないのは、彼らは普通でないという認識です。だから、普通でない方法や攻め方を工夫しなければなりません。それさえ出来れば、安倍内閣の命運は尽きる、と思います。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
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悪貨は良貨を駆逐する 

2017-05-27 20:05:56 | 安倍内閣
前川前文部科学省事務次官の反乱は、大きな衝撃を官邸に与えています。菅官房長官のコメントは、前川氏個人の人格攻撃に主眼を置いたもので、前川氏の真摯な問題提起に応えるものではなかった。

もともと、前川氏の問題提起は、内閣府が獣医学部の新設を強引に押し付けた事に対する批判が主であり、内閣それ自体は批判していません。つまり、省庁間の軋轢の問題なのです。本来なら、菅官房長官はよく話を聞いて、文科省と内閣府の間の調整に当たる、と言うのが筋だったはずです。

それをせずに、激しく前川前事務次官個人に対する人格攻撃をするなどと言うのは、どう見ても常軌を逸しています。

そして、記者会見での前川氏の丁寧で毅然とした話しぶり、まっすぐ前を向いた視線は、誰がどう見ても、大変好感が持てるものでした。昔風に言うならば、『人品骨柄卑しからず』で、大変高潔な人格の持ち主だという事が、まっすぐ伝わってきました。

それに引き比べ、前川氏の問題提起には何一つまともな回答はせず、ただ『人格攻撃』をする菅官房長官の姿は、あまりにも品がなく、情けない限りです。前川氏のような人物が攻撃を受け、排除されていく。日本の現状が浮き彫りになった会見でした。

『悪貨は良貨を駆逐する。』わたしの頭に浮かんだ言葉です。

元々は、経済学の「グレシャムの法則」を意味していました。簡単に言えば、『価値の無い通貨』と『価値のある通貨』を市場で運用した時、必ず『価値の無い通貨』が市場を支配します。理由は単純明快です。人々は、『価値のある通貨』は手元に置きたいのです。一言で言えば、リスク管理です。だから、『価値の無い通貨』が市場を席巻するのです。

このたとえは、現実の人生に当てはまる場合が多いので、現在はそちらで使われる場合が多いのです。

ここでしっかり認識しておかねばならないのは、人間、正しい認識で行動する(「良貨」で行動する)のは、ある種の心の規制が必要だという事です。昔風の日本の諺で言えば、『武士は食わねど 高楊枝』の心意気がなければ、なかなか「悪貨」には勝てません。

前川氏には、明らかに『武士は食わねど 高楊枝』精神がありました。彼があのような会見をするという事は、天下り先に就職する事を諦めた、と言う事です。

彼は、官僚の出世の行き止まりの事務次官でした。黙っていれば、かなりの天下り先は用意されていたはずで、退職金だけでも数千万円を下らないでしょう。それを全て投げ打って、会見に応じたのです。

菅官房長官のいうように「怪文書」の類でそんな馬鹿な事はできません。誰がどう見てもあの8枚の文書は本物なのです。

しかし、誰もが、前川氏のような「良貨」になるのは難しいのです。普通の人ではなかなか彼のような思い切った行動はとれません。だから、前川氏のような人を攻撃するのです。自分ができない事をする人を誹謗中傷する事により、自らのアイデンティティを回復するのです。

菅官房長官が人格攻撃をすればするほど、「奴には勝てん」という思いが、ブーメランのように菅官房長官の心に返るのです。だから、菅官房長官は、前川氏が許せないのです。

わたしは、菅官房長官の今回の人格攻撃は、翁長知事に対する攻撃と同じだと思います。沖縄のために、自分の全人生を賭けている翁長知事の毅然とした生き方に心の中で圧倒されているからこそ、あの沖縄に対する非道なやり口が増幅されているのだと思っています。

しかし、前川氏の会見姿勢と菅官房長官の会見姿勢を見れば、どちらが人々の心を打つかは、一目瞭然です。人間、正しい事をしている人と、そうでない人とは、目の輝き、語る姿勢、語り口、醸し出す雰囲気、全てが違います。今回に限って言えば、菅官房長官は、前川前事務次官の人間力に完全に圧倒されています。

この印象は私だけではないと思います。前川氏のような人を誹謗中傷し、個人攻撃をする。これをおぞましいと思わない人は、たくさんはいないと思います。

今が、安倍内閣の悪政を衆人の目にさらす絶好の機会です。前川氏やそれを支える朝日、毎日などのメディアをサポートしましょう。

「護憲+BBS」「政権ウォッチング」より
流水
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「森友問題の幕引きは許さない!」森友・加計問題を考えるシンポジウム6/13

2017-05-24 11:58:29 | イベント情報
「森友問題の幕引きを許さない市民の会」が下記シンポジウムを企画し、参加を呼びかけています。

森友・加計問題は、「首相のご意向にNOという選択肢はない」という、近代法治国家とは思えない政治の慣習を健在化させました。

更に、安倍首相の「私や妻が関与していたら、総理も議員も辞める」「私がもし働きかけて決めているのであれば責任をとる」という発言の結果、国会では、安倍首相の関与を否定するための、官僚や大臣たちによる事実の隠蔽、虚偽発言の異常な事態が続いています。

こうした安倍内閣による国政の私物化と、異常な国会運営をこのまま黙って見過ごすわけにはいきません。「森友・加計問題」をウヤムヤに終わらせないことは、国会を正常な姿に戻す第一歩ではないでしょうか。

是非このシンポジウムに参加して、私達に何ができるか、パネラーの皆さんと共に考えませんか。

===
★森友問題の幕引きは許さない!★
森友・加計問題を考えるシンポジウム

「日本の民主主義と法治主義のあり方を問う」

6月 13日(火)
PM 2:30~4:30

パネリスト
    小川敏夫(民進党参議院議員)
    宮本岳志(日本共産党衆議院議員)
    杉浦ひとみ(弁護士)
    青木 理(ジャーナリスト)
   コーディネーター
    醍醐 聰(東京大学名誉教授)

会場:衆議院第一議員会館
B1F 大会議室 (資料代:500円要)
「国会議事堂前」丸ノ内線・千代田線1番出口徒歩3分
「永田町」 有楽町線・南北線・半蔵門線1番出口徒歩5分
「溜池山王」南北線・銀座線5番出口徒歩8分

主催:森友問題の幕引きを許さない市民の会
お問い合わせ メール:moritomosimn@yahoo.co.jp
===
http://sinkan.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-7be4.html

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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横浜事件の歴史的な検証は不可欠

2017-05-23 09:45:17 | 共謀罪
東京新聞でも最近になって、共謀罪の危険性を検証するために、横浜事件の発端となった新潟県の泊にある旅館を、共謀罪に反対する市民たちが訪れていることを報じていた(2017年4月12日夕刊)。こういう検証のツアーは大いに結構なことであるが、共謀罪の国会審議が始まっていることもあり、遅きに失した観は否めない。

さて、横浜事件の簡単なスケッチは必要なことなので触れておく。

横浜事件は、1942年、総合雑誌「改造」に掲載された細川嘉六の論文が、「共産主義的でソ連を賛美し、政府のアジア政策を批判するもの」などとして問題になり、「改造」は発売頒布禁止処分にされた。そして、9月14日に細川が新聞紙法違反の容疑で逮捕された。

捜査中に、細川と「改造」や「中央公論」の編集者などが同席した集合写真(事件捜査の発端となった写真である)が富山県泊町の旅館で見つかり、日本共産党再結成の謀議を行っていたとされた(「泊事件」)。実際は細川が、1942年7月5日、出版記念で宴会を開催した際の写真にすぎなかった。

1943年に改造社と中央公論社をはじめ、朝日新聞社、岩波書店、満鉄調査部などの関係者約60人が次々に治安維持法違反容疑で逮捕され、神奈川県警の特高は被疑者を革や竹刀で殴打し、失神するとバケツの水をかけるなど激しい拷問をおこない、4人が獄死している。

横浜事件とよばれるようになったのは警察の管轄からである。しかし、この名称は私は不適切と思う。なぜなら横浜という地域限定の事件ではなく、上記のような有名新聞や出版社(今でも大きい)を狙って、一網打尽の共謀をでっち上げて拷問し、事件に仕立て上げた事件だからである。「横浜事件」という名称は権力の思う壺の名称なのである。

このスケッチはウィキペディアを基にして書いているが、そこには「真相については現在でも不明な部分が多く、言論弾圧的な側面だけでなく、反東条の有力な政治家近衛文麿の失脚を期したもの」という推測も可能であるとしている。しかしこれも問題が多い。

かつて、事件の容疑者にされ拷問も受けた木村亨さんの講演を聞いたことがあるが、質疑応答の際に、私が「この事件では先ほど木村さんが敗戦後にGHQの追求を恐れて裁判所(東京地裁)の職員たちが裏庭で事件の証拠書類を焼却していたと言われておりましたが、それなら現在の再審裁判で裁判所が証拠も散逸しているので真相究明は困難だというのは不当な申し開きではないですか」と質問したところ、木村さんは「あなたの言うとおりです。自分たちで証拠を処分しておいて、真相究明ができないというのです」と答えておられた。

そのときのことは今でも忘れることはできない。木村さんは拷問を受けた(竹刀で殴られたりした)が、自分は柔道をやっていたので拷問に耐えることができたと言っておられた。

「横浜事件」の再審裁判では、無罪に近い(免訴という馬鹿げた判決)判決が下ったが、この事件を歴史的にきちんと問い続ける作業は不可欠である。私が歴史的に検証した名称ならば、「軍事政権下における最大の言論弾圧事件」となるだろう。

なお、私が随分以前に入手した「横浜事件資料集」には、容疑者にされた人の中に女性がおられ、この方の手記によれば「裸にされて紐でつるされるという拷問を受けた」と書かれていた。これはどの本にも書かれていない事実であるが、特高は何をするか分からない警察組織だったと言える。

「横浜事件」の教訓として、「正気を失った権力」は、政府にとって都合の悪いメディアや言論に対して、「単なる出版記念会の宴会」までもその宴会の写真を「共謀」があった証拠としてでっち上げ「事件化するのだ」ということを、肝に銘じる必要が大である、ということなのである。

「護憲+コラム」より
名無しの探偵
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「安倍昭恵氏ほかの国会証人喚問を求める要望署名」にご協力を!

2017-05-20 23:10:07 | 社会問題
最近、東大名誉教授で「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表の醍醐聰さんが、お仲間と共に「森友問題の幕引きを許さない市民の会」を立ち上げ、その中で「安倍昭恵氏ほかの国会証人喚問を求める要望署名」活動を開始しました。私も当署名活動の呼び掛け人に参加させていただいています。

「要望書」のあて先は衆参両院議長、「要望」の趣旨は以下のとおりです。

===
 森友学園問題に関するどの世論調査をみても回答者の7,8割が「政府の説明に納得できない」と答えています。その最大の理由は鑑定価格9億円余の国有地が約8億円も値引きされて森友学園に払い下げられた経過、根拠について政府が納得のいく説明をしていないことにあります。また、国有地払い下げの経過を記した公文書を廃棄したと繰り返す財務省理財局の答弁にも強い批判が向けられています。
 さらに、時の総理大臣夫人・安倍昭恵氏が教育勅語を礼賛するなど教育基本法の理念に反する教育を進める森友学園の小学院(2017年4月開校予定)の名誉校長に就任したことに批判が起こっています。また、昭恵氏が同夫人付きの政府職員を介して、問題の国有地の払い下げに深く関与していた疑惑が指摘されています。にもかかわらず、安倍夫人が沈黙を続けていることに批判が広がり、安倍夫人も籠池泰典氏と同じ条件で証人喚問を行うべきという意見が高まっています。
 そこで私たちは、両院議長に次のことを申し入れます。

      申し入れ
 安倍昭恵氏、迫田英典氏(前財務省理財局長)、武内良樹氏(前財務省近畿財務局長)、田村嘉啓氏(財務省国有財産審理室長)、松井一郎氏(大阪府知事)、酒井康生氏(森友学園元弁護士)をすみやかに国会に証人喚問し、国有地の格安売却など森友学園をめぐる一連の疑惑を徹底究明すること
===

趣旨に賛同される方は以下の「森友問題の幕引きを許さない市民の会」HPの右側に記載された「署名用紙ダウンロード」または「署名ネットフォーム」を使って署名にご協力ください。よろしくお願いいたします。

http://sinkan.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-7be4.html

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
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共謀罪が運用されたら、安倍首相を逮捕しよう!

2017-05-20 15:06:49 | 安倍内閣
今回。共謀罪が衆議院法務委員会を通過したことで、一党独裁の怖さが少しは国民に浸透・・・したんですかねぇ。

「私の頭脳というんでしょうか、対応できなくて~」と明確な答弁ができない金田法務大臣、そして「詳しくは読売新聞を」と職務を放棄する安倍総理大臣が共謀し、結論ありきのいい加減な審議で出来レースを行い、与党の「数の力」で重要な法案を可決するなんて、犯罪行為ではないですか?

「言葉遊び」の詐欺的説明、職権乱用、立法府の侮辱、国民軽視、そして「なんでも解釈」の憲法違反。そうです、これは安倍内閣と自民党が行った「共謀罪」でしょ?

共謀罪が運用されたら、まず犯罪集団・組織の代表である安倍晋三氏を共謀罪で逮捕しましょう!警察官僚の皆さん。

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
猫家五六助
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