老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

偏った報道(日本人人質殺害ニュースを振り返る)

2015-02-19 14:57:01 | イラク戦争
「イスラム国」による日本人人質の殺害ニュースも峠を越したが、殺害された後藤氏と湯川氏に関するメディアの報道内容を振りかえると、毎日後藤氏に関する報道ばかりで、湯川氏に関する報道は少なく、回数では99:1と言って良いほど圧倒的に後藤氏の報道が多かった。当然ながら後藤氏がフリージャーナリストとして携わっていた仕事は誰しもよく理解できたのではないかと思われる。また当初「イスラム国」の理不尽、非情をクローズアップするには後藤氏の報道が適切で、それを優先せざるを得なかった事情もあったであろう。

今更両者についての報道の不公平を言うつもりはないが、「事実」としての報道はもう少し必要だったのではあるまいか。湯川氏の報道は現地で銃を持っている写真と殺害される前に後藤氏と両側に跪かされている写真しか印象に残っていない。まして湯川氏がどうして現地で銃を持っていたのか、どのような会社に居たのか各メディアとも1、2回ぐらいしか報道していないのではないかと思われる。

その中で「民間軍事会社」と聞き慣れない会社名をきいたので、ウィキペディアを検索してみたところ詳しい説明と、湯川氏がCEOを努める会社と特定できる、「ピーエムシー株式会社」も掲載されていた。メディアによれば湯川氏がシリアに渡ったのは、会社として「戦闘の実績」を作るためだったと報道もされていたように思う。

今はまだこのような「‘物騒な’会社」といえるが、集団的自衛権が行使され、戦闘地域に自衛隊が派遣されるようになれば、自衛隊員を護衛する「警備保障会社」と崇められる可能性すらある。今からでも遅くはないと思うので、メディアは日本での、「民間軍事会社」の設立をもう少し詳しく報道して、このような会社の是非の議論を盛り上げて欲しいものである。(以下ウィキペディア「民間軍事会社」より)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E9%96%93%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E4%BC%9A%E7%A4%BE

>2014年8月、日本東京都江東区青海2-7-4に本店を置いているとしている自称民間軍事会社「ピーエムシー株式会社」CEO[13]を務める日本人男性が拘束され、2015年に入ってから「イスラム国」により「処刑」されている。なお、前述の所在地はレンタルオフィスであり[14]、業務の請負元なども明らかになっていない。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔
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「NHK会長職を財界人の指定席にしてはならない」(醍醐聰のブログ)

2013-12-22 12:54:52 | イラク戦争
「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表の醍醐聰さんが、12月22日のブログで、NHK新会長人事についてコメントしています。

===転載===
12月20日に開かれたNHK経営委員会で新しいNHK会長に日本ユニシス特別顧問の籾井勝人氏が選ばれた。これを受けて、昨日(12月21日)の各紙朝刊はいっせいに、この人事をめぐる論説・解説・社説を掲載した。

その中で、『毎日新聞』は「NHK新会長 権力の監視が大切だ」という社説を掲載し、「最近の会長人事は政財界の人脈頼みでは」という私の短いコメントが紹介された。文字通り1言なので、このブログで少し補足をしておきたい。

社説の冒頭で記された松本現会長時代のNHKの放送の評価については、私は必ずしもこの社説と同意見ではない。しかし、社説が、政財界の人脈頼みでNHK会長、さらには会長の選出母体である経営委員が選ばれる現在の仕組みの危うさに強い警鐘を鳴らし、公共放送の原点に回帰するようNHKに促した点は高く評価している。

そもそも論として私は財界人脈で財界人がNHK会長に選ばれることに根本的な疑念を持っている。それは、財界人に求められる資質はNHK会長に求められる資質と次の2点で深刻な利益相反があると考えるからである。
(略)
ここでは深く立ち入らないが、メディアの報道の自由と自立を窒息させる特定秘密保護法案の危険性を全国紙が、メディアに係わる当事者として、連日、積極的に報道したさなかにも、NHKは「法案をめぐって与野党、大詰めの攻防」とか、「採決へ対立激化」とか言った、まるで他人事のような政局報道に終始し、法案のどこを巡って各党が対立しているのかという肝心の争点はほとんど伝えなかった。

軍事大国化・国民監視体制づくりを目指す安倍政権の危険な動きに対峙するにあたっては、世論を感覚的なムードで染め上げ、「仕方がない」で国民を政治から遠ざけ、権力に寛容すぎる国民を増やすに等しいNHKの報道内容に鋭い監視の目を注ぐことは喫緊の課題である。

===転載終わり===

NHKの経営委員会がすっかり安倍総理のお友達に占領されて、普段のニュースもどこかの国の国営放送かと目を疑う「安倍ちゃんヨイショ」に成り果てている今、『権力に寛容すぎる国民を増やすに等しいNHKの報道内容に鋭い監視の目を注ぐことは喫緊の課題』という醍醐さんのコメントには全く同感です。(私自身は、「監視」以前の問題として、最近は不快感が募ってNHKを見る気になれないのですが、、、。)

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
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ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…

2013-11-17 07:45:00 | イラク戦争
あれから10年経ちました。アメリカがイラク戦争に介入し、日本も自衛隊を派遣し(人道派遣という名の下に)アメリカの戦争に加担していったあの時から。

この2004年の「イラク人質事件」は私がネットを通じて社会と繋がる原点のような出来事でした。

12月7日から一週間「ファルージャ イラク戦争 日本人人質事件…そして」という映画が期間限定で公開されます。

「自己責任」という言葉があれから私達の国を被い、「それって自己責任だろ!」と冗談に紛らわせ、あるいは笑いながら日常の中で使っているけれど、本当にそうなのでしょうか。生活保護を受給している人に対するバッシング、路上生活をしている人に対する襲撃事件。「自己責任」という言葉が被い隠すもの。

個人は責任を問われ、企業や官僚、国会議員は問われないのでしょうか。あの「大量破壊兵器」は存在しなかったと判明してから、当時の内閣総理大臣小泉純一郎氏は何か責任を取ったのでしょうか。

私にとって忘れられないのは、あの三人の方達へ惨くて醜いバッシングもそうだけれど、香田証生さんが人質に取られ命を落とされた事でした。亡くなった方に更に追い打ちをかけるような酷い書き込みがネットで見られたり、斬首場面がネットの動画に流れたり…。これは一時の騒ぎなどではなく、一部の嫌韓流や嫌中国などを叫ぶ人達のヘイトスピーチにつながっているのかも知れない。

12月7日(土)から新宿バトル9ほか全国劇場にて一週間限定上映だそうです。

あれから10年経ちました。イラク戦争の時、貴方は何をしていましたか?

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
パンドラ
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「アメリカ軍・極秘映像が語る、イラク戦争の闇」

2010-04-28 20:06:45 | イラク戦争
朝のワイドショー、フジテレビ「とくダネ!」を見ていたら、あまりにも惨い映像が流れました。タイトルは「アメリカ軍・極秘映像が語る、イラク戦争の闇」。2007年にイラク市街地で米軍の攻撃型ヘリにロイター通信の記者とイラク市民が惨殺される場面がヘリ搭載カメラに記録され、それがWiKi-Leaksに流出したものでした。

●exciteニュース「米軍、イラクでの攻撃を「ゲーム的」と非難される」
http://friends.excite.co.jp/News/column/20100406/Kotaku_201004_usarmy_gamelike.html

●市民社会フォーラム「〔米軍機密動画〕米軍によるイラク民間人およびジャーナリスト殺害」
http://civilesocietyforum.com/?eid=3854

●Youtube「Collateral Murder - Wikileaks - Iraq 」
http://www.youtube.com/watch?v=5rXPrfnU3G0

 蔵龍隠士さんの「今日のトピックス」を遡ってみると、記録されていました。
>2010/04/06 (イラクで2007年)米軍ヘリが記者を銃撃、当時の映像がネットで公開に [04] イラク

米軍の攻撃型ヘリ「アパッチ」は30mm機関砲を装備しています。それはパイロットのゴーグル型の照準器と連動していて(同時に映像を記録)、1km離れた場所からズームインして正確に標的を捉え、破壊します。

自衛隊員が持つライフル銃の口径は、7.62mmです。太平洋戦争で威力を発揮したゼロ戦の対空機関銃は20mm。アパッチ・ヘリの30mm口径の破壊力は「対戦車」用なのです。それを・・・

映像ではライフル銃をさげた男性2名を目標に周囲の市民、そして明らかに超望遠一眼カメラをさげた男性(=ロイター通信記者)を銃撃・・・いえ、砲撃に近い映像でした。砂煙とともに人間の体が粉々に飛び散るのです!

まるで戦争映画を見ているようでしたが、これは現実の鮮明な映像です。その後にスタジオの小倉さんやゲストの顔をパーンするのですが、一同・・・放送事故のように沈黙。

映像と同時に音声も流れ、和訳のテロップが出ますが、その会話も酷いものです。生き残り這って逃げる人の射殺許可を本部に求め、武器を持っていないので拒否されると「何してるんだ!早く武器を持て!」といらだつ。そして、その人を救護に来たミニバンに理由をつけて射撃。30mm弾を約120発も!装甲車が死体を喜んで踏みつけながら現場へ駆けつけ、子供2名が乗っていて生存を確認。

その報告にヘリ・パイロットは「・・・ミニバンに乗っていた子供が悪いんだ」と。1km先から射撃する機関砲の音。少し遅れて着弾して、粉々になる人間と踊るミニバン。酷くリアルな映像でした。

これが米軍の進める戦争です。在日米軍も含めた軍隊の本質です。現場で子供を救援した米兵は隊内で「なぜ助けた?我々の仕事は助けることじゃない、殺せ!殺せ!殺せ!女々しいヤツ」とののしられ、除隊させられたそうです。その米兵はインタビューに「現場は地獄だった。自分には同じくらいの子供がいる。30mm機関砲は人間を標的にするものではない」と答えていました。

Yutubeが見られる方は、(残酷なシーンですが)ご覧ください。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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「終わらない旅」(小田実著・新潮社)を読んで

2009-08-26 12:04:28 | イラク戦争
ここ何年か享楽的読書しかしていない私にとって、この小説は、読み応えのあるものであった。

この物語のテーマは「つながり続けるということ」に尽きるのではないかと思う。時代を超えて、地域を越えて、そして世代を超えて。

大阪大空襲で沢山の焼死体を目にし、自らも死線を彷徨った著者は、ベトナム反戦運動に関わる自らの思いを「全うな人間なら黙って見ていられる筈はない」と小説の中で述べている。

男は阪神淡路大震災で落命、女は9.11テロの衝撃のために病没する。2人が共に語り合い、愛し合った日々。大阪大空襲の時の無惨で無意味な死について、ベトナム反戦運動における脱走兵支援活動などについての2人の切実な思いは、その娘達によって引き継がれて行く。

* * * 

そして、今、現実の世界で起きているイラク戦争。遠い筈の中東の地で起きている、あの戦争に反対する私の情熱は何処から来ているのか。

「日本が、日本の社会が関わった戦争だった」と言う事に尽きる。「人道支援」の名の下に当時の首相小泉氏が憲法前文と9条を拡大解釈し、自らの主張に都合のいいようにねじ曲げて自衛隊をイラクに派遣した時、私はとても嫌な気持ちがしたけれど、まだ動かなかった。

2004年イラクで3人の日本人が拘束され、我が国で酷いバッシングにあった時、私はいてもたってもいられない気持ちになった。バッシングではなく、誹謗中傷でもなく、まともに語り合う事ができる人達とつながりたいと思った。

そしてその年の秋、1人の青年が「愚か者」のレッテルを貼られた上、イラクで武装勢力の手により惨殺された。その一連の事件があった時、私の周囲では、街は賑わい人々は快楽を求め、誰も、彼の死さえ気に掛けるどころか話題にするものさえいなかった。「まっとうな人間なら黙って見ていられる筈はない」状況の中に、私の気持ちはあった。

今、彼の行動は「自己責任」の名の下に葬り去られ、忘れている人が殆どだろう。多分皆思い出したくないのかもしれない。学齢期の子ども達が亡くなる度に「命の大切さを教えよう」と偉い人達が言う。しかし、この日本の国で大人達が本当に人の命を大切に思っているのだろうか?

あれから数年経ち、2009年の日本では今日(8/25)も中学生が焼身自殺をしたという記事が新聞に載っていた。何故、自らの命をその手で葬る若者がいるというのに、人はそれすら見過ごしてしまうのだろう。

何だか日本は酷く冷酷な社会になってしまったような気がする。全て政治のせいとは言わないが、日本の社会がセフティーネットもズタズタにされ、他人の様子を考慮する余裕もないほど人々が追い詰められているから、年間3万人という厖大な数の自殺者がいるのではないだろうか。

そしてそれは、世代を超えて、私達の子ども、孫達が生きて行く社会へと連動して行くのである。私達の「終わらない旅」はきっとこれからずっと続いて行くのだろう。「まっとうな人間なら黙って見ていられる筈がない」という思いと共に。

私は、絶望的状況の中でも「誰かとつながっている」という思いを抱きながら生きていきたいと思う。そしてこの日本を、小さな人間である私達がまっとうに生きて行かれる社会に変える為に、出来ることを続けていきたいと思う。

「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より
パンドラ
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「軽視される帰還兵支援予算」(5/24毎日)

2009-05-26 22:20:06 | イラク戦争
5月22日に「サロン・ド・朔」で「冬の兵士」のDVDを見ましたが、24日の毎日新聞にそれと関連ある記事が出ていました。

「テロとの戦いと米国(4)」の第2部の「疲弊する兵士」で、『軽視される帰還兵支援予算』という見出しで、以下のような内容です。

* * *

昨年5月、当時の大統領ブッシュは、上院で審議されていた帰還兵の奨学金制度を大幅に改善する法案に猛反対したが、奨学金を増額すれば、帰還兵の大学進学率が高まり、兵役に戻る率が減少する懸念からという。

しかし、法案を提出したベトナム戦争帰還兵のウェブ上院議員が、「拒否権を使うなら、秋の大統領選の争点になる」と揺さぶり、ブッシュも改選を控えた議員たちも支持に回り可決された。

これに関し、元海兵隊員のクックさん(61歳)は次のように言う。
「政治家は選挙のときだけ帰還兵の問題を語り、愛国心をアピールする道具に使う。」「冷戦の崩壊後、帰還兵支援の予算は軽視されてきた。」「帰還兵の問題は、大多数の国民にとっては人ごとなのだ。」

また、市民団体『米国のイラク・アフガニスタン帰還兵』のリコフ事務局長は、「人口に占める従軍兵の割合が低下し、メディアや国民の関心が弱まっている」と指摘。その割合は、第2次世界大戦当時は12㌫、ベトナム戦争では4㌫だったが、対テロ戦争では0.6㌫にすぎない。

* * *

といった内容で、『冬の兵士』で、イラクの戦場でのことを語っていた帰還兵たちの顔を思い出しながら読みました。 

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
松林
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「ウィンター・ソルジャー」DVD上映会@「サロン・ド・朔」5月例会

2009-05-16 10:36:45 | イラク戦争
「サロン・ド・朔」(*)5月例会を5月22日午後6時から開催します。

今回は、イラク帰還兵の証言集会を取材し、帰還兵たちの目から見たイラク戦争の姿をまとめた映画「ウィンター・ソルジャー(冬の兵士・良心の告発)」のDVD上映会を行います。当日はこの映画の監督でフリージャーナリストの田保寿一さんも参加して下さいます。大手マスコミが取材しようとしない集会で何が語られたのかを知る、またとない機会です。皆さまのご参加を歓迎いたします。

関心のある方、参加を希望される方は、「護憲+HP」上にあるメール宛てにご連絡ください。折り返し会場、ブログラム、参加費、その他詳細をご連絡します。

====
*「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。

☆これまで取り上げたテーマは以下のとおりです。
 2008年
 4月: 「憲法を巡る情勢と今後の政治日程」
 5月: 「イラク訴訟・名古屋高裁判決を受けて」
 6月: 「改革の行方」
 7月: 「広島、長崎、沖縄、ビキニをつなぐもの」
 8月: 「ホームレス支援活動の現場から見えた(る)日本社会」
 9月: 「日本と世界の情勢~新自由主義からの転換は可能か?」
10月: 「埋蔵金論争の正しい決着のために」
2009年
 2月: 「政局分析」
 3月: 「高齢者住宅の現状と課題」
 4月: 「食と農を自分自身のこととして考える」
====

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
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フセイン取調官の証言とイラク帰還兵

2008-05-09 20:25:40 | イラク戦争
「9条世界会議」ピースウォーク(広島から幕張へ)を読んで、良心のある兵士が心身症になる原因がよくわかりました。

先ほど(5/8 1:45am頃)地震があり、テレビで地震情報を確認していたら、深夜番組「CBSドキュメント」を見てしまいました。ちょうど、サダム・フセインが処刑される前にアメリカ国内で取調べを担当したFBI捜査官がインタビューを受けていました。彼はサダム・フセインから「生の声」を数多く引き出した功労者との事ですが、彼の証言で印象に残ったことは、

①アメリカが開戦理由とした大量破壊兵器は、その時にはなかった。
②アメリカ(ブッシュ大統領)は最初からフセイン後の政治を収拾する気などなく、フセインさえ排除すればイラク人が何とかすると思っていた。
③当時、パウエル国務長官が開戦に反対し、「パンドラの箱を開けることになる。戦後政治に責任を持たざるをえない状況になる」と忠告していたのに、ブッシュ大統領は無視した。
④今も続くイラクの混乱は、その結果だ。
⑤フセインはアメリカの文化(意思決定)を知らな過ぎた。彼はアメリカ映画を見て学んでいるだけだった。
⑥同様に、アメリカもイラクの文化を知らなかった。
⑦イラクでクルド人を化学兵器で虐殺した事件は、フセインが命令した。化学兵器による犠牲者の遺体写真を見せても、彼はそれを「必要だった」の一言で片付けた。とても怖い人間だと感じた。
⑧息子のウダイ氏の残虐な行為について、フセインは「仕方がない。子供は選べない」と言った。

以上です。フセイン元大統領(故人)がいかに危険人物だとしても、ブッシュ大統領は騎兵隊もどきの単細胞的な軍事介入しか頭になかったのでしょう。現在も自分のメンツとネオコン・軍需産業の機嫌取りでイラク派兵を続けているように思います。

松林さんがお書きになった「フラフラのアメリカ人」は、正義と言われて戦ったが真実を知ってしまった人、戦争の加害者かつ被害者でしょう。近い将来、日本人(自衛隊員)にも同様な事例が起こらないとは・・・。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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名古屋高裁判決を契機に日本のイラク戦争を見直そう

2008-04-20 16:04:10 | イラク戦争
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00064/v00134/
Yahoo!動画・愛川欽也パックイン・ジャーナル(朝日ニュースター): 【4/19:更新】 イラク空自に違憲の判断

これを紹介方々、この際、あれこれ(日本人の死を含め)思いを馳せてみたいと思います。名古屋高裁違憲判決、TV番組でもやっと取り上げるようになった…マスコミのいい加減さ。

 http://alcyone.seesaa.net/article/40102628.html
 低気温のエクスタシーbyはなゆー:安倍首相が内閣法制局に集団自衛権の「憲法解釈変更」を要求した (2007/04/26)
 http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/iraq-col0221.html
 『サドル派、国に準じる』 内閣法制局解釈『非戦闘地域』と矛盾(東京 2004/5/16)
 
開戦当初から、内閣法制局では、サドル派(マハディ軍)は国に準ずる勢力としての認知があり(尤も当時の福田官房長官=現首相に握りつぶされた模様だが)、例えばサマワでその勢力と交戦することは、或いはまたバグダッド等でこれと交戦する米英軍を支援するとすれば、交戦権の行使に当るのではないか、位の議論乃至一致は見ていたのではなかろうか。
 
そのエリート達は今どうしているのだろう?福田官房長官に見解を提出するだけ?としても、覚悟はあったと思うのだが。こうした認識(結果)は、名古屋高裁の裁判官も共有していたのではないかとも思う。

 http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/134.html
 イラク「日本外交官射殺」事件 阿修羅 投稿 リンク (Googl検索) (2005/03/07)
  http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200311300060.html
  ニュース特集・【イラク情勢】 イラク北部で日本人外交官2人殺害 並走車から銃乱射  >イラク北部で29日、四輪駆動車で移動中の奥克彦・在英大使館参事官(45)、井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官(30)、イラク人運転手が襲撃され、殺害された。
  
外部への発信を押し込めるように外務省葬だか、国葬並みのことをやっていたと思うが、ご本人達(想像するしかないが)、ご家族はそれで満足したのだろうか?
 
 http://www.news.janjan.jp/special/savepeople/list.php
 特集:市民の命を救うために ・<連載>郡山総一郎が語るイラク(連載終了) ほか
 http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/1481.html
 高遠菜穂子さん インタビュー 第1回「香田証生さん拉致・殺害事件およびイラクの対日感情」【APN】 (2004/12/04)
 
無事帰ってこられた3人の元人質の方に対してはバッシングが、殺された香田証生さんにいたっては、これまた不満が押込められてしまったままだが、これら犠牲や損害はこのまま打ち棄てられて良いのだろうか。
 
郡山さんについては、名古屋訴訟の原告でもあった(損害もあった)と思うのだが、高裁判決はどう触れているのだろう?或いは個別のことは触れていないのか?その意味では、天木元レバノン大使にしても、政府が米英の戦争を支持・支援しようとする中、阻止に動き、官僚制の柵から「自主退職」に追い込まれたのだから、条件関係はあるのではないかと思える。

 http://moura.jp/clickjapan/iraq/iraq040400.html
 灼熱のイラク戦場日記: 橋田信介さんのこと ・橋田信介さんと小川功太郎さんが襲撃された事件…
 http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/628.html
 阿修羅: 明日(27日)は、橋田(信介)さんと小川(功太郎)さんがイラクで殺害されてから8ヶ月が経つ日です。…黙祷して下さい。
 
お二人の場合は、戦場での職務上の死であるからともいえるが、日本がイラクに自衛隊を派兵していなければ、危険性の高いそこまでの取材活動は必然でなかったかも知れず、因果(条件)関係は否定できないのではないか。

 http://homepage2.nifty.com/mekkie/peace/iraq/history10.html
 爆弾はいらない こどもたちに明日を: 対イラク戦争 略年表
 >2004/04/08:日本政府、日本人誘拐犯の自衛隊撤退要求を、「非難されるいわれない」と全面拒絶
 『津曲幕僚長、空自輸送機で米軍の武器携行の兵士や物資をすでに18回輸送したと発表。米軍、外部からファルージャへの医療食料支援も妨害。バグダッドでシーア・スンニ両派連帯集会、反占領武装闘支持と、ファルージャ支援を訴え』
 
随分早くから、米軍支援(交戦権の行使)していたんですね。

 http://www.haheisashidome.jp/
 自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の会(名古屋訴訟)
 > 2008年4月27日に 2008年 総会 を開催します。(2008.04.19)
 4/17に名古屋高等裁判所で画期的な判決が言い渡されました。(2008.04.18)
 この判決を承けて、声明を発表しました。(2008.04.18)

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
蔵龍隠士
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「イラク開戦から5年」関連イベントの紹介

2008-03-19 16:38:50 | イラク戦争
3月20日のイラク開戦から5年。様々なイベントが企画されています。「護憲+」はWPNのピースパレードに参加予定です。

■イラク戦争開戦5周年 イラク;アフガン戦争に反対する県民集会■

【日時】 3月20日(祝)午後2時より
【講演】 「日米軍事同盟とアジア中東情勢」
【講師】 天木直人さん(元レバノン大使)
【会場】 千葉市民会館小ホール
【参加費】500円

主催: 憲法を活かす会、千葉県協議会
連絡先: 千葉市中央区新千葉2-1-1-401
電話、FAX 043-244-3860

=====

■JVC(日本国際ボランティアセンター)企画■
 『イラク戦争から5年 ~今、中東の現場では~ 』
                    
【プログラム】
・映像上映:野中 章弘氏
      (アジアプレス・インターナショナル代表)
・基調講演:武者小路 公秀氏
      (大阪経済法科大学 アジア太平洋研究センター所長、
       元国連大学 副学長)
・問題提起:谷山 博史(JVC代表理事)
・現場報告:谷山 由子(JVCアフガニスタン)
      田村 幸恵(JVCイラク)
      藤屋 リカ(JVCパレスチナ)
・パネルディスカッション:
      コーディネーター 高橋 清貴(JVC調査研究担当)

【日時】2008年3月20日(木・祝)13:30~16:30
【会場】生活産業プラザ「ECOとしま」多目的ホール
【住所】豊島区東池袋1-20-15 
【地図】http://mekuru.city.toshima.tokyo.jp/sangyo/ids/plaza/ids_plaza.html
【アクセス】池袋駅から徒歩7分
【参加費】800円(JVC会員の方は無料です。当日の入会も可能です。)

【お申込・お問合せ】日本国際ボランティアセンター(JVC)
          http://www.ngo-jvc.net
          TEL 03-3834-2388 info@ngo-jvc.net
          ※事前にお申し込みください。

=====

■「イラク占領まる5年、武力で平和はつくれない」■
WORLD PEACE NOW  3.22
  ~平和をねがい世界が動く~
 東京タワー下からピースパレード
 アメリカ大使館に行こう

【日時】3月22日(土) 13:00~  パレード出発14:30  
【場所】港区芝公園23号地 
  地下鉄三田線「御成門」徒歩3分、地下鉄」大江戸線「赤羽橋」徒歩4分、
  JR「浜松町」徒歩12分

【主催】ワールド・ピース・ナウ

====

■3.23「格差、貧困、戦争と憲法」■

【講演】
・奥平康弘さん(憲法学者・9条の会)
   「自衛隊海外派平恒久法と解釈改憲」
・堤 未果さん(ジャーナリスト)
   「イラク戦争下の貧困大国アメリカ」

【日時】3月23日(日)13時30分~16時30分
    (開場 午後1時
【会場】東京しごとセンター 地下講堂
     JR中央線「飯田橋」駅東口から徒歩7分
     地下鉄:九段下駅
      東京メトロ東西線「7番出口」から徒歩8分
      半蔵門線、都営新宿線 「3番出口」から徒歩10分

【資料代】800円

主催:市民意見広告運動、市民の意見30の会・東京
連絡先:TEL.03-3423-0266

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「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
千葉の菊/松林
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