おかしなネーミングの老人会と間違えられかねない名前を敢えた付けた理由はおいおいご理解いただければ、と思います。きっかけとなった最初の情報の事から始めてみます。
DeutscheWelle(ドイツの波:ドイツ連邦共和国国営放送体でドイツ人の目で世界が見えるネット情報媒体です。しかも今の所は無料のようです)4月23日付けに、日本に新たに孤独・孤立担当大臣が任命されたという紹介があり、世界でも英国に次ぐ2番目の早さとの事です。それだけ状況が切迫している裏返しかもしれませんが。以下要点を記します。
(日本で孤独担当相がメンタルヘルス危機に立ち向かう)
社会的経済的孤立が増大し、日本の自殺率が高まっている。特にシングルマザーに見られる。コロナパンデミックで更なる悪化が見込まれる状況に対処すべく新たに孤独担当相が任命されプランを練ることになる。
菅氏はこの2月71歳と高齢の坂本哲志氏を新ポストに任命。高齢者・働く女性・パートタイマーそして無職の人々が精神的に追い詰められている状況の下での今回担当相任命の動きを、多くの健康問題専門家は好感を持って迎えている。
しかし現政権与党の長老であり他にも多くの業務を抱えている坂本氏は3月の新任会合の折、次のように言う。
「社会からの孤立を緩和する政策を検討導入することを目標にする。」「孤立孤独の実態を確実に理解することが大切であり、関連する各省庁の政策と付け合わせながらプラン化システム・チェックシステム・行動システムを作成することが重要である。」
英国のような国々は同様に指名を受けたシニアオフィサーが社会から孤立した人々を社会へ連れ戻す作業を行っている例があり、坂本氏はそれら先例の経験に学ぶことも期待されている。
東京在住のテレフォンライフライン代表のVickieSkorji氏は今回の専任相指名は「プラスに向かう第一歩」と評価している。しかしやることは山ほどある。」とも忠告している。
「日本社会のある部分の人々は他のグループの人々に比べて、パンデミックにより大きく影響され打撃を受けやすい。多くの人が孤立を意識させられている。」と述べている。
(経済的苦境がメンタルヘルスの被害をもたらす)
1年以上前の初回のパンデミック以来、日本は何回か全国に及ぶ又は局所限定の緊急事態宣言を経験しており、近々東京・大阪に再度宣言が予定されている(4月23日付けの為)。
政府は夜8時以降の店じまいや営業の時間制限を要請したり、リモートワークの推進徹底を要請する方向である。
数十万人規模で一時帰休や就業時間の短縮がみられ、解雇のケースもある。学生はパートの職を奪われ授業料の支払いにも苦労している実態がある。
(女性が最大の被害者である)
Skorji氏は女性がパンデミックの衝撃を最も受けているとする。「特に心配は女性の自殺が増えていることで、多くはパート職を失いそれ故に収入を失った上に、家庭内での仕事が増えたり身内の高齢者の世話も重なったりしている。」と言う。「特にシングルマザーが現在の情況に上手く立ち向かえていない。」と付け加えている。
厚労省によると日本の自殺者は2010年に31600人。2019年までに20169人まで減少してきていたが、昨年の2020年に再び20919人と上昇している。Skorji氏は日本の保険制度はメンタルヘルスケアに適用されず、必要な人に必要なだけ良質の救済策・支援が幾重にも用意されることが望まれる。」としている。
(単なる人受け狙いのタイトル)
北海道文教大学の渡辺教授は「安定した職を求めている人々が社会的に無視されることが多くみられ、またこのことは何も目新しいことではない。」と警告している。
「4,50才のロスジェネと呼ばれる多くの男性は、卒業時に経済悪化があり良質の職に恵まれずに以来自宅に留まざるを得なかった。」とし更に「多くのシングル世帯と引きこもり状態の人は永年にわたり急増しており、政府はもっと早くこの実態を認識すべきだった。」と付け加えている。渡辺教授は多くの人がパンデミックに圧倒されて孤立していくことを防ぎ、社会に引き戻すことを先ずは実行すべき、としている。
しかし渡辺教授は今回新設の孤独孤立担当相がこの目標を成し遂げるに必要な方策手段を持っているとは、完全には信認できない、としている。
「ほとんど実地の経験や支援を必要とする人の本当の手助けになるノウハウを持っていない、単なる人受け狙いのタイトルではないか、と心配している。」と彼は言う。
「私達は社会にネットワークシステムやサポートシステムを再構築する必要があるが、30年も前からすでに日本は社会の中に孤立と孤独の問題が存在していたことは明白である。何故その間何もしなかったのか?」と彼は言う。「新設担当相を設けたことは良い、のは事実だが、私の考えでは余りに対応が遅く、ほとんどあいまいな約束事から成り立っているように思え、効果的に実行に移していくことが困難に見えてしまう。」
以上ドイツ人の視点からの日本の孤独と孤立の問題を紹介したが、以降幾つか別の面からこの問題を考えていきたいと思っております。
表題に関わる話まで最終的には辿り着きたいと思いますが、それは次回以降でとします。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
DeutscheWelle(ドイツの波:ドイツ連邦共和国国営放送体でドイツ人の目で世界が見えるネット情報媒体です。しかも今の所は無料のようです)4月23日付けに、日本に新たに孤独・孤立担当大臣が任命されたという紹介があり、世界でも英国に次ぐ2番目の早さとの事です。それだけ状況が切迫している裏返しかもしれませんが。以下要点を記します。
(日本で孤独担当相がメンタルヘルス危機に立ち向かう)
社会的経済的孤立が増大し、日本の自殺率が高まっている。特にシングルマザーに見られる。コロナパンデミックで更なる悪化が見込まれる状況に対処すべく新たに孤独担当相が任命されプランを練ることになる。
菅氏はこの2月71歳と高齢の坂本哲志氏を新ポストに任命。高齢者・働く女性・パートタイマーそして無職の人々が精神的に追い詰められている状況の下での今回担当相任命の動きを、多くの健康問題専門家は好感を持って迎えている。
しかし現政権与党の長老であり他にも多くの業務を抱えている坂本氏は3月の新任会合の折、次のように言う。
「社会からの孤立を緩和する政策を検討導入することを目標にする。」「孤立孤独の実態を確実に理解することが大切であり、関連する各省庁の政策と付け合わせながらプラン化システム・チェックシステム・行動システムを作成することが重要である。」
英国のような国々は同様に指名を受けたシニアオフィサーが社会から孤立した人々を社会へ連れ戻す作業を行っている例があり、坂本氏はそれら先例の経験に学ぶことも期待されている。
東京在住のテレフォンライフライン代表のVickieSkorji氏は今回の専任相指名は「プラスに向かう第一歩」と評価している。しかしやることは山ほどある。」とも忠告している。
「日本社会のある部分の人々は他のグループの人々に比べて、パンデミックにより大きく影響され打撃を受けやすい。多くの人が孤立を意識させられている。」と述べている。
(経済的苦境がメンタルヘルスの被害をもたらす)
1年以上前の初回のパンデミック以来、日本は何回か全国に及ぶ又は局所限定の緊急事態宣言を経験しており、近々東京・大阪に再度宣言が予定されている(4月23日付けの為)。
政府は夜8時以降の店じまいや営業の時間制限を要請したり、リモートワークの推進徹底を要請する方向である。
数十万人規模で一時帰休や就業時間の短縮がみられ、解雇のケースもある。学生はパートの職を奪われ授業料の支払いにも苦労している実態がある。
(女性が最大の被害者である)
Skorji氏は女性がパンデミックの衝撃を最も受けているとする。「特に心配は女性の自殺が増えていることで、多くはパート職を失いそれ故に収入を失った上に、家庭内での仕事が増えたり身内の高齢者の世話も重なったりしている。」と言う。「特にシングルマザーが現在の情況に上手く立ち向かえていない。」と付け加えている。
厚労省によると日本の自殺者は2010年に31600人。2019年までに20169人まで減少してきていたが、昨年の2020年に再び20919人と上昇している。Skorji氏は日本の保険制度はメンタルヘルスケアに適用されず、必要な人に必要なだけ良質の救済策・支援が幾重にも用意されることが望まれる。」としている。
(単なる人受け狙いのタイトル)
北海道文教大学の渡辺教授は「安定した職を求めている人々が社会的に無視されることが多くみられ、またこのことは何も目新しいことではない。」と警告している。
「4,50才のロスジェネと呼ばれる多くの男性は、卒業時に経済悪化があり良質の職に恵まれずに以来自宅に留まざるを得なかった。」とし更に「多くのシングル世帯と引きこもり状態の人は永年にわたり急増しており、政府はもっと早くこの実態を認識すべきだった。」と付け加えている。渡辺教授は多くの人がパンデミックに圧倒されて孤立していくことを防ぎ、社会に引き戻すことを先ずは実行すべき、としている。
しかし渡辺教授は今回新設の孤独孤立担当相がこの目標を成し遂げるに必要な方策手段を持っているとは、完全には信認できない、としている。
「ほとんど実地の経験や支援を必要とする人の本当の手助けになるノウハウを持っていない、単なる人受け狙いのタイトルではないか、と心配している。」と彼は言う。
「私達は社会にネットワークシステムやサポートシステムを再構築する必要があるが、30年も前からすでに日本は社会の中に孤立と孤独の問題が存在していたことは明白である。何故その間何もしなかったのか?」と彼は言う。「新設担当相を設けたことは良い、のは事実だが、私の考えでは余りに対応が遅く、ほとんどあいまいな約束事から成り立っているように思え、効果的に実行に移していくことが困難に見えてしまう。」
以上ドイツ人の視点からの日本の孤独と孤立の問題を紹介したが、以降幾つか別の面からこの問題を考えていきたいと思っております。
表題に関わる話まで最終的には辿り着きたいと思いますが、それは次回以降でとします。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan