いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

浦戸諸島食育の旅

2014-03-31 21:10:00 | 東日本大震災関係

先週末のこと、一般社団法人 e-front 企画  地域密着型旅行会社「たびむすび」実施

発見!「島の食材の美味しさ 浦戸から学ぶ食育体験ツアー」に参加してきました。

浦戸諸島は塩竈マリンゲートから塩竈市営汽船に乗って約20分ほどのところにある

桂島、野々島、寒風沢島、朴島の4島からなる島々で、日本百景、松島の一部をなす島群です。

モニタリング旅行ということで、浦戸諸島の食材の勉強も兼ねての旅行ということでしたが

桂島で宿泊したペンションスターボードさんが用意してくださった

海の幸盛りだくさんの夕食に、思わず笑顔満開。


ペンションのオーナーさんが朝に釣ってきたという、新鮮なたいやカレーなどの舟盛りのお刺身



わかめしゃぶしゃぶを堪能してから、ぷっくりの牡蠣をふんだんに入れて頂く「牡蠣鍋」

今が旬のわかめは、熱湯に入れた途端に茶色から鮮やかな緑色に変化して

その変化も楽しいのですが、驚くほどシャキシャキとした食感で、脳が一気に活性化する感じです。

 

翌朝は早起きしてお散歩に。

震災3日前に出来上がったという、立派な公衆トイレ跡。

一度も使うことなく、、、震災後に残ったのはこんな情景です。

島の石畳を進んで、神社へと向かい

樹々が絡まってまるでトンネルのようになっている中、

落ち葉のじゅうたんを踏みしめながら、小径を進んでいきます。

 

震災時には大きな津波が押し寄せて、島の坂を駆け登り、そして島を駆け抜けていったそうです。

「皆さん大丈夫だったんですか?」と質問をしたところ

狭い島の中で、誰がどこで住んでいるかということを把握していたため

消防団の方々と島民の皆さんが協力しあって、ひとりとして欠けることなく無事だったそうです。

 

朝食を終え、漁船に乗って牡蠣棚見学へ。

 

ホタテ貝にびっしり種牡蠣が付いているのがわかりますでしょうか?

 

この後に牡蠣の剥き方体験をさせていただきましたが

漁師さんからしっかり指導を受けて、牡蠣の剥き方は今回完全マスターさせていただきました。

 

さて、、、牡蠣の中はどうなっているかというと・・・・

 

 

 牡蠣の貝殻はお椀になっている方と平たいほうがありますね。

お椀になっている方を下にすると、左側に貝柱跡があるのがわかるかと思います。

貝は年輪みたいに大きくなっていき、端っこのほうが柔らかいので

まずは貝柱がある方の端っこを、先の尖ったもので壊していきます。

 

壊したところに空間ができますので

そこから、ぐいっと、ナイフなどを差し込んで、貝柱を切ることで、貝が口を開きます。

最後に、平たい方の貝がらを丁寧に外すわけです。

 

ね、、、今度は牡蠣上手に剥けそうですよね。

 

午後には「浦戸二小」(現在廃校)にて、島のお母さんたちによる料理教室、、、ということで

牡蠣をふんだんに使った牡蠣お好み焼きや、牡蠣の佃煮、牡蠣のパスタと

牡蠣づくしの昼食となり、これまた満足いっぱいで帰途に向かったわけです。

 

浦戸諸島は私にとっては大変思い出深い地。

若いころ、母と一緒に寒風沢島まで潮干狩りに行き、リュックいっぱい獲れたのはいいけど、

あまりに獲り過ぎて、帰りにはあまりの重さにヒーヒー言いながら、

汽船の船着場まで青息吐息で行った思い出があります。

そうそう、あの時、、、

お昼に作ったゆでたまごを、カラスにすべてさらわれてしまい、

潮干狩りに来た人たちに気の毒がられました。。。

みんながあさり取るのに夢中になっている時に、一人で遊んでいたら

なんか変な生き物を発見!

それが海の中で初めて見たなまこだったわけですが

怖いもの知らずの私は、家に帰って嬉々としてなまこを捌いたものです。

 

又、震災8ヶ月前に、息子と一緒に行った野々島の思い出も

私の人生では忘れられない思い出。

フラワーアイランド野々島

あの頃は花に夢中で

花の中にいるだけで極楽極楽な人生を送っておりました。

それが、今では野菜ソムリエとしてお料理三昧の生活を送っているのですから・・・・・

『たった3年で人生は変わるというコマーシャルがありますが

人生とはどう転んでいくか、ほんとわからないものですね。

 

さて、 

次回たびむすびさんの企画はほっかぶり市と早春の岩出山を楽しむツアー 

こちらも大変盛りだくさんの内容になっておりますので、ご興味のある方は

ぜひともお問い合わせしてみてくださいね。 



 

 

 

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8 コメント

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Unknown (じゅんじい)
2014-03-31 21:56:00
浦戸諸島には色んな思い出があったんですね。思い出よみがえり旅でしたね。
旨い楽しいツアーか! (エリオ)
2014-04-01 04:11:11
浦戸諸島ですか!
位置がいまいち分からないけど
パックツアーなんですね?
刺し盛り良いですね~~
震災にあった公衆トイレの跡地が棚田のようですね。

牡蠣剥き体験は上手くいったみたいですね
貝類は剥き立てが一番ですから
プリプリですね

修行時代によく牡蠣剥きで手のひらを刺して
怪我をしたのを思い出しました
貝の周りの雑菌で化膿して結構治るのに時間がかかるんですよね(泣)
贅沢なお好み焼きですね
こっちのお店で食べたらいくらするのか気になっちゃいますね  かなり原価かかりますよね(笑)

ホタテの殻に種牡蠣を付けるんですか?
知りませんでした。

残念なことにオイラは牡蠣が苦手なんですよ
でも剥くのは得意ですけどね(笑)

とても楽しく息抜きになったのでは?

こっちは桜が咲き始めて筍もボチボチ採れ始めてきて
大忙しの予感!!!!

Unknown (チョロピコ)
2014-04-01 12:51:08
いしころちゃん、昨年のあの日、を思い出していますよ!! それにしても海の幸、恵みの、カキやらワカメやら。あまりの美味しさで、二つしかないほっぺどうしました?!落ちても落ちても魔法で蘇るから良いかも~。。。神社への道の木々の肌はつるつるですね。何の木?!津波の恐ろしさを再認識しましたよ 「風の丘」何てロケーション!倉本聰さんの風のガーデンみたい! ステキな生き方実践のいしころちゃんの周りの方もやっぱりステキですね
じゅんじいというには・・ (いしころとまと)
2014-04-01 20:53:17
じゅんじいというには・・若すぎるじゅんじいさん。
ホントお世話になりました。添乗員と言うのは
ほんと大変なお仕事だと、見ていてつくづく思いました。
若い時には、添乗員に憧れていたのですが
体力なしの私には無理なようです。
思い出確かにいっぱいの島々です。
一緒にアサリ採りをした彼氏が今の旦那なんですよ。
エリオさん (いしころとまと)
2014-04-01 20:57:10
エリオさんこんばんは
エリオさんは牡蠣がお嫌いでしたね。
私は本日三陸産のホヤ食べちゃいました。
やっと最近宮城のホヤが出てきたんですが
まだまだお高いんです。
生牡蠣のむき方はバッチリ!覚えましたよ。
今年の秋にはいっぱい殻付き買って
いっぱい生でいただこうと思っております。
はい化膿したら嫌ですので
、充分気をつけて殻むきしますね。
すごい量の牡蠣ですよね。牡蠣の佃煮も頂きましたが、1・4㌔ですって!!
牡蠣三昧のお食事って、、、ほんと牡蠣好きには
たまりませんわ~
たけのこもいいですね。私はまだ水煮しか食べてませんよ。
チョロピコさん (いしころとまと)
2014-04-01 21:00:02
私もあの日の事を思い出しておりました。
又いらっしゃって下さいね。
今度はこの島に行きましょうよ。最高でしたよ♪
2つのほっぺは落ちてしまいますが。。。
直ぐに、脂肪が結合してほっぺ再生してしまうようです。
オープンガーデン宮城に入っていた頃は
ほんと素敵なマダ~ムばかりでした。
私は庶民派で通すしかなかったですが・・・
「風の丘」は高いところに作った庭でしたので
津波は大丈夫だったそうです。
Unknown (あけみ蝶)
2014-04-03 18:19:53
こんにちは。
お久しぶりです。
浦戸諸島食育の旅
いしころとまとさん良かったですね。
〔チリ沖地震〕があって津波注意報がでて心配されたことでしょうね。
今、ニュースで津波解除良かった。

舟盛りのお刺身、ウニ、ホタテ、甘海老かなぁ~~
美味しそう。
わかめ、ぷっくりの牡蠣も・・・

牡蠣棚もすごいね。
ホタテ貝にびっしり・・・牡蠣がついているね。
生ガキ開けるのは、難しいですね。
新鮮な牡蠣は、プリプリで美味しい。
>人生とはどう転んでいくか、ほんとわからないものですね。
解らないです・・・
あけみ蝶さん (いしころとまと)
2014-04-03 20:41:37
海の幸が大好きなので
こういう旅は最高です。
白魚のお刺身もありましたよ。
牡蠣のあけかたは、ばっちり!です。
今まで反対側をくいくいしていたので
余り上手く取れなかったことが、わかりました。
津波注意報でてましたね。
少し鈍感になっているのか、あまり気にしてませんでした。
いつも気にかけてくださり、ありがとうございます。

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