いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

  情景 2012晩夏 

2012-09-10 20:16:46 | もの草たろう

【  情景 2012晩夏 】

 

青空に浮かぶ雲と花を見上げていたら
音楽が流れてきました。

 

 

振り返るとそこには
「セロ弾きのゴーシュ」のモニュメントがあり、
「シューマンのトロメライをひいてごらんなさい。
きいてあげますから」と物語の一文が刻まれていました。

 

それは
宮沢賢治の生まれた町で、
新幹線から在来線に乗り換えるあいだのできごとでした。

 

 

その町から
太平洋に面した鉄の町へ延びる線路は単線で、
車窓には
民話の世界のような景色が広がっていました。

 

 

 

 

 

 

鉄の町から10キロあまり北に、小さな島があります。

  

訪れた日は、海も穏やかで
島は静かに入り江に浮かんでいました。

 

 

この島が
「ひょっこり ひょうたん島」のモデルと
いわれているのを知ったのは
あの日の後のことでした。

  

いま
ドン・ガバチョやトラヒゲやサンデー先生、
博士やライオンやチャッピ…、
みんなどうしているのだろう…

 

  

……だけどぼくらは、くじけない。

  泣くのはいやだ、笑っちゃおう~ ♪

 

 

宮沢賢治が生まれた町の駅に降りると
駅前の広場ではゴーシュが、
西に傾いた陽を背にして
今朝と同じようにセロを奏でていました。

 

  

この町から花野果村までは、新幹線で約1時間。

 

 

しばらく会っていない、いしころさんに会いに行こうか…



                     ― もの草たろう ―

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (michikorin)
2012-09-11 01:47:07
素敵な写真と散りばめられた言葉。。。
いしころさんに会いにいきたい
蓬莱島 (Hiko)
2012-09-11 11:16:17
大震災以降は訪れていないのですが、やっぱり蓬莱島へは歩いて行けないのですね。現実なんですね。
でもなんだか、島自身は静かになってほっとしているようにも見える・・・。
今日は~♪ (あらんりきちろ)
2012-09-11 17:40:26
もの草たろうさんが久しぶりに登場しましたね~

宮沢賢治の世界ですね~お出かけされてたのですね~

ひょっこりひょうたん島・・懐かしいなぁ~♪
前に向いて進まないといけませんね~

こんばんは (えっこ)
2012-09-11 22:19:01
ふらっと、東北の地へ出掛けられたのですね!

花巻、釜石、蓬莱島
・・・旅情を誘う景色、美し過ぎる田園、真っ青な空、
でもでも・・・泣くのはいやだ、笑っちゃおう~

心が洗われる様な情景の中、もの悲しくもあり・・・
もの草太郎様の世界へとじっくり浸らせていただきました。

この間はありがとうございました。


Unknown (パール)
2012-09-12 22:33:51
,宮沢賢治の世界いいですね、絵本が3冊あります。

風の又三郎の白黒の映画を子供のころ
見たのがいまだに忘れられないです。

あの震災から1年半、1本松が切り倒されましたね。
国会でもめてばかりで復興にもっと力を
そそいでほしいですね。

ひょうたん島テレビで見たことあります

もの草たろうさん久ぶりの登場ですね。
Unknown (あけみ蝶)
2012-09-12 22:45:46
もの草たろうさま こんばんは。

お久しぶりですね。
いつも素敵な写真と文章・・素敵です。

>……だけどぼくらは、くじけない。
泣くのはいやだ、笑っちゃおう~ ♪
なんだか胸にジーンときますね。

いしころとまとさんとしばらくあっていらしゃらない・・・
それは、ぜひとまとさんの所へ・・・
記念写真撮って載せて下さいね。
Unknown (チョロピコ)
2012-09-12 23:26:52
お久しぶりですね、今晩は。
秋の空はホント、高いですね!
そして、真っ白い雲はゆっくり流れているような・・・賢治さんの故郷はこちらでしたか!
あの童話の世界は若い頃から大好きでしたよ。
今は絵本で愉しんでいます。
いつか此の地に行ってみたい~~~そう思いながら長い年月がたってしまいました。
東北にステキな出会いがあるような・・・


、言の葉は小川のせせらぎのように優しく、柔らかく、穏やかですね。 じ~んときますよ。

またどこぞへなど行かれるのでしょうかねぇ?!
気の向くままに、東に西に。。。


Unknown (吉ちゃん)
2012-09-13 15:29:12
素晴らしい写真、その写真を上手く生かした雲が郷愁を誘いますね。メルヘンの世界かな?
ありがとうございました (もの草たろう)
2012-09-13 22:19:10
実は私、
宮沢賢治の生まれた町の新幹線の駅で
途方に暮れていました。
というのも
乗り換えるつもりだった在来線の列車は「運転日注意」で、
その日の運行はありませんでした。
そのため
仕方なく駅前広場で木陰を求めていたときに
ゴーシュの音楽を耳にしたのでした。
もし
予定通りの列車に乗っていたら
写真や文のトーンは掲載したものとは異なり
michikorin様
Hiko様
あらんりきちろ様
えっこ様
パール様
あけみ蝶さま
チョロピコ様
吉ちゃん様から
コメントをいただくこともなかったかもしれません。

そんなことを思いながら
お礼に代えさせていただきたいと存じます。
ありがとうございました。

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